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「BlockFi」【フィスコ・暗号資産コラム】

暗号資産コラム
暗号資産レンディングサービスを提供する米BlockFiが、ビットコインから派生する投資商品(ビットコイン・トラスト)の運営を開始したことが明らかとなった。BlockFiは、2020年8月20日にシリーズCラウンドで5,000万ドル(約53億円)の資金調達に成功しており、フィディリティやリクルート、Coinbase等からも出資を受けている。また、BlockFiの2020年の年間収益が1億ドルに及ぶ可能性があると報じられた。顧客の預かり資産は80億ドルを超え、12万以上の資金提供済みアカウントを有しているという。顧客の預かり資産は2020年8月時点の15億ドルからわずか半年間で5倍以上の急成長を遂げた。BlockFiはこれまでに3度の資金調達を行っており、2021年下半期にIPO(新規公開株)を検討中と明かしている(2020年7月時点)。
暗号資産のレンディングサービスは、集権型(CeFi)と分散型(Defi)の二つに大別される。BlockFiは集権型(CeFi)のレンディングサービスで、独自通貨のICO等は行っておらず大型の資金調達によって拡大している。BlockFiに預けられた資産はアメリカの大手暗号資産取引所Geminiで保管される。

BlockFiは2018年から機関投資家に向けてサービスの提供を開始しており、2019年3月から一般投資家も参加できるようになった。主軸は、BTCやETH等暗号資産を預けて利息を受取る預金サービスと、暗号資産を担保にして米ドルの融資を受ける融資サービスである。また、BTC, ETH, LTC, USDC, GUSDの取引サービス(手数料無料)も提供する。

米国市場では、ビットコインETF(上場投資信託)の組成に向けた動きが活発化している。今回のビットコイン投資信託の取り扱いは、ビットコイン価格の高騰や世界的な大企業の参入を受けて、機関投資家を狙った事業展開であることが伺える。今後は、BTCが報酬として貯まるクレジットカードの発行も予定しており、広く一般展開していくことが期待される。



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