【ニュースリリース】第3回国際スポ―ツアカデミー3大学連携カンファレンスをオンラインで開催
[20/12/17]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
※本リリースは文部科学記者会、東京都庁記者クラブ、JSPO記者クラブ、JOC記者会にも配布しています
報道関係者各位
2020年12月吉日
つくば国際スポーツアカデミー
【NEWS RELEASE】
〜SFTスポーツアカデミー形成支援事業〜
International Sport Academy Conference
- Achievements, Legacy and Continuity 2020 ?
第3回 国際スポ―ツアカデミー3大学連携カンファレンス
東京オリンピック・パラリンピック競技大会にむけた7年の取り組みの集大成を発表
未来の国際スポーツ界の発展を目指した「国際スポーツ人材育成拠点の構築」を促進
開催日:2020年12月11日(金)14:00〜16:00/形式:オンラインカンファレンス(Zoomビデオウェビナー)
日本政府が推進するスポーツおよびオリンピック・パラリンピックムーブメント普及のための「Sport for Tomorrow」プログラムの一環として開設された、筑波大学「つくば国際スポーツアカデミー:Tsukuba International Academy for Sport Studies(以下、TIAS)」は2020年12月11日(金)に『International Sport Academy Conference-Achievements, Legacy and Continuity 2020 ?第3回 国際スポ―ツアカデミー3大学連携カンファレンス』をオンラインで開催しました。カンファレンスではTIASが、日本体育大学「コーチデベロッパーアカデミー:Coach Developer Academy(以下、NCDA)」、鹿屋体育大学「国際スポーツアカデミー:International Sport Academy(以下、NIFISA)」と共同で、2014年から7年にわたって実施した取り組みの集大成として、その成果と今後の展望について発表を行いました。
当日は、161名の国内外のスポーツ管轄省庁、スポーツ関係団体、各大学の学生、メディアの方などが聴講され、国際オリンピック委員会トーマス・バッハ会長のメッセージを皮切りにカンファレンスが開始されました。続いて2020年10月にスポーツ庁長官に就任された室伏広治長官、東京2020大会組織委員会ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO)の中村英正様からメッセージをいただきました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O9-ys8C1IW0】
オリンピックの価値がかつてないほど必要
「世界的なコロナウイルスの危機は社会におけるスポーツの重要な役割を鮮明に際立たせています。このカンファレンスでは、感染症との戦いにおける重要な要素として、そして危機から回復する解決策の不可欠な要素として、スポーツが貢献できることを強調する良い機会です。コロナ後の世界では、スポーツの団結力、オリンピックの価値である卓越、友情、尊敬、連帯が必要になります。筑波大学とパートナー機関が日本、世界において、オリンピックの価値を推進するために行っている重要な活動を大変うれしく思い感謝しています。筑波大学の名誉博士として、個人的な絆を共有できることを誇りに思い、スポーツを人類に奉仕するという共通の目標を追求していきます。」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O12-8sTvUyuM】
7年間で国際スポーツ界における重要な成果を残した
「本事業は次世代の国際スポーツ界の核となる人材の受け入れ養成を進めていくための中核拠点を構築することを目的に開始しました。7年目を迎える今年度がスポーツ庁委託事業の最終年度となりますが、多くの重要な成果を残しています。筑波大学では、世界から優秀な学生を迎えてプログラムを提供、スポーツオリンピック学の学位を取得した修士生は世界中のスポーツ関係機関で活躍しており、新しい学位プログラムも開始しています。日本体育大学では、コーチデベロッパーの育成に特化したプログラムを展開し、世界でも数少ない国際資格を得られる機関として注目されています。鹿屋体育大学では、国内初のスポーツパフォーマンス研究の最先端設備を有し、地域特性を生かした人材育成を展開しています。今後も3大学が連携し、これらのノウハウを継承してほしいと願っています。」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O16-DwkxD5wW】
ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO) 中村英正様
TIASの仲間が組織委員会の中でもリーダーの存在になっている
「大会をできるできないではなく、どうやったら安全にできるかを議論しています。これまでオリンピックは世界一のイベントで特別な存在でなければならないと思っていましたが、コロナ禍で改めて考えてみると、スポーツやオリンピックは社会の一部であると強く感じました。社会の取り組みができない中では当然大会も延期になります。スポーツのもつ力、結びつける世界共通の力の大きさも感じています。その意味で本プログラムは大変重要な足跡を残したと思っています。組織委員会でもTIASの仲間が、きちんとしたトレーニングを積んで知見を共有し、リーダーとして引っ張っていく存在になっています。国際スポーツの世界でも今日参加されている皆さんが活躍、貢献されることを祈っています。」
東京オリンピック・パラリンピック競技大会は史上初の大会延期となりましたが、大会にむけて実施してきた「国際スポーツ人材育成拠点の構築」の促進の取り組みは、未来の国際スポーツ界・スポーツビジネス界発展の牽引に寄与する内容になっていると考えております。カンファレンスでは、国内外各スポーツ機関や各国のオリンピック・パラリンピック委員会、競技連盟、スポーツ管轄省庁などで活躍する修了生と、国際スポーツ人材育成プログラムに注力してきた3大学より、7年間に着実に積み重ねてきた成果が報告されました。語学やコロナ禍で課題はあるものの、今後も継続的に発展が期待されるプログラムとなっています。
<修了生による発表内容>
■TIAS修了生Dyan puspito Rini(インドネシアから参加、写真左下)
「現在インドネシアのスポ―ツ機関で働いています。TIASではスポーツツーリズム、コミュニケーション、開発と平和のためのスポーツ、オリンピック価値教育と、これまでの考え方が変わるような多くのことを先生方やIOCなど世界のスポーツ機関で活躍している方々から学ぶことができました。出会った多くの友人とともにインドネシアのスポーツの発展に貢献したいです。」
■TIAS修了生Shema-Maboko Didier(ルワンダから参加、写真右下)
「現在ルワンダのスポーツ庁事務次官をしています。スポーツの開発、スポーツが社会変革を導く推進力になることを学ぶことができました。ルワンダではスポーツ開発において学術的な研究があまりない中で、世界のスポーツの新時代に貢献するとともに、ルワンダの社会変革にスポーツを活かすことに貢献していきたいです。」
■NIFISA修了生Ryan Conners(アメリカから参加、写真上段右)
「現在アラバマ大学の助教をしています。教授から研究施設の使用と知見やアドバイスを得て多くのことを学びました。さらに剣道や柔道、日本の伝統文化の体験から得た学びや、ホストファミリーとの交流はかけがえのない貴重な経験になっています。そして生涯の友人ができたこと、3つの論文を出せたこと、オリンピック教育の推進を継続できることは大きな成果となっています。」
■NCDA修了生Pelle Kvalsund(ノルウェーから参加、写真上段中)
「現在、ノルウェーのオリンピック・パラリンピック委員会のコーチデベロッパーとアドバイザーをしています。NCDAでは世界のリーダー、次世代のリーダーと学べて刺激的でした。また日本文化を学び、インターナショナルなプログラムを受け、世界にコーチデベロッパーのネットワークを拡大でき、ノルウェー、南アフリカ地域や他地域のコーチの育成サポートが実現できています。」
成果の発表後には、国内外から参加する修了生や現役生からの質問を受け交流しました。
「学べたことは何か」の質問に対して、「視野が拡がり考え方がかなり変わった」、「知識を得るだけでなく、異なる国や機関で働く人とアイデアを交換したことで違う視点をもってとりくめるようになった」、「スポーツによる社会変革、人材育成について学び新しい仕事にもいい影響になっている」など、プログラムから得られる成果について意見が交わされました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O17-u9seMpZc】
<3大学による成果報告>
■筑波大学 つくば国際スポーツアカデミー長 真田久 教授(写真左上)
TIAS2.0へ
「目的は将来の国際的なスポーツ人材を育てることとオリンピック・パラリンピックムーブメントをオリンピズムと嘉納治五郎の理念をもとに促進することで、大学院のプログラムとして行っています。得られる修士号は、世界で一つしかないSports and Olympic Studyで、年々応募者数も増加し、5大陸すべての50か国以上の国から多数の応募いただくようになりました。IOC、IFの連携も推進し、修了生は現在IPCやIF、各国のNFやオリンピック・パラリンピック委員会、スポーツ関連企業、政府機関、教育機関などで即戦力として活躍しています。この国際的スポーツ人材はTokyo2020大会のレガシーになると考えていますが、この重要性と成果を踏まえて、TIASの継続が決定し、今年の10月から循環型教育プログラムをベースにしたTIAS2.0として展開しています。」
■日本体育大学 NCDA 副ディレクター 伊藤雅充 教授(写真右上)
学習者中心でコーチデベロッパーを養成
「国際コーチングエクセレンス評議会と連携し、よりよいコーチング文化を形成する旗振り役のコーチデベロッパーの養成に焦点を絞ったプログラムを展開しています。世界中のスポーツ参加者がコーチングを通じて、より幸福な状態を手に入れられるような活動を目指しています。競技パフォーマンスだけでなく、人間として魅力あるもしくはアスリート自身が幸福に感じられるような優れたアスリートを育てるコーチの養成を支援するのがコーチデベロッパーになります。プログラムは学習者が自ら学ぶことを中心にした考え方で展開しています。国際的な枠組みは意識しつつも、その場にいる人、その人達がもつ背景、文化に適したプログラムを作っていくグローカライゼーションが重要だと考え、コーチング文化を創造していきます。」
■鹿屋体育大学 NIFISAセミナー実行委員長 荻田太 教授(写真下)
「全世界のスポーツ界で幅広く高度に貢献できる人材教育の拠点になることをミッションに活動し、グローバルな思考をもったスポーツ専門職を育成するロールモデルになることを目指してきました。スポーツマ
ネジメントコースとスポーツパフォーマンスコースを実施し、48の国や地域からのべ177名に参加いただきました。特に、今後強化していくスポ―ツパフォーマンス研究センターでの最先端機器を用いた模擬実験、
剣道などの武道体験が好評でした。」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O18-cV3tt8VH】
<カンファレンス実施内容>
■タイトル :International Sport Academy Conference- Achievements, Legacy and Continuity 2020 ?
第3回 国際スポ―ツアカデミー3大学連携カンファレンス
■開催日時 :2020年12月11日(金) 14:00〜16:00
■開催形式 :オンラインカンファレンス(Zoomビデオウェビナー)
■主催 :筑波大学 つくば国際スポーツアカデミー (TIAS) (スポーツ庁委託事業)
■共催 :日本体育大学(NCDA)、鹿屋体育大学(NIFISA)(スポーツ庁委託事業)
■後援 :独立行政法人日本スポーツ振興センター (JSC)
公益財団法人日本オリンピック委員会 (JOC)
公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会 (JPC)
公益財団法人日本スポーツ協会 (JSPO)
公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構 (JADA)
■プログラム
ご挨拶(※事前収録VTR)
・国際オリンピック委員会 トーマス・バッハ会長
・スポーツ庁 室伏広治長官
・東京2020大会組織委員会 ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO) 中村英正様
修了生の発表
・TIAS修了生(Dyan puspito Rini 、Shema-Maboko Didier)
・NIFISA修了生(Ryan Conners)
・NCDA修了生(Pelle Kvalsund)
ディスカッション・質疑応答
3大学代表者による成果報告および今後の展望
・筑波大学 つくば国際スポーツアカデミー長 真田久教授
・日本体育大学 NCDA 副ディレクター 伊藤雅充教授
・鹿屋体育大学 NIFISAセミナー実行委員長 荻田太教授
質疑応答
< 3 大学代表者プロフィール>
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O19-eXLb1NL2】
筑波大学体育系教授、博士(人間科学)。オリンピック史、嘉納治五郎研究に従事。
2015年よりTIASアカデミー長として、世界各国から毎年20名の大学院生の人材養成を担う。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会参与、同組織委員会文化教育委員会委員としてオリンピック・パラリンピック教育に関わる。2019年よりIOCオリンピック研究センター研究助成選考委員会委員として、オリンピック・ムーブメント研究の促進に関わる。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O20-z5Q0U427】
日本体育大学 体育学部教授、日本体育大学コーチングエクセレンスセンター長、国際コーチングエクセレンス評議会研究委員会委員、アジアコーチング科学協会第一副会長を務める。コーチングのモデル・コア・カリキュラム策定に深く関わり、アスリート・センタード・コーチングの概念を広める様々な活動を国内外で実施。教員・プロコーチなどを目指す人材の育成を行うほか、様々な現場への普及活動を通じ日本のコーチング学の発展に尽力している。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O21-46al66Gl】
鹿屋体育大学学長補佐、Ph.D. 運動生理学(呼吸循環系調節・エネルギー代謝、低酸素トレーニング、高強度トレーニング)を専門とする。日本学術会議連携会員、高所トレーニング環境システム研究会の理事兼専門員、日本トレーニング科学会元会長、International Conference for Adaptations and Nutrition in Sports, Executive Committee memberなどを務め、現場と研究室の橋渡し的存在として、トレーニング科学の発展に関与している。
報道関係者各位
2020年12月吉日
つくば国際スポーツアカデミー
【NEWS RELEASE】
〜SFTスポーツアカデミー形成支援事業〜
International Sport Academy Conference
- Achievements, Legacy and Continuity 2020 ?
第3回 国際スポ―ツアカデミー3大学連携カンファレンス
東京オリンピック・パラリンピック競技大会にむけた7年の取り組みの集大成を発表
未来の国際スポーツ界の発展を目指した「国際スポーツ人材育成拠点の構築」を促進
開催日:2020年12月11日(金)14:00〜16:00/形式:オンラインカンファレンス(Zoomビデオウェビナー)
日本政府が推進するスポーツおよびオリンピック・パラリンピックムーブメント普及のための「Sport for Tomorrow」プログラムの一環として開設された、筑波大学「つくば国際スポーツアカデミー:Tsukuba International Academy for Sport Studies(以下、TIAS)」は2020年12月11日(金)に『International Sport Academy Conference-Achievements, Legacy and Continuity 2020 ?第3回 国際スポ―ツアカデミー3大学連携カンファレンス』をオンラインで開催しました。カンファレンスではTIASが、日本体育大学「コーチデベロッパーアカデミー:Coach Developer Academy(以下、NCDA)」、鹿屋体育大学「国際スポーツアカデミー:International Sport Academy(以下、NIFISA)」と共同で、2014年から7年にわたって実施した取り組みの集大成として、その成果と今後の展望について発表を行いました。
当日は、161名の国内外のスポーツ管轄省庁、スポーツ関係団体、各大学の学生、メディアの方などが聴講され、国際オリンピック委員会トーマス・バッハ会長のメッセージを皮切りにカンファレンスが開始されました。続いて2020年10月にスポーツ庁長官に就任された室伏広治長官、東京2020大会組織委員会ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO)の中村英正様からメッセージをいただきました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O9-ys8C1IW0】
オリンピックの価値がかつてないほど必要
「世界的なコロナウイルスの危機は社会におけるスポーツの重要な役割を鮮明に際立たせています。このカンファレンスでは、感染症との戦いにおける重要な要素として、そして危機から回復する解決策の不可欠な要素として、スポーツが貢献できることを強調する良い機会です。コロナ後の世界では、スポーツの団結力、オリンピックの価値である卓越、友情、尊敬、連帯が必要になります。筑波大学とパートナー機関が日本、世界において、オリンピックの価値を推進するために行っている重要な活動を大変うれしく思い感謝しています。筑波大学の名誉博士として、個人的な絆を共有できることを誇りに思い、スポーツを人類に奉仕するという共通の目標を追求していきます。」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O12-8sTvUyuM】
7年間で国際スポーツ界における重要な成果を残した
「本事業は次世代の国際スポーツ界の核となる人材の受け入れ養成を進めていくための中核拠点を構築することを目的に開始しました。7年目を迎える今年度がスポーツ庁委託事業の最終年度となりますが、多くの重要な成果を残しています。筑波大学では、世界から優秀な学生を迎えてプログラムを提供、スポーツオリンピック学の学位を取得した修士生は世界中のスポーツ関係機関で活躍しており、新しい学位プログラムも開始しています。日本体育大学では、コーチデベロッパーの育成に特化したプログラムを展開し、世界でも数少ない国際資格を得られる機関として注目されています。鹿屋体育大学では、国内初のスポーツパフォーマンス研究の最先端設備を有し、地域特性を生かした人材育成を展開しています。今後も3大学が連携し、これらのノウハウを継承してほしいと願っています。」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O16-DwkxD5wW】
ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO) 中村英正様
TIASの仲間が組織委員会の中でもリーダーの存在になっている
「大会をできるできないではなく、どうやったら安全にできるかを議論しています。これまでオリンピックは世界一のイベントで特別な存在でなければならないと思っていましたが、コロナ禍で改めて考えてみると、スポーツやオリンピックは社会の一部であると強く感じました。社会の取り組みができない中では当然大会も延期になります。スポーツのもつ力、結びつける世界共通の力の大きさも感じています。その意味で本プログラムは大変重要な足跡を残したと思っています。組織委員会でもTIASの仲間が、きちんとしたトレーニングを積んで知見を共有し、リーダーとして引っ張っていく存在になっています。国際スポーツの世界でも今日参加されている皆さんが活躍、貢献されることを祈っています。」
東京オリンピック・パラリンピック競技大会は史上初の大会延期となりましたが、大会にむけて実施してきた「国際スポーツ人材育成拠点の構築」の促進の取り組みは、未来の国際スポーツ界・スポーツビジネス界発展の牽引に寄与する内容になっていると考えております。カンファレンスでは、国内外各スポーツ機関や各国のオリンピック・パラリンピック委員会、競技連盟、スポーツ管轄省庁などで活躍する修了生と、国際スポーツ人材育成プログラムに注力してきた3大学より、7年間に着実に積み重ねてきた成果が報告されました。語学やコロナ禍で課題はあるものの、今後も継続的に発展が期待されるプログラムとなっています。
<修了生による発表内容>
■TIAS修了生Dyan puspito Rini(インドネシアから参加、写真左下)
「現在インドネシアのスポ―ツ機関で働いています。TIASではスポーツツーリズム、コミュニケーション、開発と平和のためのスポーツ、オリンピック価値教育と、これまでの考え方が変わるような多くのことを先生方やIOCなど世界のスポーツ機関で活躍している方々から学ぶことができました。出会った多くの友人とともにインドネシアのスポーツの発展に貢献したいです。」
■TIAS修了生Shema-Maboko Didier(ルワンダから参加、写真右下)
「現在ルワンダのスポーツ庁事務次官をしています。スポーツの開発、スポーツが社会変革を導く推進力になることを学ぶことができました。ルワンダではスポーツ開発において学術的な研究があまりない中で、世界のスポーツの新時代に貢献するとともに、ルワンダの社会変革にスポーツを活かすことに貢献していきたいです。」
■NIFISA修了生Ryan Conners(アメリカから参加、写真上段右)
「現在アラバマ大学の助教をしています。教授から研究施設の使用と知見やアドバイスを得て多くのことを学びました。さらに剣道や柔道、日本の伝統文化の体験から得た学びや、ホストファミリーとの交流はかけがえのない貴重な経験になっています。そして生涯の友人ができたこと、3つの論文を出せたこと、オリンピック教育の推進を継続できることは大きな成果となっています。」
■NCDA修了生Pelle Kvalsund(ノルウェーから参加、写真上段中)
「現在、ノルウェーのオリンピック・パラリンピック委員会のコーチデベロッパーとアドバイザーをしています。NCDAでは世界のリーダー、次世代のリーダーと学べて刺激的でした。また日本文化を学び、インターナショナルなプログラムを受け、世界にコーチデベロッパーのネットワークを拡大でき、ノルウェー、南アフリカ地域や他地域のコーチの育成サポートが実現できています。」
成果の発表後には、国内外から参加する修了生や現役生からの質問を受け交流しました。
「学べたことは何か」の質問に対して、「視野が拡がり考え方がかなり変わった」、「知識を得るだけでなく、異なる国や機関で働く人とアイデアを交換したことで違う視点をもってとりくめるようになった」、「スポーツによる社会変革、人材育成について学び新しい仕事にもいい影響になっている」など、プログラムから得られる成果について意見が交わされました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O17-u9seMpZc】
<3大学による成果報告>
■筑波大学 つくば国際スポーツアカデミー長 真田久 教授(写真左上)
TIAS2.0へ
「目的は将来の国際的なスポーツ人材を育てることとオリンピック・パラリンピックムーブメントをオリンピズムと嘉納治五郎の理念をもとに促進することで、大学院のプログラムとして行っています。得られる修士号は、世界で一つしかないSports and Olympic Studyで、年々応募者数も増加し、5大陸すべての50か国以上の国から多数の応募いただくようになりました。IOC、IFの連携も推進し、修了生は現在IPCやIF、各国のNFやオリンピック・パラリンピック委員会、スポーツ関連企業、政府機関、教育機関などで即戦力として活躍しています。この国際的スポーツ人材はTokyo2020大会のレガシーになると考えていますが、この重要性と成果を踏まえて、TIASの継続が決定し、今年の10月から循環型教育プログラムをベースにしたTIAS2.0として展開しています。」
■日本体育大学 NCDA 副ディレクター 伊藤雅充 教授(写真右上)
学習者中心でコーチデベロッパーを養成
「国際コーチングエクセレンス評議会と連携し、よりよいコーチング文化を形成する旗振り役のコーチデベロッパーの養成に焦点を絞ったプログラムを展開しています。世界中のスポーツ参加者がコーチングを通じて、より幸福な状態を手に入れられるような活動を目指しています。競技パフォーマンスだけでなく、人間として魅力あるもしくはアスリート自身が幸福に感じられるような優れたアスリートを育てるコーチの養成を支援するのがコーチデベロッパーになります。プログラムは学習者が自ら学ぶことを中心にした考え方で展開しています。国際的な枠組みは意識しつつも、その場にいる人、その人達がもつ背景、文化に適したプログラムを作っていくグローカライゼーションが重要だと考え、コーチング文化を創造していきます。」
■鹿屋体育大学 NIFISAセミナー実行委員長 荻田太 教授(写真下)
「全世界のスポーツ界で幅広く高度に貢献できる人材教育の拠点になることをミッションに活動し、グローバルな思考をもったスポーツ専門職を育成するロールモデルになることを目指してきました。スポーツマ
ネジメントコースとスポーツパフォーマンスコースを実施し、48の国や地域からのべ177名に参加いただきました。特に、今後強化していくスポ―ツパフォーマンス研究センターでの最先端機器を用いた模擬実験、
剣道などの武道体験が好評でした。」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O18-cV3tt8VH】
<カンファレンス実施内容>
■タイトル :International Sport Academy Conference- Achievements, Legacy and Continuity 2020 ?
第3回 国際スポ―ツアカデミー3大学連携カンファレンス
■開催日時 :2020年12月11日(金) 14:00〜16:00
■開催形式 :オンラインカンファレンス(Zoomビデオウェビナー)
■主催 :筑波大学 つくば国際スポーツアカデミー (TIAS) (スポーツ庁委託事業)
■共催 :日本体育大学(NCDA)、鹿屋体育大学(NIFISA)(スポーツ庁委託事業)
■後援 :独立行政法人日本スポーツ振興センター (JSC)
公益財団法人日本オリンピック委員会 (JOC)
公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会 (JPC)
公益財団法人日本スポーツ協会 (JSPO)
公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構 (JADA)
■プログラム
ご挨拶(※事前収録VTR)
・国際オリンピック委員会 トーマス・バッハ会長
・スポーツ庁 室伏広治長官
・東京2020大会組織委員会 ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO) 中村英正様
修了生の発表
・TIAS修了生(Dyan puspito Rini 、Shema-Maboko Didier)
・NIFISA修了生(Ryan Conners)
・NCDA修了生(Pelle Kvalsund)
ディスカッション・質疑応答
3大学代表者による成果報告および今後の展望
・筑波大学 つくば国際スポーツアカデミー長 真田久教授
・日本体育大学 NCDA 副ディレクター 伊藤雅充教授
・鹿屋体育大学 NIFISAセミナー実行委員長 荻田太教授
質疑応答
< 3 大学代表者プロフィール>
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O19-eXLb1NL2】
筑波大学体育系教授、博士(人間科学)。オリンピック史、嘉納治五郎研究に従事。
2015年よりTIASアカデミー長として、世界各国から毎年20名の大学院生の人材養成を担う。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会参与、同組織委員会文化教育委員会委員としてオリンピック・パラリンピック教育に関わる。2019年よりIOCオリンピック研究センター研究助成選考委員会委員として、オリンピック・ムーブメント研究の促進に関わる。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O20-z5Q0U427】
日本体育大学 体育学部教授、日本体育大学コーチングエクセレンスセンター長、国際コーチングエクセレンス評議会研究委員会委員、アジアコーチング科学協会第一副会長を務める。コーチングのモデル・コア・カリキュラム策定に深く関わり、アスリート・センタード・コーチングの概念を広める様々な活動を国内外で実施。教員・プロコーチなどを目指す人材の育成を行うほか、様々な現場への普及活動を通じ日本のコーチング学の発展に尽力している。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012168759-O21-46al66Gl】
鹿屋体育大学学長補佐、Ph.D. 運動生理学(呼吸循環系調節・エネルギー代謝、低酸素トレーニング、高強度トレーニング)を専門とする。日本学術会議連携会員、高所トレーニング環境システム研究会の理事兼専門員、日本トレーニング科学会元会長、International Conference for Adaptations and Nutrition in Sports, Executive Committee memberなどを務め、現場と研究室の橋渡し的存在として、トレーニング科学の発展に関与している。