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名古屋エスカ地下街で避難防災実証実験を実施

2017年2月24日

表示灯株式会社

名古屋エスカ地下街で避難防災実証実験を実施
高輝度蓄光製品を使い、避難誘導サインなどの効果を検証

 表示灯株式会社(愛知県名古屋市 代表取締役社長 上田正剛)は、株式会社エスカ(名古屋市中村区)と株式会社日建設計シビル(大阪市中央区)との3社共同で、名古屋駅の新幹線西口(大閣通口)駅前広場の地下に位置する「エスカ地下街」において、蓄光製品の効果を検証するための実証実験を実施致しました。
 東海地区においては東南海地震の発生が懸念されており、さらにはここ十数年の間で気象状況が大きく変わり、ゲリラ豪雨や強力な台風の増加など、防災に対する取り組みがこれまで以上に重要となってきています。「エスカ地下街」では国土交通省において平成26年に創設された地下街防災推進事業を進めており、今回の実証実験は防災推進計画において地下街利用者に分かりやすい避難経路の整備を検討するためのものです。

 地下空間では屋外の光が届きにくく、電力などを利用した照明は欠くことのできないものとなっています。自然災害や火災によって停電が併発した場合に備え、非常電源や非常灯などが設置はされていますが、最悪の状況を想定し「電気をまったく必要とせず自発光する『蓄光製品』」を整備することで、これら想定外の状況を防ぐことが可能となります。 

 そこで今回の実験では、蓄光塗料を塗装した避難階段や消火栓を表示する案内サインをはじめ、蓄光テープ、蓄光シートなどを使った12種類の蓄光製品を、地下街内の壁面や階段部に設置し、「停電時(一般照明が停電し、非常照明が点灯している状態)」、「完全停電時(すべての光源が無い状態)」における避難行動が迅速かつ、安全に行われるかを実際に体験して行われました。

 実験後、参加者を対象として実施したアンケート調査では、扉部分や階段部分に設置された蓄光シートや、矢羽型に切り抜いたアルミ複合板、平常時は通常のポスターとして機能し、暗転時のみ裏側に隠れている蓄光面で避難誘導を行えるようなサインボードなどが、「視認性」「誘導性」「必要性」などの面で非常に高い評価を得、これら製品の必要性を再認識する結果となりました。
 当社では、すでに川崎市の川崎アゼリア地下街において約30か所の階段に様々な蓄光商品の設置実績もございますが、今後は今回の実験データを基にして、さらに視認性に優れた製品の開発に注力するとともに、地下街を利用される方に対し、安全で迅速な避難活動の実現に向けた取り組みを推進してまいります。


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