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大石哲之:ビットコイン、高値圏突破【フィスコ・暗号資産コラム】

暗号資産コラム
以下は、フィスコ客員アナリストの大石哲之(「ビットコイン研究所)」代表、ツイッター@bigstonebtc)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年11月18日に執筆

ビットコインが強い。ついに一時190万を突破し、2017年の高値水準に来ている。月足でみれば既に高値圏を突破しており、史上最高値の更新が現実味を帯びてきた。

2017年のバブルと、今回の高騰を比べて違う点がいくつかある。一つは、上場企業やファンドなどの機関投資家の参入だ。特に、マイクロストラテジーやスクエアといった上場企業が公言してビットコインを購入しているということは大きい。次に、前回は個人のユーザーが殺到しバブルの雰囲気に湧いたが、今回は静かに、とくに熱狂があるわけでもなく、スルスルと上がっていっていることだ。過熱感がほとんどない。

過熱を測る指標として、ビットコインの送金の数を見るメモリープールと手数料の高騰というのがあげられる。前回のときは送金が殺到し、手数料も暴騰し、一回の送金あたり4,000円以上払う必要があったときもあった。今回は、これだけの上昇にもかかわらずメモリープールは空いており、送金の数も多くない。現時点で6,000トランザクション程度が溜まっているだけであり、これは2ブロック採掘されればゼロになる量である。送金手数料も1satshi/byteという最低手数料で送ることができ、わずかに5円程度の額である。

こうしたことから、今回は大人による静かな上昇をみせており、本当のバブルは史上最高値を超えたあとしばらくたってから訪れるように思える。



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