10代・20代の債務整理 調査報告|スマホリサーチでわかった若者の借金のリアル
[24/12/19]
提供元:共同通信PRワイヤー
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債務整理に至った理由は「低所得・生活苦」が圧倒的多数
2024/12/19
株式会社Agoora
株式会社Agoora(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:阿部智生)が運営する弁護士相談ポータルサイト「債務整理弁護士相談広場」( https://agoora.co.jp/saimu/ )では、過去に借金の債務整理をした経験のある全国の18歳〜29歳までの男女を対象にアンケート調査を実施し、設問ごとに集計した結果がまとまりましたので、お知らせします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O8-N4L6gL17】
<スマホリサーチで10代・20代の債務整理経験者を抽出・可視化>
今回の調査では、借金や債務整理に悩んだ経験を持つ10代・20代のよりリアルな実態を把握する目的から、スマホのアンケートアプリを通じたスマホリサーチを利用。
事前に回答の承諾を得た18〜29歳のアンケートアプリ利用者を対象に、若い世代が答えやすい形式でアンケート調査を実施した。
詳細URL:https://agoora.co.jp/saimu/column/young-debt-adjustment.html
■調査概要
目的 :債務整理弁護士相談広場のサイト利用者に対して、より適切な対応が可能になるよう、10代・20代の債務整理の実態に関する情報源の抽出
実施 :債務整理弁護士相談広場 編集部
回答方法:スマートフォンのアンケートアプリを通じたスマホリサーチ
調査日時:2024年10月30日〜11月15日
調査対象・回答者数:全国の債務整理経験のある18歳〜29歳 100人
※本調査内容及びグラフはご自由にご利用いただけます。ただし、転載・ご利用の際は、出典元に「債務整理弁護士相談広場」( https://agoora.co.jp/saimu/ )を記載のうえご利用ください。
■サマリー
・債務整理経験のある18〜29歳は、全回答者の0.58%。若者の172人に1人程度が債務整理を経験
・はじめて債務整理した年齢は平均24.37歳
・債務整理した主な借金は「カードローン・キャッシング」が最多
・債務整理に至った理由は「低所得・生活苦」が圧倒的多数
・10代・20代の債務整理の3/4は任意整理を選択。自己破産は約2割
・債務整理後、生活状況の改善を感じたのは半数強
■債務整理経験のある18〜29歳は、全回答者の0.58%
今回のアンケート調査を実施するにあたり、事前に「債務整理経験のある18歳〜29歳」を抽出するためのスクリーニング調査を実施した。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O1-NnkB9PAu】
全国の18〜29歳男女22,112人へ調査を行った結果、債務整理を経験したことがあると回答したのは129人。
この数字は、調査対象者全体の0.58%にあたり、おおよそ若者の172人に1人程度が債務整理を経験していることになる。
このスクリーニング調査で回収した129人の対象者のうち、有効回答100人分をサンプル抽出し回答内容の分析を行った。
■はじめて債務整理した年齢は平均24.37歳
最初に、はじめて債務整理をした時の年齢が何歳くらいだったかを質問。何歳ぐらいで債務整理に至りやすいのか、リスクの高い年代・時期を探った。
Q1:はじめて債務整理をしたのは何歳くらいの頃ですか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O2-3MNl416I】
債務整理した時の年齢として最も多く上がったのは25歳の頃(19名)。
平均年齢にすると24.37歳。平均値からのばらつきを表す標準偏差は±2.37歳。
今回の調査では、10〜20代の中では22歳〜26.7歳頃が最も債務整理リスクの高い時期という結果となった。
債務整理経験は20代から増加の傾向
債務整理は最小で19歳〜最高で29歳まで年令問わず満遍なく発生しているが、18歳と答えた回答者は確認されなかった。
19歳も1件のみと少なく、現状では2022年の成年年齢引き下げにより即座に18歳・19歳の債務整理が増えたという形跡は見られなかった。
ただし、19歳の1件が、20歳で4件と膨らんでいる。
18歳からの金融サービス利用が浸透していく流れの中で、将来は債務整理の低年齢化、10代での債務整理件数が段階的に増加していく可能性は否定できない。
■債務整理した主な借金は「カードローン・キャッシング」が最多
続いて、債務整理した借金をどこで借りたか、どのような借金かを質問した。
Q2:債務整理した借金は、どこで借りたお金ですか?
あなたが借りた借入先・ローン商品としてあてはまるもの、または近いものをすべてお選びください。<複数選択可>
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O3-87F3n65B】
債務整理した主な借金は「カードローン・キャッシング」が100人中78人が挙げて最多。
次点には「クレジットカード(分割払い または リボ払い)」62人が並び、債務整理の引き金となった借金としては「カードローン・キャッシング」「クレジットカード」両者が圧倒的多数を占める結果となった。
また、特に若年層での利用・影響が多いと見られる「あと払いサービス」「奨学金」を10人以上挙げており、若年層が抱えやすい特徴的な負債と言える。
若者を狙う闇金のリスク
「インターネットでの貸金募集(SNS・バナー広告など)」「貸金募集のリアル広告(電柱広告・チラシなど)」を選択する若者も、少数ながら見られた。
断定こそできないものの、こうした手法で募集をかける金融業者は、若者をターゲットとした闇金業者の可能性が非常に高い。
悪質業者は「誰でも借りれる」「ブラックOK!」「即日融資」といった、お金に困った人にとって都合の良い誘い文句で利用者を募集する。特に狙い打ちされやすいのがお金に関する知識やリテラシーに乏しい若者や高齢者である。
金融サービスの利用開始が若年層へとシフトしていく以上、10代・20代といった若い時期から、闇金リスクの存在や手口を社会全体が継続的に周知し続け、若者に自身の身を守るためのお金の知識を提供していくことが重要となる。
■債務整理に至った理由は「低所得・生活苦」が圧倒的多数
続いて、債務整理をすることになった理由を質問した。
Q3:あなたが借金をして、債務整理に至った最も大きな理由を教えてください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O4-rJs54pWu】
債務整理の原因としては「低所得・生活苦」が46件で群を抜いて最多。
続く2位は「収入の減少(減俸・失業・転職など)」13件となった。
背景に垣間見える若年世代の厳しい経済事情
債務整理の原因上位に支出の大きさよりも収入の少なさを示す項目が挙がっている点からは、物価上昇や通信費・サブスクなど継続的な支出が増えやすいライフスタイルの変化の中、支出増加に見合うほどの収入増加が見通せない、若年世代の厳しい経済事情が垣間見える。
■10代・20代の債務整理の3/4は任意整理を選択。自己破産は約2割
続いて、回答者が行った債務整理で選択した債務整理方法を質問した。
Q4:債務整理で行った手続きを教えてください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O5-Ojq3mdrB】
10代・20代が行った任意整理としては任意整理が75人、全体の3/4を占めた。
任意整理は、債権者と債務者が直接交渉し、将来利息のカット・毎月の支払額減額や完済までのスケジュール変更(延長)などを行う債務整理方法。裁判所を通さず、債権者と債務者の間で「任意」に行う債務整理であることから、交渉内容の自由度も高く、比較的敷居の低い債務整理方法と言える。
一方で、個人再生や自己破産と比べると借金の減額効果は低く、任意整理をしても支払い総額が大きく減るわけではない。
また、あくまで当事者間での話し合いであるため、希望条件が認められるには債権者・債務者双方の同意が必要となる。
10代・20代の個人再生は少なめ
個人再生を選択した若年層は100人中6人のみと少なめ。
個人再生は住宅ローンを除いて、他の債務だけを圧縮・減額できるのが特徴の債務整理方法。
10代・20代で持ち家を購入する≒住宅ローンを利用する人は限られるのも、この世代で個人再生が少ない理由のひとつと言えるだろう。
自己破産で借金問題を完全解決した人は約2割
また、自己破産を選んだは19人、約2割程度となった。
10代・20代の債務整理経験者のうち、借金問題の完全な解決を図った人は2割程度ということになる。
■債務整理後、生活状況の改善を感じたのは半数強
債務整理をした後、生活状況が改善したのか、効果の実感について質問をした。
Q5:債務整理をした後、生活状況は改善しましたか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O6-57kd88IR】
債務整理することで「改善した」と回答した人は半数を越える56人。
一方で、債務整理をしても「あまり変わらない」を選択した人も44人と半数に迫る数。
債務整理を進めたにも関わらず、効果を実感できない層が少なからずいることがわかった。
■10代・20代に聞く、債務整理後の生活で苦労したこと
全回答者に、債務整理後の生活で苦労したことはなにか、具体的に教えてもらった。
代表的なものをテーマ別に整理すると以下の通り。
Q6:債務整理した後の生活で苦労したことがありましたら、なるべく具体的に教えてください。
・債務整理後も返済が苦しい
・クレジットカードやローンが使えない
・生活費、収支管理の厳しさ
・ストレス、人間関係への影響
・特に感じない
集まった回答を、上記で分類したテーマごとに振り分け集計した結果が以下の通り。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O7-7ni0aopz】
100人の回答のうち、36人が「特に感じない」旨の回答をした。債務整理後の生活を受け入れ、ある程度納得して生活している人も3割強程度いることがわかる。
一方で、債務整理後の返済の苦しさを訴える人が21人もやや多く見られた。
債務整理方法の中でも任意整理を選択した場合、返済期間の見直し・利息のカットといった効果はあるものの、借金の根本的な圧縮・削減効果はごく限定的である。
本来なら個人再生や自己破産を選んだ方が良い人が、生じるデメリットを恐れて、任意整理を選んでいるケースも多々ある。
借金の負担感を軽減できないなら、債務整理する意味はあまりない。
弁護士などの専門家に相談し、自分の収入や債務状況に合った債務整理を検討すべきだろう。
もちろん、適切な債務整理方法を選択するには、弁護士に相談する際、自分が抱える借金・債務について実情を隠さず正しく伝えることも重要である。
■まとめ
10代・20代における借金問題は、根本的には経験不足から来るお金に関する知識のなさと、若年層ゆえの経済基盤の不安定さに起因している。
家庭や学校でのお金に関する教育や若者世代の雇用・キャリア形成支援を通じて、若者それぞれが経済的に自立できるよう社会全体で支えていくことが重要になる。
一方で、借金を抱えてしまった場合、債務整理は有効な選択肢となる。
任意整理や個人再生、自己破産など債務整理の各方法は、債務者の方の債務や財産状況に応じたメリット・デメリットがある。
まずは債務整理に強い弁護士に相談し、自分に合った最適な解決方法を見つけることが、経済的な再スタートを切る第一歩となるだろう。
■アンケート調査の詳細について
債務整理弁護士相談広場のWEBサイトでは、上記以外のアンケート回答者の生の声、10代・20代の借金問題の予防策など、より詳細な内容をレポートにして公開しています。
https://agoora.co.jp/saimu/column/young-debt-adjustment.html
■債務整理弁護士相談広場について
債務整理弁護士相談広場は、借金の悩みを抱える方のための情報ポータルサイトです。
サイト利用者の方が抱える借金の悩み・相談内容と、各弁護士事務所の持つ特色のマッチングを重視したサイト設計が好評となっています。
また、借金問題を法的に解決する債務整理の基礎知識から、誰もが不安を感じる債務整理後の生活について等、借金にお悩みの方に役立つ様々なヒントを、希望するユーザーにお届けします。
参考)今回実施したアンケート調査の主な設問内容
1. はじめて債務整理をしたのは何歳くらいの頃ですか?
2. 債務整理した借金は、どこで借りたお金ですか?あなたが借りた借入先・ローン商品としてあてはまるもの、または近いものをすべてお選びください。<複数選択可>
3. あなたが借金をして、債務整理に至った最も大きな理由を教えてください。
4. 債務整理で行った手続きを教えてください。
5. 債務整理をした後、生活状況は改善しましたか?
6. 債務整理した後の生活で苦労したことがありましたら、なるべく具体的に教えてください。
■サイト概要
サイト名 :債務整理弁護士相談広場
サイトURL :https://agoora.co.jp/saimu/
主なコンテンツ :借金問題でお悩みの方向けガイド・コラム・関連情報
■本件に関する問合せ先
株式会社Agoora
担当:債務整理弁護士相談広場
窓口:https://agoora.co.jp/saimu/contact
■会社概要
商号 :株式会社Agoora
所在地 :東京都杉並区高円寺南4-7-1 藤和シティコープ高円寺南302
設立 :2011年4月
代表者 :代表取締役社長 阿部 智生
企業URL :https://agoora.co.jp/
2024/12/19
株式会社Agoora
株式会社Agoora(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:阿部智生)が運営する弁護士相談ポータルサイト「債務整理弁護士相談広場」( https://agoora.co.jp/saimu/ )では、過去に借金の債務整理をした経験のある全国の18歳〜29歳までの男女を対象にアンケート調査を実施し、設問ごとに集計した結果がまとまりましたので、お知らせします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O8-N4L6gL17】
<スマホリサーチで10代・20代の債務整理経験者を抽出・可視化>
今回の調査では、借金や債務整理に悩んだ経験を持つ10代・20代のよりリアルな実態を把握する目的から、スマホのアンケートアプリを通じたスマホリサーチを利用。
事前に回答の承諾を得た18〜29歳のアンケートアプリ利用者を対象に、若い世代が答えやすい形式でアンケート調査を実施した。
詳細URL:https://agoora.co.jp/saimu/column/young-debt-adjustment.html
■調査概要
目的 :債務整理弁護士相談広場のサイト利用者に対して、より適切な対応が可能になるよう、10代・20代の債務整理の実態に関する情報源の抽出
実施 :債務整理弁護士相談広場 編集部
回答方法:スマートフォンのアンケートアプリを通じたスマホリサーチ
調査日時:2024年10月30日〜11月15日
調査対象・回答者数:全国の債務整理経験のある18歳〜29歳 100人
※本調査内容及びグラフはご自由にご利用いただけます。ただし、転載・ご利用の際は、出典元に「債務整理弁護士相談広場」( https://agoora.co.jp/saimu/ )を記載のうえご利用ください。
■サマリー
・債務整理経験のある18〜29歳は、全回答者の0.58%。若者の172人に1人程度が債務整理を経験
・はじめて債務整理した年齢は平均24.37歳
・債務整理した主な借金は「カードローン・キャッシング」が最多
・債務整理に至った理由は「低所得・生活苦」が圧倒的多数
・10代・20代の債務整理の3/4は任意整理を選択。自己破産は約2割
・債務整理後、生活状況の改善を感じたのは半数強
■債務整理経験のある18〜29歳は、全回答者の0.58%
今回のアンケート調査を実施するにあたり、事前に「債務整理経験のある18歳〜29歳」を抽出するためのスクリーニング調査を実施した。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O1-NnkB9PAu】
全国の18〜29歳男女22,112人へ調査を行った結果、債務整理を経験したことがあると回答したのは129人。
この数字は、調査対象者全体の0.58%にあたり、おおよそ若者の172人に1人程度が債務整理を経験していることになる。
このスクリーニング調査で回収した129人の対象者のうち、有効回答100人分をサンプル抽出し回答内容の分析を行った。
■はじめて債務整理した年齢は平均24.37歳
最初に、はじめて債務整理をした時の年齢が何歳くらいだったかを質問。何歳ぐらいで債務整理に至りやすいのか、リスクの高い年代・時期を探った。
Q1:はじめて債務整理をしたのは何歳くらいの頃ですか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O2-3MNl416I】
債務整理した時の年齢として最も多く上がったのは25歳の頃(19名)。
平均年齢にすると24.37歳。平均値からのばらつきを表す標準偏差は±2.37歳。
今回の調査では、10〜20代の中では22歳〜26.7歳頃が最も債務整理リスクの高い時期という結果となった。
債務整理経験は20代から増加の傾向
債務整理は最小で19歳〜最高で29歳まで年令問わず満遍なく発生しているが、18歳と答えた回答者は確認されなかった。
19歳も1件のみと少なく、現状では2022年の成年年齢引き下げにより即座に18歳・19歳の債務整理が増えたという形跡は見られなかった。
ただし、19歳の1件が、20歳で4件と膨らんでいる。
18歳からの金融サービス利用が浸透していく流れの中で、将来は債務整理の低年齢化、10代での債務整理件数が段階的に増加していく可能性は否定できない。
■債務整理した主な借金は「カードローン・キャッシング」が最多
続いて、債務整理した借金をどこで借りたか、どのような借金かを質問した。
Q2:債務整理した借金は、どこで借りたお金ですか?
あなたが借りた借入先・ローン商品としてあてはまるもの、または近いものをすべてお選びください。<複数選択可>
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O3-87F3n65B】
債務整理した主な借金は「カードローン・キャッシング」が100人中78人が挙げて最多。
次点には「クレジットカード(分割払い または リボ払い)」62人が並び、債務整理の引き金となった借金としては「カードローン・キャッシング」「クレジットカード」両者が圧倒的多数を占める結果となった。
また、特に若年層での利用・影響が多いと見られる「あと払いサービス」「奨学金」を10人以上挙げており、若年層が抱えやすい特徴的な負債と言える。
若者を狙う闇金のリスク
「インターネットでの貸金募集(SNS・バナー広告など)」「貸金募集のリアル広告(電柱広告・チラシなど)」を選択する若者も、少数ながら見られた。
断定こそできないものの、こうした手法で募集をかける金融業者は、若者をターゲットとした闇金業者の可能性が非常に高い。
悪質業者は「誰でも借りれる」「ブラックOK!」「即日融資」といった、お金に困った人にとって都合の良い誘い文句で利用者を募集する。特に狙い打ちされやすいのがお金に関する知識やリテラシーに乏しい若者や高齢者である。
金融サービスの利用開始が若年層へとシフトしていく以上、10代・20代といった若い時期から、闇金リスクの存在や手口を社会全体が継続的に周知し続け、若者に自身の身を守るためのお金の知識を提供していくことが重要となる。
■債務整理に至った理由は「低所得・生活苦」が圧倒的多数
続いて、債務整理をすることになった理由を質問した。
Q3:あなたが借金をして、債務整理に至った最も大きな理由を教えてください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O4-rJs54pWu】
債務整理の原因としては「低所得・生活苦」が46件で群を抜いて最多。
続く2位は「収入の減少(減俸・失業・転職など)」13件となった。
背景に垣間見える若年世代の厳しい経済事情
債務整理の原因上位に支出の大きさよりも収入の少なさを示す項目が挙がっている点からは、物価上昇や通信費・サブスクなど継続的な支出が増えやすいライフスタイルの変化の中、支出増加に見合うほどの収入増加が見通せない、若年世代の厳しい経済事情が垣間見える。
■10代・20代の債務整理の3/4は任意整理を選択。自己破産は約2割
続いて、回答者が行った債務整理で選択した債務整理方法を質問した。
Q4:債務整理で行った手続きを教えてください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O5-Ojq3mdrB】
10代・20代が行った任意整理としては任意整理が75人、全体の3/4を占めた。
任意整理は、債権者と債務者が直接交渉し、将来利息のカット・毎月の支払額減額や完済までのスケジュール変更(延長)などを行う債務整理方法。裁判所を通さず、債権者と債務者の間で「任意」に行う債務整理であることから、交渉内容の自由度も高く、比較的敷居の低い債務整理方法と言える。
一方で、個人再生や自己破産と比べると借金の減額効果は低く、任意整理をしても支払い総額が大きく減るわけではない。
また、あくまで当事者間での話し合いであるため、希望条件が認められるには債権者・債務者双方の同意が必要となる。
10代・20代の個人再生は少なめ
個人再生を選択した若年層は100人中6人のみと少なめ。
個人再生は住宅ローンを除いて、他の債務だけを圧縮・減額できるのが特徴の債務整理方法。
10代・20代で持ち家を購入する≒住宅ローンを利用する人は限られるのも、この世代で個人再生が少ない理由のひとつと言えるだろう。
自己破産で借金問題を完全解決した人は約2割
また、自己破産を選んだは19人、約2割程度となった。
10代・20代の債務整理経験者のうち、借金問題の完全な解決を図った人は2割程度ということになる。
■債務整理後、生活状況の改善を感じたのは半数強
債務整理をした後、生活状況が改善したのか、効果の実感について質問をした。
Q5:債務整理をした後、生活状況は改善しましたか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O6-57kd88IR】
債務整理することで「改善した」と回答した人は半数を越える56人。
一方で、債務整理をしても「あまり変わらない」を選択した人も44人と半数に迫る数。
債務整理を進めたにも関わらず、効果を実感できない層が少なからずいることがわかった。
■10代・20代に聞く、債務整理後の生活で苦労したこと
全回答者に、債務整理後の生活で苦労したことはなにか、具体的に教えてもらった。
代表的なものをテーマ別に整理すると以下の通り。
Q6:債務整理した後の生活で苦労したことがありましたら、なるべく具体的に教えてください。
・債務整理後も返済が苦しい
・クレジットカードやローンが使えない
・生活費、収支管理の厳しさ
・ストレス、人間関係への影響
・特に感じない
集まった回答を、上記で分類したテーマごとに振り分け集計した結果が以下の通り。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412181889-O7-7ni0aopz】
100人の回答のうち、36人が「特に感じない」旨の回答をした。債務整理後の生活を受け入れ、ある程度納得して生活している人も3割強程度いることがわかる。
一方で、債務整理後の返済の苦しさを訴える人が21人もやや多く見られた。
債務整理方法の中でも任意整理を選択した場合、返済期間の見直し・利息のカットといった効果はあるものの、借金の根本的な圧縮・削減効果はごく限定的である。
本来なら個人再生や自己破産を選んだ方が良い人が、生じるデメリットを恐れて、任意整理を選んでいるケースも多々ある。
借金の負担感を軽減できないなら、債務整理する意味はあまりない。
弁護士などの専門家に相談し、自分の収入や債務状況に合った債務整理を検討すべきだろう。
もちろん、適切な債務整理方法を選択するには、弁護士に相談する際、自分が抱える借金・債務について実情を隠さず正しく伝えることも重要である。
■まとめ
10代・20代における借金問題は、根本的には経験不足から来るお金に関する知識のなさと、若年層ゆえの経済基盤の不安定さに起因している。
家庭や学校でのお金に関する教育や若者世代の雇用・キャリア形成支援を通じて、若者それぞれが経済的に自立できるよう社会全体で支えていくことが重要になる。
一方で、借金を抱えてしまった場合、債務整理は有効な選択肢となる。
任意整理や個人再生、自己破産など債務整理の各方法は、債務者の方の債務や財産状況に応じたメリット・デメリットがある。
まずは債務整理に強い弁護士に相談し、自分に合った最適な解決方法を見つけることが、経済的な再スタートを切る第一歩となるだろう。
■アンケート調査の詳細について
債務整理弁護士相談広場のWEBサイトでは、上記以外のアンケート回答者の生の声、10代・20代の借金問題の予防策など、より詳細な内容をレポートにして公開しています。
https://agoora.co.jp/saimu/column/young-debt-adjustment.html
■債務整理弁護士相談広場について
債務整理弁護士相談広場は、借金の悩みを抱える方のための情報ポータルサイトです。
サイト利用者の方が抱える借金の悩み・相談内容と、各弁護士事務所の持つ特色のマッチングを重視したサイト設計が好評となっています。
また、借金問題を法的に解決する債務整理の基礎知識から、誰もが不安を感じる債務整理後の生活について等、借金にお悩みの方に役立つ様々なヒントを、希望するユーザーにお届けします。
参考)今回実施したアンケート調査の主な設問内容
1. はじめて債務整理をしたのは何歳くらいの頃ですか?
2. 債務整理した借金は、どこで借りたお金ですか?あなたが借りた借入先・ローン商品としてあてはまるもの、または近いものをすべてお選びください。<複数選択可>
3. あなたが借金をして、債務整理に至った最も大きな理由を教えてください。
4. 債務整理で行った手続きを教えてください。
5. 債務整理をした後、生活状況は改善しましたか?
6. 債務整理した後の生活で苦労したことがありましたら、なるべく具体的に教えてください。
■サイト概要
サイト名 :債務整理弁護士相談広場
サイトURL :https://agoora.co.jp/saimu/
主なコンテンツ :借金問題でお悩みの方向けガイド・コラム・関連情報
■本件に関する問合せ先
株式会社Agoora
担当:債務整理弁護士相談広場
窓口:https://agoora.co.jp/saimu/contact
■会社概要
商号 :株式会社Agoora
所在地 :東京都杉並区高円寺南4-7-1 藤和シティコープ高円寺南302
設立 :2011年4月
代表者 :代表取締役社長 阿部 智生
企業URL :https://agoora.co.jp/