三菱重工サーマルシステムズと東電など、高効率ヒートポンプ式熱風発生装置「熱Pu-ton」を共同開発
[17/02/13]
TOKYO, Feb 13, 2017 - (JCN Newswire) - 三菱重工サーマルシステムズ株式会社と関西電力株式会社、東京電力ホールディングス株式会社※1、中部電力株式会社の4社は、このたび、日本で初めて空気熱源で熱風供給温度90度を可能とした、高効率空気熱源ヒートポンプ式※2熱風発生装置「熱Pu-ton(ねっプートン)」※3を共同開発いたしました。本開発機は、三菱重工サーマルシステムズ株式会社が本年6月より販売を開始いたします。
工場などで熱風を利用する乾燥工程などでは、化石燃料を使用した蒸気ボイラや熱風発生装置が広く使われており、ヒートポンプシステムによる省エネの要望があります。従来の高温ヒートポンプの多くは、工場の廃温水から熱回収する水熱源ヒートポンプまたは温水生成ヒートポンプであるため、冷温水を循環させる配管や空気熱交換器を設置する必要があり、コスト面やスペースの確保などの課題がありました。
今回開発した「熱Pu-ton」では、家庭用のルームエアコンと同様に、大気から熱を取り込む室外機と、熱風を直接生成できる室内機で構成しており、空気熱源ヒートポンプとしては日本最高の熱風温度90度に対応、COP3.5※4の高効率を達成しました。これにより、工場などの熱風利用工程へ、より簡単にヒートポンプシステムの適用が可能となりました。
これまでに、フィルムを張り合わせるドライラミネータに本開発機を適用した実証試験では、従来システムに比べエネルギー消費量の約5割削減を達成し、さらに、液状材料から連続的に粉粒状製品を製造する噴霧乾燥装置にも本開発機を適用し、乾燥品質に問題ないことを確認しております。
1.60〜90度の熱風供給が可能
ドライラミネータや食品などの乾燥温度帯60〜90度に対応します。また、既設の乾燥装置の給気を本開発機で予熱するハイブリッド方式とすることで、90度より高温の熱風が必要となる乾燥工程にも、本開発機を適用することが可能です。
2.設置工事の自由度を確保
大気より熱を取り込む空気熱源ヒートポンプのため冷温水を循環させる配管の施工が不要で室外機の設置の自由度が高いシステムです。また、室外機と室内機を接続する冷媒配管は片道50mまで延長可能であり、室外機は室内機と離れた場所にも設置が可能です。
3.大幅な省エネ・省コスト・省CO2の実現
高いエネルギー効率(COP3.5)と工場内での分散配置による配管ロスの低減により、集中配置が必要な蒸気加熱システムに比べ、ランニングコストを約5割、エネルギー消費量を約5割、CO2排出量を約5割削減可能であることを実証試験で確認※5しました。
(添付資料2 第5項 参照)。
添付資料1: 開発者・開発期間(PDF/154KB) http://www.mhi.co.jp/news/story/pdf/170213_1.pdf
添付資料2: 「熱Pu-ton」の概要(PDF/1.5MB) http://www.mhi.co.jp/news/story/pdf/170213_2.pdf
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.mhi.co.jp/news/story/170213.html
※1 東京電力ホールディングス株式会社
東京電力ホールディングス株式会社は、小売電気事業部門の基幹事業会社である東京電力エナジーパートナー株式会社の協力を得て開発に参画しております。
※2 空気熱源ヒートポンプ式
空気熱源ヒートポンプは、熱源となる大気から熱を汲み上げることで高温の空気を作り出します。一方、水熱源ヒートポンプの場合は水を熱源として熱を汲み上げます。
※3 熱Pu-ton(ねっプートン)
「熱Pu-ton(ねっプートン)」は、三菱重工サーマルシステムズ株式会社が販売する空気熱源ヒートポンプ式熱風発生装置の商品名です。
※4 COP3.5
COP(Coefficient Of Performanceの略)は、熱源機のエネルギー消費効率を示す成績係数のことで、値が大きいほど省エネ性能は高まります。COP=加熱能力(kW)÷消費電力(kW)で、消費電力は室外機と室内機の消費電力の合計です。本開発機のCOP3.5とは、外気温25度(相対湿度は70%)にて、室内機吸込温度20度、吹出温度 80度の条件における値です。
※5 ランニングコストを約5割、エネルギー消費量を約5割、CO2排出量を約5割削減可能であることを実証試験で確認
ドライラミネータでの実証試験の削減効果であり、実際のシステム構成や運転状態によって効果は変動します。
概要:三菱重工業株式会社
詳細は www.mhi.co.jp をご覧ください。
【製品に関するお客さまからのお問い合わせ先】
三菱重工サーマルシステムズ株式会社
営業部
電話 03-6716-4881
Copyright 2017 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com
工場などで熱風を利用する乾燥工程などでは、化石燃料を使用した蒸気ボイラや熱風発生装置が広く使われており、ヒートポンプシステムによる省エネの要望があります。従来の高温ヒートポンプの多くは、工場の廃温水から熱回収する水熱源ヒートポンプまたは温水生成ヒートポンプであるため、冷温水を循環させる配管や空気熱交換器を設置する必要があり、コスト面やスペースの確保などの課題がありました。
今回開発した「熱Pu-ton」では、家庭用のルームエアコンと同様に、大気から熱を取り込む室外機と、熱風を直接生成できる室内機で構成しており、空気熱源ヒートポンプとしては日本最高の熱風温度90度に対応、COP3.5※4の高効率を達成しました。これにより、工場などの熱風利用工程へ、より簡単にヒートポンプシステムの適用が可能となりました。
これまでに、フィルムを張り合わせるドライラミネータに本開発機を適用した実証試験では、従来システムに比べエネルギー消費量の約5割削減を達成し、さらに、液状材料から連続的に粉粒状製品を製造する噴霧乾燥装置にも本開発機を適用し、乾燥品質に問題ないことを確認しております。
1.60〜90度の熱風供給が可能
ドライラミネータや食品などの乾燥温度帯60〜90度に対応します。また、既設の乾燥装置の給気を本開発機で予熱するハイブリッド方式とすることで、90度より高温の熱風が必要となる乾燥工程にも、本開発機を適用することが可能です。
2.設置工事の自由度を確保
大気より熱を取り込む空気熱源ヒートポンプのため冷温水を循環させる配管の施工が不要で室外機の設置の自由度が高いシステムです。また、室外機と室内機を接続する冷媒配管は片道50mまで延長可能であり、室外機は室内機と離れた場所にも設置が可能です。
3.大幅な省エネ・省コスト・省CO2の実現
高いエネルギー効率(COP3.5)と工場内での分散配置による配管ロスの低減により、集中配置が必要な蒸気加熱システムに比べ、ランニングコストを約5割、エネルギー消費量を約5割、CO2排出量を約5割削減可能であることを実証試験で確認※5しました。
(添付資料2 第5項 参照)。
添付資料1: 開発者・開発期間(PDF/154KB) http://www.mhi.co.jp/news/story/pdf/170213_1.pdf
添付資料2: 「熱Pu-ton」の概要(PDF/1.5MB) http://www.mhi.co.jp/news/story/pdf/170213_2.pdf
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.mhi.co.jp/news/story/170213.html
※1 東京電力ホールディングス株式会社
東京電力ホールディングス株式会社は、小売電気事業部門の基幹事業会社である東京電力エナジーパートナー株式会社の協力を得て開発に参画しております。
※2 空気熱源ヒートポンプ式
空気熱源ヒートポンプは、熱源となる大気から熱を汲み上げることで高温の空気を作り出します。一方、水熱源ヒートポンプの場合は水を熱源として熱を汲み上げます。
※3 熱Pu-ton(ねっプートン)
「熱Pu-ton(ねっプートン)」は、三菱重工サーマルシステムズ株式会社が販売する空気熱源ヒートポンプ式熱風発生装置の商品名です。
※4 COP3.5
COP(Coefficient Of Performanceの略)は、熱源機のエネルギー消費効率を示す成績係数のことで、値が大きいほど省エネ性能は高まります。COP=加熱能力(kW)÷消費電力(kW)で、消費電力は室外機と室内機の消費電力の合計です。本開発機のCOP3.5とは、外気温25度(相対湿度は70%)にて、室内機吸込温度20度、吹出温度 80度の条件における値です。
※5 ランニングコストを約5割、エネルギー消費量を約5割、CO2排出量を約5割削減可能であることを実証試験で確認
ドライラミネータでの実証試験の削減効果であり、実際のシステム構成や運転状態によって効果は変動します。
概要:三菱重工業株式会社
詳細は www.mhi.co.jp をご覧ください。
【製品に関するお客さまからのお問い合わせ先】
三菱重工サーマルシステムズ株式会社
営業部
電話 03-6716-4881
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