【株式会社PXP】 新技術!自由に貼ってつなげる「曲がる太陽電池」
[23/12/22]
提供元:PRTIMES
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大きさも形も自由なソーラーパネルが実現
次世代太陽電池で世界に挑戦しているスタートアップ、株式会社PXP(本社:神奈川県相模原市以下PXP)は、この度、自由に貼ってつなげる「曲がる太陽電池」の新技術を開発しました。
極薄の金属箔基板(正極)上に太陽電池を形成し、最表面に櫛状電極(負極)を形成した太陽電池セルの、裏(正極)と表(負極)を直接貼り合わせてつなげることで、大きさも形も自由なソーラーパネルが作製可能になりました。
セルをつなげる方法は、タブ線とはんだを用いてつなげる方法が一般的ですが、コスト削減や銀の使用量の削減のために、セルを直接貼り合わせてつなげる方法の開発が、近年活況となってきています。セルを貼り合わせる方法では、導電性接着剤を用いるのが一般的ですが、金属箔基板を用いた「曲がる太陽電池」で導電性接着剤を用いた場合、はんだで貼り合わせた場合に比べ、電気抵抗が高くなってしまい、性能が低下してしまう問題がありました。PXPは、はんだフリーかつ銀フリーで簡単にセルを貼り合わせる新技術を開発し、はんだ同等の電気抵抗で貼り合わせが可能になりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/131866/3/resize/d131866-3-a6112def1bb5d9adde13-0.png ]
PXPは2020年の創業以来、「軽くて曲がる、割れないソーラーパネル」を開発してまいりました。
▽振動につよい
車載ソーラーなどのように機械的振動や温度変化(熱的振動)の激しい環境では、セルの接合部分に高い信頼性が求められます。はんだを用いた従来型の太陽電池では、機械的振動や熱的振動で接合部分にクラックが入ったり、接合部分が剥がれてしまう問題がありましたが、新技術では、はんだを用いないため耐振性が向上します。
▽発電面積ロスが少ない
従来型の太陽電池セルの受光面側には、タブ線を接合をするためのバスバーと呼ばれる糊代部分が必要となり、その部分は影となるため発電面積ロスとなりますが、バスバーを隠すようにセルを貼り合わせることで、バスバー部分の発電面積ロスをなくすことができます。また、貼り合わせの場合、セルをすき間なく並べることができるため、さらに発電面積ロスを低減することができます。極薄の金属箔基板を用いているため、割れることなく、さらにほとんど厚みを増すことなく貼り合わせが可能となりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/131866/3/resize/d131866-3-e69d92844391e10fd0f1-1.png ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/131866/3/resize/d131866-3-62e1a1306671585ef7aa-2.png ]
最高技術責任者:杉本広紀は以下の通り話しています。
「太陽電池の性能を低下させることなくセルを貼り合わせる技術ができたことで、ソーラーパネルを大面積化しても高い性能を維持できるようになりました。また、新技術は全固体電池一体型ソーラーパネルの接合にも活かされます。基板がフレキシブルなだけでなく、つなぎ方もフレキシブルになることで、従来型の太陽電池の枠を超えた幅広いアプリケーションで、ソーラーエネルギーが手軽に利用できるようになると期待されます。」
【株式会社PXPについて】
ソーラーパネルのデバイス研究と量産技術開発の豊富な経験を持つ技術者が集まり、2020年に相模原市に設立したグリーンテック開発のスタートアップです。
世界初の方法でペロブスカイト/カルコパイライトのタンデム構造を用いた、軽くて曲がる、割れないソーラーパネルや全固体電池一体型ソーラーパネルの研究開発を行っており、2023年内にも量産性検証用パイロットラインが完成します。
※用語解説
タンデム太陽電池:
分光感度の異なる複数の太陽電池を重ねて用いることで、幅広い波長の光を無駄なく電気に変換する太陽電池。PXPは紫外光から赤い光で良く発電するペロブスカイト太陽電池と、赤い光から赤外光で良く発電するカルコパイライト太陽電池を重ねて用いています。
全固体電池:
電解質に固体材料を用いた蓄電池。耐熱性が高く安全性が高い。
株式会社PXP
設立 2020年7月
代表 亀田 繁明
本社 神奈川県相模原市緑区
HP https://pxpco.jp/
SNS https://twitter.com/pxp_en
次世代太陽電池で世界に挑戦しているスタートアップ、株式会社PXP(本社:神奈川県相模原市以下PXP)は、この度、自由に貼ってつなげる「曲がる太陽電池」の新技術を開発しました。
極薄の金属箔基板(正極)上に太陽電池を形成し、最表面に櫛状電極(負極)を形成した太陽電池セルの、裏(正極)と表(負極)を直接貼り合わせてつなげることで、大きさも形も自由なソーラーパネルが作製可能になりました。
セルをつなげる方法は、タブ線とはんだを用いてつなげる方法が一般的ですが、コスト削減や銀の使用量の削減のために、セルを直接貼り合わせてつなげる方法の開発が、近年活況となってきています。セルを貼り合わせる方法では、導電性接着剤を用いるのが一般的ですが、金属箔基板を用いた「曲がる太陽電池」で導電性接着剤を用いた場合、はんだで貼り合わせた場合に比べ、電気抵抗が高くなってしまい、性能が低下してしまう問題がありました。PXPは、はんだフリーかつ銀フリーで簡単にセルを貼り合わせる新技術を開発し、はんだ同等の電気抵抗で貼り合わせが可能になりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/131866/3/resize/d131866-3-a6112def1bb5d9adde13-0.png ]
PXPは2020年の創業以来、「軽くて曲がる、割れないソーラーパネル」を開発してまいりました。
▽振動につよい
車載ソーラーなどのように機械的振動や温度変化(熱的振動)の激しい環境では、セルの接合部分に高い信頼性が求められます。はんだを用いた従来型の太陽電池では、機械的振動や熱的振動で接合部分にクラックが入ったり、接合部分が剥がれてしまう問題がありましたが、新技術では、はんだを用いないため耐振性が向上します。
▽発電面積ロスが少ない
従来型の太陽電池セルの受光面側には、タブ線を接合をするためのバスバーと呼ばれる糊代部分が必要となり、その部分は影となるため発電面積ロスとなりますが、バスバーを隠すようにセルを貼り合わせることで、バスバー部分の発電面積ロスをなくすことができます。また、貼り合わせの場合、セルをすき間なく並べることができるため、さらに発電面積ロスを低減することができます。極薄の金属箔基板を用いているため、割れることなく、さらにほとんど厚みを増すことなく貼り合わせが可能となりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/131866/3/resize/d131866-3-e69d92844391e10fd0f1-1.png ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/131866/3/resize/d131866-3-62e1a1306671585ef7aa-2.png ]
最高技術責任者:杉本広紀は以下の通り話しています。
「太陽電池の性能を低下させることなくセルを貼り合わせる技術ができたことで、ソーラーパネルを大面積化しても高い性能を維持できるようになりました。また、新技術は全固体電池一体型ソーラーパネルの接合にも活かされます。基板がフレキシブルなだけでなく、つなぎ方もフレキシブルになることで、従来型の太陽電池の枠を超えた幅広いアプリケーションで、ソーラーエネルギーが手軽に利用できるようになると期待されます。」
【株式会社PXPについて】
ソーラーパネルのデバイス研究と量産技術開発の豊富な経験を持つ技術者が集まり、2020年に相模原市に設立したグリーンテック開発のスタートアップです。
世界初の方法でペロブスカイト/カルコパイライトのタンデム構造を用いた、軽くて曲がる、割れないソーラーパネルや全固体電池一体型ソーラーパネルの研究開発を行っており、2023年内にも量産性検証用パイロットラインが完成します。
※用語解説
タンデム太陽電池:
分光感度の異なる複数の太陽電池を重ねて用いることで、幅広い波長の光を無駄なく電気に変換する太陽電池。PXPは紫外光から赤い光で良く発電するペロブスカイト太陽電池と、赤い光から赤外光で良く発電するカルコパイライト太陽電池を重ねて用いています。
全固体電池:
電解質に固体材料を用いた蓄電池。耐熱性が高く安全性が高い。
株式会社PXP
設立 2020年7月
代表 亀田 繁明
本社 神奈川県相模原市緑区
HP https://pxpco.jp/
SNS https://twitter.com/pxp_en