医薬品の研究・開発・製造のための5つの国際展示会を同時開催
[15/03/17]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2015年3月17日(火)
日本と世界の製薬市場を結ぶ本格的国際展示会&セミナー
医薬品の研究・開発・製造のための5つの国際展示会を同時開催
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CPhI Japan 2015 (国際医薬品原料・中間体展)
ICSE Japan 2015 (製薬業界受託サービスエキスポ)
P-MEC Japan 2015 (原薬・中間体 機器/装置展)
BioPh Japan 2015 (バイオファーマジャパン)
InnoPack Japan 2015(DDS・パッケージングイノベーション)
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会期:2015年4月22日(水)・23日(木)・24日(金)
会場:東京ビッグサイト 西1・2ホール + アトリウム
主催:UBMジャパン株式会社、UBM EMEA、化学工業日報社
世界30の国と地域から500社が出展
会場を西ホールに移し過去最大の規模での開催が決定
製薬業界での国際競争の激化は、差別化された製品、技術、そしてサービスを提供できるボーダレスなパートナーの確保を、医薬品開発における競争力強化の必須条件としており、日本の製薬業界においても、情報収集やパートナーとの商談の場としての国際展示会の役割が明確化してきており、国際ネットワークの構築のための展示会活用のニーズは年々高まってきていると言える。
欧州を筆頭に世界の主要都市において開催されている「CPhI Japan 国際医薬品・中間体展」は、併催される「受託サービス(ICSE Japan」)、「原薬開発のための機器・装置(P-MEC Japan)」、「バイオテクノロジー(BioPh Japan)」、そして「DDS・パッケージング(InnoPack Japan)」をテーマとした4つの専門展と同時開催されることで、単なる原料展を超えた医薬品の研究・開発・製造のプロセスをカバーする専門的かつ総合的な『国際医薬品開発展』に成長してきた。
2002年に日本で初開催となった本イベントは、「薬事法改正」、「製販会社の買収・合併」、「ジェネリック医薬品の台頭」、「国際標準化への動き」など日本製薬業界の構造改革の進展とともにその規模を拡大しており、2015年4月22日からの3日間東京ビッグサイトで開催となる本年度の展示会には、すでに初出展となるスペインパビリオンをはじめ30の国と地域から500社の出展が決定しており、過去最大規模での開催となることが確実視されている。
また、昨年はその来場者数もはじめて17,000人を超え過去最高を記録しており、本展示会が日本と世界を結ぶ製薬業界の年次イベントとして、広く業界関係者に認知されていることを印象づけている。
日本製薬工業協会の協力による
「第1回 わが社のオープンイノベーション」を開催
慶應義塾大学医学部長 末松 誠教授の講演が決定
日本の新薬承認への審査期間が短縮傾向にある中、かつて日本の研究拠点を閉鎖した海外の製薬会社が、再び新薬開発の場を日本に置く傾向がみられ、日本での研究開発投資を拡大していること、また、安倍政権の成長戦略の一つとなっている医療分野における研究開発の司令塔機能を果たすべく国立研究開発法人日本医療研究開発機構が2015年4月に新設となることなど、新薬開発のための環境整備への期待が業界全体として高まってきている日本の創薬シーン。
こういった業界潮流の中、今年のCPhI Japanの会期3日目となる4月24日には、日本製薬工業協会が2015年度の主要課題の一つに位置付けている「イノベーションの促進による医療の質の向上・経済発展への貢献」をテーマに、同協会の協力のもと「第1回 わが社のオープンイノベーション」が開催される。日本医療研究開発機構の初代理事長への就任が決定している慶應義塾大学医学部長 医学部 医化学教室 教授の末松 誠氏の講演からスタートする本プログラムには、塩野義製薬株式会社、第一三共株式会社、アステラス製薬株式会社、武田薬品工業株式会社が講演者として参加し、それぞれのオープンイノベーションへの取り組みを発表する。
10年後のジェネリック医薬品に向けた使用促進が進む中、
中国、インド、韓国の原薬メーカーの出展社が増加
日本における新薬開発強化の機運が高まる一方で、CPhI Japanの展示規模拡大の大きな要因の一つとなっているのは、やはりジェネリック医薬品市場の拡大と言えるだろう。
2013年4月に厚生労働省より発表されたロードマップで示された市場シェア60%の目標は予測より早く達成されるとみられるなど順調に市場拡大が進む日本のジェネリック市場。東日本大震災後一旦その出展社数が減少した中国、韓国、インドの三大海外パビリオンが、それぞれ本年度の展示会に向けその展示サイズを大幅に拡大しており、また、欧州からは初出展となるスペインに加え、日本への原薬サプライヤーとして安定的なポジションを保っているイタリアもパビリオンサイズを拡大しての参加となるなど、新たな原薬ニーズの高まりに対する海外勢からの期待も高い。
会期初日となる4月22日の午後には、このジェネリック市場の10年後を見据えた
上での現状と課題について、日本ジェネリック医薬品学会 代表理事の武藤正樹教授と厚生労働省 医政局経済課長 城 克文氏による「10年後のジェネリック医薬品のあり方」と題した特別講演が行われることが決定している。
日本市場への安定的な原薬供給に向けた取り組みジェネリック医薬品の市場シェア拡大に伴い、原薬供給における海外サプライヤーの担う役割は一段と拡大しているが、その一方でGMP査察の結果不適合と判断され日本国内への原薬輸入が停止するといったケースが発生するなど、日本における医薬品の安定供給が損なわれかねない状況となっている。このような状況にある“今”、海外原薬メーカーの日本のGMP基準及びMF制度に関する更なる理解が求められているとともに、日本の製薬メーカーにとっては、日本で求められる品質管理の基準を満たし、価格競争力のある原薬サプライヤーの確保が急務となっている。
この原薬供給と品質管理の問題に真っ向から取り組むべく、昨年のCPhI Japanの特別企画として誕生し、600名を超える業界関係者の参加を得た「原薬の安定供給問題」を考察する国際ネットワーキングイベントが、今年も、中国、韓国、ヨーロッパの業界団体、そして日本からは独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)から講師を招いての開催となる。「原薬の安定供給」という共通テーマについてそれぞれの講師がそれぞれの見地から、問題解決に向けた提案を行う。
展示会主催者であるUBMジャパン株式会社 代表取締役のクリストファー・イブ氏は、「CPhI Japanには毎年出展または来場といった形で海外の政府・業界団体の方々に大勢参加いただいている。ジェネリック医薬品のみならず、新薬そしてOTCの分野でも原薬の安定供給問題が問われる昨今、一般社団法人日本薬業貿易協会の主催により開催される本セミナーが、海外原薬メーカーの日本のGMP調査やMF制度に関する理解を高める絶好の機会となるとともに、日本製薬業界と世界市場の相互理解を深めるためのステップとして最大限に活用されることを心から願っている。」とコメントした。
製薬業界の最前線!「プロセス化学」、「再生医療」、「製剤技術」など150を超えるセミナー
本イベントには、今年も150を超えるセミナーが併催される。例年述べ人数6,000人の業界関係者が受講するこのセミナープログラムは、本イベントの魅力の一つとなっており、今年も前述のセミナーに加え、低分子から高分子にわたる製造プロセスの効率化と品質管理をテーマに日本プロセス化学会の協力のもと開催される「プロセス化学セミナー」や、市場規模の大幅拡大が期待される再生医療を中心とした「バイオファーマセミナー」、そして、「製剤技術」、「包装技術」、「医薬品包装技術に関する医療現場からの提言」の3つのテーマを検証する「InnoPack Japanコンファレンス」などのプログラムが発表され注目を集めている。
また、展示会初日4月22日の9:30からの基調講演には、厚生労働省 医薬食品局 審査管理課長 森 和彦氏が登壇しブロックバスターモデルからの脱却と新たな新薬開発戦略への取り組みについて紹介いただくとともに、4月24日9:00からスタートするもう一つの基調講演では、日本製薬団体連合会 会長(アステラス製薬株式会社 会長)の野木森 雅郁氏が、「製薬産業の持続的な発展に向けて」をそのタイトルに、健康長寿社会の実現に向けた日本の製薬業界の役割を紹介する。
誕生!InnoPack Japan2015 DDS・パッケージングイノベーション
医薬品開発戦略において、薬物の効果を最大限に発揮するための技術として注目を集めるDDS(ドラッグデリバリーシステム)は、全世界で約15兆円の市場規模を持つと言われ、その市場規模を堅調に伸ばしている。このDDSとプライマリーパッケージングの分野をカバーする展示会として昨年までPharmatec Japanの名称で開催されてきた展示会が、2015年、その名称を「InnoPack Japan2015 / DDS・パッケージングイノベーション」に変更し、展示スペースの拡大とともに生まれ変わる。厚生労働省の発表では、日本国民の6人に1人が患者またはその予備軍であるといわれる糖尿病。その治療法の1つ、インスリンの自己投与注射の需要が高まりつつあり、今年のInnoPack Japanでは、二プロ社、テルモ社、大成化工社などの大手シリンジメーカーや、べクトンディッキンソンやWest Pharmなどの海外出展社が、その成長市場に向けて、注射器、ニードル、硝子シリンジ、プレフィルドシリンジなど各社最新のデバイス製品を紹介する。
また、前述のInnoPack Japanコンファレンスでは、新薬開発と連動した製剤技術のみならず、最近注目を集める『ユーザーフレンドリー』にも焦点をあてており、「手足が不自由な患者にとって、最小限の力で開封可能な開けやすいパッケージングとは?」「高齢者が誤飲をしないための表示方法とは?」」など、患者の立場となって薬のパッケージングやセルフインジェクションの利便性を考えるセミナーが注目を集める。
P-MEC Japan に
LAB WAORLD Japan(ラボワールドジャパン)を新設
「P-MEC Japan / 原薬・中間体 機器/装置展」は、世界の主要製薬市場にてCPhIの併催展として開催されている製薬業界のための機器とテクノロジーに関する国際イベントである。2008年よりスタートした日本開催においては、その展示対象を『原薬・中間体の研究開発のための装置・機器』に限定することで、CPhI Japanとの密接な連動性を生み出すとともに、他のジェネラルな機器展との差別化に成功している。本年度は、新たにヨーロッパ発の製薬開発における分析機器展 LAB WORLD(ラボワールド)のコンセプトを取り込むことにより、研究・開発・製造に携わる製薬・化学メーカーの担当者をより強力にバックアップする製品が展示される。
会期中は、一般社団法人日本分析機器工業会による「JAIMAセミナー」や、実務担当者を対象にした教育プログラム「実践研修講座」を開催。『液クロカラム』、『LC-MS(/MS)』『バリデーション基礎』など最新機器のアプリケーションノウハウが詰まった、実務担当者にとっては見逃せない内容になっており、展示会とセミナーの連動性が図られている。
CPhI Women 〜 製薬業界で働く女性達のネットワークづくりを応援する新企画
CPhI Japan2015の新企画として、会期初日の4月22日に開催されるのが「CPhI Women シー・ピー・エイチ・アイ ウーマン」。前述のクリストファー・イブ氏によれば、「日本の製薬業界でも昨今、薬事や品質管理、研究の分野を中心に女性の活躍の場がますます広がっている一方で、男性に比べ会社の枠を超えた情報交換のための横の繋がりを作るきっかけに乏しいといった声が聴かれる。CPhI Japanでは、このような業界で活躍する女性たちのネットワーキングづくりの場を提供したいと考えており、今回のCPhI Womenが日常業務と直結したビジネスコミュニケーションの場として、また、働く女性のキャリア形成のための情報交換の場としても活用いただければうれしい。」とコメントした。初開催となる今回は、テルモ株式会社取締役 上席執行役員 レギュラトリーアフェアーズ部長 臨床開発部担当の昌子久仁子氏を講師として迎え、「キャリアをデザインしよう」をテーマに、女性が職場で活躍していくための課題や対応策についての講演が行われるとともに、カジュアルな雰囲気の中、実際のビジネスに活用できるプロのためのネットワーク作りに焦点をあてた意見交換会や名刺交換会が行われる予定。
日本と世界の製薬市場を結ぶ本格的国際展示会&セミナー
医薬品の研究・開発・製造のための5つの国際展示会を同時開催
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CPhI Japan 2015 (国際医薬品原料・中間体展)
ICSE Japan 2015 (製薬業界受託サービスエキスポ)
P-MEC Japan 2015 (原薬・中間体 機器/装置展)
BioPh Japan 2015 (バイオファーマジャパン)
InnoPack Japan 2015(DDS・パッケージングイノベーション)
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会期:2015年4月22日(水)・23日(木)・24日(金)
会場:東京ビッグサイト 西1・2ホール + アトリウム
主催:UBMジャパン株式会社、UBM EMEA、化学工業日報社
世界30の国と地域から500社が出展
会場を西ホールに移し過去最大の規模での開催が決定
製薬業界での国際競争の激化は、差別化された製品、技術、そしてサービスを提供できるボーダレスなパートナーの確保を、医薬品開発における競争力強化の必須条件としており、日本の製薬業界においても、情報収集やパートナーとの商談の場としての国際展示会の役割が明確化してきており、国際ネットワークの構築のための展示会活用のニーズは年々高まってきていると言える。
欧州を筆頭に世界の主要都市において開催されている「CPhI Japan 国際医薬品・中間体展」は、併催される「受託サービス(ICSE Japan」)、「原薬開発のための機器・装置(P-MEC Japan)」、「バイオテクノロジー(BioPh Japan)」、そして「DDS・パッケージング(InnoPack Japan)」をテーマとした4つの専門展と同時開催されることで、単なる原料展を超えた医薬品の研究・開発・製造のプロセスをカバーする専門的かつ総合的な『国際医薬品開発展』に成長してきた。
2002年に日本で初開催となった本イベントは、「薬事法改正」、「製販会社の買収・合併」、「ジェネリック医薬品の台頭」、「国際標準化への動き」など日本製薬業界の構造改革の進展とともにその規模を拡大しており、2015年4月22日からの3日間東京ビッグサイトで開催となる本年度の展示会には、すでに初出展となるスペインパビリオンをはじめ30の国と地域から500社の出展が決定しており、過去最大規模での開催となることが確実視されている。
また、昨年はその来場者数もはじめて17,000人を超え過去最高を記録しており、本展示会が日本と世界を結ぶ製薬業界の年次イベントとして、広く業界関係者に認知されていることを印象づけている。
日本製薬工業協会の協力による
「第1回 わが社のオープンイノベーション」を開催
慶應義塾大学医学部長 末松 誠教授の講演が決定
日本の新薬承認への審査期間が短縮傾向にある中、かつて日本の研究拠点を閉鎖した海外の製薬会社が、再び新薬開発の場を日本に置く傾向がみられ、日本での研究開発投資を拡大していること、また、安倍政権の成長戦略の一つとなっている医療分野における研究開発の司令塔機能を果たすべく国立研究開発法人日本医療研究開発機構が2015年4月に新設となることなど、新薬開発のための環境整備への期待が業界全体として高まってきている日本の創薬シーン。
こういった業界潮流の中、今年のCPhI Japanの会期3日目となる4月24日には、日本製薬工業協会が2015年度の主要課題の一つに位置付けている「イノベーションの促進による医療の質の向上・経済発展への貢献」をテーマに、同協会の協力のもと「第1回 わが社のオープンイノベーション」が開催される。日本医療研究開発機構の初代理事長への就任が決定している慶應義塾大学医学部長 医学部 医化学教室 教授の末松 誠氏の講演からスタートする本プログラムには、塩野義製薬株式会社、第一三共株式会社、アステラス製薬株式会社、武田薬品工業株式会社が講演者として参加し、それぞれのオープンイノベーションへの取り組みを発表する。
10年後のジェネリック医薬品に向けた使用促進が進む中、
中国、インド、韓国の原薬メーカーの出展社が増加
日本における新薬開発強化の機運が高まる一方で、CPhI Japanの展示規模拡大の大きな要因の一つとなっているのは、やはりジェネリック医薬品市場の拡大と言えるだろう。
2013年4月に厚生労働省より発表されたロードマップで示された市場シェア60%の目標は予測より早く達成されるとみられるなど順調に市場拡大が進む日本のジェネリック市場。東日本大震災後一旦その出展社数が減少した中国、韓国、インドの三大海外パビリオンが、それぞれ本年度の展示会に向けその展示サイズを大幅に拡大しており、また、欧州からは初出展となるスペインに加え、日本への原薬サプライヤーとして安定的なポジションを保っているイタリアもパビリオンサイズを拡大しての参加となるなど、新たな原薬ニーズの高まりに対する海外勢からの期待も高い。
会期初日となる4月22日の午後には、このジェネリック市場の10年後を見据えた
上での現状と課題について、日本ジェネリック医薬品学会 代表理事の武藤正樹教授と厚生労働省 医政局経済課長 城 克文氏による「10年後のジェネリック医薬品のあり方」と題した特別講演が行われることが決定している。
日本市場への安定的な原薬供給に向けた取り組みジェネリック医薬品の市場シェア拡大に伴い、原薬供給における海外サプライヤーの担う役割は一段と拡大しているが、その一方でGMP査察の結果不適合と判断され日本国内への原薬輸入が停止するといったケースが発生するなど、日本における医薬品の安定供給が損なわれかねない状況となっている。このような状況にある“今”、海外原薬メーカーの日本のGMP基準及びMF制度に関する更なる理解が求められているとともに、日本の製薬メーカーにとっては、日本で求められる品質管理の基準を満たし、価格競争力のある原薬サプライヤーの確保が急務となっている。
この原薬供給と品質管理の問題に真っ向から取り組むべく、昨年のCPhI Japanの特別企画として誕生し、600名を超える業界関係者の参加を得た「原薬の安定供給問題」を考察する国際ネットワーキングイベントが、今年も、中国、韓国、ヨーロッパの業界団体、そして日本からは独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)から講師を招いての開催となる。「原薬の安定供給」という共通テーマについてそれぞれの講師がそれぞれの見地から、問題解決に向けた提案を行う。
展示会主催者であるUBMジャパン株式会社 代表取締役のクリストファー・イブ氏は、「CPhI Japanには毎年出展または来場といった形で海外の政府・業界団体の方々に大勢参加いただいている。ジェネリック医薬品のみならず、新薬そしてOTCの分野でも原薬の安定供給問題が問われる昨今、一般社団法人日本薬業貿易協会の主催により開催される本セミナーが、海外原薬メーカーの日本のGMP調査やMF制度に関する理解を高める絶好の機会となるとともに、日本製薬業界と世界市場の相互理解を深めるためのステップとして最大限に活用されることを心から願っている。」とコメントした。
製薬業界の最前線!「プロセス化学」、「再生医療」、「製剤技術」など150を超えるセミナー
本イベントには、今年も150を超えるセミナーが併催される。例年述べ人数6,000人の業界関係者が受講するこのセミナープログラムは、本イベントの魅力の一つとなっており、今年も前述のセミナーに加え、低分子から高分子にわたる製造プロセスの効率化と品質管理をテーマに日本プロセス化学会の協力のもと開催される「プロセス化学セミナー」や、市場規模の大幅拡大が期待される再生医療を中心とした「バイオファーマセミナー」、そして、「製剤技術」、「包装技術」、「医薬品包装技術に関する医療現場からの提言」の3つのテーマを検証する「InnoPack Japanコンファレンス」などのプログラムが発表され注目を集めている。
また、展示会初日4月22日の9:30からの基調講演には、厚生労働省 医薬食品局 審査管理課長 森 和彦氏が登壇しブロックバスターモデルからの脱却と新たな新薬開発戦略への取り組みについて紹介いただくとともに、4月24日9:00からスタートするもう一つの基調講演では、日本製薬団体連合会 会長(アステラス製薬株式会社 会長)の野木森 雅郁氏が、「製薬産業の持続的な発展に向けて」をそのタイトルに、健康長寿社会の実現に向けた日本の製薬業界の役割を紹介する。
誕生!InnoPack Japan2015 DDS・パッケージングイノベーション
医薬品開発戦略において、薬物の効果を最大限に発揮するための技術として注目を集めるDDS(ドラッグデリバリーシステム)は、全世界で約15兆円の市場規模を持つと言われ、その市場規模を堅調に伸ばしている。このDDSとプライマリーパッケージングの分野をカバーする展示会として昨年までPharmatec Japanの名称で開催されてきた展示会が、2015年、その名称を「InnoPack Japan2015 / DDS・パッケージングイノベーション」に変更し、展示スペースの拡大とともに生まれ変わる。厚生労働省の発表では、日本国民の6人に1人が患者またはその予備軍であるといわれる糖尿病。その治療法の1つ、インスリンの自己投与注射の需要が高まりつつあり、今年のInnoPack Japanでは、二プロ社、テルモ社、大成化工社などの大手シリンジメーカーや、べクトンディッキンソンやWest Pharmなどの海外出展社が、その成長市場に向けて、注射器、ニードル、硝子シリンジ、プレフィルドシリンジなど各社最新のデバイス製品を紹介する。
また、前述のInnoPack Japanコンファレンスでは、新薬開発と連動した製剤技術のみならず、最近注目を集める『ユーザーフレンドリー』にも焦点をあてており、「手足が不自由な患者にとって、最小限の力で開封可能な開けやすいパッケージングとは?」「高齢者が誤飲をしないための表示方法とは?」」など、患者の立場となって薬のパッケージングやセルフインジェクションの利便性を考えるセミナーが注目を集める。
P-MEC Japan に
LAB WAORLD Japan(ラボワールドジャパン)を新設
「P-MEC Japan / 原薬・中間体 機器/装置展」は、世界の主要製薬市場にてCPhIの併催展として開催されている製薬業界のための機器とテクノロジーに関する国際イベントである。2008年よりスタートした日本開催においては、その展示対象を『原薬・中間体の研究開発のための装置・機器』に限定することで、CPhI Japanとの密接な連動性を生み出すとともに、他のジェネラルな機器展との差別化に成功している。本年度は、新たにヨーロッパ発の製薬開発における分析機器展 LAB WORLD(ラボワールド)のコンセプトを取り込むことにより、研究・開発・製造に携わる製薬・化学メーカーの担当者をより強力にバックアップする製品が展示される。
会期中は、一般社団法人日本分析機器工業会による「JAIMAセミナー」や、実務担当者を対象にした教育プログラム「実践研修講座」を開催。『液クロカラム』、『LC-MS(/MS)』『バリデーション基礎』など最新機器のアプリケーションノウハウが詰まった、実務担当者にとっては見逃せない内容になっており、展示会とセミナーの連動性が図られている。
CPhI Women 〜 製薬業界で働く女性達のネットワークづくりを応援する新企画
CPhI Japan2015の新企画として、会期初日の4月22日に開催されるのが「CPhI Women シー・ピー・エイチ・アイ ウーマン」。前述のクリストファー・イブ氏によれば、「日本の製薬業界でも昨今、薬事や品質管理、研究の分野を中心に女性の活躍の場がますます広がっている一方で、男性に比べ会社の枠を超えた情報交換のための横の繋がりを作るきっかけに乏しいといった声が聴かれる。CPhI Japanでは、このような業界で活躍する女性たちのネットワーキングづくりの場を提供したいと考えており、今回のCPhI Womenが日常業務と直結したビジネスコミュニケーションの場として、また、働く女性のキャリア形成のための情報交換の場としても活用いただければうれしい。」とコメントした。初開催となる今回は、テルモ株式会社取締役 上席執行役員 レギュラトリーアフェアーズ部長 臨床開発部担当の昌子久仁子氏を講師として迎え、「キャリアをデザインしよう」をテーマに、女性が職場で活躍していくための課題や対応策についての講演が行われるとともに、カジュアルな雰囲気の中、実際のビジネスに活用できるプロのためのネットワーク作りに焦点をあてた意見交換会や名刺交換会が行われる予定。