NEC、ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」のPCI Expressカード型ベクトルエンジン単体の販売を開始
[20/11/19]
TOKYO, Nov 19, 2020 - (JCN Newswire) - NECは、High Performance Computing(HPC)関連事業において、カード型ベクトルエンジン(Vector Engine:VE)単体の販売を新たに開始しました。HPC領域におけるシステムインテグレータ(注1)やサーバベンダなどにVEを販売し、これらのパートナーを通じて、中堅・中小の製造業における研究開発用途など、ベクトル型スーパーコンピュータの新たな市場を開拓します。
VEの販売価格は、最小構成(注2)で1,144,000円(税別)からです。NECはVEの出荷を2021年1月より開始し、今後3年間の累計で100億円の販売を目指します。
VEは、NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」の中核コンポーネントです。今回単体での提供を開始するVEは、PCI Express規格サイズのカードに、世界トップクラス(注3)の単一コア性能/単一コアメモリ帯域を有するコアを8個内蔵し、1枚で2.45テラフロップスの演算性能と1.53テラバイト/秒のメモリ帯域を実現しています。
これまでNECは、VEを自社製専用サーバに搭載し、「SX-Aurora TSUBASA」として大学や研究機関、自動車メーカなどの大手製造業を中心に提供してきました。「SX-Aurora TSUBASA」は、2018年2月の発売以降100を超える団体や企業に採用されています。
一方、マテリアルズ・インフォマティクスに代表されるように、特に製造業の研究開発分野において、ベクトル演算が得意とする科学技術計算や大規模データの高速処理が求められるシミュレーション業務が拡大しており、今後サプライチェーンの川上から川下まで、幅広い企業でベクトル型スーパーコンピュータの需要拡大が見込まれます。NECはこのような新たなニーズに応えるためにVEを単体で販売し、国内外のパートナーを通じて中堅・中小の製造業を含む新市場を開拓します。
ベクトル型スーパーコンピュータの製造・販売を行っているベンダーは限られており、これまでは企業が導入しようとしても購入先やハードウェア構成の自由度が制限されていました。
NECからVEの供給を受けることで、システムインテグレータは自社で取り扱っている汎用サーバとVEを組み合わせて顧客に提供できるようになります。NECは、C/C++/Fortranなどの汎用プログラミング言語で書かれたプログラムをベクトル演算用に自動的に最適化する独自のコンパイラも提供しており、システムインテグレータはこのコンパイラを利用することで、VEの性能を効果的に引き出すアプリケーションを容易に開発できます。
また、サーバベンダは、自社製サーバにVEを組み込み、独自ブランドのベクトル型スーパーコンピュータとして販売することが可能です。NECは今後、パートナーと連携しVEの搭載・動作確認済の汎用サーバの機種数を順次拡大していく予定です。(注4)
NECはパートナー企業と共に、よりオープンな環境でのVEの利用を拡大する取り組みとして「NECパートナー共創コミュニティ for SX-Aurora TSUBASA」を推進しています。このたび、コミュニティにおける活動として新たに2つの取り組みを開始しました。
1. 「Vector Engineパートナー検証プログラム」
他社製ハードウェアでVEが正常に動作するかどうかパートナーが自ら確認できる「Vector Engineパートナー検証プログラム」を開始します。NECが提供する検証用ツールを用いて、手順に沿って検証を進めることで、VEの搭載・動作検証を行うことが可能です。共創コミュニティ既存パートナーのビジュアルテクノロジー株式会社(注5)に対して、検証を行う為のツール提供を先行して開始しました。
2. パートナー企業によるハウジングサービスの開始
データセンター運用事業者のカゴヤ・ジャパン株式会社(注6)と連携し、顧客が保有するSX-Aurora TSUBASAを同社のデータセンターに収容できるハウジングサービスの提供を開始しました。サービスの初期費用は150,000円(税別)から、月額費用は81,000円(税別)からになります(注7)。また両社は今後、SX-Aurora TSUBASAのコンピューティング資源をクラウド型で利用できるホスティングサービスの提供についても、共同で検討していきます。
NECは今後も、ベクトル型スーパーコンピュータの市場拡大、企業における導入支援を積極的に推進していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202011/20201119_01.html
概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
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VEの販売価格は、最小構成(注2)で1,144,000円(税別)からです。NECはVEの出荷を2021年1月より開始し、今後3年間の累計で100億円の販売を目指します。
VEは、NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」の中核コンポーネントです。今回単体での提供を開始するVEは、PCI Express規格サイズのカードに、世界トップクラス(注3)の単一コア性能/単一コアメモリ帯域を有するコアを8個内蔵し、1枚で2.45テラフロップスの演算性能と1.53テラバイト/秒のメモリ帯域を実現しています。
これまでNECは、VEを自社製専用サーバに搭載し、「SX-Aurora TSUBASA」として大学や研究機関、自動車メーカなどの大手製造業を中心に提供してきました。「SX-Aurora TSUBASA」は、2018年2月の発売以降100を超える団体や企業に採用されています。
一方、マテリアルズ・インフォマティクスに代表されるように、特に製造業の研究開発分野において、ベクトル演算が得意とする科学技術計算や大規模データの高速処理が求められるシミュレーション業務が拡大しており、今後サプライチェーンの川上から川下まで、幅広い企業でベクトル型スーパーコンピュータの需要拡大が見込まれます。NECはこのような新たなニーズに応えるためにVEを単体で販売し、国内外のパートナーを通じて中堅・中小の製造業を含む新市場を開拓します。
ベクトル型スーパーコンピュータの製造・販売を行っているベンダーは限られており、これまでは企業が導入しようとしても購入先やハードウェア構成の自由度が制限されていました。
NECからVEの供給を受けることで、システムインテグレータは自社で取り扱っている汎用サーバとVEを組み合わせて顧客に提供できるようになります。NECは、C/C++/Fortranなどの汎用プログラミング言語で書かれたプログラムをベクトル演算用に自動的に最適化する独自のコンパイラも提供しており、システムインテグレータはこのコンパイラを利用することで、VEの性能を効果的に引き出すアプリケーションを容易に開発できます。
また、サーバベンダは、自社製サーバにVEを組み込み、独自ブランドのベクトル型スーパーコンピュータとして販売することが可能です。NECは今後、パートナーと連携しVEの搭載・動作確認済の汎用サーバの機種数を順次拡大していく予定です。(注4)
NECはパートナー企業と共に、よりオープンな環境でのVEの利用を拡大する取り組みとして「NECパートナー共創コミュニティ for SX-Aurora TSUBASA」を推進しています。このたび、コミュニティにおける活動として新たに2つの取り組みを開始しました。
1. 「Vector Engineパートナー検証プログラム」
他社製ハードウェアでVEが正常に動作するかどうかパートナーが自ら確認できる「Vector Engineパートナー検証プログラム」を開始します。NECが提供する検証用ツールを用いて、手順に沿って検証を進めることで、VEの搭載・動作検証を行うことが可能です。共創コミュニティ既存パートナーのビジュアルテクノロジー株式会社(注5)に対して、検証を行う為のツール提供を先行して開始しました。
2. パートナー企業によるハウジングサービスの開始
データセンター運用事業者のカゴヤ・ジャパン株式会社(注6)と連携し、顧客が保有するSX-Aurora TSUBASAを同社のデータセンターに収容できるハウジングサービスの提供を開始しました。サービスの初期費用は150,000円(税別)から、月額費用は81,000円(税別)からになります(注7)。また両社は今後、SX-Aurora TSUBASAのコンピューティング資源をクラウド型で利用できるホスティングサービスの提供についても、共同で検討していきます。
NECは今後も、ベクトル型スーパーコンピュータの市場拡大、企業における導入支援を積極的に推進していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202011/20201119_01.html
概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
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