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２０１１年７月２６日

ダイキン工業株式会社

国内における生物多様性保全活動を促進
知床自然環境保全事業への支援で知床財団・斜里町・羅臼町の三者と基本合意

ダイキン工業株式会社は、日本を代表する国立公園の一つであり、世界自然遺産にも登録された知床半島の自然環境保全・復元事業を支援することで、このほど知床財団・斜里町・らうすちょう羅臼町の三者と合意しました。知床での自然環境保全は、当社が環境貢献活動で重視する視点である“生物多様性の保全”や“人と自然・生物の共存”といったテーマに合致するものであり、その活動主旨に共感し、支援したいとの思いから、今回の合意に至りました。具体的には、日本におけるナショナルトラスト運動※１の先駆けとなった「しれとこ１００平方メートル運動地」※２での森づくり事業と、羅臼町での人とヒグマの共存対策事業を支援します。また、生物基礎調査やヒグマの行動実態調査もあわせて行い、地域と連携した実効性のある取り組みをめざします。

知床は、北海道でも数少なくなった原始的な自然環境や野生動物が残る貴重な地域です。オオワシなど絶滅危惧種を含む多様な生物が生息していることや、流氷が育む海の生態系と原生的な陸の生態系が一体となり相互につながりあっていることが高く評価され、２００５年に世界自然遺産に登録されました。一方で、農業開拓や河川改良など人的影響による自然崩壊や、増え続ける野生動物と住民生活との軋轢などの課題も抱えています。

当社は、地球環境問題への貢献と事業成長の両立をめざし、環境負荷低減に積極的に取り組んでいます。事業活動における地球温暖化防止の取り組みに加え、きれいな空気を育む森林を守り育て、生態系を保つ生物多様性保全の活動も行っています。単なる植林ではなく、人と自然の共存のために必要な支援も同時に行いながら、失われた自然を復元することをめざしています。すでに、アジアで最も森林減少が著しいインドネシアで森林再生プロジェクトを２００８年より実施しており、このたび国内初の取り組みとして、世界自然遺産である知床への支援を行います。

※１　価値ある自然環境や歴史的建造物を、広く募金を募って取得することにより保存し、公開しつつ次代に引き継いでいくことを目指した環境保護活動
※２　全国からの寄付金をもとに、知床半島に残された開拓跡地に森林と生き物の営みを再生する運動地