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EY調査:5GとIoTが通信変革を牽引、AIや自動化のユースケースはまだ初期段階

2019/12/26

EY Japan

EY調査:5GとIoTが通信変革を牽引、AIや自動化のユースケースはまだ初期段階

■5GやIoTの台頭によるデジタルトランスフォメーションが、劇的に進展するだろうと通信事業会社幹部の69%が回答
■ネットワークパフォーマンスをAIおよび自動化の重要なユースケースとして捉えていると回答したのはわずか44%
■アナリティクスやAIを展開する上で「人材」という課題が最大の障害となっていると回答したのは67%

EYが、大手通信事業会社27社に対してグローバルで実施した「デジタルトランスフォメーションに向けた取り組み状況」に関する調査の分析結果などをまとめた報告書「Accelerating the intelligent enterprise ( https://www.ey.com/en_gl/tmt/in-the-next-wave-of-telecoms-are-bold-decisions-your-safest-bet )」を発表しました。本報告書によると、通信事業会社の幹部はデジタルトランスフォメーションの将来性を楽観視しています。しかし、ネットワークレイヤーには様々な先進的な技術が混在しており、ネットワーク環境におけるシナジーは欠如しています。

今後5年間にわたりデジタルトランスフォメーションを牽引する最も重要な先進的技術は5Gやモノのインターネット(以下「IoT」)であると、69%が回答しました。続いて、自動化だと回答したのが62%、AIは58%でした。しかし、通信事業会社によるデジタル技術の利用は、ネットワークよりも顧客中心のアプローチに大きな比重が置かれています。

自動化の採用に関して、半数近く(48%)が、顧客サポートの改善がその主要な目的であると回答し、アナリティクスやAIのユースケースについても、今後5年間でカスタマーエクスペリエンスを踏まえた上で導入を検討していくと96%が回答しており、同じ期間においてネットワーク関連でのユースケースとして重要視していると回答したのはわずか44%でした。

EYのグローバル・テレコミュニケーションズ・セクター・リーダーのTom Loozenは次のように述べています。
「通信事業各社ではネットワークに係る産業投資や運用コストが大きな割合を占めている一方、先進的な技術の利用は引き続き顧客中心型が主流になっています。このような状況を受けて、通信事業会社は、投資の優先順位を見直してネットワークなど対応が遅れている領域においてAIや自動化のユースケース拡大を図り、ホリスティックなアプローチをしていくことが重要になります。」

EY Japan TMTセクターアドバイザリーリーダーの尾山哲夫は次のように述べています。
「日本においても5Gに対する注目と期待が強まっています。企業はこの潮流を逃すことなく、5Gを使って顧客が革新的で魅力的な体験ができるようなサービスを開発する必要があります。今後、カスタマーエクスペリエンスの視点から5Gを活用したサービス開発が企業にとっての競争優位創出のポイントになると考えます。」

本報告書によると、先進的技術の導入に対する通信事業会社の現在のアプローチは企業の長期的な目標に沿うものではありません。アナリティクスやAI技術の向上に伴い、ITやネットワークは今後5年間で進化していくだろうと76%が回答していますが、実際は、顧客アプリケーションにフォーカスしたアプローチから方向転換することに依然として消極的です。この意識と行動のずれの原因は、自動化に向けた長期的な計画を立てていないことが、自動化を最大限に導入できない最大の要因であると回答した半数近い(46%)見解に表れています。

また、アナリティクスやAIを活用していく上での大きな障害として、67%が適切なデジタルスキルを備えた人材が不足している点を指摘しています。一方、全体の3分の1(33%)がデータの品質に問題があると回答しました。

EYのグローバル・テレコミュニケーションズ・セクター・リーダーのTom Loozenは、次のようにも述べています。
「5Gネットワークへの移行やIoT時代の到来は通信業界全体で進化のスピードが急速に加速していることを示唆しています。通信事業会社が消費者や企業顧客との良好な関係を維持しながら成長し続けるためには、「変革」という選択肢をとらざるを得ない状況になっています。」

総じて、通信事業会社はデジタルトランスフォメーションやイノベーションに向けた取り組みをこれまで以上に大胆に進めていくことが不可欠であると、今回の報告書は強調しています。ほぼすべての回答(92%)が、変革の効果をよりアジャイルに引き出すことが必要であると認識しており、81%がアナリティクスや自動化がもたらす価値を最大限に享受するためには、実験的精神に富んだ独創性溢れる思い切ったアプローチへと軸足を移していくことが欠かせないと回答しています。また、今後は先進的技術やプロセスのさらなる多様化が予想されることから、デジタルトランスフォメーションに関連する概念の相関関係についても理解を深める必要があると、88%が感じています。

※本プレスリリースは、2019年11月26日(現地時間)にEYが発表したプレスリリースを翻訳したものです。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先します。
英語版プレスリリース:https://www.ey.com/en_gl/news/2019/11/5g-and-iot-lead-telco-transformation-drive-while-ai-and-automation-use-cases-are-yet-to-mature

〈EYについて〉
EYは、アシュアランス、税務、トランザクションおよびアドバイザリーなどの分野における世界的なリーダーです。私たちの深い洞察と高品質なサービスは、世界中の資本市場や経済活動に信頼をもたらします。私たちはさまざまなステークホルダーの期待に応えるチームを率いるリーダーを生み出していきます。そうすることで、構成員、クライアント、そして地域社会のために、より良い社会の構築に貢献します。
EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバル・ネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。詳しくは、ey.com をご覧ください。
本ニュースリリースは、EYのグローバル組織のメンバーファームであるアーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッド(EYGM)によって発行されています。EYGMは顧客サービスを提供していません。

〈EY アドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社について〉
EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社はEYの日本におけるメンバーファームです。さまざまな分野の専門性を有するプロフェッショナルがグローバルに連携し、企業が抱える経営課題に対し、最先端かつグローバルな視点と実行力で最適なアドバイザリーサービスを総合的に提供いたします。詳しくは、www.eyjapan.jp/advisory/ をご覧ください。

〈About the study〉
EY conducted 29 in-depth interviews with participants from 27 organizations, supported by insights and analysis from EY global telecommunications sector professionals and secondary research sources. The organizations that took part this year account for a collective annual revenue of US$328b and have an aggregate market capitalization of US$409b.To read the survey in full, and for the latest insights from across EY Technology, Media & Entertainment and Telecommunications (TMT), visit ey.com/tmt.

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