匿名開発チームIDENAが目指すクリプトアイデンティティに基づく真の分散化とは【フィスコ・暗号資産コラム】
[20/12/18]
提供元:株式会社フィスコ
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暗号資産コラム
以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2020年12月18日に執筆
最近日本の暗号資産(仮想通貨)取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回は、クリプトアイデンティティに基づいたPoP分散化システムを開発する匿名メンバーによるプロジェクトIDENAにお話を聞く機会をいただきました。匿名メンバーの一人がインタビューに応じてくれました。
*タ : タマラ
*匿 : 匿名のIDENAメンバー
タ「こんにちは。今回は匿名希望ということですが、さっそくお話をお聞きしたいと思います。まずは簡単にIDENAの紹介をお願いします。」
匿「こんにちは、よろしくお願いします。IDENAは、すべてのノードが『クリプトアイデンティティ』に紐づき、平等な投票権を持つ1人の個人を証明できる初めてのブロックチェーンです。現時点で4500以上のマイニングノードを持っており、最も分散化されたブロックチェーンの1つです。IDENAは個人情報の開示を必要とせず、また人間にとっては簡単で、ボットにとっては難しいテストを実行することで、参加者の人間性とユニークさを証明します。このテストは定期的に、世界中のすべての人に向け同時刻に一斉に行われています。」
タ「IDENAを立ち上げたきっかけは何ですか?」
匿「ブロックチェーンではそこに人間が存在しないのに、どうして公正なガバナンスを担保することができるでしょうか?
『所有権と財産を形式化しても、人を形式化しないシステムは、本質的に人よりも資本と所有権に奉仕する傾向がある。』
これはラジカル・マーケッツ創業者、グレン・ウェイルの言葉です。資本の背後にある個人を識別する方法がなければ、真の分散化は達成できないのです。そこで私たちは次の革新的なステップを踏む必要がありました。人間を形式化し、新しい種類のオンラインID、『クリプトアイデンティティ』を作成し、ビットコインの『検閲に強いキャッシュ』とイーサリアムの分散型アプリを一致させ、その可能性を最大限に引き出すことです。
IDENAは、匿名で、自律管理され、どこに住んでいるかに関わらず、グローバルに有効なものとなるよう構築することができます。これは完全に分散化することができ、これを実現するために信頼できる当局は必要ありません。アカウントについて知る必要があるのは、そのアカウントが紐づく一人の生きた人間が存在するということだけです。これが、私たちが『クリプトアイデンティティ』と呼ぶものです。
タ「『クリプトアイデンティティ』の価値は何ですか?」
匿「『一人一票』が民主主義の基本原則であり、ブロックチェーンにおいても『1人1ノード』の原則がなければ、すべてのブロックチェーンは最終的にますます中央集権化する傾向があります。私たちは『クリプトアイデンティティ』が『1人1ノード』を実現し、この原則が分散化を新たなレベルにもたらし、ネットワークの中央集権化を回避し、公正な合意の創出に貢献すると考えています。私たちはこのコンセンサスを Proof-of-Person、PoPと呼んでいます。また最近話題になっているブロックチェーンオラクル問題を解決することができます。スマートコントラクトやDAOは、ほとんどのユースケースで外部からの事実情報が必要となり、それをブロックチェーンに取り入れるオラクルが必要になります。IDENAは、PoPシビル耐性システムをベースにしており、本質的にオラクルの既製ネットワークだということです。
タ「PoPについてもう少し詳しく教えていただけますか?」
匿「PoWでは、ブロック生成能力は計算能力に依存し、PoSでは、ブロック生成能力はコインの保有数に依存します。それに対しPoPでは、人間性の証明とノードの独自性に依存します。つまりマイニングノードになるのに必要なのは、自分が人間であることを証明することだけです。
IDENAはPoPを採用した最初で唯一のブロックチェーンです。個人情報の共有を必要とせず、個人のアイデンティティを明らかにせず、第三者の識別機関を必要としません。」
タ「IDENAは一般に広がるでしょうか?」
匿「私たちは、マイニングへの民主的なアクセスがIDENAとブロックチェーン全般を普及させる鍵であると考えています。ブロックチェーンや仮想通貨に興味を持つと、皆マイニングを試してみたくなりますよね。しかし残念ながら、そう簡単ではありません。IDENAではほとんど手を煩わせることなくマイニングを行うことができます。ウェブサイト(※1) から IDENAアプリをダウンロードし、ネットワーク参加者から招待を受けることだけです。周りに IDENAに参加している知人がいない場合は、Telegram(※2)の IDENA パブリックチャットで招待してもらうことができます。その後、自分がボットではないことを証明するためのデリゲーションセッションに参加し、アプリ内のボタンをクリックすればマイニングを始めることができます。
タ「想定される主なユースケースは?」
匿「IDENAは他のブロックチェーンとの共存を目指しており、補完的な存在だと考えています。IDENA は、ノードの背後にあるユニークな人間の『クリプトアイデンティティ』のリストを提供します。IDENA は、他のブロックチェーンやそれをベースにしたアプリケーションが 、IDENAのシビル耐性を持ち込むことで、その可能性を十分に発揮できるようになり、共謀のないオンライン投票、公正な価値配分、グローバルなユニバーサルベーシックインカム などのユースケースを実現することができます。」
※1:https://idena.io/?view=download
※2:https://t.me/IdenaNetworkPublic
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※2020年12月18日に執筆
最近日本の暗号資産(仮想通貨)取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回は、クリプトアイデンティティに基づいたPoP分散化システムを開発する匿名メンバーによるプロジェクトIDENAにお話を聞く機会をいただきました。匿名メンバーの一人がインタビューに応じてくれました。
*タ : タマラ
*匿 : 匿名のIDENAメンバー
タ「こんにちは。今回は匿名希望ということですが、さっそくお話をお聞きしたいと思います。まずは簡単にIDENAの紹介をお願いします。」
匿「こんにちは、よろしくお願いします。IDENAは、すべてのノードが『クリプトアイデンティティ』に紐づき、平等な投票権を持つ1人の個人を証明できる初めてのブロックチェーンです。現時点で4500以上のマイニングノードを持っており、最も分散化されたブロックチェーンの1つです。IDENAは個人情報の開示を必要とせず、また人間にとっては簡単で、ボットにとっては難しいテストを実行することで、参加者の人間性とユニークさを証明します。このテストは定期的に、世界中のすべての人に向け同時刻に一斉に行われています。」
タ「IDENAを立ち上げたきっかけは何ですか?」
匿「ブロックチェーンではそこに人間が存在しないのに、どうして公正なガバナンスを担保することができるでしょうか?
『所有権と財産を形式化しても、人を形式化しないシステムは、本質的に人よりも資本と所有権に奉仕する傾向がある。』
これはラジカル・マーケッツ創業者、グレン・ウェイルの言葉です。資本の背後にある個人を識別する方法がなければ、真の分散化は達成できないのです。そこで私たちは次の革新的なステップを踏む必要がありました。人間を形式化し、新しい種類のオンラインID、『クリプトアイデンティティ』を作成し、ビットコインの『検閲に強いキャッシュ』とイーサリアムの分散型アプリを一致させ、その可能性を最大限に引き出すことです。
IDENAは、匿名で、自律管理され、どこに住んでいるかに関わらず、グローバルに有効なものとなるよう構築することができます。これは完全に分散化することができ、これを実現するために信頼できる当局は必要ありません。アカウントについて知る必要があるのは、そのアカウントが紐づく一人の生きた人間が存在するということだけです。これが、私たちが『クリプトアイデンティティ』と呼ぶものです。
タ「『クリプトアイデンティティ』の価値は何ですか?」
匿「『一人一票』が民主主義の基本原則であり、ブロックチェーンにおいても『1人1ノード』の原則がなければ、すべてのブロックチェーンは最終的にますます中央集権化する傾向があります。私たちは『クリプトアイデンティティ』が『1人1ノード』を実現し、この原則が分散化を新たなレベルにもたらし、ネットワークの中央集権化を回避し、公正な合意の創出に貢献すると考えています。私たちはこのコンセンサスを Proof-of-Person、PoPと呼んでいます。また最近話題になっているブロックチェーンオラクル問題を解決することができます。スマートコントラクトやDAOは、ほとんどのユースケースで外部からの事実情報が必要となり、それをブロックチェーンに取り入れるオラクルが必要になります。IDENAは、PoPシビル耐性システムをベースにしており、本質的にオラクルの既製ネットワークだということです。
タ「PoPについてもう少し詳しく教えていただけますか?」
匿「PoWでは、ブロック生成能力は計算能力に依存し、PoSでは、ブロック生成能力はコインの保有数に依存します。それに対しPoPでは、人間性の証明とノードの独自性に依存します。つまりマイニングノードになるのに必要なのは、自分が人間であることを証明することだけです。
IDENAはPoPを採用した最初で唯一のブロックチェーンです。個人情報の共有を必要とせず、個人のアイデンティティを明らかにせず、第三者の識別機関を必要としません。」
タ「IDENAは一般に広がるでしょうか?」
匿「私たちは、マイニングへの民主的なアクセスがIDENAとブロックチェーン全般を普及させる鍵であると考えています。ブロックチェーンや仮想通貨に興味を持つと、皆マイニングを試してみたくなりますよね。しかし残念ながら、そう簡単ではありません。IDENAではほとんど手を煩わせることなくマイニングを行うことができます。ウェブサイト(※1) から IDENAアプリをダウンロードし、ネットワーク参加者から招待を受けることだけです。周りに IDENAに参加している知人がいない場合は、Telegram(※2)の IDENA パブリックチャットで招待してもらうことができます。その後、自分がボットではないことを証明するためのデリゲーションセッションに参加し、アプリ内のボタンをクリックすればマイニングを始めることができます。
タ「想定される主なユースケースは?」
匿「IDENAは他のブロックチェーンとの共存を目指しており、補完的な存在だと考えています。IDENA は、ノードの背後にあるユニークな人間の『クリプトアイデンティティ』のリストを提供します。IDENA は、他のブロックチェーンやそれをベースにしたアプリケーションが 、IDENAのシビル耐性を持ち込むことで、その可能性を十分に発揮できるようになり、共謀のないオンライン投票、公正な価値配分、グローバルなユニバーサルベーシックインカム などのユースケースを実現することができます。」
※1:https://idena.io/?view=download
※2:https://t.me/IdenaNetworkPublic
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