インタビュー:仮想通貨Nanoとはどのような通貨か【フィスコ・アルトコインニュース】
[20/03/27]
提供元:株式会社フィスコ
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アルトコインニュース
以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2020年3月27日に執筆
最近日本の仮想通貨取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回ブロックチェーンとは異なるDLT技術であるDAG(有向非巡回グラフ)を採用した決済用仮想通貨であるNanoというイギリスのプロジェクトにお話を聞く機会をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
コミュニケーションマネジャーのアンディ・ジョンソン氏がお話をしてくれました。
タ「アンディさん、この度はインタビューの機会をいただき、ありがとうございます。早速ですが、日本ではNanoというプロジェクトについてあまり知らない方も多いと思います。あらためてNanoについて簡単に紹介していただけますか?」
ア「Nanoはデジタルマネーです。ほとんどの人が仮想通貨と聞いて思い浮かべるような非中央集権型ネットワークによるトランザクションの送受信を実現します。ユーザーはNANOによって最も便利で可能な限りアクセスしやすく、また手数料なしにほぼ即時の承認でこれを実行します。」
タ「Nanoのコアチームはどのようなメンバーですか?」
ア「Nanoのコアチームは極めて熱意のある優秀なメンバーたちで構成されていまして、それぞれNanoネットワークの強化、サポート、認知拡大などを担当しています。
私たちはNanoプロトコルのオープンソース開発に取り組んでいまして、Nanoの力を活用しようとするサービスを支援し、Nanoの理解と利用に役立つリソースの開発に努めています。
私たちコアチームは、他の組織、事業者、支持者、そしてNanoエコシステムを献身的に創り上げようとする熱心な素晴らしいコミュニティに支えられています。」
タ「オープンソース開発にとって、コミュニティの力はとても重要ですね!
さてDAGと言えばIOTAが日本でもよく知られていますが、IOTAにはないNanoの強みは何でしょうか?」
ア「どちらもDAGに分類されていますが、NanoとIOTAは非常に異なっており、またユースケースも全く異なります。IOTAはマシンおよびマシントランザクションにフォーカスした中央集権的テストネットで、Nanoは完全に分散化された非中央集権型の仮想通貨です。」
タ「Nanoの性能についてもう少し教えてください。Nanoはブロックチェーンのトリレンマと言われるセキュリティ、スケーラビリティ、非中央集権性のすべてを満たすことはできますか?」
ア「Nanoは、トランザクションの迅速な承認と、匿名型” Block Lattice”データストラクチャによる極めて迅速なスループットを実現する”Open Representative Voting(オープン型代表制投票)”と呼ばれる非常に効率的なコンセンサスメカニズムによって保護されています。
これら二つの要素がNanoプロトコルと即時トランザクションを確実に実行する性能の根幹を成しています。Nanoはユニークな役割のPoWを採り入れることで、ユーザーにとって魅力的な手数料なしのトランザクションを可能にしています。Nanoでは、手数料体系の実装によってユーザー取引をレート制限するのではなく、各トランザクションに署名するためにウォレットでの少量のPoWの実行を求めています。」
タ「なるほど、このPoWによってスパムを防ぎ、セキュリティを担保しているのですね。ただ、Powがスケーラビリティに影響を及ぼすことはないのでしょうか?」
ア「このPoWは事前に計算できるものですので、Nanoの送受信におけるUXには影響を及ぼしません。一方で悪意のある参加者にとっては、ネットワークに対するトランザクションを伴うスパム行為が非常に高コストになります。」
タ「Nanoの最適なユースケースは何でしょうか?」
ア「非常に迅速で手数料なしに実行されるプロトコルのユースケースは極めて広範です。支払いを伴うケースであれば、Nanoは魅力的なデジタルオプションを提供できます。Nanoを使えば、マイクロペイメントを実現し、国際送金をこれまでよりも迅速で安価なものにし、VisaやMastercardに依存している事業者の余分な経費を大幅に削減することができます。さらに外国為替業界においても大きな可能性を秘めていると考えています。」
タ「Nanoコミュニティはどのような人たちで構成されていますか?」
ア「the CAPTCHA FaucetでNanoを配布することで、信じられないほど確立した、そして多様な国際的コミュニティが構築されました。南米、インドネシア、そしてヨーロッパに跨る強力な支援がコミュニティ成長の基礎を築きました。」
タ「最後に日本の仮想通貨コミュニティへメッセージをお願いします。」
ア「私たちは、日本のクリプトコミュニティが少しでもNanoに触れてくれることを嬉しく思います。是非Discord server(※1)やForum(※2)、 Twitter(※3)でお話しましょう!もっとNanoについて知りたい方は、公式ウェブサイト(※4) やYoutubeチャンネル(※5)をチェックしてみてください。」
インタビュー先:Andy Johnson, Communications Manager at the Nano Foundation
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執筆者名:タマラ・ソイキナ
「ロシアンOLちゃん」の名前で、SNSやメディア、イベントを通じた海外のブロックチェーン、仮想通貨情報の発信を行っている。
写真:著者提供
※1:https://chat.nano.org/
※2:https://forum.nano.org/
※3:https://twitter.com/nano
※4:https://nano.org/
※5:https://www.youtube.com/channel/UCFxXo3z9k4yvxSboEEjXO2w
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※2020年3月27日に執筆
最近日本の仮想通貨取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回ブロックチェーンとは異なるDLT技術であるDAG(有向非巡回グラフ)を採用した決済用仮想通貨であるNanoというイギリスのプロジェクトにお話を聞く機会をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
コミュニケーションマネジャーのアンディ・ジョンソン氏がお話をしてくれました。
タ「アンディさん、この度はインタビューの機会をいただき、ありがとうございます。早速ですが、日本ではNanoというプロジェクトについてあまり知らない方も多いと思います。あらためてNanoについて簡単に紹介していただけますか?」
ア「Nanoはデジタルマネーです。ほとんどの人が仮想通貨と聞いて思い浮かべるような非中央集権型ネットワークによるトランザクションの送受信を実現します。ユーザーはNANOによって最も便利で可能な限りアクセスしやすく、また手数料なしにほぼ即時の承認でこれを実行します。」
タ「Nanoのコアチームはどのようなメンバーですか?」
ア「Nanoのコアチームは極めて熱意のある優秀なメンバーたちで構成されていまして、それぞれNanoネットワークの強化、サポート、認知拡大などを担当しています。
私たちはNanoプロトコルのオープンソース開発に取り組んでいまして、Nanoの力を活用しようとするサービスを支援し、Nanoの理解と利用に役立つリソースの開発に努めています。
私たちコアチームは、他の組織、事業者、支持者、そしてNanoエコシステムを献身的に創り上げようとする熱心な素晴らしいコミュニティに支えられています。」
タ「オープンソース開発にとって、コミュニティの力はとても重要ですね!
さてDAGと言えばIOTAが日本でもよく知られていますが、IOTAにはないNanoの強みは何でしょうか?」
ア「どちらもDAGに分類されていますが、NanoとIOTAは非常に異なっており、またユースケースも全く異なります。IOTAはマシンおよびマシントランザクションにフォーカスした中央集権的テストネットで、Nanoは完全に分散化された非中央集権型の仮想通貨です。」
タ「Nanoの性能についてもう少し教えてください。Nanoはブロックチェーンのトリレンマと言われるセキュリティ、スケーラビリティ、非中央集権性のすべてを満たすことはできますか?」
ア「Nanoは、トランザクションの迅速な承認と、匿名型” Block Lattice”データストラクチャによる極めて迅速なスループットを実現する”Open Representative Voting(オープン型代表制投票)”と呼ばれる非常に効率的なコンセンサスメカニズムによって保護されています。
これら二つの要素がNanoプロトコルと即時トランザクションを確実に実行する性能の根幹を成しています。Nanoはユニークな役割のPoWを採り入れることで、ユーザーにとって魅力的な手数料なしのトランザクションを可能にしています。Nanoでは、手数料体系の実装によってユーザー取引をレート制限するのではなく、各トランザクションに署名するためにウォレットでの少量のPoWの実行を求めています。」
タ「なるほど、このPoWによってスパムを防ぎ、セキュリティを担保しているのですね。ただ、Powがスケーラビリティに影響を及ぼすことはないのでしょうか?」
ア「このPoWは事前に計算できるものですので、Nanoの送受信におけるUXには影響を及ぼしません。一方で悪意のある参加者にとっては、ネットワークに対するトランザクションを伴うスパム行為が非常に高コストになります。」
タ「Nanoの最適なユースケースは何でしょうか?」
ア「非常に迅速で手数料なしに実行されるプロトコルのユースケースは極めて広範です。支払いを伴うケースであれば、Nanoは魅力的なデジタルオプションを提供できます。Nanoを使えば、マイクロペイメントを実現し、国際送金をこれまでよりも迅速で安価なものにし、VisaやMastercardに依存している事業者の余分な経費を大幅に削減することができます。さらに外国為替業界においても大きな可能性を秘めていると考えています。」
タ「Nanoコミュニティはどのような人たちで構成されていますか?」
ア「the CAPTCHA FaucetでNanoを配布することで、信じられないほど確立した、そして多様な国際的コミュニティが構築されました。南米、インドネシア、そしてヨーロッパに跨る強力な支援がコミュニティ成長の基礎を築きました。」
タ「最後に日本の仮想通貨コミュニティへメッセージをお願いします。」
ア「私たちは、日本のクリプトコミュニティが少しでもNanoに触れてくれることを嬉しく思います。是非Discord server(※1)やForum(※2)、 Twitter(※3)でお話しましょう!もっとNanoについて知りたい方は、公式ウェブサイト(※4) やYoutubeチャンネル(※5)をチェックしてみてください。」
インタビュー先:Andy Johnson, Communications Manager at the Nano Foundation
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執筆者名:タマラ・ソイキナ
「ロシアンOLちゃん」の名前で、SNSやメディア、イベントを通じた海外のブロックチェーン、仮想通貨情報の発信を行っている。
写真:著者提供
※1:https://chat.nano.org/
※2:https://forum.nano.org/
※3:https://twitter.com/nano
※4:https://nano.org/
※5:https://www.youtube.com/channel/UCFxXo3z9k4yvxSboEEjXO2w
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