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【コロナでもブランド価値総額が過去最高に】 カンター、世界で最も価値のあるブランドランキング2021発表

〜Amazonが3年連続首位 中国ブランドの価値が急上昇 ユニクロも躍進〜

2021年6月21日、市場調査およびコンサルティング企業であるKANTAR (本社:イギリス・ロンドン、日本法人:合同会社カンター・ジャパン・東京都渋谷区)は、2021年世界で最も価値のあるブランドランキング ブランドZ Top100、および調査レポートを発表しました。

 

コロナ禍の困難の中、世界で最も価値のあるブランドは記録的な成長を遂げ、2021年度Top100のブランド総資産価値は、フランスとドイツのGDPの合計に相当する過去最高水準の7.1兆ドルに達しました。首位のAmazonのブランド価値は昨年比64%増の6840億ドルとなり、2位のApple(6120億ドル)と並んで、史上最高のブランド価値となりました。依然として米国のブランドがトップ100の総価値の74%を占めている一方で、中国のブランド4社(Pinduoduo、Meituan、Moutai、TikTok)のブランド価値は、前年から2倍以上に急拡大しました。日本のブランドとしては、ユニクロが「急成長したブランドランキング」7位にランクインしました。

 

ブランドZ調査とは:

ブランドZ調査は、ブランド資産価値調査やブランド価値測定のスペシャリストであるカンターが実施しています。380万人以上、世界51か国の消費者アンケートの結果から集められる広範な消費者インサイトと、Bloombergによる各企業の財務実績や業績の分析を組み合わせてブランド価値を算出しており、17万以上のブランドの評価をカバーした、消費者調査ベースの世界最大級のブランド価値調査です。

 

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世界で最も価値のあるブランドランキング「ブランドZ」2021年版によると、世界で最も価値のあるブランドは記録的な成長を遂げ、その価値はフランスとドイツのGDPの合計に相当する7.1兆ドルに達しました。 ワクチン接種の拡大、経済刺激策、GDPや経済動向の改善が市場への信頼感の上昇につながったことにより、2021年度のブランド価値の総額は昨年と比べ42%も増加しました。上位100ブランドのうち56ブランドが米国ブランドであり、中でもAmazonとAppleは、それぞれ5000億ドル以上の価値があるとされています。

 

【Amazon, Apple, Google等テクノロジー分野のブランドがTOP3キープ、米国ブランドの急成長と中国ブランドの追い上げ】

 

2021年度の調査で注目された主な傾向は以下の通りです。

 

・Amazonは、64%増の6840億ドル(ポーランドのGDPに相当)となり、世界で最も価値のあるブランドとしての地位を維持しました。2006年に初めてブランドZのランキングに登場したAmazonは、今年2680億ドルの成長を遂げ、6120億ドルのAppleと並んで、初の5000億ドル以上の規模のブランドとなりました。

・Teslaは「急成長したブランドランキング」首位、かつ「最も価値のある自動車ブランド」首位となり、前年比275%増の426億ドルとなりました。

・Teslaのほかに、ブランド価値を2倍以上に高めたブランドは4つあり、Pinduoduo、Meituan、Moutai、TikTokと、いずれも中国のブランドでした。

・日本のブランドからは、ユニクロが「急成長したブランドランキング」7位にランクインしました。昨年と比べ、ブランド価値が88%増加しました。

・コロナ禍にも関わらず、69のブランドが2020年以降にブランド価値を5%以上増加させました。

・上位10ブランドのうち7つがテクノロジー分野のブランドで占められています。また、新たにTOP100にランクインした企業も、多くはテクノロジー分野のブランドでした(Zoom、Nvidia、AMD、Spotifyなど)。中には、自社のテクノロジーを使って、他社のブランドを成長させたものもありました。例えば、Gucciはコロナ禍の間にTikTokの力を利用し、Domino'sはオンラインサービスやデリバリーサービスを活用することで著しく成長しました。

 

【2021年度 ブランドZ 世界で最も価値のあるブランドランキング】

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M104986/202106246713/_prw_PT1fl_iSI6f1gK.png

 

《業界ごとの分析の詳細は、こちらから》 

 

【ブランド構築には、企業イメージもますます重要に】

企業イメージは、特にサステナビリティやエシカルな面において、ますますブランド成長の原動力となっています。高級品カテゴリーでは、LVMHなどのフランスやイタリアの高級企業を中心に、コロナ関連の取り組みや持続可能な変革、ブラック・ライヴス・マターなどの社会運動への支援を通じて企業イメージへの投資を行い、34%のブランド成長を記録しました。同様に、L'Oréal Parisは、コロナ禍における美容ブランド全体の傾向に逆らうことに成功し、ブランド資産を柔軟に活用して、女性のエンパワーメントを推進することでブランドの成長を確保しました。

 

今年の結果を見ると、成長を確保するためにはブランド構築が依然として重要であることがわかります。『ブランドZ調査』は、強力なブランドが優れた株主利益を生み出し、景気後退の影響を受けにくく、又その影響からの回復が早いことを実証してきました。従来のブランド構築は、一貫した優れたブランド体験の提供、高いデザイン性と機能性を兼ね備えた製品やサービスの提供、カスタマーエクスペリエンスの向上、効果的な広告による露出という4つの基本をうまく実行することが有効とされてきました。加えて、コロナ禍では特に企業への信頼や信用の重要性が高まり、自社の価値観を時代と共に進化させ、社会課題に対しリーダーシップを発揮しているブランドは、差別化に繋がり、際立っています。


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【KANTAR(カンター)について】

KANTARは、本社をロンドンに置き、エビデンスに基づいたインサイトで世界をリードするマーケティングリサーチ・コンサルティング会社です。私たちは、消費者を深く理解することによって、クライアントである企業に対して常にその成長をインスパイアするインサイトとビジネス戦略を提供しています。

グローバルウェブサイト:www.kantar.com 

 

【カンター・ジャパン会社概要】

社名:合同会社カンター・ジャパン

本社:東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー6F

CEO:ヴァルマ・シシール

事業内容:市場調査・コンサルティング

ウェブサイト:http://www.kantar.jp

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