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DeFiプロジェクト「Teller」【フィスコ・暗号資産コラム】

暗号資産コラム
TellerはEthereum基盤のレンディングプロトコルであるが、「ユーザーの信用度に基づいたローン条件が適用される」というのが特徴である。一般的なDeFiのレンディングプロトコルでは、融資を受けたいユーザーは借入額の150〜300%に相当する担保資産を預ける必要があるが、Tellerでは個人の信用度に基づいた条件でローンを組むことができるため、高い信用度を有するユーザーにとっては担保資産が少なくて済むことになる。

Tellerでは、流動性プールに資産を預けて(基盤トークンであるTRLなどの)報酬を得る「流動性提供者」、デフォルトしたローンの担保を清算するネットワーク参加者の「競売人」、担保資産の市場価格をChainlinkによってリアルタイムで収集する「価格オラクル」、銀行口座などの個人情報を提供するベンダーの「データプロバイダ」、信用度の算出に参加する各クラウドノードの「バリデーター」が主なアクターである。

CompoundやAaveなどと同様に、Ethereum上のスマートコントラクトが流動性プールを制御する。ユーザーは流動性プールに資産を預けて金利を得たり、手数料を払って流動性プールから資産を借り入れたりすることができる。バリデーターとして機能するノードは、アマゾンウェブサービスやGoogle Cloud Platformなどのクラウド上にある。外部もしくは一元化されたデータプロバイダと接続して、個人の信用度を分散的に算出し、金利やローン期間などの条件がスマートコントラクトに共有される。個人情報に基づく信用度の計算はクラウド上のノードが行い、ETHチェーンや各ノードからは確認できないように設計されている。

現在、Teller Financeはまだローンチされておらず、ガバナンストークンのTLRも一般には配布されていない。10月から流動性プログラムを通じてユーザーにTRLとCOMPが分配され始める予定である。10月中にTeller Financeの「パブリック・アルファ版」が公開される予定であり、現時点では「waitlist」に入ることができる。

出所:Coin Market Cap



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