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東京経済大学ニュ―ス Vol.20

2020 年 12 月 17 日

 

東京経済大学ニュ―ス Vol.20  東京経済大学Webサイト:http://www.tku.ac.jp/

特集1 

グローバルな社会に対応する学びの新体制を2022年4月にスタート(予定) コミュニケーション学部2学科体制に向けて

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168748-O4-8vA135zG

コミュニケーション学部長 山田晴通

 

 現在、コミュニケーション学部では、「コミュニケーション学科」のみの1学科体制から「メディア社会学科(仮称・名称変更予定)」および「国際コミュニケーション学科(仮称・設置構想中)」の新しい2学科体制に変更すべく、2022年4月のスタートに向け具体的な取り組みを進めています。

 

 「コミュニケーション学部」は国内初の「コミュニケーション」を冠した学部として1995年4月に開設され、「コミュニケーション学」「メディア学」の領域で四半世紀に渡ってその研究力、教育力を高く評価されてきました。この間、コミュニケーションを取り巻く環境は大きく変化し、従来の新聞やテレビを中心としたマス・メディアから、インターネットに接続可能なモバイル・メディアへとコミュニケーションの中心は移行しました。同時にこのような変化は、人間、商品、情報の国境を越えた移動を促進する社会基盤ともなりました。つまり、私たちが現在直面する社会のグローバル化は、メディア・テクノロジーの発展と不可分の形で進行してきたのです。

 

 2015年度にはコミュニケーション学科のカリキュラム改革を行い、「メディア」「企業」「グローバル」の3コースを設置しました。グローバルコースは安定した学生の希望を集め、現在では本学の「学修時間・教育の成果等に関する調査(2018年度)」等でも示すように、コミュニケーション学部の学生は高い海外志向を持っています。これらの状況を踏まえ、グローバルコースを発展的に改組した学科を新たに設置することで、さらなる学生の希望に応えたいと考えました。

 

国際的なコミュニケーション能力と異文化応対力を育む学科設置を構想中

 

 本学部の伝統でもある「メディア・コミュニケーション」の学びについては、「コミュニケーション学科」から名称変更予定の「メディア社会学科(仮称)」が今後も担います。一方で、新たに設置を構想している「国際コミュニケーション学科(仮称)」では、グローバル化が進む現代社会を理解する上で重要な「移動/モビリティ」という観点からカリキュラムを編成し、海外を中心とした異文化体験への参加を必修とします(国内外情勢を踏まえ、国内でオンライン等を通じた体験機会も設けます)。これらを通じて、基礎的な英語コミュニケーション能力と柔軟な異文化対応力を備えた人材の育成を目指します。

 

 皮肉にも、2020年は新型コロナウイルスの影響でマスク不足や、旅行や仕事での海外への行き来が大幅に制限されるなど、国境を越えたモノやヒトの移動が止まることで、いかに私たちの日常生活が世界とつながっているのかを痛感させられる1年でした。しかしながら、それは長い目で見れば、今後も着実にグローバルな移動が回復することを意味します。そして、メディアが世界をつなぐ必須の基盤であることも、誰もが改めて確認したところです。引き続き、今後のコミュニケーション学部にご期待ください。

 

※名称変更および設置構想中のため、変更する可能性があります。

 

特集2 キャリアデザインプログラムから、初の卒業生

 プログラム1期生が語る「入学から卒業までの軌跡」

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168748-O6-DONp2181】 

 

 2017年に開設したキャリアデザインプログラムは、今年度、初の卒業生を送り出します。4年間を通して行われる段階的かつ徹底的なキャリア教育を強みとし、経済、経営、コミュニケーション、法の4つの基礎を学び、自分に最適な学部を選択して、2年次から学部に所属する制度を取り入れています。

 また、2年次以降は自分の興味関心に基づき、「金融」「広告」「環境」「福祉」「情報」「グローバルビジネス」の6つのテーマに分類された科目を、学部を横断して受講することもできます。学部横断的に学ぶことで、自分自身の目指すキャリアや目標に合った深い学びを実現することができます。

 キャリアデザインプログラム1期生として入学し、コミュニケーション学部に進級した角智優さん(4年)に、卒業を目前に控える現在までを振り返ってもらいました。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168748-O7-ImI1iwAU

キャリアデザインプログラム1期生として入学した角智優さん

 

――この4年間でどのような力が身に付き、どのように成長したと思いますか?

「学年を重ねるごとに、『行動力』が身に付いたと感じるようになりました。また、目標を設定してその目標の達成に必要な準備や時間、手順をしっかりとイメージしながら行動できるようになりました。キャリアデザインプログラムの上級生が新入生向けに毎年実施している「デイキャンプ」では、ファシリテーターとして東経大での学びや将来的なキャリアについてワークショップを円滑に進められるよう、事前準備から当日のファシリテートまで計画的に進められたことが印象に残っています。最初は不安そうにしていた新入生の表情が、徐々に笑顔に変わっていったことは忘れられません。」

 

――コロナ禍での就職活動は大変だったと思います。どのように活動しましたか?

「私は高校時代から多くのことに興味を持つ性格だったので、あらかじめ業界を絞った就職活動はしませんでした。就職活動のベースとして、『自分自身のアイデアを用いて人の役に立ちたい』という想いがあったからです。現在内定している企業は、私の想いを実現することができ、また顧客へポジティブな感情を届けることができると感じられたことが選んだ決め手です。実際の活動はオンラインでの選考がほとんどでスケジュール変更も多く、どの会社がいつ、どのように選考をしているか混乱することも多々ありました。初対面の企業の方とオンラインで面接をするのは独特の緊張感がありました。大学のキャリアセンターでは悩みや就職活動の方向性について、いろいろと相談に乗ってもらいました。コロナ禍ではありましたが、感染防止対策を施し直接相談させていただけたので、安心して活動を続けることができました。キャリアデザインプログラムの同級生ともソーシャルメディアを介して頻繁に連絡を取り合い、思うように選考が進まず思い悩んでいるときは「就職活動が終わったらどこに行きたいか」「残された学生生活でどんなことをやってみたいか」などの話題で盛り上がりました。残念なことに、新型コロナウイルスの感染者が再び増加しているため、予定していた卒業旅行を断念することになってしまいましたが、可能な範囲で残りの学生生活を楽しみたいと思っています。」

 

――東経大での4年間の学生生活を総括してください。

「たくさんの人との出会い、知らない知識・考え方をたくさん知ることができた4年間だったと感じています。キャリアデザインプログラムは2年次からそれぞれが希望する学部に進級していくので、学年が進むごとに蓄積されていく知識も異なります。学部はバラバラになっても、キャリアデザインプログラム生しか履修することができない授業があるため、定期的に皆が集まる環境があったことも大きく影響していると思います。さらに、プログラム生が企画するイベントもあったため、同級生との繋がりも一層強くなっていると思います。」

 

 東京経済大学 キャリアデザインプログラム 入試についての情報

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M000093/202012168748/_prw_OT1fl_fahF01V2.png

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M000093/202012168748/_prw_OT2fl_IinTGa2V.png

特集3  コロナ禍における国際交流について学生記者がレポート 「国際交流チューター」として活動する充実感

内田充俊(学生記者・経営学部2年)

 

 東京経済大学国際交流課(グローバルラウンジ・コトパティオ)では、東京経済大学に在籍する留学生と日本人学生の交流の機会を創出する目的で、定期的に交流イベントを開催しています。

 参加したことで新しい友人ができ、以降の大学生活がより楽しいものになったという声も聞かれるこのイベントは、2カ月に1回程度の頻度でスポーツ大会や高尾山の登山を行うほか、クリスマスパーティーなど季節の催しで交流を行ってきました。

 

 新型コロナウイルスの影響を受けた今年は全ての対面イベントが中止となってしまいましたが、夏休み前の7月には「クイズ大会」、9月には夏休みの思い出を集めた「フォトコンテスト」、そして12月の「人生ゲーム・ビンゴ大会」と、オンラインでの国際交流イベントを3件(2020年12月現在)開催することができました。

 12月5日(土)に実施した「人生ゲーム・ビンゴ大会」には、18名の学生が参加しました。「人生ゲームを通してまるで世界旅行をするような体験」をコンセプトに国際交流チューター(学生有志)がオリジナルでゲームを作成し、パワーポイントとzoomを駆使して、チーム対抗のオンライン人生ゲームを楽しみました。ビンゴ大会は参加者同士の交流を促進できるよう、ルールを改定して実施。初対面の参加者が多いイベントでしたが、ゲームが終わる頃にはみんな打ち解け、モニターの中に笑顔の花が咲いていました。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168748-O9-6825pe1L

対面イベントの全面的な中止を受け、zoomを活用したオンライン交流イベントを開催。12月の「人生ゲーム・ビンゴ大会」には18人が参加し、初対面のメンバーがいるとは思えないほど和気あいあいとした雰囲気でゲームを楽しみました。

※画像は一部加工しています。

 

 国際交流チューターとして、オンライン・オフラインどちらのイベントも経験している上條千咲さん(現代法学部3年)は、「1年生の時、イベントに参加したことが国際交流チューターになるきっかけでした。多くの人とつながることができる交流イベントが楽しく、2年目からは運営側として携わるようになりました。初めは勇気がいるかもしれませんが、一歩を踏み出してイベントに参加してくれる人を待っています。」と語りました。

 

 コロナ禍で授業がオンラインとなり、例年に比べて人との新しい繋がりを作ることが難しくなっているように感じます。その一方で、オンラインでも何とか交流や学びを充実させようと頑張っている場が、あちこちで生まれていることも事実です。国際交流課・国際交流チューターも、よりよい国際交流の場やきっかけが作れるよう活動してまいります。

 

東経大インフォメーション

◆Information 1

創立120周年記念事業 オンラインシンポジウムを開催

デジタル社会へと切り替わる日本の転換点について議論

 

 東京経済大学創立120周年を記念したシンポジウム「コロナ危機をバネに大転換」を12月19日(土)、16時より開催し、大倉喜八郎 進一層館(フォワードホール)での討論風景をオンライン(YouTube)で生配信いたします。

 

 コロナ危機は、デジタルトランスフォメーション(以下、DX)の巧拙が企業の明暗を分けるほど、世の中の価値観を一変させてきました。第5世代移動通信システム(5G)の導入により、デジタル社会・基盤の飛躍的発展が想定される日本では、DXの進展が企業の命運を左右すると言っても過言ではありません。

 

 この状況下でも、ドラマ『半沢直樹』の制作でテレビ黄金時代を彷彿とさせるような熱気を呼び戻したTBSからホールディングス取締役会長、5Gインフラの整備を進めるNTTグループの重鎮のひとり、ミライト・ホールディングス取締役相談役を迎え、デジタル社会へと切り替わる日本の転換点について議論します。

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M000093/202012168748/_prw_OT3fl_ZlCDg05g.png

 ◆ Information 2

「現代貨幣理論とコロナ危機」

創立120周年を記念した経済学部シンポジウムを開催

 

 2021年1月22日(金)、東京・千代田区の「日本経済新聞社フォーラム」において、本学創立120周年を記念した経済学部のシンポジウム「現代貨幣理論とコロナ危機」を実施いたします。

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M000093/202012168748/_prw_OT4fl_QWx1giJ0.png

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M000093/202012168748/_prw_OT5fl_W47syuwp.png

※プログラム、講演内容は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。

 

 ◆ Information 3

大川歩夢選手が箱根駅伝の関東学生連合に選出!

昨年のタイムを上回り、チーム全体でも24位の好成績

 

 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走の予選会が2020年10月17日(土)、陸上自衛隊立川駐屯地周回コースで行われました。新型コロナウイルスの影響によるコース変更、そして例年と異なる“無観客”という状況での開催の中、大川歩夢さん(経済学部2年)、市川繁貴さん(コミュニケーション学部3年)、原川凌さん(経済学部3年)が総合タイムを昨年から約26分短縮し、10時間50分15秒という東京経済大学陸上競技部新記録で完走を果たしましたが、総合成績は昨年の20位から24位へと順位を落とし、残念ながら本選出場を果たすことは届きませんでした。

 しかし、本学陸上競技部トップとなる1時間03分08秒のタイムを記録した大川さんは、関東学生連合チームに選出(9番目のタイム)され、本戦への夢をつないでいます。本学陸上競技部の選手が関東学生連合に選出されるのは、今回で3回目となります。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168748-O11-PAwyq5Wp

箱根駅伝の関東学生連合に選出された陸上競技部の大川歩夢さん(経済学部2年)

 

<大川歩夢さんのコメント>

「このコロナ禍において、箱根駅伝予選会が開催されたことに感謝しています。今年は思うように練習ができない環境でしたが、選手全員で目標に向かって努力してきました。予選会当日は雨でしたが、臆することなく強い気持ちで走り切ることができ、レースで自分の実力を最大限発揮することができました。関東学生連合に選ばれたからには、東経大チームの代表として箱根駅伝に出走し、その経験をチームに還元できるよう、ひたむきに頑張っていきます。応援、よろしくお願いいたします。」

 

 ◆ Information 4

「日銀グランプリ」で4年連続決勝進出! 

3年連続の最優秀賞受賞なるか!?

 

 今年で第16回の開催となる日本銀行主催の「日銀グランプリ〜キャンパスからの提言〜」において、経済学部石川雅也ゼミのチームが4年連続で決勝進出を果たしました。

 全国43大学112編の応募から論文審査を勝ち抜いた5チームが参加する決勝は、2020年12月19日(土)に日本銀行本店で実施され、プレゼンテーションと質疑応答はオンラインで行われます。

 石川ゼミに所属する昇怜音さん(経済学部3年)、古田美佳さん(経済学部2年)、井川聡さん(経済学部2年)、古村拓海さん(経営学部2年)は、「あつまれ六次産業化ホールディングス」というタイトルで、若者の就農と定着に向けた現状調査と持株会社を提案。石川ゼミは2018年、2019年に最優秀賞を受賞するなど、継続的に実績を積み重ねてきたため、新しいメンバーである4人は大きなプレッシャーを抱えての参加となりそうですが、そんな重圧を跳ねのけ、存分に力を発揮してくれることを期待します。

 

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