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「第21回 企業フィランソロピー大賞」決定

〜自社の経営資源を活用した社会貢献を顕彰〜

 
2023年12月25日
報道関係者各位

「第21回 企業フィランソロピー大賞」決定
〜自社の経営資源を活用した社会貢献を顕彰〜

公益社団法人日本フィランソロピー協会 (東京都千代田区/会長:浅野史郎、理事長:?橋陽子) は、「第21回企業フィランソロピー大賞」の贈呈先(受賞企業)を下記のとおり決定しました。
本賞は、社会の課題解決のために自社の経営資源(人材・ノウハウ・技術・情報など)を有機的・持続的に活用した社会貢献活動を顕彰するものです。SDGs達成が不可欠な課題となっている今日、そうした企業を広く社会に発信することにより、公正で温もりと活力ある社会を次世代に伝えることを目的として2003年に創設しました。

★企業フィランソロピー大賞
コマツ        (東京都港区)
株式会社丸井グループ (東京都中野区)

★企業フィランソロピー賞
【島を興す酒蔵賞】    尾畑酒造株式会社  (新潟県佐渡市)
【共に輝く共生社会賞】  株式会社クレール  (滋賀県多賀町)
【花の環チャレンジ賞】  株式会社ローランズ (東京都渋谷区)
※企業名50音順

<贈呈式>   
・日時:2024年3月1日(金) 15時より
・会場:学士会館210号室(東京都千代田区神田錦町3-28)

【選考のポイント】
革新性 : 固定観念や既成概念にとらわれず、先駆的に行動し新たな社会価値を創造している。
継続性 : 一過性に終わることなく、真摯に活動を継続している。
波及性 : 従業員はじめステークホルダーの参画、他企業や他セクターとの連携など社内外への広がりがみられる。
経営との関連性 : 経営陣の関与・経営理念との関連性が明確である。
経営資源の活用 : 事業活動により培われた経営資源(人材・ノウハウ・技術・情報など)を活用している。

【選考委員】(敬称略)
委員長 國部 克彦 神戸大学大学院 経営学研究科長 経営学部長
            井手 明子 東北電力株式会社、住友商事株式会社 社外取締役
            佐藤 雄二郎 経済ジャーナリスト
            渋澤 健 シブサワ・アンド・カンパニー 代表取締役

【公益社団法人日本フィランソロピー協会(JPA)について】
1963年設立、1991年よりフィランソロピーの推進事業を開始。2009年に公益社団法人としての認定を受ける。企業のCSR・社会貢献担当者を対象とした定例セミナーや機関誌 『フィランソロピー』 の出版などの各種事業を通じて、民間の果たす公益の主体となる企業や個人の社会参加意識を高め、公正で活力ある心豊かな社会の実現を目指す。会員企業は129社(2023年12月現在)。 ホームページ:https://www.philanthropy.or.jp/

 
贈呈対象活動と贈呈理由

★企業フィランソロピー大賞

コマツ
<対象活動> 「 対人地雷処理とコミュニティ開発支援 」
<贈呈理由>
建機メーカーのノウハウを活かし、カンボジアを中心とする対人地雷の被害に苦しむ地域に於いて、2008年から認定非営利活動法人「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」と協働し、地雷処理から復興までのコミュニティ開発を目的として活動している。無償貸与した地雷除去機や建機を使用した活動はアンゴラやラオスにまで拡大し、これまでに約8千発の対人地雷や不発クラスター子弾処理を行っている。除去後の土地は、農地や道として利用できるよう改良し、米の収穫量も倍増させている。住民が戻り、次世代育成教育が重要だという観点から建設した学校は、カンボジアだけで10校にのぼる。その学校の卒業生から大学進学を目指す若者も現れ、奨学金制度も構築。砲声の止まぬ世界で、地雷除去に留まらず、力強く、熱意をもって地域再生に向け果敢にかつ地道に歩む姿勢を称えたい。

 
株式会社丸井グループ
<対象活動> 「 ソーシャルボンドで世界とつながる丸井グループの「応援投資」 」
<贈呈理由> 
社会課題の解決を社債募集・発行という金融機能を使い、市場経済の循環の中で解決を図るという仕組みを構築した。ブロックチェーンの技術を利用したデジタル債を利用することにより、丸井グループのカード(エポスカード)会員への社会課題解決に向けた訴求を行い、マイクロファイナンスを通じて海外事業者の生活自立を支援している。「応援投資」向け共創チームで5年をかけて検討し、2022年に2回、計2億円の社債を発行し「ファイナンシャル・インクルージョン」を実現させた取り組みは、今後の金融によるステークホルダーと共に進める社会貢献活動に様々な可能性があることを示した。その革新性を称え、その波及に大いに期待したい。

★企業フィランソロピー賞

『島を興す酒蔵賞』 尾畑酒造株式会社
<対象活動> 「サスティナブル・ブリュワリー学校蔵」
<贈呈理由>
1892年佐渡で創業、「真野鶴」を製造販売する老舗蔵は「四宝和醸〜米・水・人・佐渡の四つの宝を和して醸す〜」をモットーに、少子化のため廃校になった小学校を仕込み蔵として再生。国籍を問わず、酒造りを学びたい人に門戸を開いている。2014年からの廃校利用の活動は、生物多様性を尊重した原材料や再生エネルギーを活用した日本酒の仕込みに留まらず、著名な講師を招聘し「学校蔵の特別授業」を継続開し、人の輪を拡げている。また、いざ自然災害が発生した際には避難先としての活用も視野に入れる。東大未来ビジョンセンターや芝浦工業大学建築学科、NTT東日本などの産学連携による活動も含め、佐渡での酒造と佐渡そのものの持つ可能性を極める取り組みを高く評価したい。

『共に輝く共生社会賞』 株式会社クレール
<対象活動> 「知的障がい者の社会的自立に向けた取り組み」
<贈呈理由>
主に知的障がい者を雇用する特例子会社の立場から、本来業務と並行し「学習支援」と「自立支援」をテーマとして彼らの社会生活サポートに取り組んでいる。始業前の学習、資格取得支援、アビリンピックへの参加支援、金銭の管理など多岐に亘る。親会社である参天製薬の「人を中心に」の企業理念に基づき人的資本経営が言われる中、社員である障がい者の社会的自立に向けた多様な成長の機会創出の取り組みを継続発展させている。さらに、特別支援学校などにその経験やノウハウを提供するなど、その活動は特筆に値する。社会のかけがえのない人財として「人を中心に」据えた取り組みに敬意を表したい。

『花の環チャレンジ賞』 株式会社ローランズ
<対象活動> 「ウィズダイバーシティプロジェクトによる新たな障がい者雇用の創出」
<贈呈理由>
「排除なく、誰もが花咲く社会を作る」をビジョンに掲げ、東京都渋谷区を拠点に花や植物を活用した事業を展開。複数の企業がグループとなって協働で雇用創出を行う全国初の取り組み「ウィズダイバーシティプロジェクト(LLP)」を国家戦略特区と連携して発足した。複数の中小企業が集まって雇用を創出することで、障がい者本人の雇用に必要なリソースを集約し、仕事を続けやすい環境づくりに寄与している。障がい者雇用者数の伸びが低位で推移する中、障がい者雇用への熱い思いに根差した新たなチャレンジを評価し、更に中小企業の雇用の環が拡がることを期待したい。

第1回から第20回までの贈呈先は当協会ホームページをご参照ください。
https://www.philanthropy.or.jp/award/

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