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紫外線照射で、インプラント性能を向上

2013年11月15日

ウシオ電機

世界初、紫外線でインプラントの接合能力向上と治療期間短縮を実現する
「紫外線照射装置」の欧州販売を開始

 ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 菅田 史朗、以下 ウシオ)は、オランダの子会社を通じ、歯科のインプラント治療で使用されるチタン製人工歯根の表面を紫外線照射により活性化することで、インプラントと骨との接合能力を約3倍以上改善し、さらに治癒期間を約半分に短縮することができる世界初のインプラント用紫外線照射装置「TheraBeam SuperOsseo」(以下、スーパーオッセオ)」の販売を11月30日より欧州域内32ヵ国で開始します。

 歯科インプラント治療とは、骨細胞がチタンと結合しやすい性質を利用して、あごの骨にチタン製の人工歯根(インプラント)を埋め込み、骨細胞とチタンを結合させることで歯を復元する施術で、世界中で年間数百万人が受けているといわれる、広く普及した歯科治療方法です。

 しかし、インプラント表面は製造されてからの時間経過に応じた自然現象として表面に炭素化合物が付着することで劣化し、徐々に親水性を失い、ほとんどの場合において使用時には親水性が無い状態になっていることが、米カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)歯学部 小川隆広教授の研究チームによって発見されています。
一方同チームは、インプラント表面に付着した炭素化合物は特定の紫外線を照射することで除去され、インプラント表面の親水性が改善すること(紫外線による光機能化技術)により、骨細胞との結合能力が向上できる治療方法を考案していました。

 これに対しウシオは、40年以上に渡って培ってきた、自社の半導体やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)などの製造プロセス向け紫外線照射装置の開発ノウハウを元に、小川隆広教授の研究グループと共同で、独自のUV光源を搭載したインプラント用紫外線照射装置を開発、製品化することに成功しました。
 
 本装置を使用することで、炭素化合物の付着により劣化したインプラントの表面状態を製造直後の状態まで復元し、インプラントと骨との接合能力を約3倍以上改善させると共に、治癒期間を約半分にすることが可能となります。

なお、2013年11月16日(土)〜17日(日)に、じゅうろくプラザ(岐阜市文化産業交流センター)で開催される「日本口腔インプラント学会中部支部総会・学術大会」内において、小川隆広教授が光機能化技術について講演する予定です。


【詳細はこちらをご覧ください → ウシオ電機Webサイトへ】
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