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もきち♪:仮想通貨の話【FISCOソーシャルレポーター】

仮想通貨コラム
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家もきち♪氏(ブログ「もきちのきもち 株とコンピュータ編」「もきちのきもち ゼロから始めるテクニカル分析編」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年2月4日21時 に執筆

2018年1月26日にコインチェックから580億円分の仮想通貨NEMが不正に送金されました。この事件についてニュースでアナウンサーが概要を説明したり、仮想通貨のセキュリティーについて専門家が解説したりしています。

しかし、どうも多くのアナウンサーは仮想通貨を理解できていないような印象を受けますし、専門家は一般人への説明があまり上手ではないようで、誤解が生まれていると個人的に思っています。

今回の事件の報道が、仮想通貨に縁が薄い人に必要以上の警戒感を抱かせてしまっているように思うのです。もちろんリスクを正当に評価することは大切ですが、過剰に警戒する必要はありません。

仮想通貨の解説では、すぐに「ブロックチェーン」だとか「トランザクション」だとか「ウォレット」だとか、よくわからない言葉を使って煙に巻かれているように感じてしまう方もいると思います。確かに仮想通貨は新しい概念ですが、実は今までの事例に置き換えて考えることもできるんです。

■仮想通貨は電子データ

仮想通貨は「ただの電子データ」です。でも考えてみれば、お札だって「ただの紙」です。ましてや、インターネットバンキングで扱っているのはやっぱり「電子データ」です。そう捉えると、そんなに特別難しいものでもない印象になりますね。

また、仮想通貨は「ウォレット」というものに保管します。でも、考えてみればウォレットってのは「財布」です(種類は色々ありますが)。取引所から自分のウォレットに移すってことは、銀行のATMからお金をおろして財布に入れるのと同じかもしれません。

そして、ATMからお金をおろして、そのお金を財布に入れたらインターネットとは別の世界に存在することになります。当然手元にあるお財布は、インターネットにつながっていないからです。

さて、コインチェックの不正送金事件では、「ホットウォレット」と「コールドウォレット」という言葉が話題になりました。この「ホットウォレット」とは、とても簡単に説明してしまえば、インターネットに接続されたお財布のことで、「コールドウォレット」というのがインターネットから切り離されたお財布だと言えます。

「ホットウォレット」を「銀行の口座残高」に読み替えて、「コールドウォレット」を「自分のお財布」と読み替えると、仮想通貨も普通の法定通貨と似てきます。自分のお財布に入っているお金はどんなにあくどいコンピュータ犯罪者(クライムハッカー)が盗もうとしても、ネット経由では盗めません。


■仮想通貨は仮想な国の通貨?

特に、外国通貨と比較してみるとわかりやすいかもしれません。仮想通貨の取引所は外国通貨取引ができる証券会社と似ていると考えています。

日本円を入金して外貨に換える。日本円と外貨の相場は刻々と変わります。仮想通貨は外貨と違って価値を保証する国家がありませんが、「仮想な国」の通貨だと考えることができるのかもしれません。日本円に対する関係は外貨と似ているように思います。

今後はさらに多くの電子的なマネーが普及すると思います。それぞれからくりは違っても、身近な例に置き換えて考えてみると、100%正確に理解することは難しくても、多少は頭に入ってきやすくなるかもしれません。

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執筆者名:もきち♪
ブログ名:もきちのきもち 株とコンピュータ編
もきちのきもち ゼロから始めるテクニカル分析編



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