シンガポールのコワーキングスペースOne&Coは偶発的なビジネス機会をデジタル上で再現するフィジタルオフィス構想「IDOVATAR」の実証実験を開始します。
[20/08/18]
提供元:PRTIMES
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フィジカルなコワーキング体験価値とデジタル音声技術を融合 *フィジタル:フィジカルとデジタル両方における行動の融合を表す造語(Physical+Digital=Phygital)
東日本旅客鉄道株式会社 シンガポール事務所(以下JR東日本)がシンガポールで展開するコワーキングスペースOne&Coは、シンガポール国立大学(以下NUS) Research Associateの川内見作氏による監修の元、フィジタルオフィス構想「IDOVATAR」の実証実験を開始。2020年9月中のβ版公開を目指します。
新型コロナで世界が変わり続ける中、「働く空間」はどのように変化をしていくべきなのか。進化(イノベーション)を続ける上で働く空間はとても重要であり、私たちOne&Coにとって、とても興味ある分野です。ウェビナーやオンラインイベントなど、ビジネスの新たなデジタルプラットフォームが定番化しつつ、更にその価値や機能を刷新しようと世界中で新たな試みが広がっています。
そんな中One&Coでも、NUSの川内氏と共同で、働く空間の新たな可能性を探り続けることを開始。またOne&Coのプロデュースから運営まで手がけている株式会社CO&COと、東南アジアでスタートアップスタジオを展開するGAOGAO Pte. Ltd.による全面協力により、フィジカルなコワーキング体験価値とデジタル音声技術を融合させたビジネスプラットフォームの実現に向けた実証実験開始を決定しました。以下に現時点で予定している実験概要をご紹介させて頂きます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-470064-2.png ]
1)フィジタルオフィス構想「IDOVATAR」とは
コワーキングスペースOne&Coが運営する、3D空間上で距離が近い方、複数でのリアルタイム音声対話が可能なビジネスプラットフォームです。オフィスとリモート双方でのシームレスな働き方支援や、フィジカルとデジタル双方でのコミュニティづくり、国境を越えたビジネスコミュニケーション活性化など、コワーキング事業者だからこそ設計可能なセレンディピティ(偶然で幸運な発見)創出を目指します。
2)One&Coとは
事業主体であるJR東日本グループが、日本企業の海外展開や産品輸出の支援、あるいは東南アジアの企業が日本とつながる機会づくりをしていくことが日本のインフラ企業としての役割であると考え、2019年にコワーキングスペースOne&Coを立ち上げ。Platform for Innovative Businessesをコンセプトに、大きな変化を続ける社会を意識したコミュニティ形成や、スタートアップと大手企業の新たなコラボレーション機会をサポートしています。
https://www.oneandco.sg/ja/
[画像2: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-336223-8.png ]
3)「IDOVATAR」命名の背景
在宅勤務の日常化により、会社へ出勤せずとも事業が成立するこの状況は今後も継続する可能性が高いとOne&Coでは考えています。一方で、顔を合わせたミーティングがなくなり、日々の雑談が極端に少なくなったことで、新しいビジネスアイディアの交換機会が不足、そしてまた新任駐在員や新入社員育成が困難になったり、各種プロジェクトの遅延が生じたり、これまでの海外進出手法が通用しなくなったなどの声を多く聞くようになりました。そのような状況をサポートするフィジタルなビジネスプラットフォームとして、自分の分身でもあるアバター(AVATAR)が、国や居場所を気にせず気軽に移動(IDO)し、井戸端会議(IDOBATA)のような感覚でビジネスコミュニケーションが出来る、そんな働く空間を作りたいという思いに至り、「IDOVATAR」と命名しました。
※井戸端会議は、昔から職場内のガス抜きとして、また仕事の成果を共に喜んだり、時に悩みや困りごとを察したりと、チームビルディングとしても欠かせないものでした。井戸端会議の内容は、それぞれの立場から物事を見た意見の共有であり、自分が無意識のうちに偏った理解をしてしまっている場合には客観的なフィードバックを得ることができる、更に今までにない気づきを得ることも非常に多いのが特徴。
[画像3: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-261248-9.png ]
4)IDOVATAR実装予定機能
1.井戸端会議機能:3D空間上で距離が近い方と、複数でのリアルタイム音声対話が可能です。
2.オフィス作成機能:企業ごとにオフィスのレイアウトを選択しURLに紐付く空間を作成することができます。またカスタム3Dオフィス作成の発注も可能です。
3.入室アカウント制限機能:自社メンバーのみの入室を許可することができます。
4.オープンオフィス機能:公開イベントなどでオフィスを解放して、ゲストを招待することが可能です。
5.入退出管理機能:自社のメンバーがいつ入室・退出したかなどの情報を管理することができます。
6.Do Not Disturb機能:一時的に他人から声をかけて欲しくない状態を可視化することができます。
7.画面共有機能:各ユーザーの画面を周辺メンバーに共有することができます。
5)IDOVATAR今後の展開
●8月下旬:基本技術の確立
-シンプルな3Dモデルを活用し、距離に応じた音声リアルタイム通信技術の基本実装
-WebGLによる3DレンダリングおよびWebSocket同時接続によるブラウザの動作検証
●9月初旬:オンライン上でのセレンディピティ創出に向けた実験と検証
-自然な音声コミュニケーション実現のための3D空間MVPとして実験と検証
-よりリアルに近いバーチャル空間3Dモデルの実現に向けたチューニング
●9月中:限定β版公開
-β版をOne&Coメンバーやパートナー限定で提供開始
●10月以降:正式公開に向けた機能拡張
-企業向けに利用可能な形で公開するための機能実装
6)NUS 川内見作氏からのコメント
「働く空間」としてまず連想されるのは、「会社」の「職場」ですが、在宅勤務でも成り立つことがあるので、仕事をするための机や椅子などの家具が備わっていることだけが、「働く空間」の条件ではないはずです。「会社」の単語を紐解くと、その場で働く「人」に焦点を当てていることがわかるので、「働く空間」は、自分が考えているコトに対して共感し、1つの方向へ向かって歩む同志を可視化してくれる環境であると捉えることができるわけです。ゆえに、オンライン上で社員同士顔を合わせて話すことで、お互いの存在を認識し確認することができ、現実の「職場」という場がなくても「働く空間」が成立します。しかし、既存のサービスでは、会話をすることが前提となり、作業中の無言でいられる状況を作れません。IDOVATARは、理想のオンライン上での「働く空間」の提供を目指しています。コミュニケーション手段として音声通話を用いますが、キャラクタの位置関係により周辺に伝わる音量が変わります。また、会話をしている場所や人、その位置関係から声が聞こえなくても雰囲気を共有することができ、オフラインの「働く空間」と同様の空間を演出できることが特徴です。まさにオンライン上で井戸端会議をすることが可能になります。また、オンラインサービスであるため、世界中の仲間と1つの空間で共存でき、仲間の存在を可視化することができます。仲間と物理的距離に拘束されない「働く空間」で共に歩める体験を、IDOVATARで提供できれば幸いです。
<プロフィール:川内見作(かわうちけんさく)氏>
シンガポール国立大学スマートシステム研究所Research Associate。1984年に生まれ、福島県立会津大学コンピュータ理工学部を学部卒業。その後、東京大学大学院学際情報学府にて修士課程修了し、そのまま博士課程に進学するも2015年に退学。その後、シンガポール国立大学にてヒューマンコンピュータインタラクション、センシング、画像処理に関する研究に従事している。また、日系企業との共同研究に多く携わり、日本とシンガポールを繋ぐ役割として日々活動している。
7)One&Coからのメッセージ
目まぐるしい変化を続ける世界で、私たちOne&CoはPlatform for Innovative Businessesをコンセプトに、受け身ではなく自らが新しい変化を生み出せるよう、これからも様々な取り組みを続けていきます。ご期待下さい。
[画像4: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-581048-6.jpg ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-389498-4.jpg ]
[画像6: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-988013-5.jpg ]
東日本旅客鉄道株式会社 シンガポール事務所(以下JR東日本)がシンガポールで展開するコワーキングスペースOne&Coは、シンガポール国立大学(以下NUS) Research Associateの川内見作氏による監修の元、フィジタルオフィス構想「IDOVATAR」の実証実験を開始。2020年9月中のβ版公開を目指します。
新型コロナで世界が変わり続ける中、「働く空間」はどのように変化をしていくべきなのか。進化(イノベーション)を続ける上で働く空間はとても重要であり、私たちOne&Coにとって、とても興味ある分野です。ウェビナーやオンラインイベントなど、ビジネスの新たなデジタルプラットフォームが定番化しつつ、更にその価値や機能を刷新しようと世界中で新たな試みが広がっています。
そんな中One&Coでも、NUSの川内氏と共同で、働く空間の新たな可能性を探り続けることを開始。またOne&Coのプロデュースから運営まで手がけている株式会社CO&COと、東南アジアでスタートアップスタジオを展開するGAOGAO Pte. Ltd.による全面協力により、フィジカルなコワーキング体験価値とデジタル音声技術を融合させたビジネスプラットフォームの実現に向けた実証実験開始を決定しました。以下に現時点で予定している実験概要をご紹介させて頂きます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-470064-2.png ]
1)フィジタルオフィス構想「IDOVATAR」とは
コワーキングスペースOne&Coが運営する、3D空間上で距離が近い方、複数でのリアルタイム音声対話が可能なビジネスプラットフォームです。オフィスとリモート双方でのシームレスな働き方支援や、フィジカルとデジタル双方でのコミュニティづくり、国境を越えたビジネスコミュニケーション活性化など、コワーキング事業者だからこそ設計可能なセレンディピティ(偶然で幸運な発見)創出を目指します。
2)One&Coとは
事業主体であるJR東日本グループが、日本企業の海外展開や産品輸出の支援、あるいは東南アジアの企業が日本とつながる機会づくりをしていくことが日本のインフラ企業としての役割であると考え、2019年にコワーキングスペースOne&Coを立ち上げ。Platform for Innovative Businessesをコンセプトに、大きな変化を続ける社会を意識したコミュニティ形成や、スタートアップと大手企業の新たなコラボレーション機会をサポートしています。
https://www.oneandco.sg/ja/
[画像2: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-336223-8.png ]
3)「IDOVATAR」命名の背景
在宅勤務の日常化により、会社へ出勤せずとも事業が成立するこの状況は今後も継続する可能性が高いとOne&Coでは考えています。一方で、顔を合わせたミーティングがなくなり、日々の雑談が極端に少なくなったことで、新しいビジネスアイディアの交換機会が不足、そしてまた新任駐在員や新入社員育成が困難になったり、各種プロジェクトの遅延が生じたり、これまでの海外進出手法が通用しなくなったなどの声を多く聞くようになりました。そのような状況をサポートするフィジタルなビジネスプラットフォームとして、自分の分身でもあるアバター(AVATAR)が、国や居場所を気にせず気軽に移動(IDO)し、井戸端会議(IDOBATA)のような感覚でビジネスコミュニケーションが出来る、そんな働く空間を作りたいという思いに至り、「IDOVATAR」と命名しました。
※井戸端会議は、昔から職場内のガス抜きとして、また仕事の成果を共に喜んだり、時に悩みや困りごとを察したりと、チームビルディングとしても欠かせないものでした。井戸端会議の内容は、それぞれの立場から物事を見た意見の共有であり、自分が無意識のうちに偏った理解をしてしまっている場合には客観的なフィードバックを得ることができる、更に今までにない気づきを得ることも非常に多いのが特徴。
[画像3: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-261248-9.png ]
4)IDOVATAR実装予定機能
1.井戸端会議機能:3D空間上で距離が近い方と、複数でのリアルタイム音声対話が可能です。
2.オフィス作成機能:企業ごとにオフィスのレイアウトを選択しURLに紐付く空間を作成することができます。またカスタム3Dオフィス作成の発注も可能です。
3.入室アカウント制限機能:自社メンバーのみの入室を許可することができます。
4.オープンオフィス機能:公開イベントなどでオフィスを解放して、ゲストを招待することが可能です。
5.入退出管理機能:自社のメンバーがいつ入室・退出したかなどの情報を管理することができます。
6.Do Not Disturb機能:一時的に他人から声をかけて欲しくない状態を可視化することができます。
7.画面共有機能:各ユーザーの画面を周辺メンバーに共有することができます。
5)IDOVATAR今後の展開
●8月下旬:基本技術の確立
-シンプルな3Dモデルを活用し、距離に応じた音声リアルタイム通信技術の基本実装
-WebGLによる3DレンダリングおよびWebSocket同時接続によるブラウザの動作検証
●9月初旬:オンライン上でのセレンディピティ創出に向けた実験と検証
-自然な音声コミュニケーション実現のための3D空間MVPとして実験と検証
-よりリアルに近いバーチャル空間3Dモデルの実現に向けたチューニング
●9月中:限定β版公開
-β版をOne&Coメンバーやパートナー限定で提供開始
●10月以降:正式公開に向けた機能拡張
-企業向けに利用可能な形で公開するための機能実装
6)NUS 川内見作氏からのコメント
「働く空間」としてまず連想されるのは、「会社」の「職場」ですが、在宅勤務でも成り立つことがあるので、仕事をするための机や椅子などの家具が備わっていることだけが、「働く空間」の条件ではないはずです。「会社」の単語を紐解くと、その場で働く「人」に焦点を当てていることがわかるので、「働く空間」は、自分が考えているコトに対して共感し、1つの方向へ向かって歩む同志を可視化してくれる環境であると捉えることができるわけです。ゆえに、オンライン上で社員同士顔を合わせて話すことで、お互いの存在を認識し確認することができ、現実の「職場」という場がなくても「働く空間」が成立します。しかし、既存のサービスでは、会話をすることが前提となり、作業中の無言でいられる状況を作れません。IDOVATARは、理想のオンライン上での「働く空間」の提供を目指しています。コミュニケーション手段として音声通話を用いますが、キャラクタの位置関係により周辺に伝わる音量が変わります。また、会話をしている場所や人、その位置関係から声が聞こえなくても雰囲気を共有することができ、オフラインの「働く空間」と同様の空間を演出できることが特徴です。まさにオンライン上で井戸端会議をすることが可能になります。また、オンラインサービスであるため、世界中の仲間と1つの空間で共存でき、仲間の存在を可視化することができます。仲間と物理的距離に拘束されない「働く空間」で共に歩める体験を、IDOVATARで提供できれば幸いです。
<プロフィール:川内見作(かわうちけんさく)氏>
シンガポール国立大学スマートシステム研究所Research Associate。1984年に生まれ、福島県立会津大学コンピュータ理工学部を学部卒業。その後、東京大学大学院学際情報学府にて修士課程修了し、そのまま博士課程に進学するも2015年に退学。その後、シンガポール国立大学にてヒューマンコンピュータインタラクション、センシング、画像処理に関する研究に従事している。また、日系企業との共同研究に多く携わり、日本とシンガポールを繋ぐ役割として日々活動している。
7)One&Coからのメッセージ
目まぐるしい変化を続ける世界で、私たちOne&CoはPlatform for Innovative Businessesをコンセプトに、受け身ではなく自らが新しい変化を生み出せるよう、これからも様々な取り組みを続けていきます。ご期待下さい。
[画像4: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-581048-6.jpg ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-389498-4.jpg ]
[画像6: https://prtimes.jp/i/43404/4/resize/d43404-4-988013-5.jpg ]