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原発事故でも日本ブランドへの影響は限定的 食品には懸念、日本車への好感度は揺るがず

2011年6月10日

株式会社共同通信社
株式会社エー・アイ・ピー

原発事故でも日本ブランドへの影響は限定的
食品には懸念、日本車への好感度は揺るがず
  −KK共同とAIP社が国際調査−

 福島第1原発事故に伴う日本製品に風評被害が懸念されている中、株式会社共同通信社と株式会社エー・アイ・ピーは合同で、日本を含む15カ国・地域を対象とし、インターネットによる日本製品の好感度調査を実施しました。

 調査結果によると日本製品対する好感度は、香港やシンガポールで食品・飲料などが低下しましたが、自動車はほとんど影響がなく、電化製品などを含めた全体でも限定的だったことが分かりました。

【調査概要】

(1)震災の前後で日本ブランドを好きと考える割合がどう変化したか。

 一般的に日本のブランドを「好き」とした割合を1月調査と比較すると、低下したのは5カ国にとどまりました。韓国が8ポイント減と最大で、香港が5ポイント、シンガポールが2ポイント、タイとマレーシアが1ポイントとそれぞれ低下しました。一方、フランスと米国、中国、ベトナム、フィリピン、インド6カ国では上昇。日本と台湾、インドネシア、英国は変化はみられません。



(2)日本車に対する影響(日本車が好きか)

 自動車は、韓国と日本で2ポイント、シンガポール、フランスで1ポイントそれぞれ低下したものの、香港では変化がなく、他の10カ国・地域では上昇し、日本車のブランドイメージはほとんど影響がみられないという結果となりました。



【調査方法】
インターネットにより、各国のサンプルに対し自記入調査票を配信。
調査時期  2011年1月、4月
調査対象国 (n=回収数)

 実施月n数   調査実施国
約20,000  日本
約10,000  中国 韓国
約 6,000  香港
約 4,000  台湾 シンガポール
約 3,000  マレーシア ベトナム フィリピン インド USA
約 2,000  タイ インドネシア
約 1,000  UK フランス
 合計n=    約82,000(15カ国)

調査対象者 各国16歳以上の男女

参考

(1)震災の前後で日本ブランドを好きと考える割合がどう変化したか

         1月  4月  増減
日本       94  94   0
ベトナム     92  94   2
シンガポール   91  89  −2
台湾       88  88   0
インドネシア   88  88   0
タイ       88  87  −1
香港       90  85  −5
マレーシア    86  85  −1
フィリピン    84  85   1
インド      78  81   3
韓国       74  66  −8
USA      55  57   2
UK       54  54   0
中国       50  52   2
フランス     38  45   7

(2)日本車に対する好感度

         1月  4月  増減
日本       96  94  −2
マレーシア    73  74   1
シンガポール   73  72  −1
インドネシア   70  72   2
フィリピン    63  69   6
ベトナム     63  69   6
タイ       66  68   2
台湾       55  61   6
香港       61  61   0
インド      35  44   9
中国       31  32   1
USA      26  27   1
UK       20  23   3
フランス     10   9  −1
韓国       10   8  −2
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