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ビットメイン社による世界最大のマイニングプール（複数で協力してマイニングという新規発行や取引承認に必要な計算作業を行う形態）であるBTC.comが、イーサリアム（ETH）とイーサリアム・クラシック（ETC）のサポートを開始したことをアナウンスした。

ビットメイン社はその企業価値が約140億ドルと見込まれる中国企業で、現在香港または海外の株式市場でIPO（新規株式公開）を計画している。過去1年間に新規発行されたビットコインの21％がBTC.comによるものであり、そのシェアは非常に大きいといえる。

BTC.comは、当初はイーサリアムとイーサリアム・クラシックの両方をサポートし、ユーザーがどちらの仮想通貨も手掛けることで収益性を高められるようにするようだ。

また一部報道によれば、BTC.comのマイニングプールのディレクターは、同社の参入によって今後1年以内にイーサリアムの総ハッシュレートが12％成長すると予想している。ハッシュレートとはマイニングの計算力を測定する単位だ。

ビットメイン社はまた、ASIC（ビットコインのマイニング用の半導体）の開発設計、ASIC駆動のビットコインマイニングリグ（マイニングを行うための装置）である「アントマイナー」の販売などを手がけている。同社はマイニングハードウェア市場の70〜80％を占めるとの報道もある。上の同社によるイーサリアムのハッシュレート値への貢献予測は、こうした開発面での貢献も踏まえた数値とみられる。

ビットメイン社がビットコインだけでなくイーサリアムのマイニングにも大きな影響力を持つことになるのかどうか、今後の動向が注目される。




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