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大石哲之:注目の技術革新「ライトニングネットワーク」が広げる新サービス【フィスコ・仮想通貨コラム】

仮想通貨コラム
以下は、フィスコ客員アナリストの大石哲之(「ビットコイン研究所)」代表、ツイッター@bigstonebtc)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年6月19日に執筆

ビットコインの取引処理能力等を大きく向上させるとして大きく注目されている技術施策であるライトニングネットワークを利用したアプリケーションが徐々に出現している。もちろん今までも、決済としてECショップで利用できるというものはあったが、先週登場したSatoshis.placeはちょっと毛色の違うサービスだ。

Satoshis.placeは、1000x1000のピクセルの落書き版である。誰でもピクセルを書き換えることによって、メッセージを書いたり、画像を書いたり、好きなようにそのスペースを利用することができる。

面白いのは、これに少額課金を課していることだ。1ピクセルの書き換えに、1 Satoshiの課金がかかる(1 satoshiは10億分の1ビットコインであるため、時価にして約0.000074円)。

私も試しに自分のハンドルネームである「Bigstone」を書き込んでみたところ、106ピクセルになり、0.007844円ということになった。

この少額の支払いは、ライトニングネットワーク経由で行う。数秒で決済は終了してファイナリティがある。

Satoshis.placeは大流行りで、毎日のように画面が書き換わっている。全部で1000x1000で、100万ピクセルあるから、これをすべて書き換えるには、100万サトシ(時価にして約74円)が必要なのだが、毎日のように全面的に書き換わっているようである。

ビットコインの少額支払いは、個人的な考えではこのような新しい課金サービスを生み出すと思われる。単にいままで日本円で行われていた決済を代替するというのではなく、いままで課金がおきなかった分野、課金できなかった分野に対して、暗号通貨の少額決済だからこそ機能する課金がされるようになることで、まったく想像だにできなかった分野の新しいサービスや市場が立ち上がるのではないか。

これは個人的な仮説にすぎないが、ワクワクする仮説でもある。まだまだ少額決済の仕組みは実験的なレベルであるが、これによってどのような市場が出現するのか、いまから楽しみである。

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執筆者名:大石哲之
ブログ名:ビットコイン研究所



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