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大石哲之:ビットコイン最新の見通し【フィスコ・仮想通貨コラム】

仮想通貨コラム
以下は、フィスコ客員アナリストの大石哲之(「ビットコイン研究所)」代表、ツイッター@bigstonebtc)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年2月27日に執筆

月曜日に、待望のBitcoin Core 0.16.0がリリースされた。当初のリリース予定は5月であったのだが、大幅に前倒しでのリリースとなった。

0.16.0のアップデートは多岐にわたるが、最も重要なアップデートはウォレット機能でSegwitがサポートされたことであろう。

3から始まるアドレスを生成するネスト形式のSegwitアドレスのほか、bc1から始まる新しい体系であるネイティブSegwit形式のアドレスもサポートした。

多くのビットコインのサービスがバックエンドの仕組みとしてBitcoin coreを使っているが、新ヴァージョンにアップデートすることで、Segwitの機能の利用が容易になると考えられる。Segwitの導入は技術的にはやや複雑で独自に開発するのは荷が重かったが、Bitcoin Coreを利用することで開発の負担は大きく軽減することになるとかんがえられる。

現在Segwitの利用率は15%程度であるが、今後は多くのサービスが対応することを期待したい。

Segwit未採用のサービスの中でも最も巨大で重要だったCoinbaseもついにSegwitのサポートを開始した。まだ一部のユーザーが使えるだけの状態とのことだが、今週中にすべてのユーザーに対象を広げるとのことだ。Coinbaseは、世界でもっとも多くのユーザーを抱えるビットコイン企業であるが、スケーラビリティの対策が後手にまわっており批判を浴びていた。

Segwitの導入が遅れ、また、複数名のトランザクションを一つにまとめて容量を節約するトランザクションバッチの技術も未導入である。今回ようやくSegwitの導入が行われたわけだが、Coinbaseには世界最大のビットコイン企業として、顧客数だけでなく、ビジョンや技術面でも業界をリードしてもらいたいと願う。

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執筆者名:大石哲之
ブログ名:ビットコイン研究所



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