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ニューヨークが世界最大の不動産投資市場の座を維持 −年次レポート、東京は4位−

2013年10月8日

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド

ニューヨークが世界最大の不動産投資市場の座を維持−年次レポート、東京は4位−

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(米国・ニューヨーク)は本日、ドイツ・ミュンヘンで開催中のEXPO REAL 2013(国際不動産業界見本市)において世界の都市別不動産投資に関する恒例の年次レポートWinning in Growth Citiesを公表しました。同レポートは2013年6月末までの1年間について以下のとおり報告しています。

1.ニューヨークは、3年連続で世界最大の不動産投資市場の座を維持した。
  年間投資額は前年同期比39%増の492億米ドルに達した。
2.ロンドンは6%増の323億米ドルで2位。
3.東京は昨年の3位から4位に下がった。ロサンゼルスが躍進し3位に入った。
4.香港はリテール、ロンドンはオフィス、ロサンゼルスは物流セクターでそれぞれ首位だった。

 国際不動産投資市場は前年同期比16.7%増加し6,490億米ドルとなった。上位25都市(TOP25)への投資は20.7%増加する一方、その他の都市への投資は12.1%増にとどまった結果、TOP25のシェアは53%から55%に上昇した。TOP25は、コアグローバルシティとしての投資リスクの低さゆえに投資家に選好されてきている。しかしTOP25のシェアは2013年第1四半期の 58%から第2四半期には50%にダウンしている。これは、投資家が新たな収益機会を求めて、これらコアグローバルシティへの重点投資戦略を見直しはじめた兆候かもしれない。

 クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)会長のカルロ・サンタルバーノは次のように述べている。「不動産需要は増加・拡大する。そして投資家はリスク許容度を高め、新たな市場を求めてより多くの投資が国境を越えることを多くの指標が示している。米国の景気回復が引き続きすべての経済圏の信頼と成長を牽引する支えとなるなら、次年度は景気刺激策や景気回復がテナント需要を伴って良質な空間の資本価値を上昇させるだろう。ほとんどの市場にとって好ましい結果になると予想される。」

 TOP25の顔ぶれは昨年度からわずかに変化した。北京(中国)とストックホルム(スウェーデン)が圏外に去り、デンバー(米国)とフランクフルト(ドイツ)がランクインした。投資の増加率が大きかったのは、オースティン(米国テキサス州)、ミラノ、ラスベガス、モントリオールとタンパ(米国フロリダ州)で、増加率が大きかった上位25都市のうち15都市を北米が占めた。これは、主に北米の景気回復の前兆と国内資本の大きさに起因している。残る10都市のうちアジア太平洋勢は、ソウル、パース(豪)、ブリスベン(豪)、シドニー、名古屋、大阪の6都市だった。
 
 TOP10のうち大きく順位を下げたのはパリで昨年度の4位から8位に後退した。順位を下げた他の主要都市としてトロントとシカゴが挙げられるが、より顕著なのは中国の上海、北京、広州、成都、天津で、開発用地の販売を除きいずれも40%以上の投資減少となった。これはクロスボーダー投資よりも主に国内支出の削減によるものだ。

■都市の成功要因
 このレポートWinning in Growth Citiesでは、不動産投資と価格・需要の観点から今日のWinning Cities(=勝ち組の都市)を特定するだけではなく、技術基盤や技能、革新性、生活の質などを含む都市のパフォーマンスに関する成功要因を調べている。実際、ニューヨークとロンドンはすべての分野が不動産投資ランキングの勝利の地位を支えており、パリ、東京、香港、シンガポール、サンフランシスコもすべての分野で強みを示している。上海、北京、ソウル、ロサンゼルスがこれに次ぐ。

■米州での動き
 住宅市場の回復は確かに米国の購入者の関心をかき立てており、実際、米国のあらゆるセクターでデットおよびエクイティ関連の需要は非常に強い。リスク許容度が改善し、投資家の関心はコアシティから、二番手の都市や海外市場に広がっている。

■投資対象を広げる欧州の投資家
 欧州では、投資活動は、ユーロ危機の緩和と資金供給および投資機会の若干の改善への対応としてスタートした。同時に、買い手は、確実性が高まってきたことや選好してきた市場で手頃な価格の投資機会が不足してきていることを理由にリスク許容度を緩和している。

■アジアの投資額は安定
 アジアでは、投資額は総じて安定している。投資家は経済的緊張の再発に直面してややリスク回避的であり、主要都市がシュアを伸ばしている。C&Wアジア太平洋地域・キャピタルマーケット部門ヘッドのジョン・スティンソンは次のように述べている。「直近の12か月間の投資活動は明確にアジアのゲートウェイシティを選好している。すなわち、上海、東京、香港、シンガポール、北京、ソウル、そしてシドニーだ。センチメントは直近の6か月間で新興市場から離れ、アジア資本は投資機会を求め、国内市場からグローバルなクロスボーダー投資活動にシフトし、大きなシェアを確保してその熟練ぶりを示した。」
「今後1年、あらゆる不動産セクターで日本に対するポジティブなセンチメントが継続すると予想される。経済政策が不動産ファンダメンタルズに好影響を与え続けるからだ。上海と北京といった中国市場は人気を保つだろう。ソウル、シンガポール、シドニーはリテールセクターやオフィスセクターにおいて強い関心を惹き付けるだろう。」
                           以上


■この日本語リリースはオリジナル英文リリースの一部を参考のため和訳してご提供するものです。情報の内容はオリジナルのものが優先します。

■お問合せ先:広報 清水 norimasa.shimizu@ap.cushwake.com 03-3596-7041

■クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドについて
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は1917年ニューヨークで創業した、非上場企業としては世界最大の総合不動産サービス会社です。全世界60カ国に253の拠点、15,000名以上のプロフェッショナルを配置しています。
C&Wの詳細はこちらのウェブサイトをご覧ください。
http://www.cushmanwakefield.jp/ja-jp/
C&Wの過去の日本語ニュースはこちらをご覧ください。
http://www.cushmanwakefield.jp/ja-jp/news/view-all-news/

■免責事項 本資料は情報提供のみを目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。
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