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被災地復興:宮古市仮設田老診療所 贈呈・開所式開催のご案内

2011年11月30日

国境なき医師団(MSF)日本 

被災地復興:宮古市仮設田老診療所 贈呈・開所式開催のご案内

報道関係者各位

国境なき医師団(MSF)日本(事務局:東京、会長:黒崎伸子)は、MSFが建設支援を行った仮設田老診療所の完成にあたり、岩手県宮古市と共同で、贈呈・開所式を12月13日に開催いたします。

今回開所予定の仮設田老診療所は、既存のホテル施設「グリーンピア三陸みやこ」2階宴会場部分約350平方メートルを、MSFが建築設計費用や医療機材などを支援して、診療所に改修したものです。震災直後、この地区唯一の医療施設、国保田老診療所は、津波被害で診療不能に陥りました。
田老地区の住民の医療を一手に担うこの診療所の機能をサポートすべく、MSFは被災後の緊急時から、避難所となっていた同ホテル施設の3階に診療スペースを設け、6月末までに2590人の被災者を無償で診療し、302件の心理ケアも提供してきました。震災直後の緊急ニーズが落ち着きを見せた6月下旬からは、MSFの建築士が主導して、被災した診療所の外来部門にあった機能を、すべて兼ね揃えた仮設診療所の建築支援を開始しました。新しい仮設田老診療所は恒久的な施設ができるまでの約5年間、住民の健康を支える礎石となります。事務局長をはじめ、被災地での活動に従事したスタッフの個別取材もご案内致しますので、広報部までお問い合わせください。(03-5286-6137/press@tokyo.msf.org)

【贈呈・開所式概要】
日時:2011年12月13日(火曜日)15時開始
場所:グリーンピア三陸みやこ 仮設田老診療所ロビー(岩手県宮古市田老字向新田148)

【スケジュール】
15:00 宮古市 山本正徳市長より挨拶
15:10 MSF日本 黒崎伸子会長よりMSFによる東日本大震災緊急援助活動の概要報告
    MSF日本 エリック・ウアネス事務局長より仮設田老診療所の贈呈に伴うスピーチ
15:25 MSFより宮古市へ仮設診療所の鍵の贈呈、宮古市からMSFへ感謝状贈呈
15:35 テープカット及び写真撮影
15:45 報道質疑応答
16:05 閉会、のち個別取材ならびに診療所内の撮影案内

【MSF出席者プロフィール】
MSF日本 事務局長 エリック・ウアネス(Eric Ouannes)
2005年よりMSF日本事務局長。民間企業・NGOでの勤務を経験の後、2002年からMSFの活動に参加。コンゴ民主共和国、シエラレオネやアフガニスタンにおける活動責任者を歴任。フランス出身。

MSF日本 会長 黒崎伸子医師(くろさき・のぶこ)
2010年3月よりMSF日本会長。1981年に長崎大学医学部を卒業後、長崎県内の病院で小児外科医として勤務。2001年から、MSFの一員としてこれまでに10回、ソマリアやスリランカをはじめ世界各地で外科医として援助活動に参加。現在は、黒崎医院および市立大村市民病院で勤務。長崎県出身。

一級建築士 山住邦夫(やまずみ・くにお)
田老仮設診療所建築設計担当。2005年よりMSFの建築士として、スーダン、アルメニア、
マラウイやカンボジアなどで病院や関連施設の設計を担当。東京都出身。

臨床心理士 河野暁子(こうの・あきこ)
東日本大震災発生直後より、MSF日本の東京事務局内で緊急援助活動のサポートを開始。
4月には被災地である宮古市田老地区に入り、MSFの臨床心理士として、避難所で心理ケアを提供。2006年より、パレスチナ自治区やイエメン等でMSFの活動に従事。埼玉県出身。
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