富士ゼロックスが被災地の医療機関向けに在宅医療を支援する患者情報統合システムを提供
[13/10/30]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2013年10月30日
富士ゼロックス株式会社
富士ゼロックスが被災地の医療機関向けに在宅医療を支援する患者情報統合システムを提供
富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区、社長: 山本 忠人)は、高齢化に伴い今後重要な役割を担う在宅医療の課題解決に貢献するため、紙や電子の診療記録を一元管理し、時間や場所を選ばずタブレット端末で患者に関わる情報を閲覧できる診療記録管理システムを開発し、岩手県釜石市の在宅療養支援診療所である医療法人社団KFC 釜石ファミリークリニック(院長:寺田尚弘氏)での本格運用を支援しました。
富士ゼロックスは、東日本大震災の被災地の復興および、地域住民の安心・安全なくらしの確保を目指して、2011年10月に「復興推進室」を発足。盛岡と横浜に拠点を構え、被災地域の販売会社と連携しながら医師会、自治体、医療関係者の皆さまと共に地域医療のあるべき姿を考えてまいりました。
今回のシステムは、24時間365日体制で対応が求められる在宅医療分野で医療現場の皆さまと共に作り上げたモデルケースとして、被災地域の医療機関に展開するとともに、今後当社の事業を通じて国内の地域医療の課題解決に貢献してまいります。
システムの特長は下記の通りです。
(1)患者に関わるすべての記録の電子化と統合管理を実現
●カルテ、検査のデータ、介護サービスや薬局など他機関からの情報など、紙や電子で散在するすべての情報を汎用的な電子文書のフォーマットで患者ごとに一元管理し、情報の形態に関わらず区別なく扱うことができる。
●これらの記録は「ドキュメント」として適切な文書種で分類されて時系列順に整列し、PCやタブレットで紙カルテ同様な操作感で簡易に閲覧することができる。
●訪問先で手書きで作成される診療記録や帳票は帰院後に複合機でスキャンし、電子文書として簡単にシステム登録できる。
(2)訪問診療へのタブレット端末活用が可能
●訪問予定の患者の情報を簡単な操作でタブレットにダウンロードし、持参できる。
●夜間当番の看護師や医師は、自宅にタブレット端末を持ちかえり、緊急コール時でもセキュアなネットワークを介して患者の記録を迅速に確認することができる。
釜石ファミリークリニックでは、5名の医師が交代で外来診療と訪問診療を行っています。その範囲は岩手県釜石市と大槌町の二次医療圏全体をほぼ網羅しており、1日あたりの訪問件数は20〜30件(医師一人あたり) にのぼります。従来は訪問計画に合わせて看護師が紙カルテを準備し、それらを全て訪問時に持参していたため、紛失など情報管理上のリスクがありました。またこれまでは、夜間や休日の緊急の問い合わせの際、十分な患者情報が手元にない状況下で初期判断をせざるを得ないことも多く、24時間365日体制で対応が求められる在宅医療においては、いつでもどこでも安全に全ての診療記録を確認できるシステムが必要とされていました。
■釜石ファミリークリニック 院長 寺田尚弘氏のコメント
24時間365日対応が求められる在宅医療の現場で、患者に関する全ての情報をいつでも確認できる仕組みができたことは、医師の安心感にもつながりますし、患者さんの安心感にもつながっていくと思います。
「複合機をお貸しします」から始まり、その後2年にわたり富士ゼロックスが私たちと一緒に地域医療のあるべき姿を考え、新しいことに取り組んでくれた、このことが本当の支援だと思い、感謝しています。
今回出来上がった仕組みを下地に、他の医療関係者とも効果的に連携できるよう、発展させていきたいと思います。
今回運用開始したシステムは、医師や看護師がリアルタイムに患者の全体像を把握し、的確な診療や連携につなげるなどの一医療機関内の業務改善にとどまらず、これからの地域医療や地域包括ケアに不可欠とされる多職種連携を促す仕組みとして、病院、診療所、薬局、介護、福祉、行政など多様な参与者の間での円滑な情報共有や活用ができるように、地域の皆さまと共に発展させていきます。
富士ゼロックス株式会社
富士ゼロックスが被災地の医療機関向けに在宅医療を支援する患者情報統合システムを提供
富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区、社長: 山本 忠人)は、高齢化に伴い今後重要な役割を担う在宅医療の課題解決に貢献するため、紙や電子の診療記録を一元管理し、時間や場所を選ばずタブレット端末で患者に関わる情報を閲覧できる診療記録管理システムを開発し、岩手県釜石市の在宅療養支援診療所である医療法人社団KFC 釜石ファミリークリニック(院長:寺田尚弘氏)での本格運用を支援しました。
富士ゼロックスは、東日本大震災の被災地の復興および、地域住民の安心・安全なくらしの確保を目指して、2011年10月に「復興推進室」を発足。盛岡と横浜に拠点を構え、被災地域の販売会社と連携しながら医師会、自治体、医療関係者の皆さまと共に地域医療のあるべき姿を考えてまいりました。
今回のシステムは、24時間365日体制で対応が求められる在宅医療分野で医療現場の皆さまと共に作り上げたモデルケースとして、被災地域の医療機関に展開するとともに、今後当社の事業を通じて国内の地域医療の課題解決に貢献してまいります。
システムの特長は下記の通りです。
(1)患者に関わるすべての記録の電子化と統合管理を実現
●カルテ、検査のデータ、介護サービスや薬局など他機関からの情報など、紙や電子で散在するすべての情報を汎用的な電子文書のフォーマットで患者ごとに一元管理し、情報の形態に関わらず区別なく扱うことができる。
●これらの記録は「ドキュメント」として適切な文書種で分類されて時系列順に整列し、PCやタブレットで紙カルテ同様な操作感で簡易に閲覧することができる。
●訪問先で手書きで作成される診療記録や帳票は帰院後に複合機でスキャンし、電子文書として簡単にシステム登録できる。
(2)訪問診療へのタブレット端末活用が可能
●訪問予定の患者の情報を簡単な操作でタブレットにダウンロードし、持参できる。
●夜間当番の看護師や医師は、自宅にタブレット端末を持ちかえり、緊急コール時でもセキュアなネットワークを介して患者の記録を迅速に確認することができる。
釜石ファミリークリニックでは、5名の医師が交代で外来診療と訪問診療を行っています。その範囲は岩手県釜石市と大槌町の二次医療圏全体をほぼ網羅しており、1日あたりの訪問件数は20〜30件(医師一人あたり) にのぼります。従来は訪問計画に合わせて看護師が紙カルテを準備し、それらを全て訪問時に持参していたため、紛失など情報管理上のリスクがありました。またこれまでは、夜間や休日の緊急の問い合わせの際、十分な患者情報が手元にない状況下で初期判断をせざるを得ないことも多く、24時間365日体制で対応が求められる在宅医療においては、いつでもどこでも安全に全ての診療記録を確認できるシステムが必要とされていました。
■釜石ファミリークリニック 院長 寺田尚弘氏のコメント
24時間365日対応が求められる在宅医療の現場で、患者に関する全ての情報をいつでも確認できる仕組みができたことは、医師の安心感にもつながりますし、患者さんの安心感にもつながっていくと思います。
「複合機をお貸しします」から始まり、その後2年にわたり富士ゼロックスが私たちと一緒に地域医療のあるべき姿を考え、新しいことに取り組んでくれた、このことが本当の支援だと思い、感謝しています。
今回出来上がった仕組みを下地に、他の医療関係者とも効果的に連携できるよう、発展させていきたいと思います。
今回運用開始したシステムは、医師や看護師がリアルタイムに患者の全体像を把握し、的確な診療や連携につなげるなどの一医療機関内の業務改善にとどまらず、これからの地域医療や地域包括ケアに不可欠とされる多職種連携を促す仕組みとして、病院、診療所、薬局、介護、福祉、行政など多様な参与者の間での円滑な情報共有や活用ができるように、地域の皆さまと共に発展させていきます。