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【震災関連情報】「RQ市民災害救援センター」発足

2011年4月1日

任意団体 RQ市民災害救援センター

支援が届きにくい避難所を中心に、要望に応じた救援を展開
「RQ市民災害救援センター」(略称R Q)発足
全国各地のネットワークで、緊急支援から中長期支援まで対応

東北関東大地震の被災者救援のために、任意団体「RQ市民災害救援センター」(略称「RQ」=レスキューの略)」(東京本部:東京都荒川区、代表:高木幹夫、総本部長:広瀬敏通)が、3 月13 日に発足しました。現在、宮城県登米市を拠点に、公的支援の手が届きやすい大きな避難所ではなく、数軒で自主避難している小規模の避難所を中心に、被災者の要望に応じた物資配布などを、市民ボランティアによって展開しています。

RQは、全国の環境教育や野外活動、地域づくりの実践者や研究者が「地域を元気にしよう!」を合言葉に集ったネットワーク「NPO法人日本エコツーリズムセンター」(本部:東京都荒川区、代表理事:広瀬敏通)が中心となり、趣旨や活動に賛同した団体や市民有志で結成されました。

今回の東北関東大地震では、3 月18 日から行政や自衛隊などの救援活動が集中するエリア以外の地区を選定し、アウトドア義援隊(株式会社モンベル主管)をはじめ、様々な自然野外活動団体と連携して、活動を作ってきました。現在は、宮城県登米市東和町の旧鱒淵小学校に現地本部を設営し、女川から大船渡まで約120 キロの沿岸地域をカバーしています。被災者と対話をしながら刻々と変わるニーズに応じた支援物資の配布や避難所でのシャワーのサービス、カフェなど多彩な活動を展開しています。

現地本部におけるこのような活動は、3 月30 日現在、野外活動とコミュニケーションスキルの高いRQメンバー約60 名と、地元の市民ボランティア約30 名が担っています。
また、RQメンバーの仲間が現地本部と連携し、岩手県遠野市を拠点に、釜石市や大槌町、福島県いわき市周辺地域でも活動を始めています。今後、宮城県女川町・石巻市(北上・雄勝)・南三陸町・気仙沼市、岩手県陸前高田市・大船渡市などにRQボランティアセンターを設営し、現地からの情報発信や現地への情報提供、寄付やボランティアの募集を充実させていきます。また、子どもやお年寄りのケアを複数の避難所で実施する準備をしています。

さらに、全国の自然学校のネットワークでは、心のケアにも配慮した被災者受け入れ体制を行政とも協力して整え、中長期的な復興支援を準備しています。たとえば、ネットワークの一員である山梨県の財団法人キープ協会では、21 日に福島県郡山市から未就学児童のいる家族8 世帯41 人の受け入れを開始しています。

極寒の地でも活動可能なアウトドアで鍛えたRQメンバーによる緊急救援から、各地の自然学校ネットワークを中心とする心のケアを含む中長期支援まで対応できるRQの活動へのご理解、ご支援をよろしくお願いします。

【RQ市民災害救援センターの活動の概要】

<RQの活動内容>
1)調査・準備
・3 月13 日、広瀬敏通とNPO法人日本エコツーリズムセンターのメンバーが現地調査。
・3 月17 日、東京・西日暮里のNPO法人日本エコツーリズムセンターで第1 回RQ会議(約 60名参加)。活動を本格化する。
・3 月18 日、現地に入り、仙台に仮本部設置(以後、山形県天童市、宮城県登米市と移動)。
・3 月24 日、第2 回RQ会議(約90 名参加)。

2)支援物資の配布
・3 月19 日に山形県天童市にアウトドア義援隊本部として支援物資の物流拠点を設営。被災地 への調整をRQが担当。
・3 月20 日から仙台周辺地域でアウトドア義援隊と連携し、支援物資配布開始。

3)被災の最前線で調査と物資配布
・3 月21 日、宮城県登米市東和町の旧鱒淵小学校(廃校)体育館に現地本部を設営。
・女川から大船渡間約120kmの沿岸地域をカバー。
※活動拠点をプロットしたグーグルマップ(http://bit.ly/grmoxb)参照

4)「RQボランティアセンター」の運営
・3 月23 日、RQボランティアセンター第一号を、気仙沼唐桑地区に設営決定。
・順次、女川町、石巻市、南三陸町、陸前高田市、大船渡市、遠野市、の各地区に設営予定。

5)被災者への生活復興支援
・全国各地の地域に根ざす自然学校が、居住場所だけでなく、心のケアやつながりを含めた中 長期の受け入れ体制を準備し始める。
・3 月21 日、山梨県財団法人キープ協会にて、福島県郡山市より8 世帯41 人の被災者受け入 れ開始。
・長野県泰阜村グリーンウッドにて受け入れを開始し、新潟県南魚沼市エコプラスほか十数か 所で準備中。

6)その他
・今後、現地からの情報発信、現地への情報提供を拡充。「記録」も被災者の立場を配慮し検 討中。

<RQ救援活動の役割>
これまでの現地の調査と活動から、次の3 つの役割を果たすべきと確認している。

1)まずは緊急支援
生命が助かった方々へ、命を生きながらえるための物資を届けることが第一です。全国から物資が集まっていても、それを現地のニーズに合わせて的確に配布するのは非常に難しいです。この「入り」と「出」のバランスをきちんととることが大事であり、緊急支援の初期は地域によって峠を越えようとしています。

<参考:現地本部25 日報告より>
「3 月11 日の震災後から2〜3 日は緊急性がある毛布・布団・シュラフ・防寒着を中心に配布。その後は断水でお風呂に入れない、洗濯できないため、下着・靴下・おしりふき・おむつなどのニーズが高まった。その後は、掃除用具、作業服など被災者自身たちが動くための物資、そして3 月25 日頃からは消費財や新聞・雑誌、身の回りもの(スキンケア用品など)や子どものおもちゃなどへとニーズが変化しています。」

2)「モノ」から「人」へ
現地の公的な避難所以外にもたくさんの人々が被災し避難しています。そういう所では、RQメンバーが初めて接する外部の人間で、「話をしたかった」と言われます。車は出せず、動けないので人にも会えない。だからボランティアは、とにかくよく話をしてくるようにしています。話すことが的確なニーズ把握にもつながっています。

また、避難所となった小学校でのシャワーのサービスや温泉への送迎も始めています。今後、唐桑地区などで設営していくRQボランティアセンターでは、RQメンバーがお年寄りの話を聴くこと、子どもたちと遊ぶような役割もあると考えています。

3)被災地以外への被災者の受け入れ
行政は住居を提供するが、RQでは「ケア」をプラスしたいと思っています。高知、山梨、新潟など、全国の自然学校がキャンプや子どもたちの山村留学などの経験を活かし、心のケアや繋がりも大事にした中長期の受け入れを準備しています。

公益社団法人日本環境教育フォーラムや、NPO法人自然体験活動推進協議会(CONE
コーン)、NPO法人日本エコツーリズムセンターなどのネットワークと連携し、中長期の復興まで視野にいれています。

<寄付の募集>
RQの災害救援活動を支援していただく寄付を募集しています。

物資の配送の車両や燃料費、RQボランティアセンター設置と運営に関わる費用、現地ボランティアの食料費など、RQ市民災害救援センターの活動資金として使用いたします。現地の救援活動をするRQの活動への「支援金」です。被災者の方を直接支援する「義援金」とは異なります。また、中長期にわたる復興まで視野に入れた活動に役立てていきます。

【送金先】
■みずほ銀行 動坂(どうざか)支店 普通 1093812
RQ市民センター(アールキューシミンセンター)
※入力確認画面は「エコセン災害救援基金(エコセンサイガイキュウエンキキン)」と表示されます。

■ゆうちょ銀行
口座開設準備中(4月上旬開設予定)
※海外からの送金をスムーズにするために、PayPalアカウントも準備中です。

【現在の寄付状況】(2011 年3 月29 日13 時現在)
寄付金総額:13,436,162 円

<物資の受け付け>
被災地で必要とされる物資は、日々変動します。原則として、

1)初動期:衣・食・寝関係
2)第二期:生活消耗品関係
3)第三期:情報や情緒面を満たすもの

ですが、立地条件による地域格差もあり、また一カ所に集まれずに過ごしている被災者も点在しており、ニーズはそれぞれ違います。最新の情報はホームページをご確認ください。

<災害救援現地スタッフの条件>
現地で設置を進めているRQボランティアセンターには、?コーディネーター、?ボランティアリーダー、?ボランティアが必要です。

RQでは、現地の情報を把握して有効に機能するためには、なるべく長期(5泊以上)の活動が望まれます。?は、災害救援の経験者で、リーダーシップのある方、?は、調整能力、コミュニケーション力、事務能力、のいずれかが必要です。最大の機動力となる?のボランティアについては、どなたでも活躍していただけますが、現地で集まっているため、当面RQでは募集を行いません。

現在、宮城県登米市の現地本部を拠点に物資配布する一方、周辺にRQボランティアセンターを開設し始めています。各センターには立ち上げ時に約10〜20 名のボランティアが必要になります。

私たちのネットワークの軸には、アウトドア活動で鍛えた自主性・サバイバル能力の高い人材が集まりやすいことが特徴ですが、中長期的には、心身のケアなども含む様々な人材を募集していくことになります。 逐次必要な人材を募集し、登録をしていただき、現地からの要請に基づいて受入れを進めていきます。

■RQが大切にしているボランティアの心得

?原則として自立のスタンスを持つ。
?心身ともに健康である。
?本部の指揮下で動ける。
?被災者への最大級の配慮をする。

<団体概要>
■ 名 称 :RQ市民災害救援センター(略称:RQ)
 読み方:「アールキュー」(「レスキュー」の略)

■ 所 在 :〒116-0013 東京都荒川区西日暮里5-38-5
     (NPO法人日本エコツーリズムセンター内)

■ 代 表 :高木幹夫(株式会社日能研 代表)

■ 総本部長:広瀬敏通
      (ホールアース自然学校会長、日本エコツーリズムセンター代表理事)

途上国での自立支援活動を経て、日本初の自然学校である「ホールアース自然学校」を設立。野外教育や自然体験活動で培ったスキルを活かし、阪神淡路大震災や岩手・宮城内陸地震でも迅速で実効的な救援活動を行ってきました。

■ 設 立 :2011 年3 月13 日

■ 連絡先 :TEL 03-5834-7966 / FAX 03-5834-7972

■ URL :http://www.rq-center.net/

■ Twitter :アカウント @rqcenter / ハッシュタグ #rqcenter

■ 被災地でのRQ拠点

1)東北現地本部
住 所 :〒987-0901 宮城県登米市東和町米川字寺内31番地
旧鱒淵小学校体育館内
RQ市民災害救援センター東北現地本部

2)その他活動地域
宮城県 :女川町、石巻市(雄勝、北上)、南三陸町(志津川)、気仙沼市(唐桑)
岩手県 :陸前高田市、大船渡市、釜石市、大槌町、遠野市
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