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多施設での大規模解析の結果、「免疫細胞治療」の有意な延命効果が認められ、学術誌に論文掲載されました

2012年3月23日

株式会社メディネット

多施設大規模解析結果で、免疫細胞治療の有意な延命効果が認められた
〜学術誌『Cancer Immunology, Immunotherapy』に掲載〜

 メディネットの契約医療機関である瀬田クリニックグループは、日本人の肺がんの8割を占める非小細胞肺がんに対する、免疫細胞治療と化学療法との併用治療の効果について、多施設における大規模な症例検討を実施した結果、抗がん剤単独よりも免疫細胞治療と化学療法を併用したほうが、より有意な延命効果が認められると発表しました。また、この解析結果はがん免疫分野の学術誌「Cancer Immunology, Immunotherapy」(電子版)に掲載されました。

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 今回の解析研究では、瀬田クリニックグループ 岩井和郎医師が中心となり、都内7箇所の中核病院の医師らとともに、予後が悪いがん腫のひとつとされている非小細胞肺がんを対象にした化学療法と免疫細胞治療の併用効果について、多数症例での解析を実施しました。
 対象となった540名は2001年11月から2006年12月の間に、瀬田クリニックグループもしくは大学を含む中核病院にて非小細胞肺がんに対する治療を受けた症例で、免疫細胞治療の効果を生存期間から解析し、あわせてQOL(生活の質)の点からも評価しました。その結果、生存期間中央値では、化学療法単独の15.7ヶ月に対して、免疫細胞治療と化学療法併用では 20.8ヶ月と約5カ月の延命効果が認められました。緩和ケアなどの支持療法単独25例と免疫細胞治療単独31例との比較では、支持療法単独の5.6ヶ月に対して、免疫細胞治療単独 12.5ヶ月でありました。また、多変量解析の結果で、性別と組織型が免疫細胞治療の予後に関連し、特に、女性の肺腺がんでは免疫細胞治療と化学療法との併用が有効であるとわかりました。さらに、免疫細胞治療実施期間中の患者のパフォーマンスステイタス(PS)を調査した結果、免疫細胞治療により良好な全身状態が維持されたことがわかりました。
 レトロスペクティブな解析ではあるものの、こうした肺がんに対する免疫細胞治療の臨床効果について、第三者の統計専門家による多数例での系統的な解析の報告が行われ、また、その内容が信頼性の高い学術誌に論文掲載されたのは意義あることだと考えております(以上瀬田クリニックグループリリースより抜粋)

 メディネットはがん免疫細胞治療を実施する医療機関に対して、治療に必要となる最先端のバイオテクノロジーと分子免疫学に基づく高度な技術・ノウハウ、専門の技術者、医療機器、施設、医療管理システム等を提供しており、今後も高度で安全性の高い技術・ノウハウを提供することで実地医療における症例の蓄積、解析に寄与し、免疫細胞治療の更なる発展と普及に努めてまいります。
以上
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