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三菱重工、自動運転機能を備えた「放水砲ロボット」と「ホース延長ロボット」の試作機を開発

TOKYO, Apr 14, 2017 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、石油コンビナートなど消防隊員の接近が困難な火災現場での活躍が期待される消防ロボット「放水砲ロボット」と「ホース延長ロボット」の試作機を開発しました。「放水砲ロボット」は、人が近づけない場所で消火冷却を効果的に行い、「ホース延長ロボット」は、最大300mまで消防用ホースを自動敷設して「放水砲ロボット」に効率良く水を供給します。これら2機種は、「偵察・監視ロボット」(飛行型および走行型2機種)ならびに「指令システム」とで「消防ロボットシステム」を構成し、消防車1台に搭載されて現場に移動することができる設計になっています。

本消防ロボットシステムは、総務省消防庁が平成26年度(2014年度)から5年計画で進めている「エネルギー・産業基盤災害対応のための消防ロボットシステムの研究開発」プロジェクトに参画して開発を手掛けてきたもので、本日、消防庁消防大学校消防研究センター(東京都調布市)において、同プロジェクトで完成したロボットの一次試作機の特徴や性能を実証する実演公開が実施されました。

同プロジェクトのロボットのうち、当社の2機種は、堅牢な足回りで高い走破性を持つ農業用小型バギーを改造した専用車体にGPS(全地球測位システム)やレーザーセンサーを搭載し自律制御可能な移動台車としたものです。2台のロボットは、お互いを消防用ホースで接続された状態で自動運転により火元へ向けて走行する高度な技術を搭載しています。

「放水砲ロボット」は、放水または泡放射を行うノズルを備え、1分間に4,000リットル、圧力1.0メガパスカル(MPa)で放射することができます。「ホース延長ロボット」は内径150mm(呼び径150A)の消防用ホースを最長300m搭載可能で、曲がり角を含む目的の経路上に、硬くて重い(2kg/m)同ホースを適切に敷設できるよう、ロボットの走行に合わせて自動でホースの送り出しと巻き取りを実現しています。

当社は今後も、社会基盤の高度化に貢献する多様なロボット関連技術の開発に力を注いでいきます。

放水砲ロボットの主な仕様

寸法(外形): 長さ:2,000mm、幅:1,400mm、高さ:2,200mm
質量: 1,600kg
移動方式: 4輪駆動前輪操舵方式
移動速度: 7.2km/h(2m/sec)
搭載センサー: RTK-GPS、LRF、IMU、オドメトリ
機能性能: 地図上の指定位置まで自律で走行、20kW/m2の輻射熱環境での活動を想定した設計
消火冷却のための水および泡放射(4,000 L/minを1MPaの圧力で)

ホース延長ロボットの主な仕様

寸法(外形): 長さ:2,400mm、幅:1,800mm、高さ:2,200mm
質量: 2,800kg
移動方式: 4輪駆動前輪操舵方式
移動速度: 7.2km/h(2m/sec)
搭載センサー: RTK-GPS、LRF、IMU、オドメトリ
機能性能: 150Aホース延長敷設300m、地図上の指定位置まで自律で走行

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.mhi.co.jp/news/story/1704145854.html

概要:三菱重工業株式会社

詳細は www.mhi.co.jp をご覧ください。

担当窓口:エネルギー・環境ドメイン 原子力事業部
http://www.mhi.co.jp/ee/index.html


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