相場観察男:ビットコインキャッシュの特徴や将来性 予想をわかりやすく徹底解説【FISCOソーシャルレポーター】
[18/01/30]
提供元:株式会社フィスコ
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仮想通貨コラム
以下は、フィスコソーシャルレポーターの相場観察男氏(ブログ「相場観察チラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年1月30日14時に執筆
本日は個人的に2018年に注目している仮想通貨、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)を取り上げて解説していきます。
■ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の基本情報
名称:ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)
リリース:2017年
単位:BCH
開発者:Bitcoin Unlimited
アルゴリズム:Proof of Work
上限発行枚数:21,000,000BCH
■ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)とは?
ビットコインキャシュは、2017年8月1日にビットコイン(Bitcoin)がハードフォーク(分裂)して誕生した、新しい仮想通貨となります。
・スケーラビリティー問題
ビットコイン(Bitcoin)は10分毎にトランザクションデータのブロックを生成し、それを参加者達がマイニング(承認)するという仕組みの元、運用されています。
ビットコイン(Bitcoin)のブロックは、1MBとサイズが決まっていますが、近年の取引量の急増により、この『10分に1回、最大1MBでのマイニング』では処理が追いつかないようになってきました。これをスケーラビリティー問題と呼びます。
マイニングの処理が追いつかないことで、早く処理を行いたい人達が送金手数料を上乗せし、本来は安く済むはずの送金手数料なども高騰してきています。
こうした問題を解決する為に、ビットコイン(Bitcoin)の開発者達は知恵をひねり、
・トランザクションデータを圧縮
・ブロック自体のサイズも拡張
という解決策を提案(BIP91)しました。
ビットコイン(Bitcoin)は特定の管理者が存在しないため、BIPという名称の提案書に沿った開発が行われています。
スケーラビリティー問題を解消するための提案はBIP91といわれ、ビットコイン(Bitcoin)の改善のための91番目の提案という意味で理解してもらってOKです。
・開発者とマイナーの対立
スケーラビリティー問題の解決のため、ビットコイン(Bitcoin)の開発者達はBIP91の解決案を提出。Bitcoin core(コミュニティー)を中心に支持されましたが、マイニングを実施している事業者からは猛反発を受けました。
理由として挙げられるのが、マイニング設備の互換性です。
簡単に言ってしまえば、BIP91の内容でアップデートしてしまうと、マイニングのためにこれまで整えてきた設備投資が無駄になってしまうので、マイニング設備が引き続き利用できるようなアップデートを要望したのです。
しかしながら、結果としてはトランザクションデータを圧縮してブロックに収納する形ではなく、ブロックサイズ自体を8MBに増やすことでスケーラビリティー問題を解決しようとする意見も根強く残り、結果として、ビットコインをハードフォークしてビットコインキャシュが誕生しました。
■ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の特徴
・ブロックサイズは8MBに拡大
ビットコインキャッシュの特徴の一つとして挙げられるのが、ブロックサイズでしょう。
上記でも触れましたが、ビットコイン(Bitcoin)のブロックサイズが1MBなのに対し、ビットコインキャッシュでは8MBまで上限を拡大しています。
・新アルゴリズム『DAA』の採用
ビットコインキャッシュは、ハードフォークのタイミングで、独自の難易度調整アルゴリズム(DAA)を採用しました。
この実装により、ハッシュレートの変動を抑えつつ安定した運営が可能となっています。
■ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の価格と、将来性
ビットコインキャッシュは、2017年8月に誕生すると、比較的穏やかな値動きでしたが、2017年11月上旬からの上昇で大きく急騰。
2017年12月には、一時50万円を越える値段まで急騰しました。
・ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)のチャート
現在は170,000台まで下がってきていますが、Bitcoin.comを立ち上げたロジャー・ヴァーや、DCGのCEOバリーシル氏などもビットコインキャッシュ支持を表明。
仮想通貨の生みの親と言われているクレイグ・ライト氏は、2018年はビットコインキャッシュの年になると声高に見解を述べており、bitcoin.com共同創業者エミル・オルデンバーグ氏に関しては、他全てのビットコインをビットコインキャッシュに替えたことを発表しています。
加えて、ビットコインキャッシュは2018年の中期ロードマップ(Bitcoin ABC project’s plans)を公開。追加のアップデートを実施することを発表しました。
中期ロードマップでは、
・ハードフォークを複数回実行
・ブロックサイズ上限引き上げて、最適なブロックサイズを探る
・難易度調整アルゴリズム(DAA)のアップデート
など様々な対応を予定。
また、ビットコインキャッシュの開発者達は、公式サイトで2018年5月までには、ビットコインキャッシュがビットコインになり、現在のビットコインの開発は停止すると宣言しており、目が離せない状況となっています。
毎日執筆中のブログでは、株式相場全体の見通し、市場で注目されるテーマ株や急騰株、為替取引、投資信託やインデックス投資、仮想通貨や米国株などを独自の視点で分析、資産構築の為の情報をチャート画像付きで発信しています。
「相場観察男 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「相場観察チラシの裏」が出てくると思いますので、一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:相場観察男
ブログ名:相場観察チラシの裏
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※2018年1月30日14時に執筆
本日は個人的に2018年に注目している仮想通貨、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)を取り上げて解説していきます。
■ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の基本情報
名称:ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)
リリース:2017年
単位:BCH
開発者:Bitcoin Unlimited
アルゴリズム:Proof of Work
上限発行枚数:21,000,000BCH
■ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)とは?
ビットコインキャシュは、2017年8月1日にビットコイン(Bitcoin)がハードフォーク(分裂)して誕生した、新しい仮想通貨となります。
・スケーラビリティー問題
ビットコイン(Bitcoin)は10分毎にトランザクションデータのブロックを生成し、それを参加者達がマイニング(承認)するという仕組みの元、運用されています。
ビットコイン(Bitcoin)のブロックは、1MBとサイズが決まっていますが、近年の取引量の急増により、この『10分に1回、最大1MBでのマイニング』では処理が追いつかないようになってきました。これをスケーラビリティー問題と呼びます。
マイニングの処理が追いつかないことで、早く処理を行いたい人達が送金手数料を上乗せし、本来は安く済むはずの送金手数料なども高騰してきています。
こうした問題を解決する為に、ビットコイン(Bitcoin)の開発者達は知恵をひねり、
・トランザクションデータを圧縮
・ブロック自体のサイズも拡張
という解決策を提案(BIP91)しました。
ビットコイン(Bitcoin)は特定の管理者が存在しないため、BIPという名称の提案書に沿った開発が行われています。
スケーラビリティー問題を解消するための提案はBIP91といわれ、ビットコイン(Bitcoin)の改善のための91番目の提案という意味で理解してもらってOKです。
・開発者とマイナーの対立
スケーラビリティー問題の解決のため、ビットコイン(Bitcoin)の開発者達はBIP91の解決案を提出。Bitcoin core(コミュニティー)を中心に支持されましたが、マイニングを実施している事業者からは猛反発を受けました。
理由として挙げられるのが、マイニング設備の互換性です。
簡単に言ってしまえば、BIP91の内容でアップデートしてしまうと、マイニングのためにこれまで整えてきた設備投資が無駄になってしまうので、マイニング設備が引き続き利用できるようなアップデートを要望したのです。
しかしながら、結果としてはトランザクションデータを圧縮してブロックに収納する形ではなく、ブロックサイズ自体を8MBに増やすことでスケーラビリティー問題を解決しようとする意見も根強く残り、結果として、ビットコインをハードフォークしてビットコインキャシュが誕生しました。
■ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の特徴
・ブロックサイズは8MBに拡大
ビットコインキャッシュの特徴の一つとして挙げられるのが、ブロックサイズでしょう。
上記でも触れましたが、ビットコイン(Bitcoin)のブロックサイズが1MBなのに対し、ビットコインキャッシュでは8MBまで上限を拡大しています。
・新アルゴリズム『DAA』の採用
ビットコインキャッシュは、ハードフォークのタイミングで、独自の難易度調整アルゴリズム(DAA)を採用しました。
この実装により、ハッシュレートの変動を抑えつつ安定した運営が可能となっています。
■ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の価格と、将来性
ビットコインキャッシュは、2017年8月に誕生すると、比較的穏やかな値動きでしたが、2017年11月上旬からの上昇で大きく急騰。
2017年12月には、一時50万円を越える値段まで急騰しました。
・ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)のチャート
現在は170,000台まで下がってきていますが、Bitcoin.comを立ち上げたロジャー・ヴァーや、DCGのCEOバリーシル氏などもビットコインキャッシュ支持を表明。
仮想通貨の生みの親と言われているクレイグ・ライト氏は、2018年はビットコインキャッシュの年になると声高に見解を述べており、bitcoin.com共同創業者エミル・オルデンバーグ氏に関しては、他全てのビットコインをビットコインキャッシュに替えたことを発表しています。
加えて、ビットコインキャッシュは2018年の中期ロードマップ(Bitcoin ABC project’s plans)を公開。追加のアップデートを実施することを発表しました。
中期ロードマップでは、
・ハードフォークを複数回実行
・ブロックサイズ上限引き上げて、最適なブロックサイズを探る
・難易度調整アルゴリズム(DAA)のアップデート
など様々な対応を予定。
また、ビットコインキャッシュの開発者達は、公式サイトで2018年5月までには、ビットコインキャッシュがビットコインになり、現在のビットコインの開発は停止すると宣言しており、目が離せない状況となっています。
毎日執筆中のブログでは、株式相場全体の見通し、市場で注目されるテーマ株や急騰株、為替取引、投資信託やインデックス投資、仮想通貨や米国株などを独自の視点で分析、資産構築の為の情報をチャート画像付きで発信しています。
「相場観察男 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「相場観察チラシの裏」が出てくると思いますので、一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:相場観察男
ブログ名:相場観察チラシの裏
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