病院設置型BNCTの実用化に向けAccSys Technology社と連携に合意
[12/09/11]
提供元:共同通信PRワイヤー
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平成24年9月11日
株式会社CICS
「ホウ素中性子捕捉療法」臨床研究機器から医療機器へ:?CICSとAccSys Technology, Inc.、病院設置型BNCTの実用化に向け連携に合意
株式会社CICSは、加速器を用いるホウ素中性子捕捉療法を用いた新たながん治療の普及化に取り組んでおりましたが、今般、株式会社日立製作所の100%出資会社である米国・AccSys Technology, Inc.(カリフォルニア州プレザントン、CEO & President Hirofumi Seki, PhD.)がシステム全体の製品化に向けた技術協力を行うなど、これまでの臨床研究機器から医療機器へと進化させるべく、実用化に向け推進することに合意いたしましたので、お知らせいたします。
ホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy,以下「BNCT」※1)は、がん細胞だけを選択的に死滅させることのできる画期的な放射線治療法ですが、中性子を利用するためにこれまでは原子炉※2のみでしか行うことができませんでした。
当社と独立行政法人国立がん研究センターは、2010年12月に共同研究契約を締結し共同で、原子炉に頼らない、BNCTの先端的な治療法の開発研究を行っており、世界初の加速器を用いた臨床用BNCTシステムを、国立がん研究センターで建設中の治療棟(仮称)内に設置し、2014年度を目処に臨床研究を開始します。
当社はこの中で、加速器BNCTシステムの要となるリチウム・ターゲットシステム※3を開発するほか、国立がん研究センターと共同で臨床研究や治験を実施するとともに薬事申請を行います。
AccSys Technology社は、システムを構成する加速器を供給していくほか、加速器BNCTシステム全体に対して技術サポートを行い、製品化した際のシステム生産体制確立に向けても当社と連携します。
実績あるAccSys Technology社との連携により、装置の安全性向上、小型化、低価格化、患者さんの利便性を実現し、この治療法の普及を目指してまいります。
※1 BNCTとは放射線治療法の一種で、人体に影響の少ない中性子をがんに照射し、がん細胞に選択的に取り込まれたホウ素化合物(ホウ素化フェニルアラニン)と核反応を起こさせることで、がん細胞だけを死滅させる治療法です。
※2 原子炉とは、原子核反応の連鎖反応を制御する装置であり、加速器とは電子・陽子・イオンなどの荷電粒子を高速度に加速する装置です。BNCTに用いる中性子を得る際、加速器は原子炉に比べ小型で安全性が十分に確保できることから、病院設置型加速器を用いたBNCTは世界初の試みになります。
※3 リチウム・ターゲットシステムとは、加速器で加速された陽子線をリチウムに衝突させることで核反応を引き起こし、中性子を生成する装置です。治療に適応できる安全なレベルの中性子を発生させ、病巣に照射する役割を担います。弊社のこの技術は、経産省 平成21年度〜22年度 研究開発型ベンチャー技術開発助成事業「加速器BNCTコア技術となる自己再生型ターゲット装置の実用化」に続き、経産省 平成24年度〜26年度 課題解決型医療機器等開発事業「再発がん治療のための新素材ターゲット技術を用いた加速器型中性子捕捉療法システムの開発」など加速器型BNCT装置の最新技術として採択されました。これらよりCICSのターゲット技術は世界でもトップクラスのものとして認められています。
株式会社CICS
「ホウ素中性子捕捉療法」臨床研究機器から医療機器へ:?CICSとAccSys Technology, Inc.、病院設置型BNCTの実用化に向け連携に合意
株式会社CICSは、加速器を用いるホウ素中性子捕捉療法を用いた新たながん治療の普及化に取り組んでおりましたが、今般、株式会社日立製作所の100%出資会社である米国・AccSys Technology, Inc.(カリフォルニア州プレザントン、CEO & President Hirofumi Seki, PhD.)がシステム全体の製品化に向けた技術協力を行うなど、これまでの臨床研究機器から医療機器へと進化させるべく、実用化に向け推進することに合意いたしましたので、お知らせいたします。
ホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy,以下「BNCT」※1)は、がん細胞だけを選択的に死滅させることのできる画期的な放射線治療法ですが、中性子を利用するためにこれまでは原子炉※2のみでしか行うことができませんでした。
当社と独立行政法人国立がん研究センターは、2010年12月に共同研究契約を締結し共同で、原子炉に頼らない、BNCTの先端的な治療法の開発研究を行っており、世界初の加速器を用いた臨床用BNCTシステムを、国立がん研究センターで建設中の治療棟(仮称)内に設置し、2014年度を目処に臨床研究を開始します。
当社はこの中で、加速器BNCTシステムの要となるリチウム・ターゲットシステム※3を開発するほか、国立がん研究センターと共同で臨床研究や治験を実施するとともに薬事申請を行います。
AccSys Technology社は、システムを構成する加速器を供給していくほか、加速器BNCTシステム全体に対して技術サポートを行い、製品化した際のシステム生産体制確立に向けても当社と連携します。
実績あるAccSys Technology社との連携により、装置の安全性向上、小型化、低価格化、患者さんの利便性を実現し、この治療法の普及を目指してまいります。
※1 BNCTとは放射線治療法の一種で、人体に影響の少ない中性子をがんに照射し、がん細胞に選択的に取り込まれたホウ素化合物(ホウ素化フェニルアラニン)と核反応を起こさせることで、がん細胞だけを死滅させる治療法です。
※2 原子炉とは、原子核反応の連鎖反応を制御する装置であり、加速器とは電子・陽子・イオンなどの荷電粒子を高速度に加速する装置です。BNCTに用いる中性子を得る際、加速器は原子炉に比べ小型で安全性が十分に確保できることから、病院設置型加速器を用いたBNCTは世界初の試みになります。
※3 リチウム・ターゲットシステムとは、加速器で加速された陽子線をリチウムに衝突させることで核反応を引き起こし、中性子を生成する装置です。治療に適応できる安全なレベルの中性子を発生させ、病巣に照射する役割を担います。弊社のこの技術は、経産省 平成21年度〜22年度 研究開発型ベンチャー技術開発助成事業「加速器BNCTコア技術となる自己再生型ターゲット装置の実用化」に続き、経産省 平成24年度〜26年度 課題解決型医療機器等開発事業「再発がん治療のための新素材ターゲット技術を用いた加速器型中性子捕捉療法システムの開発」など加速器型BNCT装置の最新技術として採択されました。これらよりCICSのターゲット技術は世界でもトップクラスのものとして認められています。