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市内のすべての金融機関(7機関)と「ぶり奨学プログラムに関する協定書」を締結しました

2016/12/22

富山県氷見市

“所得上限なし、学力要件なし。
氷見市に戻ると奨学金等の返済が実質的に免除される助成制度”
“金融機関の協力によって1.5%の低金利を実現した
奨学ローン”等からなる奨学プログラムの社会実験スタート!

市内のすべての金融機関(7機関)と
「ぶり奨学プログラムに関する協定書」を締結しました

 富山県氷見市(市長 本川祐治郎)は、氷見市で育った子どもたちがさらなる成長のために進学し、氷見市に戻ってふるさとの未来のために活躍できるよう支援することを目的として、市内に本店または支店を置く7つのすべての金融機関(※1)と、「ぶり奨学プログラムに関する協定」を締結しました。
 「地域に戻ってきたい」「もっと学びたい」「ふるさとの子どもたちを応援したい」「地元で就職・起業したい」…といった市民の希望をかなえる氷見市となるために、市民が利用する可能性がある、市内に本店・支店を置くすべての金融機関と連携して、様々な支援の制度を実施していきます。
※1:株式会社北陸銀行、株式会社北國銀行、株式会社富山第一銀行、株式会社富山銀行、氷見伏木信用金庫、氷見市農業協同組合、富山県信用漁業協同組合連合会
(以下、この7つの金融機関を協定締結金融機関と表記します)


【協定の内容等】
1 目的
 氷見市及び協定締結金融機関がお互いに連携協力することにより、氷見市で育った子どもたちがさらなる成長のために進学し、氷見市に戻ってふるさとの未来のために活躍できるよう支援することが目的です。

2 連携事項
 以下の事項について、知識、情報、ノウハウ、人材及びシステム等を活用した連携協力を行います。
(1)ぶり奨学助成制度及びぶり奨学ローン制度の円滑な運営
(2)両制度の1年ごとの利用状況の報告、今後の想定等についての情報交換
(3)ぶり奨学寄附制度の持続性を高めること
(4)ぶり奨学交流事業の実施に関すること
(5)ぶり就職起業支援事業の実施に関すること
(6)その他、協議により定める事項


【協定締結式】
1 日時 平成28年12月22日(木)午後3時

2 場所 氷見市役所 B棟2階 センター

3 締結式出席者(敬称略)
 株式会社北陸銀行(執行役員 高岡地区事業部本部長 梶谷英治)
 株式会社北國銀行(氷見支店長 北知則)
 株式会社富山第一銀行(取締役 高岡ブロック担当 八幡正之)
 株式会社富山銀行(取締役 経営企画室長兼総合企画部長 森永利宏)
 氷見伏木信用金庫(理事長 大菱池洋)
 氷見市農業協同組合連合会(代表理事組合長 伊藤宣良)
 富山県信用漁業協同組合連合会(氷見支店長 横井栄)
 慶應義塾大学(総合政策学部 教授 玉村雅敏)
 鹿児島県長島町(副町長 井上貴至)
 氷見市(市長 本川祐治郎)

4 次第
(1)開式
(2)出席者紹介
(3)協定の説明
(4)協定書調印
(5)記念撮影
(6)協定者挨拶
(7)閉式
  ※締結式終了後、引き続き記者会見を行います

【ぶり奨学プログラムとは】
 「ぶり奨学プログラム」は荒波や海流の中での回遊を経て育っていく、出世魚「鰤(ぶり)」のたくましい成長のあり方から示唆を得ながら、産官学金労言の連携ならびに広域の自治体連携のもとで、検討を進めてきました。
 氷見市の「ぶり奨学プログラム」は次頁の6本の柱で構成しています。大学等への進学、在学中の交流、氷見市に戻ってくるきっかけづくり等について、金銭的支援や方法的支援を一貫して行うことによって、子どもたちの成長の支援と氷見市に戻ってくる支援を実施する一連のプログラムとなっています。

1 通常の教育ローンより優遇される「ぶり奨学ローン」の創設
 ぶり奨学ローンは、氷見市とぶり奨学プログラムについての協定を締結した金融機関が提供する低金利(現時点での利率は1.5%の変動利率)等の特徴があるローンです。

2 ぶり奨学ローン等の返済額を助成する「ぶり奨学助成制度」
 ぶり奨学ローン及び氷見市が指定した国・県・市による奨学金について、返済額の元金及び利子相当額を助成します(月額4.5万円×修業年限相当の金額。大学4年間の場合は216万円相当)。
 ぶり奨学ローンを借り入れた場合には、在学中の利子の返済額を助成します。また、卒業後10年以内に氷見市に戻ってきた場合には、元金及び利子の返済額について助成します。
 ぶり奨学プログラムの理念のもと、「富山県、石川県以外の大学等に進学する」「公務員の就職者は助成の対象としない」「事前にぶり奨学プログラムの登録を行う」等の条件を満たせば、学力要件や所得上限無しに助成対象とします。
 ※条件等の詳細は、添付ファイルの別紙1をご参照ください

3 ふるさと納税や事業者等より寄附を募る「ぶり奨学寄附制度」
 このプログラムに必要な資金の一部について、市民の皆さんや、氷見市出身の方々等から幅広く寄附を募ります。子どもたちが氷見市に戻ってきて、ふるさとの未来のために活躍してほしいというみんなの想いを共有して支援します。

4 氷見市出身の学生や卒業生の交流を図る「ぶり奨学交流事業」
 同郷の仲間で氷見について語らい、絆を深めてもらうために、氷見市出身の学生や卒業生の交流会を氷見市や首都圏等で開催します。

5 氷見市における就職・起業を支援する「ぶり就職起業支援事業」
 企業や団体等と協力しながら、氷見市での就職・起業を応援する取り組みを行います。
6 大学等と連携する「ぶり大学等連携事業」
 ぶり奨学プログラムの理念に共感する大学等と協力し、連携事業を行います。

【氷見市における「ぶり奨学プログラム」の対象期間(社会実験の期間)】
 平成29年度から平成31年度末までの3年間を社会実験期間として、ぶり奨学プログラムを実施します。社会実験期間中の利用状況や成果等をもとに制度の継続等について議論する予定です。社会実験の結果によってその後の継続の可否や制度の改正等を行います。 

【検討の経緯】
 「ぶり奨学プログラム」は、平成27年8月3日に、氷見市、鹿児島県長島町(町長 川添健)、慶應義塾大学SFC 研究所 社会イノベーション・ラボ(代表 玉村雅敏)の3者で「“地方創生”における「ぶり奨学プログラム」の研究と推進に係る覚書」を締結し、研究を開始しました。
 氷見市では、市内の金融機関らを構成メンバーとした「ぶり奨学部会」を開催し、慶應義塾大学玉村雅敏教授の助言・指導の下で、継続的に検討を重ねてきました。また、長島町からは、井上貴至 副町長による多角的なノウハウ支援や、鹿児島相互信用金庫から講師派遣をしていただく等、実践的な支援や協力を得ながら検討を進めてきました。
 こういった連携協力や、ぶり奨学部会にご参加いただいた金融機関等との細部にわたる検討を背景に、そのコンセプトの整理や、ぶり奨学助成制度等の財源確保の方針と財政の試算等を行ってきました。
 これらの検討等を経て、基本的な考え方をまとめた上で、「氷見市ぶり奨学助成制度に関する条例」「氷見市ぶり奨学基金条例」及び「ぶり奨学借入金利子補給に係る債務負担行為」についての議案を12月議会に上程し、12月20日の本会議でこれらの議案が可決されました。

【今後の展開】
 対象となる学生とその保護者等に対して、ぶり奨学プログラムの説明会を実施します(説明会への参加をぶり奨学プログラムの参加要件としています)。
 また、協定締結金融機関とともに、ぶり奨学プログラムの施行と検証を行っていきます。
 ぶり奨学ローンについては、現在は各金融機関の教育ローン等をベースに作成していますが、社会実験期間を通じてぶり奨学プログラム用の商品をともに検討します。
 また、ぶり奨学寄附制度、ぶり奨学交流事業、ぶり就職起業支援事業等の推進を行います。
 その他、慶應義塾大学SFC 研究所 社会イノベーション・ラボと長島町との連携協力のもと、情報交換や相互支援、社会発信等を行いながら、ぶり奨学プログラムをより魅力のある制度にするための取り組みを実施します。
 その上で、平成32年度以降に当該プログラムの継続の可否等について検討していきます。

【ホームページ】
http://www.city.himi.toyama.jp/hp/departmentTop/toshikeiei/hishoseisaku/sougoukeikaku/node_35403

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