第2回メディアセミナー「米どころ 福島県産米のおいしさ 〜その魅力と安全性〜」
[13/09/27]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2013年9月
福島県
新生!ふくしまの恵み発信事業・第2回メディアセミナー
福島県産「旬の農産物」プレゼンテーション
「米どころ 福島県産米のおいしさ 〜その魅力と安全性〜」
平成25年9月9日、都内にて開催される
新米シーズンの本格化をひかえ、安全・安心への取組みや期待のブランド米等をアピール!
福島県では、「新生!ふくしまの恵み発信事業」の一環として、第2回メディアセミナー「米どころ 福島県産米のおいしさ〜その魅力と安全性〜」を、去る平成25年9月9日(月)に都道府県会館(東京都千代田区)で開催。新聞・雑誌記者、フリージャーナリストさらにテレビ局の報道関係者など50名を超える関係者を集め、新米シーズンの本格化を目前にひかえたこの時期に、県産農産物に関する安全・安心への取組みや、期待のブランド米「天のつぶ」等をアピールしました。
福島県では、原子力災害に伴う福島県産農林水産物の風評払拭を図るため「新生!ふくしまの恵み発信事業」を立ち上げ、『おいしいふくしま、できました。』をキャッチフレーズに、県産農産物に関する安全・安心への取組みとともに、ふくしまの豊かな自然と生産者のひたむきな想いが育む農林水産物の魅力やおいしさを、全国の消費者に向けて広く発信しています。本セミナーも、その趣旨に基づいて行われました。
セミナー冒頭、主催者を代表し、福島県農林水産部農産物流通課 課長 金子達也が、「福島県は、東北の中でも有数の米どころであること、そしてそこで作られる米のおいしさを、この機会にぜひ、認識していただきたい」とあいさつして会がスタートしました。
■全量全袋検査で99.9993%は基準値以内
続いて広報事務局から、新生!ふくしまの恵み発信事業についての紹介があり、新作CMのオンエアー予定(9月9日より「秋の味覚編」、10月20日より「お米編」「天のつぶ編」)が発表された後、「福島県における米の生産状況と安全・安心への取組み」と題して、県水田畑作課 課長 井上久雄が、万全の態勢で行われている「米の全量全袋検査」等について解説し「99.9993%は基準値以内」とその安全性を強く訴えました。
「産地の今を語る・米どころ復興にかける思い」(中通り・安達地区)
次に「産地の今を語る・米どころ復興にかける思い」では、福島県の中通りに位置するJAみちのく安達が制作した「放射線にたちむかう!」と題した広報ビデオのダイジェスト版を上映。農地の土壌改良と放射性物質の根からの吸収抑制への取組みを紹介し、この地区がどのように放射線の影響を克服してきたかを示しました。
続いて、同JA常務理事(営農経済担当)の遠藤明男氏と、同地区生産者を代表して稲作部会長・大玉支部長の鈴木武市氏が登場し、地区の特徴やご当地の米作りへのこだわり等について語りました。
JAみちのく安達常務理事(営農経済担当) 遠藤明男 氏
安達地区は、郡山と福島市の間に位置し、大玉村、本宮市、二本松市の3つの市町村から成っています。安達太良山麓の伏流水と、阿武隈川の清流に恵まれた地域です。標高200〜300メートルの地域では、米づくりが盛んに行われている、県有数の米どころのひとつです。
「智恵子抄」で知られる高村智恵子の故郷でもあり、二本松市には智恵子生家の酒蔵をイメージした「智恵子記念館」もあります。
管内で収穫される米の品種は、コシヒカリが出荷量全体の88%を占め、主力品種となっています。以下、ひとめぼれ8%、天のつぶ3%と続きます。特に、コシヒカリについては、化学肥料や化学農薬を慣行の半分以下に抑えた「特別栽培米」(特栽米)作りに力を入れています。
2年前、二本松市の旧渋川村で生産された一部の米から、当時の暫定規制値500Bq/kgを超える放射性物質が検出され、旧渋川村で生産された米は出荷制限になってしまいました。また、管内の他の地区でも100超〜500Bq/kg以下の放射性物質が検出され、出荷自粛となった地域もありました。しかし、その後、管内全地区をあげての土壌改良や吸収抑制に取組み、平成25年産米から管内全域で作付けが可能となりました。
JAみちのく安達稲作部会長 大玉支部長 鈴木武市 氏
この地区の生産者の多くは、環境に優しい栽培方法ということで自家製のたい肥を使ったり、たい肥が無い農家は、地区にあるたい肥センターを利用したりしています。特に、私たち特栽米をやっている生産者245名は「エコファーマー」に認定されています。
エコファーマーとは、平成11年7月に制定された「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律(持続農業法)」に基づいて、環境にやさしい農業に取り組む生産者を認定するものです。私たちの米作りの「確かさ」はこんなところにも表れています。
今年のお米は、猛暑だった昨年と違い、順調に生育が進んでいます。新米では、とてもおいしい中通りのお米を楽しんでいただけるものと思っています。
私たちの地域では、毎年5月にスーパーのいなげやさんが行っている「田植えツアー」を受け入れています。今年も、20組・約80人の親子の方々に、JAみちのく安達管内をご訪問いただき、実際に田植え作業を体験してもらいました。特に、子供たちが素足で泥んこになって、無邪気に楽しむ様子を見て、とても嬉しく思いました。これは、私たちにとっても、大きな励みになります。
「産地の今を語る・福島県期待のブランド米「天のつぶ」で再出発」 (浜通り・相馬地区)
福島県には、15年の歳月をかけて独自に開発した期待のブランド米「天のつぶ」があります。この天のつぶを震災復興の切り札にしようとしているのが相馬地区です。天のつぶの特徴は、草丈がコシヒカリ等に比べて短いため倒伏しにくく、食味にすぐれた粒張りの良い(粒が大きめな)米がとれることです。
JAそうま管内は、先の大震災で水田面積の約80%が津波によるかん水と原発災害の被害を受けました。その相馬地区のJA担当者と生産者の方から、セミナーに届いたビデオレターが紹介されました。
JAそうま相馬中村総合支店次長兼北部営農センター長 阿部 高 氏
相馬市の人口は、江戸時代中期〜後期の天明・天保の大飢饉を経て3分の1に減ったと言われています。その時は、二宮尊徳の教えに基づき、ため池や水路等を整備して食料が確保できる一大水田地帯へと変化をとげ、こうした危機的状況から立ち直りました。
今回の震災復興では、天のつぶに大きな期待を寄せています。この地区で天のつぶの作付け面積が増えてきた理由は、倒伏しにくいこと、また、当地が水稲単作地帯であるため、食味の良い米作りが必要ということです。ゆくゆくは、今は地区全体の約2割の天のつぶの作付け面積を、コシヒカリと同等の5割まで増やしたいと考えており、今後も強く推進していくつもりです。
JAそうま生産者 武島竜太 氏
天のつぶについて、最初は試験的に作ろうかと思いましたが、去年1年作ってみて、作りやすくて多収穫品種であることがわかり、今年も導入しました。品質も良い米がとれます。これからも徐々に作付けを増やしていこうと考えています。
福島県に生まれ育って、震災後、こういう状況にはありますが、このまま私どもはこの土地で生きていかなければいけません。そのためにも、こういう機会を利用して、安全・安心な農作物を作っているということを発信していきたいと思います。
天のつぶが献穀米に
有限会社さんべ農園 代表取締役 三瓶清志 氏
今回のメディアセミナーでは、昨年、天のつぶを献穀米として納めた有限会社さんべ農園 代表取締役 三瓶清志 氏のことも県農産物流通課主査の渡邉耕史から紹介されました。三瓶氏は会津でとまとや米などを作っていますが、「せっかくの機会なので県オリジナルの品種を」ということで天のつぶを献穀米として選びました。
さんべ農園では、田植えや収穫を近くの小学生に体験学習の一環として手伝ってもらっています。献穀米を作るときも稲刈りを小学生と一緒に行いました。宮内庁に提出した資料にそのことも記しておきましたので、もしかしたら陛下もお読みになっていただけたかもしれません。
献穀米として収穫した米は米選機にかけるときに、ふるい目を通常よりも大きい2ミリメッシュにして、大粒の米しか残らないように調節しました。それらを黒いお皿に盛り、ピンセットで着色米やひびの入った胴割れ米を取り除く作業を二晩かけて行い、指定通りに木綿の布を自分で縫って米を入れる袋を作り、桐の箱に入れて納めたとのことです。
「流通から見た福島米」― いなげや・とろっぺ会
メディアセミナーでは、流通から見た福島米と題して、スーパー・いなげやと、大阪で福島県産米を扱う米穀店のグループ・とろっぺ会の状況が紹介されました。
いなげやの状況については、福島県産米の取扱・販売量は、回復基調にあり、売り場面積も減少していないこと、また、現在、いなげや全131店舗で福島県産米を取り扱い、変わらず販売し続けることが「小売りの使命」と考えていて、お客様の反応も良く手応えを感じているという状況が、県農産物流通課主査の渡邉耕史から紹介されました。 また、とろっぺ会については、会長の中藪浩治 氏(駒田米穀店統括責任者)の「会津のお米をもっとメジャーブランドにしたい」「平成25年産米もがんばって販売したい」といった内容のコメントがビデオレターで紹介されました。
「福島米生産地を訪ねて」― 食デザイナー・管理栄養士 平野實希 氏
メディアセミナーの最後に、食デザイナー・管理栄養士 平野實希 氏に、「福島米産地を訪ねて」と題して講演をしていただきました。平野 氏には、セミナーに先立ち今年の8月末に、安達地区を視察していただいていましたが、その時の印象などを交えて語ってもらいました。その中で平野 氏は、特に、天のつぶについては、冷めてもおいしいので寿司飯やお弁当などにも向くこと、粒感がある(粒が大きくてよくばらける)ので炒飯をつくると中華の達人にでもなったかのような気分が味わえると紹介していただきました。
セミナー終了後には、平野 氏監修のもとで炊いた中通り産コシヒカリと浜通り産天のつぶのご飯も試食用として提供されました。
発行 福島県
お問い合わせ先 農産物流通課
TEL:024-521-7356
FAX:024-521-7942
E-mail:ryutsu.aff@pref.fukushima.lg.jp
福島県HP:http://wwwcms.pref.fukushima.jp
「ふくしま 新発売。」HP:http://www.new-fukushima.jp/
福島県
新生!ふくしまの恵み発信事業・第2回メディアセミナー
福島県産「旬の農産物」プレゼンテーション
「米どころ 福島県産米のおいしさ 〜その魅力と安全性〜」
平成25年9月9日、都内にて開催される
新米シーズンの本格化をひかえ、安全・安心への取組みや期待のブランド米等をアピール!
福島県では、「新生!ふくしまの恵み発信事業」の一環として、第2回メディアセミナー「米どころ 福島県産米のおいしさ〜その魅力と安全性〜」を、去る平成25年9月9日(月)に都道府県会館(東京都千代田区)で開催。新聞・雑誌記者、フリージャーナリストさらにテレビ局の報道関係者など50名を超える関係者を集め、新米シーズンの本格化を目前にひかえたこの時期に、県産農産物に関する安全・安心への取組みや、期待のブランド米「天のつぶ」等をアピールしました。
福島県では、原子力災害に伴う福島県産農林水産物の風評払拭を図るため「新生!ふくしまの恵み発信事業」を立ち上げ、『おいしいふくしま、できました。』をキャッチフレーズに、県産農産物に関する安全・安心への取組みとともに、ふくしまの豊かな自然と生産者のひたむきな想いが育む農林水産物の魅力やおいしさを、全国の消費者に向けて広く発信しています。本セミナーも、その趣旨に基づいて行われました。
セミナー冒頭、主催者を代表し、福島県農林水産部農産物流通課 課長 金子達也が、「福島県は、東北の中でも有数の米どころであること、そしてそこで作られる米のおいしさを、この機会にぜひ、認識していただきたい」とあいさつして会がスタートしました。
■全量全袋検査で99.9993%は基準値以内
続いて広報事務局から、新生!ふくしまの恵み発信事業についての紹介があり、新作CMのオンエアー予定(9月9日より「秋の味覚編」、10月20日より「お米編」「天のつぶ編」)が発表された後、「福島県における米の生産状況と安全・安心への取組み」と題して、県水田畑作課 課長 井上久雄が、万全の態勢で行われている「米の全量全袋検査」等について解説し「99.9993%は基準値以内」とその安全性を強く訴えました。
「産地の今を語る・米どころ復興にかける思い」(中通り・安達地区)
次に「産地の今を語る・米どころ復興にかける思い」では、福島県の中通りに位置するJAみちのく安達が制作した「放射線にたちむかう!」と題した広報ビデオのダイジェスト版を上映。農地の土壌改良と放射性物質の根からの吸収抑制への取組みを紹介し、この地区がどのように放射線の影響を克服してきたかを示しました。
続いて、同JA常務理事(営農経済担当)の遠藤明男氏と、同地区生産者を代表して稲作部会長・大玉支部長の鈴木武市氏が登場し、地区の特徴やご当地の米作りへのこだわり等について語りました。
JAみちのく安達常務理事(営農経済担当) 遠藤明男 氏
安達地区は、郡山と福島市の間に位置し、大玉村、本宮市、二本松市の3つの市町村から成っています。安達太良山麓の伏流水と、阿武隈川の清流に恵まれた地域です。標高200〜300メートルの地域では、米づくりが盛んに行われている、県有数の米どころのひとつです。
「智恵子抄」で知られる高村智恵子の故郷でもあり、二本松市には智恵子生家の酒蔵をイメージした「智恵子記念館」もあります。
管内で収穫される米の品種は、コシヒカリが出荷量全体の88%を占め、主力品種となっています。以下、ひとめぼれ8%、天のつぶ3%と続きます。特に、コシヒカリについては、化学肥料や化学農薬を慣行の半分以下に抑えた「特別栽培米」(特栽米)作りに力を入れています。
2年前、二本松市の旧渋川村で生産された一部の米から、当時の暫定規制値500Bq/kgを超える放射性物質が検出され、旧渋川村で生産された米は出荷制限になってしまいました。また、管内の他の地区でも100超〜500Bq/kg以下の放射性物質が検出され、出荷自粛となった地域もありました。しかし、その後、管内全地区をあげての土壌改良や吸収抑制に取組み、平成25年産米から管内全域で作付けが可能となりました。
JAみちのく安達稲作部会長 大玉支部長 鈴木武市 氏
この地区の生産者の多くは、環境に優しい栽培方法ということで自家製のたい肥を使ったり、たい肥が無い農家は、地区にあるたい肥センターを利用したりしています。特に、私たち特栽米をやっている生産者245名は「エコファーマー」に認定されています。
エコファーマーとは、平成11年7月に制定された「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律(持続農業法)」に基づいて、環境にやさしい農業に取り組む生産者を認定するものです。私たちの米作りの「確かさ」はこんなところにも表れています。
今年のお米は、猛暑だった昨年と違い、順調に生育が進んでいます。新米では、とてもおいしい中通りのお米を楽しんでいただけるものと思っています。
私たちの地域では、毎年5月にスーパーのいなげやさんが行っている「田植えツアー」を受け入れています。今年も、20組・約80人の親子の方々に、JAみちのく安達管内をご訪問いただき、実際に田植え作業を体験してもらいました。特に、子供たちが素足で泥んこになって、無邪気に楽しむ様子を見て、とても嬉しく思いました。これは、私たちにとっても、大きな励みになります。
「産地の今を語る・福島県期待のブランド米「天のつぶ」で再出発」 (浜通り・相馬地区)
福島県には、15年の歳月をかけて独自に開発した期待のブランド米「天のつぶ」があります。この天のつぶを震災復興の切り札にしようとしているのが相馬地区です。天のつぶの特徴は、草丈がコシヒカリ等に比べて短いため倒伏しにくく、食味にすぐれた粒張りの良い(粒が大きめな)米がとれることです。
JAそうま管内は、先の大震災で水田面積の約80%が津波によるかん水と原発災害の被害を受けました。その相馬地区のJA担当者と生産者の方から、セミナーに届いたビデオレターが紹介されました。
JAそうま相馬中村総合支店次長兼北部営農センター長 阿部 高 氏
相馬市の人口は、江戸時代中期〜後期の天明・天保の大飢饉を経て3分の1に減ったと言われています。その時は、二宮尊徳の教えに基づき、ため池や水路等を整備して食料が確保できる一大水田地帯へと変化をとげ、こうした危機的状況から立ち直りました。
今回の震災復興では、天のつぶに大きな期待を寄せています。この地区で天のつぶの作付け面積が増えてきた理由は、倒伏しにくいこと、また、当地が水稲単作地帯であるため、食味の良い米作りが必要ということです。ゆくゆくは、今は地区全体の約2割の天のつぶの作付け面積を、コシヒカリと同等の5割まで増やしたいと考えており、今後も強く推進していくつもりです。
JAそうま生産者 武島竜太 氏
天のつぶについて、最初は試験的に作ろうかと思いましたが、去年1年作ってみて、作りやすくて多収穫品種であることがわかり、今年も導入しました。品質も良い米がとれます。これからも徐々に作付けを増やしていこうと考えています。
福島県に生まれ育って、震災後、こういう状況にはありますが、このまま私どもはこの土地で生きていかなければいけません。そのためにも、こういう機会を利用して、安全・安心な農作物を作っているということを発信していきたいと思います。
天のつぶが献穀米に
有限会社さんべ農園 代表取締役 三瓶清志 氏
今回のメディアセミナーでは、昨年、天のつぶを献穀米として納めた有限会社さんべ農園 代表取締役 三瓶清志 氏のことも県農産物流通課主査の渡邉耕史から紹介されました。三瓶氏は会津でとまとや米などを作っていますが、「せっかくの機会なので県オリジナルの品種を」ということで天のつぶを献穀米として選びました。
さんべ農園では、田植えや収穫を近くの小学生に体験学習の一環として手伝ってもらっています。献穀米を作るときも稲刈りを小学生と一緒に行いました。宮内庁に提出した資料にそのことも記しておきましたので、もしかしたら陛下もお読みになっていただけたかもしれません。
献穀米として収穫した米は米選機にかけるときに、ふるい目を通常よりも大きい2ミリメッシュにして、大粒の米しか残らないように調節しました。それらを黒いお皿に盛り、ピンセットで着色米やひびの入った胴割れ米を取り除く作業を二晩かけて行い、指定通りに木綿の布を自分で縫って米を入れる袋を作り、桐の箱に入れて納めたとのことです。
「流通から見た福島米」― いなげや・とろっぺ会
メディアセミナーでは、流通から見た福島米と題して、スーパー・いなげやと、大阪で福島県産米を扱う米穀店のグループ・とろっぺ会の状況が紹介されました。
いなげやの状況については、福島県産米の取扱・販売量は、回復基調にあり、売り場面積も減少していないこと、また、現在、いなげや全131店舗で福島県産米を取り扱い、変わらず販売し続けることが「小売りの使命」と考えていて、お客様の反応も良く手応えを感じているという状況が、県農産物流通課主査の渡邉耕史から紹介されました。 また、とろっぺ会については、会長の中藪浩治 氏(駒田米穀店統括責任者)の「会津のお米をもっとメジャーブランドにしたい」「平成25年産米もがんばって販売したい」といった内容のコメントがビデオレターで紹介されました。
「福島米生産地を訪ねて」― 食デザイナー・管理栄養士 平野實希 氏
メディアセミナーの最後に、食デザイナー・管理栄養士 平野實希 氏に、「福島米産地を訪ねて」と題して講演をしていただきました。平野 氏には、セミナーに先立ち今年の8月末に、安達地区を視察していただいていましたが、その時の印象などを交えて語ってもらいました。その中で平野 氏は、特に、天のつぶについては、冷めてもおいしいので寿司飯やお弁当などにも向くこと、粒感がある(粒が大きくてよくばらける)ので炒飯をつくると中華の達人にでもなったかのような気分が味わえると紹介していただきました。
セミナー終了後には、平野 氏監修のもとで炊いた中通り産コシヒカリと浜通り産天のつぶのご飯も試食用として提供されました。
発行 福島県
お問い合わせ先 農産物流通課
TEL:024-521-7356
FAX:024-521-7942
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