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「想い」を繋ぐ数珠づくり体験 伝統の技で銘木の美しさを輝かせる、近江八幡市の『カワサキ』

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O5-18CWlB2Z


 滋賀県では、「琵琶湖をはじめとした自然と歩みをそろえ、ゆっくり、ていねいに暮らしてきた、滋賀の時間の流れや暮らしを体感できる、“心のリズムを整える新たなツーリズム”」を「シガリズム」として推進しています。この「シガリズム」の推進にあたり、観光関連事業だけでなく、農林水産業や地場産業などに深く携わってこられた方々が紹介・提供する「その季節、その土地でしかできない」体験を「シガリズム体験」として創出しています。
 ここでは、そんな「シガリズム体験」のひとつで、聖徳太子がその技法を伝えたとされる、1400年の歴史を持つ木珠での数珠づくり体験(滋賀県近江八幡市)をご紹介します。

今回の「シガリズム体験」を提供いただくのは、昭和3年に創業した株式会社カワサキ。その伝統の技、そして世界から集められた銘木を用いて、木の玉「木珠」による数珠づくりを行っています。ここでは、聖徳太子が伝えたという道具「舞錐」の体験や、自分だけのオリジナルの数珠づくりを楽しむことができます。その歴史と伝統、そして独自の取り組みなどについて、株式会社カワサキ取締役の川?美津子さんにお伺いしました。

 

【数珠づくりについて】
数珠というと、水晶やオニキス、サンゴといった宝石から作られるという印象がありますが、近江八幡市では、今からおよそ1400年前から、「木珠」と呼ばれる木の玉を使った数珠づくりが行われてきました。使われてきたのは、海外の熱帯雨林で育つ黒檀や紫檀といった、硬い木でしたが、現在は入手が困難となっているため、株式会社カワサキでは、先代が世界から集めた銘木や、日本で産する桜、梅、杉、檜などを使い、その木のもつ美しさを引き出した数珠づくりに取り組んでいます。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O6-1kMVvE9F
(写真:素材にする木の種類によって、様々な色彩の木珠ができる)

 

【滋賀県と聖徳太子の関係について(聖徳太子の伝えた技とは)】
「木珠」による数珠づくりが、今の近江八幡市で始まったのは今から約1400年前。
滋賀県には200以上の聖徳太子に関する歴史遺産が伝えられており、特に東近江地域(東近江市、近江八幡市、日野町、竜王町)については、全国で最も多く聖徳太子の文化や物語が伝承されています。日本全国に仏教を広めたい、と考えた聖徳太子は、近江の国に48の寺を建立され、その最後である48番目の寺が、近江八幡市にある願成就寺です。この寺を建てられた際、「人々にも数珠を手にして仏教を信仰してもらいたいと、地元の人々に木を玉に加工する木珠づくりの技を伝えた」というのが、近江八幡での数珠づくりのはじまりとされています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O7-xAOObcN2
(写真:聖徳太子が近江の国に建てた48番目の寺、願成就寺)

 

 
【聖徳太子が伝えた道具「舞錐(まいぎり)」】
聖徳太子が伝えたといわれているのが、「舞錐」という道具を使った木珠づくりです。ある程度の大きさに丸くした木の破片の真ん中に穴を開け、錐を刺して木片を回転させながら、刃物を当てて丸くするという手法で、一個一個手作業で木珠が作られてきました。現在では機械化されている工程ですが、高級品や、希少な素材を使って作る場合には、今もこの技法が用いられているといいます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O8-JHZ0ul88
(写真:聖徳太子が伝えたという道具「舞錐」)

 

 
【株式会社カワサキについて】
江戸時代、近江八幡には各宗派の本山など大きなお寺の御用達の看板を持つ職人さんがたくさんいた、といいます。戦前は、数珠づくりに使う木珠は、100%近江八幡で作られていたほどで、現在でも、全国で6割から7割のシェアを占めています。ただ、近江八幡で作られた「木珠」は、そのまま京都に運ばれ、そこで房をつけて数珠に仕上げられ、京都の数珠として全国に販売されていたために、近江八幡の名前はほとんど知られてきませんでした。
 株式会社カワサキは、そんな近江八幡で昭和3年に創業。先代から、伝統の技術とともに、長い年月をかけて集め、大切に受け継がれてきた貴重な世界の銘木や、桜や梅、杉や檜など、美しい日本の木を使い製材から仕上げまで、すべての工程を自社で行なっています。
 また、数珠づくりで培った技術を生かし、希少な木を用いて作った木の玉「レアウッドビーズ」を使ったアクセサリーや、インテリア用品の製作も手がけています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O9-3C7msibS】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O10-xF2raS32
(写真左:木地師半兵衛の数珠 / 写真右:レアウッドビーズ美樹のアクセサリー)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O11-09YD100s
写真:レアウッドビーズ美樹店舗にて。
右:株式会社カワサキ取締役の川?美津子さん
左:レアウッドビーズ美樹 店長 石井美千子さん

 
 また、改築で出た家屋や寺院の廃材や、様々な事情で伐ることになった思い出の木を持ち込み、その木を使った数珠づくりも手がけています。200年、300年前に建てられた江戸時代のお寺の建て替えで出た本堂の柱を預かり、その柱から数珠の玉を作ることもあるそうです。また、お客様がご自身で銘木店に行き、こだわりの木を購入して持ち込まれることもあるといいます。そうして預かった木にこめられた思いを大切にしている、ということです。
 一方で、長い歴史を持ちながらもあまり知られてこなかった近江八幡の木珠を地元の人にも知ってもらおうと、地元中学校の職場体験を受け入れたり、製品に使えなかった木の玉を手芸用や遊具として、地域の高齢者や保育園に贈るなど、地域貢献にも取り組んでいます。10数年前、中学生のとき職場体験で作ったというブレスレットのゴムがゆるんでしまったので直してもらえないか、とお店を訪ねてこられたこともあり、川?さんは「こんなに長く、大切にしてもらえている」と、感激したそうです。

 そんな、伝統の「木珠」づくりに取り組む株式会社カワサキで体験できるのが、「木珠」の数珠づくりです。

 
<体験概要>
・スタンダードコース:工場見学・数珠づくり・舞錐体験 15,000円
  工場見学で国内外の木材の性質や特徴を教わり、どのように、自然の木がつややかなに「木珠」 
  に仕上がっていくかを体感。近江八幡の数珠づくりの歴史や、木への想いなどのお話を聞きます。
  そのあと、黒檀や紫檀、梅など10種類ほどの素材から、色、大きさなど自由に組み合わせて
  選び、その木珠のうちのひとつに名前や好きな文字などをレーザー刻印して、自分だけのオリジナルの
  数珠づくりを楽しむことができます。
 

・見学のみ(体験される方の付き添い・1名まで) 1,500円

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O12-3ZBH6reW
(写真:体験の様子)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O13-VlHr820S】 
(写真:レーザー刻印で文字を掘った木珠)
            
               
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O14-605Q8Kvx
(写真:様々な色の木珠)
写真手前の緑色の木珠は「生命樹(せいめいじゅ)」
その昔、樹が万能薬として使われたことから「命を司る木」という意味をもち健康と長寿の縁起木とされています。その隣の茶色は「槐(えんじゅ)」。「延寿」ともいわれる縁起の良い木で、厄除けやお守りの木として親しまれています。他にもきれいな色合いの木珠を使用することができます。

 
●予約方法
 下記サイトまたはお電話(0748-33-5101)にてお申し込みください。
 シガリズム体験:https://www.biwako-visitors.jp/shigarhythm-activity/

※お問い合わせの際は「シガリズムの予約の件」とお伝えください。
※土日・祝日は定休です。土日祝に連絡される際は、レアウッドビーズ美樹(0748-33-5251)までお願いします。

 
【レアウッドビーズ美樹】
株式会社カワサキは近江八幡の観光地としても有名な八幡堀沿いに「レアウッドビーズ美樹 八幡堀石畳の小路店」を構え、1階は店舗、2階では赤・紫・黄色など、色とりどりの木珠を使ったブレスレットの手作り体験を受け入れています。
店舗では3月21日(火)で10周年を迎えるにあたり周年記念の催しも予定しています。
また、2月15日(水)から3月15日(水)までの期間は、数珠づくりのはじまりといわれる、聖徳太子ゆかりの願成就寺で祈祷されたカワサキ製作の大念珠を当店舗にてご覧いただくことができます。
・所在地:近江八幡市大杉町12
・時間: 10:30〜16:00(火曜定休、2月中は月、火曜日)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O16-6zHm073P
(写真:レアウッドビーズ美樹でのブレスレット手作り体験に使用する色とりどりの木珠)

 
【聖徳太子にまつわるイベントについて】
 令和4年に薨去(こうきょ)1400年を迎えるにあたり、近江独自の聖徳太子の魅力を多くの方に楽しんでいただくために、この2市2町により「聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会」が発足し、令和3年10月から令和5年にかけて、聖徳太子ゆかりの社寺を中心に秘仏の特別公開や特別御朱印めぐりなど、大人から子供まで楽しめる様々なイベントを開催しています。
観音正寺では、聖徳太子1400年御遠忌大法会のひとつとして43年ぶりの秘仏御開帳を奉修しています。令和4年5月22日から令和5年7月10日までの期間は、普段は非公開の秘仏が特別公開されています。この御遠忌より宮殿に納められる秘仏は3尊となり、令和4年5月22日に秘仏千手観音菩薩、10月22日に秘仏脇侍毘沙門天、令和5年3月22日に秘仏脇侍不動明王が入仏し、7月10日まで秘仏三尊の御開帳となります。次の御開帳は33年後の2025年となりますので、是非この機会にご参拝ください。
特に2月22日は聖徳太子の命日で、日本で唯一、聖徳太子が人魚のために開基した寺院と言われている観音正寺にて、以下のとおりイベントを開催予定です。

・場所:観音正寺(滋賀県近江八幡市安土町石寺2番地)※株式会社カワサキより車で約25分
・行事名:聖徳太子講
・参加方法:入山料500円(中高生300円、小学生以下無料)、内陣特別拝観料500円

※内陣拝観料には秘仏千手観音菩薩の参拝、御本尊総白壇千手観音菩薩の御身拭いが含まれます。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202301312531-O17-rz152QHU

●お問い合わせ
・株式会社 カワサキ
・〒523-0894 滋賀県近江八幡市中村町690
・TEL:0748-33-5101  / FAX:0748-33-5103
・HP:http://kawasaki-beads.com/

 



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