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〜日本に滞在したことのある5カ国の1200人に聞く〜 訪日外国人からみた日本の“食”に関する調査

2023年4月27日
農林中央金庫

〜日本に滞在したことのある5カ国の1200人に聞く〜 訪日外国人からみた日本の“食”に関する調査

最もおいしかった日本の料理1位「寿司」など、あらゆる設問で「寿司」が人気
日本の食事(食事マナー)で印象に残るのは、「食前食後に挨拶をする」
日本の食について驚いたこと・感心したこと、 1位「味がおいしい」

?.日本に滞在したときの“食”の印象
◆滞在時に食べた日本の料理のうち、初めて食べたもの・最もおいしかったもの1位「寿司」
おいしかった料理は、ほとんどの国で「寿司」が1位だが、《中国》では「寿司」(7.0%)よりも「うなぎ・うな重」(11.7%)や「刺身」(11.3%)をおいしいと思う人が多い
◆食事をしたり食材を買ったりした場所は、1位「レストラン」(74.4%)が突出
「屋台」(42.9%)、「コンビニエンスストア」(39.7%)、「スーパーマーケット」(35.3%)、などで食材を購入する人も多い
◆“日本ならではの食材”のうち、初めて食べた食材「松茸」、最もおいしかった食材「生魚」
おいしかった食材1位は、《アメリカ》《中国》《韓国》は「生魚」(順に12.0%、15.3%、16.7%)、《イギリス》は「松茸」(14.7%)、《フランス》は「餅」(17.3%)
◆印象に残っている日本の食事(食事マナー)は、「食前食後に挨拶をする」(50.9%)
「健康に配慮する」(44.1%)、「お箸を使う」(40.8%)、「食器を持ち上げて食べる」(37.8%)、「旬のものを食べる」(36.8%)なども印象に残る
◆日本の食について驚いたこと・感心したこと 1位「味がおいしい」(45.7%)
2位「盛り付けが美しい」(42.7%)、3位「メニューが豊富」(41.8%)、4位「バランスが良い」(38.8%)、5位「食材が新鮮」(37.5%)なども評価されている

?.自国で食べる日本食と日本で食べた日本食
◆自国の日本食と日本で食べた日本食は、“違った”(86.7%)との回答が大多数
◆自国の日本食より、日本で食べた日本食のほうが“おいしい”(86.2%)
◆日本食が“好き”(94.1%)な人は9割を大きく超える
好きな理由は、1位「味が好みだから」(61.6%)、2位「食材が新鮮だから」(49.2%)、3位「健康によいから」(25.8%)など
◆自国で一番知られていて、最も人気があり、最も食べたい日本の料理は「寿司」、
食品・食材では「魚(マグロ・カツオ・サバ・イワシ)」という結果に

?.再訪に関する意識
◆また日本に“行きたい”(97.7%)と考えている人が圧倒的多数を占める
◆また日本に行ったら食べたいもの、やはり1位は「寿司」(58.7%)で不動の人気
いずれの国でも「寿司」がトップだが、2位は《アメリカ》《中国》は「ステーキ・焼肉」、《イギリス》は「天ぷら」と「鍋料理」、《フランス》は「ラーメン」と「焼き鳥」、《韓国》は「ラーメン」と意見が分かれる

※調査期間:2023年3月20日〜3月27日

◇はじめに◇
 農林中央金庫では、「『世代をつなぐ食』その実態と意識」(2004年)から、毎年継続して食に関する調査を実施しています。本年はこれまでと少し趣向を変えて、この10年以内に日本に滞在したことのある世界5カ国の外国人を対象に、日本の“食”に対する意識と実態を調査しました。調査対象は、アメリカ、イギリス、フランス、中国、韓国の男女1200人で、調査期間は2023年3月20日〜3月27日です。

◇調査結果まとめ◇
 調査の結果、料理に関連する設問の大多数において「寿司」が圧倒的な1番人気という結果となりました。国別の傾向では、設問全体を通じてほとんどの項目で《フランス》が高い回答率を示し、積極的にさまざまな日本の食に触れて親しんでいる様子がうかがえます。

 個別の質問をみていくと、滞在時に食べた日本の料理は「寿司」(68.3%)が突出して多く、初めて食べた日本の料理も、最もおいしかった日本の料理も1位は「寿司」でした(順に26.5%、19.4%)。食事をしたり食材を買ったりした場所は、「レストラン」(74.4%)が突出して多いのですが、「屋台」(42.9%)や「コンビニエンスストア」(39.7%)、「スーパーマーケット」(35.3%)なども利用されています。滞在時に食べた“日本ならではの食材”で、最も多かったのは「わさび」(49.0%)でした。このうち初めて食べた食材の1位は「松茸」(19.0%)、最もおいしかった食材の1位は「生魚」(13.9%)となっています。印象に残った日本の食事(食事マナー)は、「食前食後に挨拶をする」(50.9%)が半数を超えています。食について驚いたこと・感心したことは、1位「味がおいしい」(45.7%)、2位「盛り付けが美しい」(42.7%)、3位「メニューが豊富」(41.8%)でした。

 日本で食べた日本食は自国の日本食と“違った”(86.7%)と感じた人が大多数で、同時に自国の日本食より“おいしい”と感じている人も大多数(86.2%)を占めています。日本に来たことがある人ということもあって、日本食が“好き”(94.1%)な人が9割を超えています。好きな理由は、1位「味が好みだから」(61.6%)、2位「食材が新鮮だから」(49.2%)、3位「健康によいから」(25.8%)などとなっています。「自国で知られている日本の料理」1位は「寿司」(56.3%)、「自国で最も人気がある日本の料理」1位も「寿司」(26.0%)、そして「自国で最も食べたいと思う日本の料理」1位もやはり「寿司」(16.8%)でした。「自国で知られている日本の食品・食材」1位は「魚(マグロ・カツオ・サバ・イワシ)」(48.7%)で、「自国で最も人気がある日本の食品・食材」や「自国で最も食べたいと思う日本の食品・食材」でも1位でした(順に17.2%、17.4%)。

 「また日本に“行きたい”」(97.7%)と考える人が大多数を占めています。「また日本に行ったら何が食べたいか」も、1位はやはり「寿司」(58.7%)で、不動の人気を示しています。いずれの国でも「寿司」が一番人気ですが、2位は《アメリカ》《中国》は「ステーキ・焼肉」(順に49.0%、38.3%)、《イギリス》は「天ぷら」と「鍋料理(しゃぶしゃぶ、水炊き、あんこう鍋、ちゃんこなど)」(ともに42.0%)、《フランス》は「ラーメン」と「焼き鳥」(ともに43.9%)、《韓国》では「ラーメン」(43.8%)など、国ごとの嗜好の違いがみられました。


詳細につきましては、過去の調査報告書も含め、当金庫のホームページ(https://www.nochubank.or.jp/efforts/research.html)に掲載の調査報告書をご参照ください。

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