食材の宝庫であり全国有数の温泉地・伊豆を有する静岡県から食と温泉文化を発信、令和5年度「ふじのくに食と温泉文化フォーラム」開催レポート
[23/11/30]
提供元:PRTIMES
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日時:2023年11月1日(水) 10:00〜17:30/会場:プラサヴェルデ(沼津市)
静岡県では、東アジア文化都市事業(※1)として、本県が誇る食文化と温泉文化を国内外に発信することを目的に、11月1日(水)にプラサヴェルデ(沼津市)にて、国内外の実践者や有識者による講演やパネルディスカッションで構成した、令和5年度「ふじのくに食と温泉文化フォーラム」を開催しました。
静岡県は、世界文化遺産の富士山、ユネスコ世界ジオパークの伊豆半島、駿河湾や浜名湖に代表される地形・風土を活かした食材の宝庫です。古くから東海道を行き交う旅人に、四季折々の旬のご馳走をふるまい、豊かな食文化を築いてきました。また、2,000以上の源泉を有する国内有数の温泉地であり、中でもその9割以上が分布する伊豆地域は、川端康成や井上靖などの文豪を惹きつけた歴史的温泉地として広く知られています。
本フォーラムは、こうした本県特有の「食文化」と「温泉文化」を国内外の方々に知っていただき、魅力を感じていただくことを主眼に開催いたしました。
(※1)「東アジア文化都市」は、日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日本・中国・韓国の3か国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施するものです。これにより,東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図ることを目指します。
また、東アジア文化都市に選定された都市がその文化的特徴を生かして、文化芸術・クリエイティブ産業・観光の振興を推進することにより、事業実施を契機として継続的に発展することも目的としています。
冒頭の挨拶では、静岡県知事・川勝平太より、静岡県は439品目もの食材の宝庫であること、全国でも有数の
温泉地であること、そして、農林水産省が2016年に創設した「農泊 食文化海外発信地域(SAVOR JAPAN/セイバージャパン)」(https://savorjp.info/about/)として、富士山麓・伊豆半島地域が新たに選定されたことなど、静岡県のポテンシャルの高さをアピールしました。
(https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/wasyoku/attach/pdf/231026-1.pdf)
[画像1: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-37c7be697e5046c0e173-0.jpg ]
続いて、来賓のご挨拶として、観光庁 観光資源課 課長・竹内大一郎氏より、日本が持続可能な観光立国として世界にアピールしていく上で豊富な観光資源を活用した静岡県のガストロノミーツーリズムの取り組みに大きな期待を寄せているとのお言葉をいただきました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-881fa57e58e9b8746c3b-1.jpg ]
また、環境省 温泉保護利用推進室 室長・坂口隆氏より、平成29年より環境省が推進する「新・湯治」という、食や文化、歴史、景観など、温泉地の活性化に向けた様々な要素を磨き上げる取り組みを、約2,000の源泉を有し、食材の宝庫である静岡県から積極的に発信してもらいたいとの期待のお言葉をいただ
きました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-ccee881c3f35f6d86997-2.jpg ]
【令和5年度「ふじのくに食と温泉文化フォーラム」開催概要】
●日時:2023年11月1日(水) 開場9:00 開演10:00
●会場:プラサヴェルデ(沼津市大手町1丁目1-4)
●主催:静岡県
●後援:文化庁、観光庁、環境省、株式会社時事通信社
●HP:https://fujinokuni-food-onsen.com/
●入場:無料【希望者のみ交流会:7,000円(税込)】 ※オンラインでのライブ配信あり。
◎基調講演
[画像4: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-ae4d7102aeb5d9332591-3.jpg ]
基調講演では、一般社団法人 富士・箱根・伊豆国際学会 会長・五條堀孝氏より、「地域DNAから見たポストウェルネス〜食と温泉の再定義と未来への挑戦〜」をテーマに、食と温泉を以下のように再定義いただきました。
・温泉を「行楽」、「湯治」、「リハビリ」、「気分転換」、「温泉治療」として捉える。
・食を「食料食」(食料危機対応食、災害被災対応食)、「普通食」(日常生活の食、細胞培養肉などフードテック、アレルギー対策食)、「美食・ガストロノミー」(文化としての食)、「その他」(宇宙食など)として捉え直す。
その上で資源を観光事業にどのように活かしていけば良いのかを中長期的なビジョンに基づいて進めていく必要があるとお話しいただきました。
午後は、「食」と「温泉」に分かれて、各領域の専門家が参加するトークセッション、パネルディスカッション、シンポジウムが開催されました。
◎食プログラム
■トークセッション:テーマ【食のバトンをつなぎ、新たな価値を生み出す】
株式会社ジオ―ド 代表取締役・門上武司氏をモデレーターに迎え、世界が注目する焼津の魚の匠・前田尚毅氏(株式会社サスエ前田魚店・店主)と肉の匠・新保吉伸氏(株式会社サカエヤ・代表取締役)が食材のポテンシャルを最大限に引き出すためには、食材ごとに異なる最適な環境や料理人の技量をも勘案した食材の扱い方が重要
である点などのお話をいただきました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-252cff7829f2acfdf862-4.jpg ]
■パネルディスカッション:テーマ【ガストロノミーツーリズムの可能性〜その土地の食の魅力を伝える〜】
株式会社料理通信社 取締役 エグゼクティブ・プロデューサー・坂西理絵氏をモデレーターに迎え、イタリアンの「リストランテ桜鏡」の総料理長・黒羽徹氏、1日限定1組の創作和食「羅漢」の女将・加藤敦子氏、北欧料理のエッセンスを取り入れた1つ星レストラン「L’ARGENT」のシェフ・加藤順一氏が、ガストロノミーツーリズムに必要なことは、地元の生産者との信頼関係をはじめ、地域性を活かした料理の提供方法などにも工夫を凝らすことが重要であること等のお話をいただきました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-1891418fbe81b934bfbf-5.jpg ]
■事例紹介:テーマ【温泉と食を活用した観光振興】
[画像7: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-dd6fb97b19902f235d81-6.jpg ]
最後に、一般社団法人ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構の理事長小川正人氏より、実践を通じた温泉と食を活用した観光振興の可能性や静岡県の豊富な資源を活かした理想的なガストロノミーツーリズムの在り方等をご提言いただきました。
◎温泉プログラム
■シンポジウム:テーマ【温泉と心の健康づくり〜世界から注目されるポストウェルネスとしての日本の温泉〜】
「ウェルネス」や「治療」として温泉が活用されているドイツ・イタリア・ハンガリーの温泉のプロフェッショナルから見た日本と欧州の温泉の魅力に触れていただきながら、高齢化社会を背景とした、日本と欧州の温泉文化の融合による、温泉の新たな可能性などについて、実践や学術的観点から解説いただきました。
[画像8: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-ace1dc0232ec6fe62cf5-7.jpg ]
■トークセッション:テーマ【温泉地の活性化】
また、温泉地の活性化をテーマに、一般社団法人 日本健康開発財団 主席研究員・後藤康彰氏、一般社団法人下呂温泉観光協会 会長・瀧康洋氏、東鳴子温泉「旅館大沼」五代目湯守・大沼伸治氏、株式会社サンエスメンテナンス 専務取締役・塩見泰美氏、タイ・スパ・プロフェッショナル協会 理事長・Naparat C.Srilapan 氏より、温泉を中心とした多様なサービス・産業連携について取り組み事例等をご紹介いただきました。
[画像9: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-c4d65a5a27e3933909a5-8.jpg ]
■事例紹介:テーマ【伊豆の温泉×スポーツ等の取組】
最後に、静岡県経済産業部 参事・長尾吉秀より、源泉数では全国3位、宿泊施設数では全国1位を誇る伊豆地域の温泉と地域資源を活用した「ICOIプロジェクト」の内容を紹介。温泉とスポーツを組み合わせたサービス創出事例等を紹介しました。
フォーラム終了後は、副知事・出野 勉氏のご発声で交流会がスタートし、静岡県のガストロノミーツーリズムの構築や温泉文化の発展に向けて、登壇者や参加者を交えた終始和やかな雰囲気の中で意見交換が行われました。
翌日の11月2日(木)は、関係者やプレスを対象とした静岡県の「食」と「温泉」を知る3コースのツアーを実施。食や温泉の背景にある歴史や文化を実体験いただきました。
[画像10: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-ec07238b09dc76d6222e-9.jpg ]
◎静岡県の食と温泉を核とした取り組みについて
静岡県は、日本一の富士山をはじめ、日本一深い駿河湾、439品目もの食材、さらに、2,000以上の源泉を有し、伊豆を中心とした温泉地など豊富な観光資源に恵まれています。このような資源を有機的に結び付け、県外、国外からの観光誘客の増加を図るために、観光事業における世界的な潮流であるガストロノミーツーリズムの取り組みを始めています。
[画像11: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-6ca74d005ca7f99cf8b4-10.jpg ]
ガストロノミー(Gastronomy)とは食の体験を通し、その土地でしか味わうことのできない食やその文化を理解すること、つまり、食の背景にある歴史や文化を知ることも含めた総合的な価値に触れる考え方です。
食や食文化を活かした観光サービスの創出に向け、料理人、生産者、観光事業者、学術・文化・教育、製造・加工、流通、販売、金融、メディア等の連携を進めるため、無料の会員制ネットワーク組織「ガストロノミーツ
ーリズムフォーラム」を2023年9月に設立。フォーラムでは、地域ならではの食や食文化、観光資源を磨き上げ、地域の特色ある質の高い食体験ができる場を多数つくることを目指します。
先行して浜名湖、遠州、駿府、伊豆の4地域で旅行事業者にも加わっていただきながら今年度中の旅行商品化を目指して開発中です。
温泉については、2023年1月より、伊豆地域の豊かな温泉資源を活用し、食やスポーツなどと組み合わせた、新しいヘルスケア産業を生み出すための事業「伊豆ヘルスケア温泉イノベーション(ICOI:イコイ)プロジェクト」(https://www.pref.shizuoka.jp/sangyoshigoto/kigyoshien/shuseki/1056327/index.html)をスタートしました。ICOIプロジェクトでは「湯治・ヘルスツーリズム」「スポーツ」「ワ―ケーション」の3つの柱を立て、温泉の健康増進効果を科学的に検証・数値化し、その根拠をもとに、県が市町や地域の企業・団体と協力しながら、伊豆に適した新しいヘルスケア産業を創造します。
また、温泉に関する調査・研究や人材育成を通じた研究拠点の創出も目指しています。
[画像12: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-4d2361d666f0ef4dfa23-11.jpg ]
<本件に関する問合せ先>
【食に関するお問い合わせ】 静岡県スポーツ・文化観光部 観光政策課 企画班 TEL.054-221-3617
【温泉に関するお問い合わせ】静岡県経済産業部 新産業集積課 新産業集積班 TEL.054-221-2985
静岡県では、東アジア文化都市事業(※1)として、本県が誇る食文化と温泉文化を国内外に発信することを目的に、11月1日(水)にプラサヴェルデ(沼津市)にて、国内外の実践者や有識者による講演やパネルディスカッションで構成した、令和5年度「ふじのくに食と温泉文化フォーラム」を開催しました。
静岡県は、世界文化遺産の富士山、ユネスコ世界ジオパークの伊豆半島、駿河湾や浜名湖に代表される地形・風土を活かした食材の宝庫です。古くから東海道を行き交う旅人に、四季折々の旬のご馳走をふるまい、豊かな食文化を築いてきました。また、2,000以上の源泉を有する国内有数の温泉地であり、中でもその9割以上が分布する伊豆地域は、川端康成や井上靖などの文豪を惹きつけた歴史的温泉地として広く知られています。
本フォーラムは、こうした本県特有の「食文化」と「温泉文化」を国内外の方々に知っていただき、魅力を感じていただくことを主眼に開催いたしました。
(※1)「東アジア文化都市」は、日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日本・中国・韓国の3か国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施するものです。これにより,東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図ることを目指します。
また、東アジア文化都市に選定された都市がその文化的特徴を生かして、文化芸術・クリエイティブ産業・観光の振興を推進することにより、事業実施を契機として継続的に発展することも目的としています。
冒頭の挨拶では、静岡県知事・川勝平太より、静岡県は439品目もの食材の宝庫であること、全国でも有数の
温泉地であること、そして、農林水産省が2016年に創設した「農泊 食文化海外発信地域(SAVOR JAPAN/セイバージャパン)」(https://savorjp.info/about/)として、富士山麓・伊豆半島地域が新たに選定されたことなど、静岡県のポテンシャルの高さをアピールしました。
(https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/wasyoku/attach/pdf/231026-1.pdf)
[画像1: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-37c7be697e5046c0e173-0.jpg ]
続いて、来賓のご挨拶として、観光庁 観光資源課 課長・竹内大一郎氏より、日本が持続可能な観光立国として世界にアピールしていく上で豊富な観光資源を活用した静岡県のガストロノミーツーリズムの取り組みに大きな期待を寄せているとのお言葉をいただきました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-881fa57e58e9b8746c3b-1.jpg ]
また、環境省 温泉保護利用推進室 室長・坂口隆氏より、平成29年より環境省が推進する「新・湯治」という、食や文化、歴史、景観など、温泉地の活性化に向けた様々な要素を磨き上げる取り組みを、約2,000の源泉を有し、食材の宝庫である静岡県から積極的に発信してもらいたいとの期待のお言葉をいただ
きました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-ccee881c3f35f6d86997-2.jpg ]
【令和5年度「ふじのくに食と温泉文化フォーラム」開催概要】
●日時:2023年11月1日(水) 開場9:00 開演10:00
●会場:プラサヴェルデ(沼津市大手町1丁目1-4)
●主催:静岡県
●後援:文化庁、観光庁、環境省、株式会社時事通信社
●HP:https://fujinokuni-food-onsen.com/
●入場:無料【希望者のみ交流会:7,000円(税込)】 ※オンラインでのライブ配信あり。
◎基調講演
[画像4: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-ae4d7102aeb5d9332591-3.jpg ]
基調講演では、一般社団法人 富士・箱根・伊豆国際学会 会長・五條堀孝氏より、「地域DNAから見たポストウェルネス〜食と温泉の再定義と未来への挑戦〜」をテーマに、食と温泉を以下のように再定義いただきました。
・温泉を「行楽」、「湯治」、「リハビリ」、「気分転換」、「温泉治療」として捉える。
・食を「食料食」(食料危機対応食、災害被災対応食)、「普通食」(日常生活の食、細胞培養肉などフードテック、アレルギー対策食)、「美食・ガストロノミー」(文化としての食)、「その他」(宇宙食など)として捉え直す。
その上で資源を観光事業にどのように活かしていけば良いのかを中長期的なビジョンに基づいて進めていく必要があるとお話しいただきました。
午後は、「食」と「温泉」に分かれて、各領域の専門家が参加するトークセッション、パネルディスカッション、シンポジウムが開催されました。
◎食プログラム
■トークセッション:テーマ【食のバトンをつなぎ、新たな価値を生み出す】
株式会社ジオ―ド 代表取締役・門上武司氏をモデレーターに迎え、世界が注目する焼津の魚の匠・前田尚毅氏(株式会社サスエ前田魚店・店主)と肉の匠・新保吉伸氏(株式会社サカエヤ・代表取締役)が食材のポテンシャルを最大限に引き出すためには、食材ごとに異なる最適な環境や料理人の技量をも勘案した食材の扱い方が重要
である点などのお話をいただきました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-252cff7829f2acfdf862-4.jpg ]
■パネルディスカッション:テーマ【ガストロノミーツーリズムの可能性〜その土地の食の魅力を伝える〜】
株式会社料理通信社 取締役 エグゼクティブ・プロデューサー・坂西理絵氏をモデレーターに迎え、イタリアンの「リストランテ桜鏡」の総料理長・黒羽徹氏、1日限定1組の創作和食「羅漢」の女将・加藤敦子氏、北欧料理のエッセンスを取り入れた1つ星レストラン「L’ARGENT」のシェフ・加藤順一氏が、ガストロノミーツーリズムに必要なことは、地元の生産者との信頼関係をはじめ、地域性を活かした料理の提供方法などにも工夫を凝らすことが重要であること等のお話をいただきました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-1891418fbe81b934bfbf-5.jpg ]
■事例紹介:テーマ【温泉と食を活用した観光振興】
[画像7: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-dd6fb97b19902f235d81-6.jpg ]
最後に、一般社団法人ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構の理事長小川正人氏より、実践を通じた温泉と食を活用した観光振興の可能性や静岡県の豊富な資源を活かした理想的なガストロノミーツーリズムの在り方等をご提言いただきました。
◎温泉プログラム
■シンポジウム:テーマ【温泉と心の健康づくり〜世界から注目されるポストウェルネスとしての日本の温泉〜】
「ウェルネス」や「治療」として温泉が活用されているドイツ・イタリア・ハンガリーの温泉のプロフェッショナルから見た日本と欧州の温泉の魅力に触れていただきながら、高齢化社会を背景とした、日本と欧州の温泉文化の融合による、温泉の新たな可能性などについて、実践や学術的観点から解説いただきました。
[画像8: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-ace1dc0232ec6fe62cf5-7.jpg ]
■トークセッション:テーマ【温泉地の活性化】
また、温泉地の活性化をテーマに、一般社団法人 日本健康開発財団 主席研究員・後藤康彰氏、一般社団法人下呂温泉観光協会 会長・瀧康洋氏、東鳴子温泉「旅館大沼」五代目湯守・大沼伸治氏、株式会社サンエスメンテナンス 専務取締役・塩見泰美氏、タイ・スパ・プロフェッショナル協会 理事長・Naparat C.Srilapan 氏より、温泉を中心とした多様なサービス・産業連携について取り組み事例等をご紹介いただきました。
[画像9: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-c4d65a5a27e3933909a5-8.jpg ]
■事例紹介:テーマ【伊豆の温泉×スポーツ等の取組】
最後に、静岡県経済産業部 参事・長尾吉秀より、源泉数では全国3位、宿泊施設数では全国1位を誇る伊豆地域の温泉と地域資源を活用した「ICOIプロジェクト」の内容を紹介。温泉とスポーツを組み合わせたサービス創出事例等を紹介しました。
フォーラム終了後は、副知事・出野 勉氏のご発声で交流会がスタートし、静岡県のガストロノミーツーリズムの構築や温泉文化の発展に向けて、登壇者や参加者を交えた終始和やかな雰囲気の中で意見交換が行われました。
翌日の11月2日(木)は、関係者やプレスを対象とした静岡県の「食」と「温泉」を知る3コースのツアーを実施。食や温泉の背景にある歴史や文化を実体験いただきました。
[画像10: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-ec07238b09dc76d6222e-9.jpg ]
◎静岡県の食と温泉を核とした取り組みについて
静岡県は、日本一の富士山をはじめ、日本一深い駿河湾、439品目もの食材、さらに、2,000以上の源泉を有し、伊豆を中心とした温泉地など豊富な観光資源に恵まれています。このような資源を有機的に結び付け、県外、国外からの観光誘客の増加を図るために、観光事業における世界的な潮流であるガストロノミーツーリズムの取り組みを始めています。
[画像11: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-6ca74d005ca7f99cf8b4-10.jpg ]
ガストロノミー(Gastronomy)とは食の体験を通し、その土地でしか味わうことのできない食やその文化を理解すること、つまり、食の背景にある歴史や文化を知ることも含めた総合的な価値に触れる考え方です。
食や食文化を活かした観光サービスの創出に向け、料理人、生産者、観光事業者、学術・文化・教育、製造・加工、流通、販売、金融、メディア等の連携を進めるため、無料の会員制ネットワーク組織「ガストロノミーツ
ーリズムフォーラム」を2023年9月に設立。フォーラムでは、地域ならではの食や食文化、観光資源を磨き上げ、地域の特色ある質の高い食体験ができる場を多数つくることを目指します。
先行して浜名湖、遠州、駿府、伊豆の4地域で旅行事業者にも加わっていただきながら今年度中の旅行商品化を目指して開発中です。
温泉については、2023年1月より、伊豆地域の豊かな温泉資源を活用し、食やスポーツなどと組み合わせた、新しいヘルスケア産業を生み出すための事業「伊豆ヘルスケア温泉イノベーション(ICOI:イコイ)プロジェクト」(https://www.pref.shizuoka.jp/sangyoshigoto/kigyoshien/shuseki/1056327/index.html)をスタートしました。ICOIプロジェクトでは「湯治・ヘルスツーリズム」「スポーツ」「ワ―ケーション」の3つの柱を立て、温泉の健康増進効果を科学的に検証・数値化し、その根拠をもとに、県が市町や地域の企業・団体と協力しながら、伊豆に適した新しいヘルスケア産業を創造します。
また、温泉に関する調査・研究や人材育成を通じた研究拠点の創出も目指しています。
[画像12: https://prtimes.jp/i/130713/2/resize/d130713-2-4d2361d666f0ef4dfa23-11.jpg ]
<本件に関する問合せ先>
【食に関するお問い合わせ】 静岡県スポーツ・文化観光部 観光政策課 企画班 TEL.054-221-3617
【温泉に関するお問い合わせ】静岡県経済産業部 新産業集積課 新産業集積班 TEL.054-221-2985