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富士通、川崎重工におけるIoTを活用した生産情報活用基盤の試行開発に参画
[17/06/08]
TOKYO, Jun 8, 2017 - (JCN Newswire) - 当社はこのたび、川崎重工業株式会社（本社：神戸市中央区）航空宇宙カンパニー（プレジデント：並木 祐之 常務執行役員、以下 川崎重工）様の航空機の生産現場におけるIoTを活用したスマートファクトリー化の実現に向け、航空機機体生産の進捗管理を支援する生産情報活用基盤システムの試行開発に参画します。
本システムは、川崎重工様の航空機生産現場の航空部品や治具などのモノの動きを収集・一元管理し、ダッシュボードやBIツール（注1）により目的に応じて分析・活用・表示するための情報基盤です。今回はその試行段階として、RFID（注2）を用いた航空機機体製造におけるリアルタイムな進捗管理を行い、作業の組み替えなどのタイムリーな意思決定や資産の最適運用を支援します。
川崎重工様は、本システムを2017年中に航空機部品の生産拠点である岐阜工場へ導入し、その後、国内外の他工場や協力会社へと展開を広げ、つながる工場の実現を目指しています。
当社は、川崎重工様、および川崎重工グループの情報システム子会社であるベニックソリューション株式会社（本社：兵庫県明石市、代表取締役社長：宇野 知之）様と技術の研究開発を支援する川重テクノロジー株式会社（本社：兵庫県明石市、代表取締役社長：道場 康二）様と連携し、本システムの開発・導入を支援します。
背景
川崎重工様は、民間から防衛まで航空機全般を開発する大手航空機メーカーであり、熟練作業者による手作業を残した複雑な製造工程のデジタル化を目指しています。
当社は、工場を持つものづくり企業であり、社内実践をリファレンスに最先端のIoTを活用した生産現場を革新するソリューションの提供を推進しています。これまで培った知見とノウハウ、および長年に渡ってPLM製品（注3）で市場をリードしてきたソリューション力を融合し、製造業におけるお客様の生産現場の革新を支援しています。
このたび、川崎重工様が目指すスマートファクトリー化の実現に向け、航空機の生産現場におけるIoTを活用した生産情報活用基盤システムの試行開発に参画し、その機能や性能の評価を行います。
システム概要
川崎重工様の生産情報活用基盤システムは、航空機機体製造におけるリアルタイムな進捗管理の実現を目指し、RFIDを活用して生産対象品の移動情報をイベントデータとして収集し、ダッシュボードやBIツールにより目的に応じて進捗状況を表示可能な情報基盤です。本システムは、以下3つのサブシステムで構成されます。
データ収集
航空機部品や冶具などにRFIDを貼付し、生産現場でのモノの位置情報を収集します。収集データは、新たなデータ項目が追加されても柔軟に拡張することが可能なJSON（JavaScript Object Notation）形式（注4）で記述され、川崎重工様のデータセンター内のデータベースにイベントレコードとして蓄積されます。
データベース
構造データを扱うRDB（注5）に加え、多種多様で膨大な量の非構造データを効率的に扱うことのできるNoSQLデータベース（注6）の両方に対応し、データセンターにて一元的に管理します。作業工程の名称や適正在庫水準などのマスターデータは、RDBに保存し、位置情報や入出庫などのデータが含まれるイベントレコードは、NoSQLデータベースに保存します。これらのデータを目的に応じて加工・分析し、表示用のデータを生成します。また、生産管理を行う既存のERPシステムとの双方向のデータ連携にも対応します。
データ表示
BIツールを活用して、生産現場の管理者や作業者が、リアルタイムに進捗管理を行うための画面やユーザーエクスペリエンス（UX）（注7）を考慮した生産現場の概況が一目で分かるダッシュボート画面も提供します。
今後の展望
川崎重工様は、2017年内に、航空機部品を生産する岐阜工場の一部を対象に、生産情報活用基盤システムを展開します。その後、航空宇宙カンパニー.の国内工場、海外工場、協力会社へと順次展開を図り、スマートファクトリー化の実現を目指します。
当社は、本システムの開発・導入の一翼を担い、お客様のデジタル革新を実現するデジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc（注8）」に応用し、製造領域でのIoTビジネスを推進していきます。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/06/8.html
注釈
注1 BIツール：Business Intelligenceの略。企業内外のデータを分析・加工・可視化し、ビジネス上の意思決定を支援するツール。
注2 RFID：Radio Frequency Identificationの略。ICタグに記憶された個別情報を無線通信によって読み書きする自動認識システム。
注3 PLM製品：Product Lifecycle Managementの略。企業における製品の設計・開発・保守・廃棄・リサイクルなど、製品のライフサイクルを管理する製品。
注4 JSON（JavaScript Object Notation）形式：JavaScript プログラミング言語をベースとした軽量のデータ交換フォーマット。
注5 RDB：Relational Databaseの略。データをテーブルとして管理し、複数のテーブルを関連付けて扱えるようにしたデータベースの管理方式。
注6 NoSQLデータベース：Not Only SQLの略。SQL（RDB）だけでなく多様なデータ形式を蓄積可能とするデータベースの管理方式。
注7 ユーザーエクスペリエンス（UX）：製品やサービスなどを利用して利用者が体験するすべての事柄についての総合的な体験価値のこと。個別の機能や使いやすさのみならず、真にやりたいことを楽しく、心地よく実現できるかどうかを重視した概念。
注8 FUJITSU Digital Business Platform MetaArc：クラウド、モバイル、アナリティクス、IoT、AIなどの最先端技術と、当社SEの知見・ノウハウを融合したデジタルビジネス・プラットフォーム。
概要：富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
Copyright 2017 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com
本システムは、川崎重工様の航空機生産現場の航空部品や治具などのモノの動きを収集・一元管理し、ダッシュボードやBIツール（注1）により目的に応じて分析・活用・表示するための情報基盤です。今回はその試行段階として、RFID（注2）を用いた航空機機体製造におけるリアルタイムな進捗管理を行い、作業の組み替えなどのタイムリーな意思決定や資産の最適運用を支援します。
川崎重工様は、本システムを2017年中に航空機部品の生産拠点である岐阜工場へ導入し、その後、国内外の他工場や協力会社へと展開を広げ、つながる工場の実現を目指しています。
当社は、川崎重工様、および川崎重工グループの情報システム子会社であるベニックソリューション株式会社（本社：兵庫県明石市、代表取締役社長：宇野 知之）様と技術の研究開発を支援する川重テクノロジー株式会社（本社：兵庫県明石市、代表取締役社長：道場 康二）様と連携し、本システムの開発・導入を支援します。
背景
川崎重工様は、民間から防衛まで航空機全般を開発する大手航空機メーカーであり、熟練作業者による手作業を残した複雑な製造工程のデジタル化を目指しています。
当社は、工場を持つものづくり企業であり、社内実践をリファレンスに最先端のIoTを活用した生産現場を革新するソリューションの提供を推進しています。これまで培った知見とノウハウ、および長年に渡ってPLM製品（注3）で市場をリードしてきたソリューション力を融合し、製造業におけるお客様の生産現場の革新を支援しています。
このたび、川崎重工様が目指すスマートファクトリー化の実現に向け、航空機の生産現場におけるIoTを活用した生産情報活用基盤システムの試行開発に参画し、その機能や性能の評価を行います。
システム概要
川崎重工様の生産情報活用基盤システムは、航空機機体製造におけるリアルタイムな進捗管理の実現を目指し、RFIDを活用して生産対象品の移動情報をイベントデータとして収集し、ダッシュボードやBIツールにより目的に応じて進捗状況を表示可能な情報基盤です。本システムは、以下3つのサブシステムで構成されます。
データ収集
航空機部品や冶具などにRFIDを貼付し、生産現場でのモノの位置情報を収集します。収集データは、新たなデータ項目が追加されても柔軟に拡張することが可能なJSON（JavaScript Object Notation）形式（注4）で記述され、川崎重工様のデータセンター内のデータベースにイベントレコードとして蓄積されます。
データベース
構造データを扱うRDB（注5）に加え、多種多様で膨大な量の非構造データを効率的に扱うことのできるNoSQLデータベース（注6）の両方に対応し、データセンターにて一元的に管理します。作業工程の名称や適正在庫水準などのマスターデータは、RDBに保存し、位置情報や入出庫などのデータが含まれるイベントレコードは、NoSQLデータベースに保存します。これらのデータを目的に応じて加工・分析し、表示用のデータを生成します。また、生産管理を行う既存のERPシステムとの双方向のデータ連携にも対応します。
データ表示
BIツールを活用して、生産現場の管理者や作業者が、リアルタイムに進捗管理を行うための画面やユーザーエクスペリエンス（UX）（注7）を考慮した生産現場の概況が一目で分かるダッシュボート画面も提供します。
今後の展望
川崎重工様は、2017年内に、航空機部品を生産する岐阜工場の一部を対象に、生産情報活用基盤システムを展開します。その後、航空宇宙カンパニー.の国内工場、海外工場、協力会社へと順次展開を図り、スマートファクトリー化の実現を目指します。
当社は、本システムの開発・導入の一翼を担い、お客様のデジタル革新を実現するデジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc（注8）」に応用し、製造領域でのIoTビジネスを推進していきます。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/06/8.html
注釈
注1 BIツール：Business Intelligenceの略。企業内外のデータを分析・加工・可視化し、ビジネス上の意思決定を支援するツール。
注2 RFID：Radio Frequency Identificationの略。ICタグに記憶された個別情報を無線通信によって読み書きする自動認識システム。
注3 PLM製品：Product Lifecycle Managementの略。企業における製品の設計・開発・保守・廃棄・リサイクルなど、製品のライフサイクルを管理する製品。
注4 JSON（JavaScript Object Notation）形式：JavaScript プログラミング言語をベースとした軽量のデータ交換フォーマット。
注5 RDB：Relational Databaseの略。データをテーブルとして管理し、複数のテーブルを関連付けて扱えるようにしたデータベースの管理方式。
注6 NoSQLデータベース：Not Only SQLの略。SQL（RDB）だけでなく多様なデータ形式を蓄積可能とするデータベースの管理方式。
注7 ユーザーエクスペリエンス（UX）：製品やサービスなどを利用して利用者が体験するすべての事柄についての総合的な体験価値のこと。個別の機能や使いやすさのみならず、真にやりたいことを楽しく、心地よく実現できるかどうかを重視した概念。
注8 FUJITSU Digital Business Platform MetaArc：クラウド、モバイル、アナリティクス、IoT、AIなどの最先端技術と、当社SEの知見・ノウハウを融合したデジタルビジネス・プラットフォーム。
概要：富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
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