オリンピックによる“スポーツ・フォー・オール”の発展に関する特別対談を開催
[15/04/14]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2015年4月14日
国立大学法人 筑波大学
つくば国際スポーツアカデミー
つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)
オリンピックによる“スポーツ・フォー・オール”の発展に関する
特別対談を開催
エルデネルIOC理事「社会問題を解決する人材の輩出に期待」
ホルム氏「オリンピックとマスターズゲームは連携強化に前向き」
室伏広治「スポーツを通じた国際交流を広げていくべき」
つくば国際スポーツアカデミー(Tsukuba International Academy for Sport Studies:以下、TIAS)は、日本で初開催された世界有数の医学アカデミアが企画・運営する国際会議『世界医学サミット(WHS)京都会合2015』において、国際オリンピック委員会(IOC)理事のウグル・エルデネル氏をはじめ、ジェンズ・ホルム氏(国際マスターズゲーム協会事務局長)、室伏広治氏(東京医科歯科大学教授、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会スポーツディレクター)を招へいし、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックが「スポーツ・フォー・オール」の実践の 場としてどのような役割を果たすのか、またその中でTIASに期待することは何か、真田久(筑波大学・TIASアカデミー長)がファシリテーターとなり、特別対談を行いました。
インタビューでは、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会およびTIASに対して、各ゲストがそれぞれの立場で考えられていることについてお答えいただきました。
エルデネル氏は、IOC理事および医事委員会委員長の立場から「オリンピックが的確に運営されることによって、健康的な人々が生まれる、生活の貢献につながると思う」として、オリンピック・パラリンピックが今後の人類の健康の向上に寄与できると述べられました。
ホルム氏からは高齢者とスポーツの関係について、「高齢化社会の中でスポーツの役割を考えると、人々の寿命が単に長くなるだけではなく、生活の質を維持しながらの長寿ということが重要であると考える」とし、健康寿命の延伸のためにスポーツの役割が欠かせないものとして述べられました。また、オリンピックとマスターズゲームの今後の連携については、「まだ明確に言うには時期が早い。しかし、両者の間には合意があり、IOCでも連携を持っていこうという前向きな意思がある。今回、日本が初めての例になるのではないか」と述べ、またエルデネル氏も、「まず、アジェンダ2020に記載することが決定した、そのこと自体が重要」とし、オリンピックとマスターズゲームのさらなる連携強化についての発言もありました。
そして、2014年にTIAS短期プログラムのオープニングスピーチをお願いした室伏氏からは、「スポーツを通じての国際交流の場を設けることは非常に素晴らしいことだと思うし、広がっていくようにするべきだと思っている。TIASには非常に大切なプログラム・教育の内容が盛り込まれており、頭で考える教育だけではなく、身体を通して体験する教育も重要だと思うので、そういったところで回を重ねていきながら深みが出てくるのではと思うし、期待している。私もまた協力できることがあれば、ぜひ協力したい」と述べ、TIASへの期待と、TIASの持つ役割の重要性について言及されました。
また、特別対談の前に開催されたシンポジウムにおいて、エルデネル氏の講演を聞いた筑波大学の学生から、IOCにおける「リカバリー(回復)」の意味についての質問が出ました。これについてエルデネル氏は、「IOCでは、リカバリーと言うと通常はアスリートのことを指すが、災害など悲劇的な事象からのリカバリーという意味もあるのではないか、という素晴らしい指摘があった」と感銘を受け、さらに、「若い方々がこういったアイデアを出すこと自体が社会の貢献になるし、TIASにはスポーツアカデミーという観点から、さまざまな社会の問題を解決するアイデアが発想できる人材を多く輩出することに期待したい」とし、国際スポーツアカデミーに勤しむTIASの学生が新しいアイデアを生み出し、社会に寄与することを強く熱望されました。
特別対談では各人より2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたTIASに期待されることについて言及され、その期待の高さがうかがえる貴重な機会となりました。
※本特別対談は14日に開催された『世界医学サミット(WHS)京都会合2015』のシンポジウム「高齢者の健康維持とスポーツ−スポーツイベントとスポーツ・フォー・オール」の後に行われました。
『世界医学サミット(WHS)京都会合2015』 概要
日付 :2015年4月13日(月)、14日(火)
会場 :国立京都国際会館
テーマ :超高齢化社会への挑戦/自然災害への対応と準備/次世代リーダーシップの育成
主催 :京都大学
◆つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)とは
TIASは、日本政府が推進するスポーツおよびオリンピック・パラリンピックムーブメント普及のための「Sport for Tomorrow」プログラムの一環であり、政府の全面的な支援を受けています。TIASの母体である筑波大学は、アジア初の国際オリンピック委員会(IOC)委員である嘉納治五郎を前身校の学長に持ち、100年以上にわたって日本のオリンピック・ムーブメントを牽引してきました。2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピック競技大会を見据え、TIASでは、世界から選出された学生と交流し、オリンピック・パラリンピック教育をはじめ、最新のスポーツマネジメント、ティーチング・コーチングなど、幅広く学ぶことができます。
◆つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)・奨学金プログラムについて
http://TIAS.tsukuba.ac.jp/
※TIAS提携機関:スポーツマネジメント大学院(AISTS:International Academy of Sports Science and Technology)、ラフバラ大学、ソウル大学、ケルン体育大学など
国立大学法人 筑波大学
つくば国際スポーツアカデミー
つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)
オリンピックによる“スポーツ・フォー・オール”の発展に関する
特別対談を開催
エルデネルIOC理事「社会問題を解決する人材の輩出に期待」
ホルム氏「オリンピックとマスターズゲームは連携強化に前向き」
室伏広治「スポーツを通じた国際交流を広げていくべき」
つくば国際スポーツアカデミー(Tsukuba International Academy for Sport Studies:以下、TIAS)は、日本で初開催された世界有数の医学アカデミアが企画・運営する国際会議『世界医学サミット(WHS)京都会合2015』において、国際オリンピック委員会(IOC)理事のウグル・エルデネル氏をはじめ、ジェンズ・ホルム氏(国際マスターズゲーム協会事務局長)、室伏広治氏(東京医科歯科大学教授、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会スポーツディレクター)を招へいし、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックが「スポーツ・フォー・オール」の実践の 場としてどのような役割を果たすのか、またその中でTIASに期待することは何か、真田久(筑波大学・TIASアカデミー長)がファシリテーターとなり、特別対談を行いました。
インタビューでは、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会およびTIASに対して、各ゲストがそれぞれの立場で考えられていることについてお答えいただきました。
エルデネル氏は、IOC理事および医事委員会委員長の立場から「オリンピックが的確に運営されることによって、健康的な人々が生まれる、生活の貢献につながると思う」として、オリンピック・パラリンピックが今後の人類の健康の向上に寄与できると述べられました。
ホルム氏からは高齢者とスポーツの関係について、「高齢化社会の中でスポーツの役割を考えると、人々の寿命が単に長くなるだけではなく、生活の質を維持しながらの長寿ということが重要であると考える」とし、健康寿命の延伸のためにスポーツの役割が欠かせないものとして述べられました。また、オリンピックとマスターズゲームの今後の連携については、「まだ明確に言うには時期が早い。しかし、両者の間には合意があり、IOCでも連携を持っていこうという前向きな意思がある。今回、日本が初めての例になるのではないか」と述べ、またエルデネル氏も、「まず、アジェンダ2020に記載することが決定した、そのこと自体が重要」とし、オリンピックとマスターズゲームのさらなる連携強化についての発言もありました。
そして、2014年にTIAS短期プログラムのオープニングスピーチをお願いした室伏氏からは、「スポーツを通じての国際交流の場を設けることは非常に素晴らしいことだと思うし、広がっていくようにするべきだと思っている。TIASには非常に大切なプログラム・教育の内容が盛り込まれており、頭で考える教育だけではなく、身体を通して体験する教育も重要だと思うので、そういったところで回を重ねていきながら深みが出てくるのではと思うし、期待している。私もまた協力できることがあれば、ぜひ協力したい」と述べ、TIASへの期待と、TIASの持つ役割の重要性について言及されました。
また、特別対談の前に開催されたシンポジウムにおいて、エルデネル氏の講演を聞いた筑波大学の学生から、IOCにおける「リカバリー(回復)」の意味についての質問が出ました。これについてエルデネル氏は、「IOCでは、リカバリーと言うと通常はアスリートのことを指すが、災害など悲劇的な事象からのリカバリーという意味もあるのではないか、という素晴らしい指摘があった」と感銘を受け、さらに、「若い方々がこういったアイデアを出すこと自体が社会の貢献になるし、TIASにはスポーツアカデミーという観点から、さまざまな社会の問題を解決するアイデアが発想できる人材を多く輩出することに期待したい」とし、国際スポーツアカデミーに勤しむTIASの学生が新しいアイデアを生み出し、社会に寄与することを強く熱望されました。
特別対談では各人より2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたTIASに期待されることについて言及され、その期待の高さがうかがえる貴重な機会となりました。
※本特別対談は14日に開催された『世界医学サミット(WHS)京都会合2015』のシンポジウム「高齢者の健康維持とスポーツ−スポーツイベントとスポーツ・フォー・オール」の後に行われました。
『世界医学サミット(WHS)京都会合2015』 概要
日付 :2015年4月13日(月)、14日(火)
会場 :国立京都国際会館
テーマ :超高齢化社会への挑戦/自然災害への対応と準備/次世代リーダーシップの育成
主催 :京都大学
◆つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)とは
TIASは、日本政府が推進するスポーツおよびオリンピック・パラリンピックムーブメント普及のための「Sport for Tomorrow」プログラムの一環であり、政府の全面的な支援を受けています。TIASの母体である筑波大学は、アジア初の国際オリンピック委員会(IOC)委員である嘉納治五郎を前身校の学長に持ち、100年以上にわたって日本のオリンピック・ムーブメントを牽引してきました。2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピック競技大会を見据え、TIASでは、世界から選出された学生と交流し、オリンピック・パラリンピック教育をはじめ、最新のスポーツマネジメント、ティーチング・コーチングなど、幅広く学ぶことができます。
◆つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)・奨学金プログラムについて
http://TIAS.tsukuba.ac.jp/
※TIAS提携機関:スポーツマネジメント大学院(AISTS:International Academy of Sports Science and Technology)、ラフバラ大学、ソウル大学、ケルン体育大学など