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電通九州および電通PRが取り組んだPRプロジェクトが「世界のベストPRプログラム50選」に選出される

2014年10月27日

株式会社 電通九州
株式会社 電通パブリックリレーションズ

電通九州および電通PRが取り組んだ熊本県のPRプロジェクトが
「世界のベストPRプログラム50選」に選出される

株式会社 電通九州(代表取締役社長:堀 宏明、本社:福岡市中央区、以下電通九州)および株式会社 電通パブリックリレーションズ(代表取締役社長:近見 竹彦、本社:東京都中央区、以下電通PR)が取り組んだ熊本県のPRプロジェクトが、世界的なPR業界賞「グローバルSABREアワード」において「世界のベストPRプログラム50選」に選ばれました。

「グローバルSABREアワード」は、PR業界の情報プロバイダーであるホルムズグループ(本社NY、代表: ポール・ホルムズ)が主催する賞で、全世界から集まった5,000件以上のエントリーから優れたプロジェクトを表彰するものです。SABRE (Superior Achievement in Branding, Reputation and Engagement)とは「ブランディング、レピュテーション、エンゲージメントにおける優れた業績」を意味します。

今回ベスト50選に選ばれたキャンペーンは、熊本県のイメージカラーを赤としてブランディングし、同県の赤い農海産物などをプロモートするために実施した「くまモン ほっぺ紛失事件 キャンペーン」です。50選のベストPRプログラムは、異なる50のカテゴリーで最優秀のものが1件ずつ選ばれる仕組みで、熊本県のプロジェクトは「NON-CORPORATE ECONOMIC DEVELOPMENT(企業以外の組織・団体の経済発展)」の部門で世界のベストPRプロジェクトに選ばれました。

SABREアワードの主催者であるポール・ホルムズ氏は、「くまモン ほっぺ紛失事件 キャンペーン」について、「このようなクリエイティブなビッグアイデアを企業ではなく、地方自治体に対して提案し、実施するための承認を得られたということは素晴らしいことです」とコメントしました。

グローバルSABREアワードの授賞式は、10月29日にマイアミで開催されます。

「くまモン ほっぺ紛失事件 キャンペーン」は、「世界のベストPRプログラム50選」に選ばれるに先立ち、その前哨戦でもある「2014アジア・パシフィックSABREアワード」において、国別カテゴリーでゴールドSABREアワードを受賞しています。また、ライブイベントの優れたキャンペーンを表彰するカテゴリーにおいてサーティフィケイト・オブ・エクセレンスを授与されています。

今年の「2014アジア・パシフィックSABREアワード」には74のカテゴリーがあり、アジア太平洋地域の国々から1,400件のエントリーがありました。エントリーされたキャンペーンはアジア太平洋地域のPR会社および企業・団体のPR部門から選ばれた業界リーダーたちによって審査されました。

「2014アジア・パシフィックSABREアワード」で受賞したキャンペーンは、その後、南北アメリカ、ヨーロッパ・中近東・アフリカ地域で開催されたSABREアワードで受賞したキャンペーンとあわせて再度評価され、「世界のベストPRプログラム50選」が選ばれました。

今回のキャンペーンの情報流通デザインをプランニングした電通PRのチーフPRプランナー 井口 理は「2014アジア・パシフィックSABREアワードでは私も審査員として参加しましたが、アジア太平洋という限定されたエリアとはいえ、グローバル観を備えた非常に優れたキャンペーンが数多くエントリ−されていたと感じました。その中でゴールドSABREをいただき、さらに世界のベストPRプロジェクト50選に選ばれたのは光栄の至りです。特にわれわれのキャンペーンに対しては、大きな目的のためにアイデンティティを大切にするキャラクターの容姿さえも変化させるなど、自治体と一致協力した勇気ある取り組みだといった声もいただきました。クライアントとの信頼関係を起点とした電通九州チームのクリエイティブと、その情報拡散を最大化する我々PRチームが初期段階から融合できたことによる大きな成果と感じています」と話しています。


<受賞したキャンペーンの概要>
「くまモン ほっぺ紛失事件 キャンペーン」
(英語タイトル:Where are my cheeks?! Mouth-watering, cheek-dropping delicious Kumamoto produce)

クライアント:熊本県庁

【プロジェクト担当者】
クリエイティブディレクター: 電通九州 和久田 昌裕
アカウントディレクター: 電通九州 亀井 純平
チーフPRプランナー: 電通PR 井口 理
PRプランナー: 電通PR 根本 陽平
デジタルPRプランナー: 電通PR 新井 健太

【概要】 熊本県は、多くの野菜や果物などを生産する豊かな農業生産地である。特に、トマトやイチゴ、スイカ、牛肉といった、多くの赤い農・畜産物を生産している。また、鯛などの赤い魚も獲れる地域である。熊本県では、自身を「赤い県」としてブランディングしようと試みていたが、熊本県を「赤」と結びつける人は少なく、そのPR成果は限られたものであった。調査をすると熊本県のイメージカラーは、「緑」が一位で、日本有数の農業生産地であることはほとんど知られていなかった。熊本県は、自身のブランドカラーを「赤」にし、赤い農産物、水産物などのプロモーションを行うことを企画。また、メディア等に取り上げられることにより、県民、特に農業従事者の士気やプライドを高めようと試みた。

近年、熊本県のマスコットくまモンは、子どもから大人まで全国で人気を集めている。電通九州とその姉妹エージェンシーである電通PRは、くまモンを起用したアイデアを考案した。「美味しいものを食べるとほっぺが落ちる」という日本特有の表現を使い、“くまモンが熊本県の美味しい赤い食べ物を食べたために、ほっぺを落としてなくしてしまった”というストーリーを作った。東京の銀座、渋谷などで通行人にチラシを配り、一般生活者にほっぺ探しを手伝ってくれるよう訴えた。

TVや新聞などのニュースメディアを巻き込みながら、同時に、ソーシャルメディアやオフィシャルウェブサイトなども活用してキャンペーンを展開。キャンペーン開始後、くまモンのTwitter、Facebookのプロフィール写真は、ほっぺがなくなった顔写真に置き換えられ、ほっぺ探しのプロセスが更新されていくなど、ソーシャルメディアで拡散されやすいコンテンツ作りも行われ、生活者の関心を惹きつけた。

このキャンペーンにより、23のテレビ番組、新聞掲載30件、400以上のウェブサイトがこのストーリーを紹介。熊本県が赤い農産物をはじめとした食糧の生産地であるという情報が広く伝わった。キャンペーンの主な活動は2013年の最終四半期に実施されたにもかかわらず、2013年のくまモンブランドの食品の売り上げは10%伸びた。また、「ありがとまと」100箱のプレゼント募集に対し、10,000件以上の応募が殺到。2012年には、熊本県のイメージカラー1位であった「緑」が、2013年には「赤」になった。熊本県の地元紙『熊本日日新聞』は2013年11月9日号で「ほっぺをなくすという奇抜なPR戦略はひとまず成功を収めた格好だ」と報じ、熊本県の人々にもPR活動の認知を高めることとなった。

【株式会社 電通九州について】
電通九州は、地域とともに歩み、ともに成長していく広告会社として1995年に創立されました。福岡本社と九州内6支社を拠点に、企業や自治体が直面する課題の解決にあたっております。2011年カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルでの金賞受賞をはじめ、国内の地方業界賞も含め、数多くのアワードを受賞した実績のある電通九州では、275名の社員一人ひとりがコミュニケーションのプロフェッショナルとして、クライアントをサポートしています。

【株式会社 電通パブリックリレーションズについて】
電通PRは、1961年の創立以来、クライアントとステークホルダーの良好な関係を生み出す戦略パートナーとして、国内外の企業・政府・団体のコミュニケーションをサポートしてきました。ソーシャルメディア、デジタル・マーケティングなどで高い専門性を備えたコンサルタントを含む、総勢235名の社員が、マーケティング・コミュニケーションおよびコーポレート・コミュニケーションの領域で、戦略提案からクリエイティブなソリューションの提供までフルラインでサポートしています。
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