第3回リノベーションアイデアコンペ最終選考結果発表・審査委員長 講評公開
[13/11/21]
提供元:PRTIMES
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課題「空き家問題を解決せよ!」
社会問題にもなっている「空き家」を課題にした「第3回リノベーションアイデアコンペ」(主催:リノベーション住宅推進協議会)の最優秀作品賞ほか各賞が決定。
最終選考プレゼンテーションおよび講評会の様子は動画でも配信。
「第3回リノベーションアイデアコンペ」(審査委員長:竹内 昌義 東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 教授/株式会社みかんぐみ共同主宰、主催:一般社団法人リノベーション住宅推進協議会)の最終選考が行われ、応募163作品の中から、最優秀作品賞1点、優秀作品賞2点、視点特別賞2点、奨励賞1点が決定しました。また、あわせて、審査委員長竹内 昌義の講評を本日公開いたしましたので、ご案内いたします。
ホームページ http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/result.html
なお、10月26日〜11月4日に開催された「リノベーションEXPO JAPAN 2013 首都圏」において入選作品のパネル展示、11月4日、公開形式のプレゼンテーションを経て最終選考を行い、受賞作品を決定、講評を行いました。
最終選考プレゼンテーションおよび講評会の様子は動画でもご覧いただけます。
USTREAM http://www.ustream.tv/channel/renovationktv
【受賞作品一覧】
□ 最優秀作品賞
「AKY48」
東京電機大学大学院
未来科学研究科建築学 小林洸陽 斉藤貴儀
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award1.pdf
□ 優秀作品賞 2点
「空き家?自治会」
荒木牧人建築設計事務所
意匠設計 荒木牧人
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award2_1.pdf
「宇野港東山ビル リミックス・アパートメント」
レベル・カンパニ
高原次郎兵衛正伸 石井知栄 柳川みよ 平田祥子
真殿優子 山田茂 西野与吟 森美樹
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award2_2.pdf
□ 視点特別賞 2点
「家の葬式」
ランドブレイン株式会社 技術部
生山翼 岡部将己 田中時光 俣野喬仁
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award3_1.pdf
「廃材の記憶をつむぐ -解体リノベーション-」
九州工業大学
建設社会工学専攻建築学コース建築計画研究室 兒嶋将人 平山光太郎
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award3_2.pdf
□ 奨励賞
「長屋からはじまる『コミュニティーシェア』 」
阿部建設株式会社 営業設計課
作野美鈴
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award4.pdf
【審査委員長講評】
竹内昌義
東北芸術工科大学 教授
株式会社みかんぐみ共同主宰
リノベーションアイデアコンペの審査を通しての感想は、審査委員でWIREDの編集長の若林さんが言っていた「建築とかハードなものを扱うわりには、意外と文学なんですね。」という言葉だった。ぼくもそう思った。建築のアイデアコンペにあるようなポエティックな表現は、ここでは求められていない。もっと、実感をともなった具体策が求められている。あるいは、数字を上げ、分析的に社会を見ることが求められている。その上で夢を語る。あるいは理想を語ることを求められている。片手に夢を、片手に算盤を持つことが必要なのだ。また、リノベーションに対する先行事例の研究も足らない。多くのアイデアより、より夢みたいな案が実践されていたりする。
760万戸の空き家があるのに、年間100万戸近い新築が建てられ、4000万戸はそのままな状態で、20年から30年で建替えられる。これは、はっきり言って間違っていると思う。業界も国も経済界も、変化に順応できない恐竜のようだ。恐竜はそのうち時代に取り残されて、絶滅していく。変化の先取りをして、順応していったほ乳類が次の時代を担う。それは自明のことだ。どう変化し、どう対応していくかといったことは、大上段に振りかぶるのではなく、普段の生活や活動のなかの違和感をどう活かすか、そういう芽にどう気がつけるか、そういうアンテナの敏感さが求められている。
今回、リノベーションアイデアコンペに参加した人は少なくとも、その変化を読んで動き出した人だと思う。そこでは、建築を建築だけではなく、福祉や地域社会の問題、不動産の問題など、領域を横断的に考えることが求められる。ぜひ今後もこのコンぺに注目し、参加してほしい。
【審査委員】(五十音順・敬称略)
内山博文 リノベーション住宅推進協議会会長/株式会社リビタ 常務取締役
林 厚見 株式会社スピーク 共同代表/東京R不動産 ディレクター
三浦 展 社会デザイン研究者/株式会社カルチャースタディーズ研究所 代表取締役
村上 萌 ライフスタイルプロデューサー/株式会社ガルテン 代表取締役
若林 恵 『WIRED』編集長(コンデナスト・ジャパン)
■第3回リノベーションアイデアコンペの特徴
本年度のリノベーションアイデアコンペは、今後一層深刻な社会全体の問題となっていく「空き家問題」に対して、リノベーションの発想を持った多様なアイデアを募りました。リノベーションとは、本質的には、単に古い建物を改修する行為ではなく、発想の転換を伴う様々な領域・視点を踏まえた包括的なソリューションです。
2008年総務省「住宅・土地統計」によると、全住宅ストック数5700万戸のうち約750万戸が空き家、つまり、日本の住宅の7.5戸に1戸は空き家です。野村総研「住宅着工数シナリオ別の将来の空家率推移」によると、2040年の空き家率は最大で43%、治安や防災、地域活力といった観点からも、首都圏を含む全国の自治体が頭を悩ませ、社会問題化しています。
応募資格は、個人・グループ、年齢、職種・職歴は問わず、提案内容も、建築的なアイデアはもちろん、ビジネスモデルや制度やサービス、まちづくり手法、メディアなど、ジャンル不問。幅広い視点で提案されるデザインやビジネスモデルのアイデアを多角的に評価できるよう、建築・不動産業界の審査委員に加え、多様なバックボーンを持つ審査委員に参加いただいております。
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/
■「リノベーション EXPO JAPAN 2013」について
2010年より「見て、聞いて、学ぶリノベーション」をテーマに全国で開催、今年で4年目を迎えるリノベーション啓蒙イベントです。
今年も、9月14日より11月4日まで全国7箇所リレー形式で開催いたしました。
http://www.renovation.or.jp/expo2013/
一般社団法人リノベーション住宅推進協議会について
消費者が安心して既存住宅を選べる市場をつくり、既存住宅の流通を活性化させることを目的に、2009年7月に発足したリノベーション業界団体です。現在、業界・業種の枠を超えた398社(正会員は268社、賛助会員は117社、特別会員は4名7法人2自治体、2013年10月25日現在)が参画し、優良なリノベーションの統一規格「適合リノベーション住宅」を定め、建物タイプ別に品質基準を設定、普及浸透を推進しています。区分所有マンション専有部に関する品質基準を満たす「R1住宅(アールワンジュウタク)」は、類計12,200件(2013年10月25日現在)の適合件数に達しました。また、区分所有マンション共用部も含む品質基準、R3住宅(アールスリージュウタク)、戸建住宅の品質基準R5住宅(アールファイブジュウタク)も運用を開始しております。
http://www.renovation.or.jp/
名称:一般社団法人リノベーション住宅推進協議会
設立:平成21年5月20日
住所:東京都渋谷区渋谷2-12-19
会長:内山博文
社会問題にもなっている「空き家」を課題にした「第3回リノベーションアイデアコンペ」(主催:リノベーション住宅推進協議会)の最優秀作品賞ほか各賞が決定。
最終選考プレゼンテーションおよび講評会の様子は動画でも配信。
「第3回リノベーションアイデアコンペ」(審査委員長:竹内 昌義 東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 教授/株式会社みかんぐみ共同主宰、主催:一般社団法人リノベーション住宅推進協議会)の最終選考が行われ、応募163作品の中から、最優秀作品賞1点、優秀作品賞2点、視点特別賞2点、奨励賞1点が決定しました。また、あわせて、審査委員長竹内 昌義の講評を本日公開いたしましたので、ご案内いたします。
ホームページ http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/result.html
なお、10月26日〜11月4日に開催された「リノベーションEXPO JAPAN 2013 首都圏」において入選作品のパネル展示、11月4日、公開形式のプレゼンテーションを経て最終選考を行い、受賞作品を決定、講評を行いました。
最終選考プレゼンテーションおよび講評会の様子は動画でもご覧いただけます。
USTREAM http://www.ustream.tv/channel/renovationktv
【受賞作品一覧】
□ 最優秀作品賞
「AKY48」
東京電機大学大学院
未来科学研究科建築学 小林洸陽 斉藤貴儀
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award1.pdf
□ 優秀作品賞 2点
「空き家?自治会」
荒木牧人建築設計事務所
意匠設計 荒木牧人
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award2_1.pdf
「宇野港東山ビル リミックス・アパートメント」
レベル・カンパニ
高原次郎兵衛正伸 石井知栄 柳川みよ 平田祥子
真殿優子 山田茂 西野与吟 森美樹
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award2_2.pdf
□ 視点特別賞 2点
「家の葬式」
ランドブレイン株式会社 技術部
生山翼 岡部将己 田中時光 俣野喬仁
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award3_1.pdf
「廃材の記憶をつむぐ -解体リノベーション-」
九州工業大学
建設社会工学専攻建築学コース建築計画研究室 兒嶋将人 平山光太郎
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award3_2.pdf
□ 奨励賞
「長屋からはじまる『コミュニティーシェア』 」
阿部建設株式会社 営業設計課
作野美鈴
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/img/result/award4.pdf
【審査委員長講評】
竹内昌義
東北芸術工科大学 教授
株式会社みかんぐみ共同主宰
リノベーションアイデアコンペの審査を通しての感想は、審査委員でWIREDの編集長の若林さんが言っていた「建築とかハードなものを扱うわりには、意外と文学なんですね。」という言葉だった。ぼくもそう思った。建築のアイデアコンペにあるようなポエティックな表現は、ここでは求められていない。もっと、実感をともなった具体策が求められている。あるいは、数字を上げ、分析的に社会を見ることが求められている。その上で夢を語る。あるいは理想を語ることを求められている。片手に夢を、片手に算盤を持つことが必要なのだ。また、リノベーションに対する先行事例の研究も足らない。多くのアイデアより、より夢みたいな案が実践されていたりする。
760万戸の空き家があるのに、年間100万戸近い新築が建てられ、4000万戸はそのままな状態で、20年から30年で建替えられる。これは、はっきり言って間違っていると思う。業界も国も経済界も、変化に順応できない恐竜のようだ。恐竜はそのうち時代に取り残されて、絶滅していく。変化の先取りをして、順応していったほ乳類が次の時代を担う。それは自明のことだ。どう変化し、どう対応していくかといったことは、大上段に振りかぶるのではなく、普段の生活や活動のなかの違和感をどう活かすか、そういう芽にどう気がつけるか、そういうアンテナの敏感さが求められている。
今回、リノベーションアイデアコンペに参加した人は少なくとも、その変化を読んで動き出した人だと思う。そこでは、建築を建築だけではなく、福祉や地域社会の問題、不動産の問題など、領域を横断的に考えることが求められる。ぜひ今後もこのコンぺに注目し、参加してほしい。
【審査委員】(五十音順・敬称略)
内山博文 リノベーション住宅推進協議会会長/株式会社リビタ 常務取締役
林 厚見 株式会社スピーク 共同代表/東京R不動産 ディレクター
三浦 展 社会デザイン研究者/株式会社カルチャースタディーズ研究所 代表取締役
村上 萌 ライフスタイルプロデューサー/株式会社ガルテン 代表取締役
若林 恵 『WIRED』編集長(コンデナスト・ジャパン)
■第3回リノベーションアイデアコンペの特徴
本年度のリノベーションアイデアコンペは、今後一層深刻な社会全体の問題となっていく「空き家問題」に対して、リノベーションの発想を持った多様なアイデアを募りました。リノベーションとは、本質的には、単に古い建物を改修する行為ではなく、発想の転換を伴う様々な領域・視点を踏まえた包括的なソリューションです。
2008年総務省「住宅・土地統計」によると、全住宅ストック数5700万戸のうち約750万戸が空き家、つまり、日本の住宅の7.5戸に1戸は空き家です。野村総研「住宅着工数シナリオ別の将来の空家率推移」によると、2040年の空き家率は最大で43%、治安や防災、地域活力といった観点からも、首都圏を含む全国の自治体が頭を悩ませ、社会問題化しています。
応募資格は、個人・グループ、年齢、職種・職歴は問わず、提案内容も、建築的なアイデアはもちろん、ビジネスモデルや制度やサービス、まちづくり手法、メディアなど、ジャンル不問。幅広い視点で提案されるデザインやビジネスモデルのアイデアを多角的に評価できるよう、建築・不動産業界の審査委員に加え、多様なバックボーンを持つ審査委員に参加いただいております。
http://www.renovation.or.jp/expo2013/competition/
■「リノベーション EXPO JAPAN 2013」について
2010年より「見て、聞いて、学ぶリノベーション」をテーマに全国で開催、今年で4年目を迎えるリノベーション啓蒙イベントです。
今年も、9月14日より11月4日まで全国7箇所リレー形式で開催いたしました。
http://www.renovation.or.jp/expo2013/
一般社団法人リノベーション住宅推進協議会について
消費者が安心して既存住宅を選べる市場をつくり、既存住宅の流通を活性化させることを目的に、2009年7月に発足したリノベーション業界団体です。現在、業界・業種の枠を超えた398社(正会員は268社、賛助会員は117社、特別会員は4名7法人2自治体、2013年10月25日現在)が参画し、優良なリノベーションの統一規格「適合リノベーション住宅」を定め、建物タイプ別に品質基準を設定、普及浸透を推進しています。区分所有マンション専有部に関する品質基準を満たす「R1住宅(アールワンジュウタク)」は、類計12,200件(2013年10月25日現在)の適合件数に達しました。また、区分所有マンション共用部も含む品質基準、R3住宅(アールスリージュウタク)、戸建住宅の品質基準R5住宅(アールファイブジュウタク)も運用を開始しております。
http://www.renovation.or.jp/
名称:一般社団法人リノベーション住宅推進協議会
設立:平成21年5月20日
住所:東京都渋谷区渋谷2-12-19
会長:内山博文