連結子会社によるライセンス契約締結のお知らせ
[21/01/15]
提供元:共同通信PRワイヤー
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LCAT遺伝子導入ヒト脂肪細胞医薬品に関するライセンス契約締結のお知らせ
2021年1月15日
ダイドーグループホールディングス株式会社
セルジェンテック株式会社
ダイドーファーマ株式会社
連結子会社によるライセンス契約締結のお知らせ
当社の連結子会社であるダイドーファーマ株式会社(以下「ダイドーファーマ」という。)は、セルジェンテック株式会社との間で、LCAT遺伝子導入ヒト脂肪細胞医薬品に関するライセンス契約(以下「本ライセンス契約」という。)を本日締結しましたので、お知らせいたします。
当社グループは、成長性の高いライフサイエンス分野をはじめとするヘルスケア関連市場を次なる成長領域と定め、その中でも国内患者数が5万人未満の難病である希少疾病用の医療用医薬品に着目し、2019年1月に、ダイドーファーマを設立いたしました。希少疾病には未だに効果的な治療の選択肢がないものも多く存在しており、社会的な課題とされています。ダイドーファーマでは、こうした現状を踏まえ、先天性の希少疾病や、患者数が極めて少ないウルトラ希少疾病などの治療薬開発に取り組むべく、優良なパイプラインの獲得に向けた活動を続けてまいりましたが、このたび、ダイドーファーマとして初めてのライセンス契約を締結することとなりました。
なお、本ライセンス契約締結による2021年1月期連結業績への影響は、2020年11月26日に公表した通期業績予想に織り込み済みであることから、本件による業績予想数値の変更はありません。
LCAT遺伝子導入ヒト脂肪細胞医薬品に関するライセンス契約締結のお知らせ
セルジェンテック株式会社(本社:千葉市中央区、代表取締役社長:麻生 雅是、以下「セルジェンテック」という。)と、ダイドーファーマ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:稲岡 靖規、以下「ダイドーファーマ」という。)は、セルジェンテックが実用化開発をすすめているLCAT遺伝子導入ヒト脂肪細胞医薬品(以下「LCAT-GMAC」という、期待される適応症:家族性LCAT欠損症。)の日本における共同開発、共同販売の独占的実施に関するライセンス契約を本日締結しましたので、お知らせいたします。
LCAT-GMACは、セルジェンテックが国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下「AMED」という。)の医療分野研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(AMED・A-STEP)の研究支援を受けて研究開発をおこなってきた医薬品であり、その研究開発成果の日本における実施について、セルジェンテックとダイドーファーマはAMED等と本日許諾契約を締結しました。
セルジェンテックは、2003年に設立された千葉大学発のバイオベンチャー企業であり、ヒト脂肪細胞を用いた医薬品開発のパイオニアとして、遺伝的・後天的な生理機能蛋白の欠損または機能低下を疾病主因とした難病に対して、ヒト脂肪細胞に疾病治療タンパク質を供給する遺伝子を導入した加工ヒト脂肪細胞医薬品(以下、「GMAC」という)を医療に提供し、難病で苦しむ患者さんおよびそのご家族の生活の質の向上に貢献することを目指しています。
本ライセンス契約締結にあたり、セルジェンテック代表取締役社長 麻生 雅是は次のように述べています。
「LCAT欠損症は、治療法のない希少疾病です。現在、国立大学法人千葉大学と共同でLCAT-GMACの医師主導治験を実施中であり、世界初のLCAT欠損症治療を目的とした遺伝子治療・再生医療医薬品の開発を目指しております。LCAT-GMACは、ヒト脂肪細胞の寿命が長い特長を活かし、患者さんに一回移植するだけで数年以上にわたり正常なLCATが体内に分泌され続け、LCATの欠損や機能低下による種々の症状の改善もしくは進行の抑制が期待できる、まさに真の再生医療を実現する医薬品です。この度、希少疾病に対する医療貢献を志向されるダイドーファーマとの共同開発および販売を包括したライセンス契約を締結できたことで、本医薬品の開発に弾みがつき、より早く医療現場への提供を実現し、患者さんとそのご家族に貢献できる見通しが立ちました。当社は、このLCAT-GMACをはじめとし、GMACの基礎技術を他の希少疾病や難病の治療薬の開発に応用し、より一層、医療に貢献していきたいと考えています。」
また、ダイドーファーマ代表取締役社長 稲岡 靖規は次のように述べています。
「LCAT-GMACの共同開発・共同販売に関するセルジェンテックとの提携によって、治療法のない家族性LCAT欠損症に苦しむ患者さんとそのご家族への新たな治療選択肢の提供につながるものと期待しています。セルジェンテックと共同して、患者さまに一刻も早く治療薬をお届けすべく、製造販売承認の取得に向けて共同開発を実施してまいります。」
(ご参考)
家族性LCAT欠損症について
家族性LCAT欠損症とは、体内で不要となったコレステロールがHDLコレステロールに取り込まれ肝臓に送られて処理される過程において、HDLコレステロールへの取り込みに関与するLCAT酵素が、遺伝的に欠損しているまたは変異を起こしているために十分に機能しない疾患です。そのために、処理されない不要なコレステロールが体内組織に悪影響を与え、角膜混濁、溶血性貧血、腎機能低下などの症状を引き起し、特に角膜混濁による視野狭窄、腎機能低下による腎不全といった重篤な病態を招くリスクが高い疾患です。染色体に存在するLCAT遺伝子の異常が原因であり、100万人に1人の割合で患者が存在することが知られています。現在のところ、本疾患に対する有効な治療法はなく、疾患症状の進行を遅らせるために低脂肪食による食事療法が採られているのみです。
2021年1月15日
ダイドーグループホールディングス株式会社
セルジェンテック株式会社
ダイドーファーマ株式会社
連結子会社によるライセンス契約締結のお知らせ
当社の連結子会社であるダイドーファーマ株式会社(以下「ダイドーファーマ」という。)は、セルジェンテック株式会社との間で、LCAT遺伝子導入ヒト脂肪細胞医薬品に関するライセンス契約(以下「本ライセンス契約」という。)を本日締結しましたので、お知らせいたします。
当社グループは、成長性の高いライフサイエンス分野をはじめとするヘルスケア関連市場を次なる成長領域と定め、その中でも国内患者数が5万人未満の難病である希少疾病用の医療用医薬品に着目し、2019年1月に、ダイドーファーマを設立いたしました。希少疾病には未だに効果的な治療の選択肢がないものも多く存在しており、社会的な課題とされています。ダイドーファーマでは、こうした現状を踏まえ、先天性の希少疾病や、患者数が極めて少ないウルトラ希少疾病などの治療薬開発に取り組むべく、優良なパイプラインの獲得に向けた活動を続けてまいりましたが、このたび、ダイドーファーマとして初めてのライセンス契約を締結することとなりました。
なお、本ライセンス契約締結による2021年1月期連結業績への影響は、2020年11月26日に公表した通期業績予想に織り込み済みであることから、本件による業績予想数値の変更はありません。
LCAT遺伝子導入ヒト脂肪細胞医薬品に関するライセンス契約締結のお知らせ
セルジェンテック株式会社(本社:千葉市中央区、代表取締役社長:麻生 雅是、以下「セルジェンテック」という。)と、ダイドーファーマ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:稲岡 靖規、以下「ダイドーファーマ」という。)は、セルジェンテックが実用化開発をすすめているLCAT遺伝子導入ヒト脂肪細胞医薬品(以下「LCAT-GMAC」という、期待される適応症:家族性LCAT欠損症。)の日本における共同開発、共同販売の独占的実施に関するライセンス契約を本日締結しましたので、お知らせいたします。
LCAT-GMACは、セルジェンテックが国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下「AMED」という。)の医療分野研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(AMED・A-STEP)の研究支援を受けて研究開発をおこなってきた医薬品であり、その研究開発成果の日本における実施について、セルジェンテックとダイドーファーマはAMED等と本日許諾契約を締結しました。
セルジェンテックは、2003年に設立された千葉大学発のバイオベンチャー企業であり、ヒト脂肪細胞を用いた医薬品開発のパイオニアとして、遺伝的・後天的な生理機能蛋白の欠損または機能低下を疾病主因とした難病に対して、ヒト脂肪細胞に疾病治療タンパク質を供給する遺伝子を導入した加工ヒト脂肪細胞医薬品(以下、「GMAC」という)を医療に提供し、難病で苦しむ患者さんおよびそのご家族の生活の質の向上に貢献することを目指しています。
本ライセンス契約締結にあたり、セルジェンテック代表取締役社長 麻生 雅是は次のように述べています。
「LCAT欠損症は、治療法のない希少疾病です。現在、国立大学法人千葉大学と共同でLCAT-GMACの医師主導治験を実施中であり、世界初のLCAT欠損症治療を目的とした遺伝子治療・再生医療医薬品の開発を目指しております。LCAT-GMACは、ヒト脂肪細胞の寿命が長い特長を活かし、患者さんに一回移植するだけで数年以上にわたり正常なLCATが体内に分泌され続け、LCATの欠損や機能低下による種々の症状の改善もしくは進行の抑制が期待できる、まさに真の再生医療を実現する医薬品です。この度、希少疾病に対する医療貢献を志向されるダイドーファーマとの共同開発および販売を包括したライセンス契約を締結できたことで、本医薬品の開発に弾みがつき、より早く医療現場への提供を実現し、患者さんとそのご家族に貢献できる見通しが立ちました。当社は、このLCAT-GMACをはじめとし、GMACの基礎技術を他の希少疾病や難病の治療薬の開発に応用し、より一層、医療に貢献していきたいと考えています。」
また、ダイドーファーマ代表取締役社長 稲岡 靖規は次のように述べています。
「LCAT-GMACの共同開発・共同販売に関するセルジェンテックとの提携によって、治療法のない家族性LCAT欠損症に苦しむ患者さんとそのご家族への新たな治療選択肢の提供につながるものと期待しています。セルジェンテックと共同して、患者さまに一刻も早く治療薬をお届けすべく、製造販売承認の取得に向けて共同開発を実施してまいります。」
(ご参考)
家族性LCAT欠損症について
家族性LCAT欠損症とは、体内で不要となったコレステロールがHDLコレステロールに取り込まれ肝臓に送られて処理される過程において、HDLコレステロールへの取り込みに関与するLCAT酵素が、遺伝的に欠損しているまたは変異を起こしているために十分に機能しない疾患です。そのために、処理されない不要なコレステロールが体内組織に悪影響を与え、角膜混濁、溶血性貧血、腎機能低下などの症状を引き起し、特に角膜混濁による視野狭窄、腎機能低下による腎不全といった重篤な病態を招くリスクが高い疾患です。染色体に存在するLCAT遺伝子の異常が原因であり、100万人に1人の割合で患者が存在することが知られています。現在のところ、本疾患に対する有効な治療法はなく、疾患症状の進行を遅らせるために低脂肪食による食事療法が採られているのみです。