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アイ・ピース株式会社、血液由来医療用iPS細胞の作製・保管サービスを個人向けに提供開始

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202007262377-O1-kBjWP9a3
I Peace, Inc(アイ・ピース株式会社)
809 San Antonio Road, Suite 7, Palo Alto, California 94303 U.S.A.
WEB: https://ipeace.com/

2020年7月 28日
I Peace, Inc.

血液由来医療用iPS細胞の作製・保管サービスを個人向けに提供開始

I Peace, Inc(アイ・ピース、本社:米国カリフォルニア州パロアルト、CEO:田邊剛士、https://www.ipeace.com )の子会社アイ・ピース株式会社(本社:京都)は、血液由来の医療用iPS細胞を個人向けに作製・保管するサービス「マイ・ピース(MiPSC)」)の提供を開始いたしました。これまで企業向けに臨床用iPS細胞の作製をして参りましたが、同じ技術を用いて個人向けの医療用iPS細胞を作製・保管致します。すでに複数の方々からお問い合わせをいただいており、本年はこれらの方々のiPS細胞を製造いたしますが、来年には200人程度の製造を実施する予定です。自社開発の閉鎖系自動培養装置を用い、数年以内に年間数千人の製造 まで体制を増強して参ります。
この個人向け医療用iPS細胞作製・保管サービスは、特定細胞加工物の製造許可取得済施設で、医療用途に適合した管理体制の下で製造いたします。また、弊社はプライバシーマークを取得しており、厳格な管理体制のもとiPS細胞にかかわる個人情報の保護を徹底します。iPS細胞由来の再生医療研究が進む中、様々な病気を抱える患者の方々や、今は健康であっても万が一に備えたいという方々のiPS細胞を作製・保管して将来の治療に備えるのみならず、iPS細胞を用いた様々な疾病の治療方法を研究・開発する企業や医療・研究機関にたいしても多種iPS細胞の提供を通じ積極的に連携していくことで、医療のさらなる進歩に貢献して参ります。個人向けに高品質な医療用iPS細胞の作製・保管サービスを提供する、という本事業は、弊社のビジョンである「皆が当然のように自分自身のiPS細胞を持ち、自己iPS細胞を用いた再生医療を受けられる未来の実現」に向けた重要な一歩です。

 
I Peaceの個人向け医療用iPS細胞作製・保管サービス「マイピース(MiPSC)」の特徴
血液から作製するため、安全・安心・高効率
指定医療機関で血液採取を行うため、取得細胞への菌、ウイルス、タンパク質、ほこり等の混入の心配がなく医療用の細胞作製に適しています。
血液は医療用細胞に必要とされる厳格なウイルス検査に適しています。
iPS細胞作製効率が高いです。
徹底した管理
製造工程は全て記録・管理し、完成したiPS細胞はすべてその品質を検証するなど徹底した品質管理体制のもとiPS細胞製造を致します。
ウイルステスト・製造方法・製造に用いるマテリアル等は医療用グレードを使用し高い安全性と品質を持ち合わせたiPS細胞を完成させます。
高度なノウハウ
I PeaceのiPS細胞製造従事者は、CEOの田邊(京都大学iPS細胞研究所山中伸弥教授のもとiPS細胞の開発当初から研究に従事し博士号取得)をはじめ、長年iPS細胞製造に従事してきた臨床培養士など、経験豊富な研究者ならびに技術者で構成されています。
プライバシーマーク適合のハイレベルの個人情報保護体制
ドナーの名前や住所、既往歴、問診で得た情報等の個人情報をID化し、iPS細胞の製造を行う技術者が個人を特定出来ない仕組みが構築されています。
「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム−要求事項」に適合した適切な保護体制のもと遺伝情報を含む様々な個人情報の管理を致します。

個人向け医療用iPS細胞作製・バンキングサービス「マイピース(MiPSC)」提供の背景
細胞移植医療(再生医療)の理想形は、自分自身の細胞を移植する「自家移植」であると言えます。なぜなら、他人の細胞を移植すると免疫系の働きにより拒絶反応が起こり、移植した細胞が攻撃されて体内から排除されてしまうからです。HLAホモ接合体を有する方の細胞から作製したiPS細胞は、免疫拒絶反応が起きにくいと言われているものの全く免疫拒絶反応が起こらないということではありません。したがって、自分自身のiPS細胞から作製した細胞ほど自分の体に合う細胞はないと言えます。しかし、移植用のiPS細胞の製造にかかるコストや量産が困難である等の問題から、iPS細胞を用いた自家移植の実現は難しいと言われていました。そこで、弊社では独自の製造技術を開発することでコストと量産の問題を解決しiPS細胞を用いた自家移植の実現に一歩近づきました。
あらかじめ自分のiPS細胞を作製し保管しておく意義
iPS細胞の製造や品質評価には時間がかかります。弊社は数々のイノベーションで製造期間の短縮に成功しましたが、それでも依頼を受けてすぐに出来上がるというわけではありません。さらに、医療用として問題のないiPS細胞を提供するためにはある程度の時間をかけて出来上がったiPS細胞の品質評価をおこなう必要があります。あらかじめ自分自身のiPS細胞を製造・保管していれば、治療が必要になった際に迅速かつスムーズに治療へと活用できると言えます。
生物は年齢を重ねるにつれて、僅かずつではありますが遺伝子に傷が入っていきます。少しでも傷の少ない細胞からiPS細胞を作製・保管しておくことは、将来の治療への応用可能性をさらに広げることにつながります。この点を考えると、お子様やお孫さんが生まれたときに、iPS細胞を製造・保管しておくことは貴重な贈り物と言えるかもしれません。とはいえ、成人の方のiPS細胞作製に意味がない、あるいは問題がある、ということでは決してありません。既に様々な疾病の治療に向けた研究に成人の方の細胞から作製されたiPS細胞が用いられています。自分自身のiPS細胞を使うことにより免疫拒絶反応が起きにくい、ということは非常に意味のあることで、成人のiPS細胞作製は十分に価値のあることだと私たちは考えています。

I Peace, Inc. について
I Peace, Inc.は、京都大学山中伸弥教授の研究室出身である CEO田邊剛士 によって立ち上げられた会社です。iPS細胞を全ての人々の手に届くものとすることを目指し、日々革新的な技術開発に取り組んでいます。CEO田邊はiPS細胞の開発当初から研究に従事し、世界で初めてヒトiPS細胞の樹立成功を報告した論文の第二著者です。山中伸弥研究室にて7年間リプログラミングのメカニズムについて研究を行い、同研究室で医科学博士号取得後に渡米しました。世界で初めて皮膚から神経へのダイレクトリプログラミングに成功したスタンフォード大学のMarius Wering博士の研究室にて、博士研究員として血液から神経へのダイレクトリプログラミング及びiPS細胞のリプログラミングのメカニズムについて更なる研究を行いました。その後全ての人が当然のように自分のiPS細胞を持つことができる未来を一日も早く実現するためにI Peace, Inc.を起業しました。日米の両拠点においてiPS細胞研究に開発当初から?年携わってきた日米の開発担当者を中心に、臨床培養士、バイオメディカル設備設計施工技術者、ロボティックス技術者、弁理士、起業家、投資銀行家など日米の多彩な人材が集結、ビジョンの一日も早い実現に向け日々研鑽を重ね研究・開発に従事しています。

I Peace, Inc.
創始者・CEO:田邊剛士(Koji Tanabe)
創立:2015年
本社所在地:米国カリフォルニア州パロアルト
日本子会社:I Peace, Ltd.(アイ・ピース株式会社)、京都市
iPS細胞製造拠点:京都市
ウェブサイト https://www.ipeace.com





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