CryptoKitties開発チームの独自ブロックチェーンFlowはNFTをどう進化させるか【フィスコ・暗号資産コラム】
[20/09/28]
提供元:株式会社フィスコ
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暗号資産コラム
以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2020年9月28日に執筆
最近日本の仮想通貨(暗号資産)取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回は、2017年にリリースされて以来、一世を風靡したデジタル猫育成ブロックチェーンゲームCryptoKittiesを手掛けたDapper Labsが開発するNFTに特化した独自ブロックチェーン、Flow Blockchain のCEOロハム・ガレゴズロウ氏にお話を聞く機会をいただきました。
タ「ロハムさん、今日はインタビュー宜しくお願いします。さっそくですがFlowについて簡単に説明していただけますか?」
ガ「タマラさん、よろしくお願いします。Flowは、新世代のコンシューマー向けアプリ、ゲーム、そしてそれらを動かすデジタル資産のために一から構築された新しいブロックチェーンです。分散性を損なったり、ネットワークのシャーディングを行ったりすることなく、メインストリームアプリケーションに必要なパフォーマンスを実現する斬新なアーキテクチャに基づいています。つまりFlowの開発者は安全で構成可能なアプリケーションを構築し、世界中のコンシューマーに新たな可能性を提供できるということです。現在までに、NBA、UFC、Ubisoft、Warner Music Group、Dr Seussなどの世界的トップブランドと協業を開始し、独立系開発者、大企業、その他インフラパートナーを巻き込んできました。」
タ「大きなパートナーシップと言えば、先日Binanceが開発するBUSDによるサポートが発表されました。今後FlowとDeFiエコノミーの連携が注目されますが、Flowが考えるNFT×DeFiとは具体的にどのようなものですか?」
ガ「NFTとDeFiはともにまだ開発の初期段階です。Flowでは、UXの向上と取引コストの大幅な削減により、より多くの人々にNFTの力を体験してもらうことができます。ゲームであれ、デジタル・コレクションであれ、NFTは人々が自分の好きなものを所有するための手段です。何百万人もの人々がNFTを所有し、ブロックチェーン上でクチコミや履歴を構築し始めれば、次世代のDeFi、つまりギャンブルや投機ではなく、ブロックチェーンによって担保され、あらゆる段階において顧客が管理できる本物のコンシューマー向け金融の理想的な選択肢となります。NFTとDeFiの間の相互作用は、NFTアートの価値、またはオンチェーンでのゲームプレイのクチコミの両方で行われます。これらはDeFiのローン担保として使用することができ、さらにそれらのローン自体をNFTとして再販売することもできます。」
タ「DeFiエコノミーとの連携はNFTの可能性を大きく広げそうですね。Flowは現在のNFT市場をどのように進化させていくでしょうか?」
ガ「開発者にとってFlowはCryptoKittiesが盛り上がった時にこそ欲しかったブロックチェーンネットワークです。今では誰もが利用できるようになりました。Flowには、世界で最も人気のあるdappsや決済インフラのいくつかを構築してきた経験、過去に構築した開発者向けプラットフォームから得た知見があります。私たちはすでにNBA Top Shotでそのメリットを実感しています。FlowはCryptoKittiesと比較して20倍のUXとコンバージョンを誇り、さらにEthereumと比較して1000倍の低コストと数倍のスピードとスループットを実現しています。」
タ「FlowはCryptoKittiesの貴重な経験を活かせる唯一のチームですね。最近特に注目すべき動きはありますか。」
ガ「NBA Top Shotですね。Flow上で初のプロダクトとなります。まだ数千人のユーザーしかアクセスできないプライベートベータ版ですが、既に相当なレベルでのコンシューマーの成功が確認されています。プライマリーセールスでは200万ドル以上、セカンダリーマーケットでは10万件近くの取引が行われました。
さらにFlowの最新のパートナーシップが発表されました。Ubisoft、Warner Music、UFC、Dr Seuss、Animoca BrandsはMotoGPとStar Girl(100万人以上のアクティブユーザー)をFlowブロックチェーンに導入します。」
タ「当初から大きなパートナーシップがあり、今後がとても楽しみですね。最後に、Flowは日本市場をどのように捉えているかについて教えてください。」
ガ「日本市場は世界で最も創造的で洗練された市場の一つであり、最優先市場の一つと考えています。ブロックチェーンゲームであれ、スマートコントラクトベースの経験であれ、日本の開発者がEthereum上で驚くべきイノベーションを起こしているのを見てきました。日本のコミュニティがFlowプラットフォームで実験を行い、Flowアプリケーションを構築し、私たちのグローバルコミュニティの重要な一部となってくれることを願っています。」
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※2020年9月28日に執筆
最近日本の仮想通貨(暗号資産)取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回は、2017年にリリースされて以来、一世を風靡したデジタル猫育成ブロックチェーンゲームCryptoKittiesを手掛けたDapper Labsが開発するNFTに特化した独自ブロックチェーン、Flow Blockchain のCEOロハム・ガレゴズロウ氏にお話を聞く機会をいただきました。
タ「ロハムさん、今日はインタビュー宜しくお願いします。さっそくですがFlowについて簡単に説明していただけますか?」
ガ「タマラさん、よろしくお願いします。Flowは、新世代のコンシューマー向けアプリ、ゲーム、そしてそれらを動かすデジタル資産のために一から構築された新しいブロックチェーンです。分散性を損なったり、ネットワークのシャーディングを行ったりすることなく、メインストリームアプリケーションに必要なパフォーマンスを実現する斬新なアーキテクチャに基づいています。つまりFlowの開発者は安全で構成可能なアプリケーションを構築し、世界中のコンシューマーに新たな可能性を提供できるということです。現在までに、NBA、UFC、Ubisoft、Warner Music Group、Dr Seussなどの世界的トップブランドと協業を開始し、独立系開発者、大企業、その他インフラパートナーを巻き込んできました。」
タ「大きなパートナーシップと言えば、先日Binanceが開発するBUSDによるサポートが発表されました。今後FlowとDeFiエコノミーの連携が注目されますが、Flowが考えるNFT×DeFiとは具体的にどのようなものですか?」
ガ「NFTとDeFiはともにまだ開発の初期段階です。Flowでは、UXの向上と取引コストの大幅な削減により、より多くの人々にNFTの力を体験してもらうことができます。ゲームであれ、デジタル・コレクションであれ、NFTは人々が自分の好きなものを所有するための手段です。何百万人もの人々がNFTを所有し、ブロックチェーン上でクチコミや履歴を構築し始めれば、次世代のDeFi、つまりギャンブルや投機ではなく、ブロックチェーンによって担保され、あらゆる段階において顧客が管理できる本物のコンシューマー向け金融の理想的な選択肢となります。NFTとDeFiの間の相互作用は、NFTアートの価値、またはオンチェーンでのゲームプレイのクチコミの両方で行われます。これらはDeFiのローン担保として使用することができ、さらにそれらのローン自体をNFTとして再販売することもできます。」
タ「DeFiエコノミーとの連携はNFTの可能性を大きく広げそうですね。Flowは現在のNFT市場をどのように進化させていくでしょうか?」
ガ「開発者にとってFlowはCryptoKittiesが盛り上がった時にこそ欲しかったブロックチェーンネットワークです。今では誰もが利用できるようになりました。Flowには、世界で最も人気のあるdappsや決済インフラのいくつかを構築してきた経験、過去に構築した開発者向けプラットフォームから得た知見があります。私たちはすでにNBA Top Shotでそのメリットを実感しています。FlowはCryptoKittiesと比較して20倍のUXとコンバージョンを誇り、さらにEthereumと比較して1000倍の低コストと数倍のスピードとスループットを実現しています。」
タ「FlowはCryptoKittiesの貴重な経験を活かせる唯一のチームですね。最近特に注目すべき動きはありますか。」
ガ「NBA Top Shotですね。Flow上で初のプロダクトとなります。まだ数千人のユーザーしかアクセスできないプライベートベータ版ですが、既に相当なレベルでのコンシューマーの成功が確認されています。プライマリーセールスでは200万ドル以上、セカンダリーマーケットでは10万件近くの取引が行われました。
さらにFlowの最新のパートナーシップが発表されました。Ubisoft、Warner Music、UFC、Dr Seuss、Animoca BrandsはMotoGPとStar Girl(100万人以上のアクティブユーザー)をFlowブロックチェーンに導入します。」
タ「当初から大きなパートナーシップがあり、今後がとても楽しみですね。最後に、Flowは日本市場をどのように捉えているかについて教えてください。」
ガ「日本市場は世界で最も創造的で洗練された市場の一つであり、最優先市場の一つと考えています。ブロックチェーンゲームであれ、スマートコントラクトベースの経験であれ、日本の開発者がEthereum上で驚くべきイノベーションを起こしているのを見てきました。日本のコミュニティがFlowプラットフォームで実験を行い、Flowアプリケーションを構築し、私たちのグローバルコミュニティの重要な一部となってくれることを願っています。」
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