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医用画像共有クラウドサービス「Nadia クラウド for 研究会」の提供開始について

2014年4月9日

株式会社トライフォー
エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社
西日本電信電話株式会社

トライフォー、NTTスマートコネクト、NTT西日本の協業による
医用画像共有クラウドサービス「Nadia クラウド for 研究会」の
提供開始について
〜医用画像共有クラウドサービスの提供により、
医療の効率化と質の向上に貢献〜

 株式会社トライフォー(本社:東京都中野区、代表取締役:広瀬 勝己、以下、トライフォー)、エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:窪薗 竜二、以下、NTTスマートコネクト)及び西日本電信電話株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:村尾 和俊、以下、NTT西日本)は、ICT による医療の効率化と質の向上を目的に、クラウドサービスの開発・提供に向けて協業していくこととします。

 本協業の第一弾として、CT や MRI などの医用放射線画像をデータセンターにアップロードして、研究会、学会、症例検討会(以下、研究会)などのカンファレンス向けに、医用画像を閲覧・共有できるクラウドサービス「Nadia クラウド for 研究会」をトライフォーから 2014 年4月10日(木)より提供開始します。


1.協業に至った背景
 近年、少子高齢化の急速な進展に伴い、医療分野においても、国民医療費の高騰、健康の維持増進、医師不足・偏在、医療リソース不足等多くの課題があり、中でも、疾病の予防及び早期発見に向けた専門性の高い放射線科医の必要性がより一層高まっています。※1

 全国の医療機関においては CT が約 13,000 台、MRI が約 6,000 台導入されており、日本の人口百万人あたりの検査装置の台数は、世界的に突出して多く第一位ですが、診断をする放射線科医は約 6,000 人となっており、CTおよび MRI 装置台数あたりの放射線科医が世界的に見ても非常に少なく、専門性の高い放射線科医の業務効率化及び育成が急務となっています。※2

 このような背景のもと、長年医療現場で培ったノウハウを活かして、放射線レポート作成システムの開発・導入、遠隔診断システム構築など、多くの実績を持つトライフォーと、ネットワークやデータセンター基盤、クラウド技術を活用したシステム構築に多くの実績・ノウハウを持つNTT西日本グループ(NTT西日本、NTTスマートコネクト)は、医療クラウドサービスの開発・提供に向け協業を行い、ICTによる医療の効率化と質の向上に向けて取り組んでいくこととなりました。

※1(出典)
内閣官房内閣広報室「平成 24 年これまでの取組状況と今後の課題(医療分野)」

※2(出典)
OECD Health Data 2013
厚生労働省「平成 24 年(2012 年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」
日本放射線科専門医会(JCR)「諸外国における放射線科医の実態調査」


2.協業の内容
 本協業では、トライフォーと NTT 西日本グループが保有するそれぞれの強みを活かし、研究会の品質向上を目的に、医療機関向けクラウド分野において先進的かつ付加価値の高いサービスの開発・提供を推進していきます。

【各社の役割】
■トライフォー
・ソフトウェア・コンテンツの提供
・研究会向けクラウドサービスの提供
・導入・導入支援、運用サポート

■NTTスマートコネクト
・データセンターおよびクラウドサービスの開発・運用から得た技術、ノウハウの提供
・クラウドサービス基盤の提供

■NTT西日本
・ICT ソリューションの構築・運用実績から得た技術、ノウハウの提供
・広域でセキュアなネットワークサービスの提供
・研究会会場における無線環境(Wi-Fi環境)や閲覧用端末導入等の支援


3.「Nadia クラウド for 研究会」について
(1)「Nadia クラウド for 研究会」の概要(※「別紙1サービス概要」参照)
 「Nadia クラウド for 研究会」(以下、本サービス)は、研究会の主催者が、会の中で利用する医用画像を圧縮、匿名化した形で、任意の一カ月間(31 日間)※3 データセンター上に保存することができ、研究会の当日のみならず事前、事後学習として参加者に自由に閲覧させることができるサービスです。

 従来、医師による院内カンファレンスをはじめ、研究会など、症例画像を大勢で共有してディスカッションするようなシーンにおいて、これまではプレゼンテーター主導のスライド・画像提示であり、尚かつスクリーンを使った表示も多く、症例画像の詳細を見ながら質問することやディスカッションを深めることに課題がありました。

 本サービスでは、参加者は、研究会において講演を聞きながら、またはディスカッションしながら、個々の端末(ノートPC、タブレット端末、スマートフォン等)のインターネットブラウザーを活用した高機能ビューワーにより、症例画像を自由に拡大、移動等して閲覧することができるため、より有意義なディスカッションを行うことが期待でき、従来よりも効率的にスキルアップを図ることが期待できます。

 また、本サービスは、参加者が持参するノートPCやタブレット端末、スマートフォン等に専用のアプリケーションソフトウェアのインストールが不要であり準備の手間が削減でき、また、症例画像を端末にダウンロードすること無く閲覧できる仕組みであるため、セキュリティー面でも安心して医用画像を共有できます。

※3 お客様のご希望により、31日間を超える利用も可能です。(別途、個別お見積り)

(2)サービスの特徴
 (1) 専用端末、専用アプリケーションは不要で、インターネットブラウザーがあれば利用できます。
  ※閲覧するためのデバイス(Windows PC、Mac PC、iPad、Android 端末等)を選びません。
  ※動作環境に関しては別途専用サイト(https://prorad.jp/nadia/)にて、ご確認ください。

 (2) 医用画像を独自の技術で圧縮することにより簡 単、高速にアップロードが可能で、アップロード
  と同時に個人名や施設名等の医用画像に埋め込まれた情報が匿名化されます。

 (3) 高機能ビューワーで、CT や MRI のスライス画像閲覧を簡単に行うことができます。
  (※別紙 2「Nadia クラウド for 研究会 ブラウザ画面」参照)

 (4) お客様指定の一カ月間(31 日間)は医用画像を何度でもアップロード、閲覧が可能です。また、
  使い方も用途に合わせて利用が可能です。
  (例:カンファレンス当日、事前(15 日間)学習閲覧、事後(15 日間)学習閲覧等)

 (5) 強固なセキュリティー環境を提供するデータセンターを活用することにより、信頼性を高める
  ことができます。

 (6) データセンターを24時間365日体制で監視し、安心してご利用いただける環境をご提供します。

 (7) データセンター内のサーバー設備の二重化はもちろんのこと、サーバー設備の故障発生時に迅速に
  リカバリーする技術を活用したサーバー切り替えを行い、本サービスの安定稼働を実現します。
  ※設備の保守、メンテナンス等により、サービスを停止させていただく場合がございます。

 (8) クラウドサービスなので、機器運用やシステム、ネットワーク管理に関わる負担を軽減します。

(3)サービスの料金
  10万円(税別)〜
  お客様のご要望により料金が変動しますので、個別にお見積りをさせていただきます。
  ※本サービスにおいて、医用画像をアップロード又は閲覧するにはインターネット環境が必要です。
   別途、通信料(モバイル回線、もしくはブロードバンド回線)及び対応するプロバイダーとの
   契約・料金が必要です。

(4)サービス提供開始日
  2014年4月10日(木)よりサービス提供を開始します。

(5)サービスお申し込み方法
  サービス開始に伴い、専用サイト(https://prorad.jp/nadia/)を開設し、
  お申し込みの受付を開始します。


4.今後の予定
 今後、医療従事者個人向け「 Nadia クラウド」についても提供する予定です。
 また、放射線画像以外の他の検査部門で取り扱われる画像など、データセンターにアップロード可能な医用画像の範囲を拡張し、医療従事者間または医療従事者と患者様との円滑なコミュニケーションを促進するため医用画像の流通基盤を整備することで、“医療の効率化と質の向上”に向けたサービスの検討を進めていきます。
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