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環境復元による森林葬と、人・自然・命のつながりの回復を提唱する「森になる」が 12月17日に国際シンポジウムを開催

世界遺産の「森の墓地」をモデルにして、宗教や文化の壁を超える新たな価値観を提案する団体が本格的な活動を開始

「木を植え自ら森となって良好な環境と子孫を守る活動」を推進する一般社団法人「森になる」(東京都千代田区・代表理事:河野秀海)は、来る2013年12月17日(火)に東京で国際シンポジウムを開催いたします。




【「森になるシンポジウム2013」開催のごあんない】

本シンポジウムでは、「森になる」のビジョンと、スウェーデンの世界文化遺産「森の墓地」視察・研究結果、国際宗教心理学会議2013(スイス・ローザンヌ)における「森になる理念発表」の成果報告等を通じて、宗教や人種の壁を超えた"人間同志と自然と命のつながりを取り戻す"活動や埋葬と葬送のあり方を考えます。
墓地を探している方、自然環境とのかかわりで「終活」をお考えの方や、関係各方面の研究者をはじめ、高齢・成熟社会における新たなビジネスモデルを模索している企業や関連事業者の方など広くご参加をお勧めいたします。

【シンポジウム開催の背景と目的】

「森になる」は、高齢化やコミュニティの崩壊による孤独死や若年層の自殺、遺骨放棄や無縁墓の増大、墓地不足などの現代日本の社会的矛盾と、荒廃が進む自然環境に対して、森をキーワードにした"つながり"の回復活動と、新たな葬送によって問題の解決を目指しています。2013年 1月に一般社団法人を設立して海外視察や学会発表などを進めてまいりましたが、本シンポジウム開催を契機により具体的な活動を開始いたします。
「森になる」は、遺跡ではなく20世紀につくられた施設ながら、その美しき環境創造と思想によってユネスコの世界文化遺産に認定されているストックホルム郊外の「スクーグスチルコゴーデン(森の墓地)」をモデルとして森の墓地を展開します。森の墓地はできるだけ自然林を復元することを目指し、森の専門家である宮脇昭博士が提唱実践する「潜在自然植生」による植栽法を想定しています。
今後は「土地本来の森」を取り戻す植樹活動と、森林葬施設の具体化に加え、人と人のつながりによる充実した生き方に関する研究と啓蒙活動を進めます。また、これらの活動の前提となる個人会員と事業パートナーの募集も開始いたします。

【「森になるシンポジウム2013」開催概要】

テーマ:自ら樹になり森になることで環境と子孫を守ろう!
開催日時:2013年12月17日(火) 13:30〜17:00
会  場:いきいきプラザ一番町  カスケードホール
 http://www.ikiikiplaza-eiwa.jp/access.html
     東京都千代田区一番町12 
     TEL:03-3265-6311
参加費用:3,000円
主  催:一般社団法人 森になる
臨  席:スウェーデン大使館よりウルフ・セールマルク公使

【プログラム内容】
※詳細はホームページを参照
I.基調講演:「森になる」が目指すもの  
        河野秀海 (森になる 代表理事) 
II.「森になる生き方」とは:国際宗教心理学会議2013発表報告より 
        吉川宗男 (ハワイ大学名誉教授)
        尾崎真奈美 (相模女子大学准教授)
III.「森になる」をどう実践するか
        ゲストスピーチ  ウルフ・セールマルク (スウェーデン公使)
        世界文化遺産「森の墓地」視察研究報告
IV.パネルディスカッション:学術分野、産業分野のスペシャリストによる討論
        

【参加申込み方法】

「森になる」ホームページの「森になるシンポジウム2013」ページからお申込みください。
参加申込み確認メールをお送りします。参加費は開催当日の受付で現金でお支払いお願いいたします。

「森になる」ホームページ  http://morininaru.net

【参加申し込み関する問い合わせ先】
森になるシンポジウム2013事務局   Email: info@morininaru.net

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【参考:「森になる」関連事項の解説・補足】

◆世界文化遺産スクーグスチルコゴーデン(森の墓地)
スウェーデンのストックホルム郊外に1940年に完成した優美なランドスケープで自然と一体化した96haの「森の墓地」。火葬場1か所、葬儀用礼拝堂5か所、屋外斎場1か所があり、宗派を問わず散骨等で10万の死者が眠る。1994年ユネスコの世界文化遺産に認定された。
(ユネスコホームページ http://whc.unesco.org/en/list/558 )
◆死が身近な多死社会
2010年の日本の年間死亡者数は119万7千人で、2040年にはその1.4倍の166万9千人になると推計されている。2010年には日本のどこかで26秒に1人お亡くなりになったが、2040年には19秒に1人となる。かつてない多死社会を迎え、従来は忌み嫌われて話題にすることも慎まれてきた「死」に対して、より能動的に捉える「終活」が注目を集めている。
◆樹林葬への関心の高まり
終活の一環として相続や延命措置、葬儀に関することに加え、埋葬に関しても自身の希望をかなえようとの機運が高まっている。都市部では深刻な墓地不足である一方、管理されなくなった無縁墓も増大しており、次代の親族に墓地に関する負担をなくすとともに自然や大地との関わりを大切にしたいとの発想の都市生活者の間で樹林葬が注目を集めている。
2012年に500人の募集に対して8,169人が応募して16.3倍の倍率が大きな話題となった東京都小平市の都営小平霊園の樹林墓地は、2013年8月の募集では募集枠を1,600人に増やしたが、前年の約2倍の1万5,833人との応募があり9.9倍の倍率となった。
◆樹木葬・樹林葬・森林葬(みどりの埋葬)の違い
明確な定義はないが、樹木葬は特定の1本の木の根元に1人(あるいは家族)だけの遺骨を埋葬し、樹林葬は木のある一定のエリアに複数人の遺骨を埋葬する形態を表すことが多い。いずれも墓石はないが、石の献花台や名前を刻むプレートが設置されていることが多い。
「森になる」では個人のメモリアル植樹による森の復活と、樹木葬、樹林葬を含めた埋葬を行う「森林葬(みどりの埋葬)」を提案するとともに、幅広い世代の交流が可能な滞在・休養施設等も複合した「美しく楽しい森」の実現を目指す。
◆森林荒廃と環境復元の必要性
日本は国土面積の66%を森林が占める世界有数の森林大国ながら、その森林の4割は杉を中心とした人工林(育成林)である。林業の衰退に伴い人工林に十分な手入れがされず荒廃が進み台風等の被害を受けたり大雨による土砂災害を誘発している。
「森になる」では世界1,700か所で4,000万本以上の植樹を成功させている横浜国立大学名誉教授の宮脇昭博士が提唱する手入れが不要な潜在自然植生法で、深い根で地盤保持能力が高い広葉樹の植樹を行っていく予定である。博士からは植樹・育樹に関する技術提供の確約を得ている。
◆「森になる」会員について
つながりの回復を学び実践しながら将来的に「森」に埋葬される個人会員と、法人賛助会員として「森」の実現に関わる土地オーナー、不動産事業者、宗教法人や、葬儀・霊園・造園・石材事業者をはじめ、建設・設計・デザイン、医療・介護・福祉、高齢者住宅、保険、金融、ITC企業、教育機関などを想定している。今年度は登録のみの無料会員とし、規約と特典を整備した来年度から正会員・賛助会員を募集する。地方自治体や公的機関との連携も視野に入れている。
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