アンケート調査【酒飲みのミカタ3月】
[14/03/24]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2014.3.24
株式会社酒文化研究所
【酒飲みのミカタ3月】「増税で酒の消費は変わるか」
酒飲み1000人に聞く“酒飲みのミカタ”。今月のテーマは、増税値上げで酒の消費は変わるかです。いよいよ間近に迫った消費税増税。駆け込み購入の焦点は耐久消費財から嗜好品や食料品に移ってきました。過去の増税や値上げのときには2カ月程度の買いだめをした人も多く、5月一杯は影響がありそうです。一方で、今回は久々のベースアップなど所得増加のニュースもあり、節約の続行とともにたまには贅沢したいというメリハリの利いた消費行動への移行も考えられます。はたして酒の買い方、飲み方は変わるのかを調べてみました。(※回答者は「さけ通信」の読者モニターで、「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、酒への関心の高い方々です。)
三分の二は酒を買いだめ
まず、増税前に酒類の買いだめをすると答えた人は、全体の65%でした(図(1))。
確実に飲むことがわかっていてもあえて買いだめはしないと答えた人にその理由を聞くと、「買いだめすると余計に飲んでしまう」をあげた人が60%で最も多く、他には「酒類はその都度買う」53%、「鮮度を大事にしたい」39%と続いています(図表(2))。買いだめをすると余計に飲んでしまうという意見が多いところに、酒飲みの本音がよくあらわれています。
増税を機会にワインの消費拡大が進むか
増税の前に酒類を買いだめすると答えた人にどんな酒類を買いますかと聞いたところ面白い結果があらわれました。ワインとビール類発泡酒・新ジャンルが25%でトップに並びました。以下ビール22%、日本酒の地酒18%、高級ウイスキー13%、パックやペットの日本酒12%、プレミアムビール10%までが1割以上の人が買いたいと答えています(図表(1))。
ビール系の酒は、ふだんからケース単位でまとめ買いする人が多く、増税前だからと特に意識しなくても直前に購入する人も多いと考えられます。一方でふだんは家庭在庫も多くなく、飲用頻度も低いワインで増税前に買いだめすると答えている人が多いことは注目に値します。本年1月の調査で、ワインにはイベント的に飲むことが他の酒類よりも多いとまとめましたが、今回のようにまとめ買いが進むと、これも飲用機会の拡大につながりそうです。同じ感覚を持っている流通関係者も多いのか、3月以降ワインのバンドルセールをしている酒売場も増えています。
節約意識は半年程度でほぼ消える
これからの全般的な消費マインドは、「今まで以上に節約に努める」29%、「半年程度で現状に戻ると思う」29%、「何も変わらない」41%でした(図表(3))。3割の人は一層節約に努めると考えている一方で、残りの人は、半年もすれば影響は消えると考えています。続いて増税後の酒の飲み方の変化について聞いたところ、こちらも「何も変わらない」と答えた人が83%で「自宅で飲むことが増える」11%、「今までより安い酒を飲む」6%、とただちに変化が起ると予想している人は1割程度に過ぎません。
増税前後の購買行動うや飲み方の変化についてのそれぞれの考え方は「3%なら長期保管での品質劣化リスクを考えるとあまり多く買いだめする気にならない」(男性30代)と「飲む量は変わらないと思うので、今の缶ビールを発泡酒に変えるかもしれない」(女性30代)などに大別されます。
高級な酒を飲みたいニーズも生まれる
4月以降はベースアップの実施などで、所得の増加も予想されます。酒代に使える金額が増えた場合に飲みたいもの、行きたい店について聞いてみたところ飲みたいお酒としては「高級な日本酒」41%、「高級なワイン」23%、「高級ウイスキー」22%、「プレミアムビール」22%と今飲んでいるものをランクアップさせたいという意見が中心でした。「飲食店で飲む回数を増やす」、「今より高級な店に出入りしたい」などの希望はまだ一部にとどまりました。
自宅での買いだめ分が消費され、手取り額の増加が実感される2〜3か月先にはどのように変化するか引き続き注視していきたいと思います。
■調査概要
調査時期2014年3月14日(金)〜2014年3月17日(月)
調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1443)
有効回答170(回答率12%)
調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査
株式会社酒文化研究所
【酒飲みのミカタ3月】「増税で酒の消費は変わるか」
酒飲み1000人に聞く“酒飲みのミカタ”。今月のテーマは、増税値上げで酒の消費は変わるかです。いよいよ間近に迫った消費税増税。駆け込み購入の焦点は耐久消費財から嗜好品や食料品に移ってきました。過去の増税や値上げのときには2カ月程度の買いだめをした人も多く、5月一杯は影響がありそうです。一方で、今回は久々のベースアップなど所得増加のニュースもあり、節約の続行とともにたまには贅沢したいというメリハリの利いた消費行動への移行も考えられます。はたして酒の買い方、飲み方は変わるのかを調べてみました。(※回答者は「さけ通信」の読者モニターで、「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、酒への関心の高い方々です。)
三分の二は酒を買いだめ
まず、増税前に酒類の買いだめをすると答えた人は、全体の65%でした(図(1))。
確実に飲むことがわかっていてもあえて買いだめはしないと答えた人にその理由を聞くと、「買いだめすると余計に飲んでしまう」をあげた人が60%で最も多く、他には「酒類はその都度買う」53%、「鮮度を大事にしたい」39%と続いています(図表(2))。買いだめをすると余計に飲んでしまうという意見が多いところに、酒飲みの本音がよくあらわれています。
増税を機会にワインの消費拡大が進むか
増税の前に酒類を買いだめすると答えた人にどんな酒類を買いますかと聞いたところ面白い結果があらわれました。ワインとビール類発泡酒・新ジャンルが25%でトップに並びました。以下ビール22%、日本酒の地酒18%、高級ウイスキー13%、パックやペットの日本酒12%、プレミアムビール10%までが1割以上の人が買いたいと答えています(図表(1))。
ビール系の酒は、ふだんからケース単位でまとめ買いする人が多く、増税前だからと特に意識しなくても直前に購入する人も多いと考えられます。一方でふだんは家庭在庫も多くなく、飲用頻度も低いワインで増税前に買いだめすると答えている人が多いことは注目に値します。本年1月の調査で、ワインにはイベント的に飲むことが他の酒類よりも多いとまとめましたが、今回のようにまとめ買いが進むと、これも飲用機会の拡大につながりそうです。同じ感覚を持っている流通関係者も多いのか、3月以降ワインのバンドルセールをしている酒売場も増えています。
節約意識は半年程度でほぼ消える
これからの全般的な消費マインドは、「今まで以上に節約に努める」29%、「半年程度で現状に戻ると思う」29%、「何も変わらない」41%でした(図表(3))。3割の人は一層節約に努めると考えている一方で、残りの人は、半年もすれば影響は消えると考えています。続いて増税後の酒の飲み方の変化について聞いたところ、こちらも「何も変わらない」と答えた人が83%で「自宅で飲むことが増える」11%、「今までより安い酒を飲む」6%、とただちに変化が起ると予想している人は1割程度に過ぎません。
増税前後の購買行動うや飲み方の変化についてのそれぞれの考え方は「3%なら長期保管での品質劣化リスクを考えるとあまり多く買いだめする気にならない」(男性30代)と「飲む量は変わらないと思うので、今の缶ビールを発泡酒に変えるかもしれない」(女性30代)などに大別されます。
高級な酒を飲みたいニーズも生まれる
4月以降はベースアップの実施などで、所得の増加も予想されます。酒代に使える金額が増えた場合に飲みたいもの、行きたい店について聞いてみたところ飲みたいお酒としては「高級な日本酒」41%、「高級なワイン」23%、「高級ウイスキー」22%、「プレミアムビール」22%と今飲んでいるものをランクアップさせたいという意見が中心でした。「飲食店で飲む回数を増やす」、「今より高級な店に出入りしたい」などの希望はまだ一部にとどまりました。
自宅での買いだめ分が消費され、手取り額の増加が実感される2〜3か月先にはどのように変化するか引き続き注視していきたいと思います。
■調査概要
調査時期2014年3月14日(金)〜2014年3月17日(月)
調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1443)
有効回答170(回答率12%)
調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査