大きな配当を生み出す国際プーリング
[14/11/07]
提供元:PRTIMES
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国際配当率の平均値は6%を超過、グローバルに大幅なコスト削減を実現
【東京】 2014年11月7日(金) - コンサルティングサービスを展開するタワーズワトソン(NYSE, NASDAQ: TW)が実施した国際プーリングに関する最新のサーベイ結果によると、従業員向けの福利厚生保険についてグローバルベースで積極的に管理している多国籍企業は、平均で6.1%の国際配当を得ていることが明らかになった。
本サーベイでは、多国籍企業151社から入手した753の国際プーリング報告書の分析を行った。これらの保険料総額は24億米ドルにのぼる。分析対象とした国際プーリングの3分の2近く(64%)で国際配当が支払われていたことが判明した。中でも、トップクラスの実績をあげている国際プーリングの国際配当率は非常に高く、4分の1以上(28%)の国際プーリングが10%を超える配当率をあげていたことが明らかになった。
タワーズワトソンのシニアコンサルタントであるロジャー・ビーチは、「企業にとってコストの削減とシナジーの発揮は引き続き優先順位が高い関心事項であるが、国際プーリングは企業のグローバルな購買力を活用してコスト削減を実現し、同時に従業員向け福利厚生保険に係るリスクを異なる地域および事業領域間で分散する手法として注目が集まっています。」と述べた。
「国際プーリングを積極的に活用することで、比較的容易にコスト削減ができるようになると同時に、どの国でどのような従業員福利厚生制度が提供されているかを理解・管理することが可能になるという認識が、グローバル企業の間で広がりつつあります。また、プーリングのパフォーマンスがよければ、企業収益に貢献することも明らかです。逆方向からのアプローチとして、配当を最大化する方向を目指すのではなく、保険料そのものを事前に削減することを目指して計画的にプーリングを管理している会社があることも分かっています。これらを総合すると、プーリングを積極的に管理・活用する企業は、そうでない企業と比べて、より高い財務実績を示すことができる傾向があると言えます。」 (ロジャー・ビーチ)
本サーベイでは、国ごとにパフォーマンスが大きく異なることも明らかになった。インドネシアとチェコの保険料に対する国際配当の割合はそれぞれ36%と33%であった。国際プーリングがプラスにならなかった国もあるが、6カ国にとどまり、最も低いパフォーマンスを示した国がハンガリー(-36%)、次にオーストラリア(-15%)、カナダ(-11%)、シンガポール(-9%)、デンマーク(‐2%)、中国(-1%)と続く。
保険契約別に検証した場合、ロジャー・ビーチは「ほとんどの国で全体としてプラスの収益が出ていますが、生命保険契約のみをプーリングした場合の平均配当率は23%である一方、医療保険のみでは-8%でした。この点は非常に興味深いところです。医療保険契約をプーリングに組み込むか否かの判断には、非常に慎重な考察が必要であることを示唆しています。具体的には、過去の給付支払実績、各国の医療コストの上昇率、保険会社が提示する保険料水準、既にプーリングされている保険契約のリスク内容と保険料、医療保険契約から損失が出た場合にそれを吸収する余力があるかなど、多くの要素を勘案することが必要です。」と述べている。
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● The Towers Watson 2014 Multinational Pooling and Captive Research Studyについて:
本サーベイ結果(英語版)は、2015年初めにtowerswatson.comにて公開予定です。
● タワーズワトソン・インターナショナル・コンサルティング・グループについて:
タワーズワトソン・インターナショナル・コンサルティング・グループは、グローバル戦略、ガバナンス、ファイナンス、福利厚生制度の管理・運営の分野で、グローバル企業の本社・地域本社の支援を全世界で行っています。全世界に約225人の専任コンサルタントを擁しており、同様のサービスを提供する会社では最大手です。
● タワーズワトソンについて:
タワーズワトソン(NYSE, NASDAQ: TW)は、人事・財務およびリスクマネジメントの領域において企業の業績向上を支援する、世界有数のプロフェッショナルファームです。全世界に約15,000人の社員を擁し、報酬制度、退職給付制度、福利厚生制度、タレントマネジメント、リスク及び資本管理、資産運用の分野におけるソリューションとテクノロジーを提供しています。ウェブサイトは以下の通りです:http://www.towerswatson.com/ja-JP
【東京】 2014年11月7日(金) - コンサルティングサービスを展開するタワーズワトソン(NYSE, NASDAQ: TW)が実施した国際プーリングに関する最新のサーベイ結果によると、従業員向けの福利厚生保険についてグローバルベースで積極的に管理している多国籍企業は、平均で6.1%の国際配当を得ていることが明らかになった。
本サーベイでは、多国籍企業151社から入手した753の国際プーリング報告書の分析を行った。これらの保険料総額は24億米ドルにのぼる。分析対象とした国際プーリングの3分の2近く(64%)で国際配当が支払われていたことが判明した。中でも、トップクラスの実績をあげている国際プーリングの国際配当率は非常に高く、4分の1以上(28%)の国際プーリングが10%を超える配当率をあげていたことが明らかになった。
タワーズワトソンのシニアコンサルタントであるロジャー・ビーチは、「企業にとってコストの削減とシナジーの発揮は引き続き優先順位が高い関心事項であるが、国際プーリングは企業のグローバルな購買力を活用してコスト削減を実現し、同時に従業員向け福利厚生保険に係るリスクを異なる地域および事業領域間で分散する手法として注目が集まっています。」と述べた。
「国際プーリングを積極的に活用することで、比較的容易にコスト削減ができるようになると同時に、どの国でどのような従業員福利厚生制度が提供されているかを理解・管理することが可能になるという認識が、グローバル企業の間で広がりつつあります。また、プーリングのパフォーマンスがよければ、企業収益に貢献することも明らかです。逆方向からのアプローチとして、配当を最大化する方向を目指すのではなく、保険料そのものを事前に削減することを目指して計画的にプーリングを管理している会社があることも分かっています。これらを総合すると、プーリングを積極的に管理・活用する企業は、そうでない企業と比べて、より高い財務実績を示すことができる傾向があると言えます。」 (ロジャー・ビーチ)
本サーベイでは、国ごとにパフォーマンスが大きく異なることも明らかになった。インドネシアとチェコの保険料に対する国際配当の割合はそれぞれ36%と33%であった。国際プーリングがプラスにならなかった国もあるが、6カ国にとどまり、最も低いパフォーマンスを示した国がハンガリー(-36%)、次にオーストラリア(-15%)、カナダ(-11%)、シンガポール(-9%)、デンマーク(‐2%)、中国(-1%)と続く。
保険契約別に検証した場合、ロジャー・ビーチは「ほとんどの国で全体としてプラスの収益が出ていますが、生命保険契約のみをプーリングした場合の平均配当率は23%である一方、医療保険のみでは-8%でした。この点は非常に興味深いところです。医療保険契約をプーリングに組み込むか否かの判断には、非常に慎重な考察が必要であることを示唆しています。具体的には、過去の給付支払実績、各国の医療コストの上昇率、保険会社が提示する保険料水準、既にプーリングされている保険契約のリスク内容と保険料、医療保険契約から損失が出た場合にそれを吸収する余力があるかなど、多くの要素を勘案することが必要です。」と述べている。
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● The Towers Watson 2014 Multinational Pooling and Captive Research Studyについて:
本サーベイ結果(英語版)は、2015年初めにtowerswatson.comにて公開予定です。
● タワーズワトソン・インターナショナル・コンサルティング・グループについて:
タワーズワトソン・インターナショナル・コンサルティング・グループは、グローバル戦略、ガバナンス、ファイナンス、福利厚生制度の管理・運営の分野で、グローバル企業の本社・地域本社の支援を全世界で行っています。全世界に約225人の専任コンサルタントを擁しており、同様のサービスを提供する会社では最大手です。
● タワーズワトソンについて:
タワーズワトソン(NYSE, NASDAQ: TW)は、人事・財務およびリスクマネジメントの領域において企業の業績向上を支援する、世界有数のプロフェッショナルファームです。全世界に約15,000人の社員を擁し、報酬制度、退職給付制度、福利厚生制度、タレントマネジメント、リスク及び資本管理、資産運用の分野におけるソリューションとテクノロジーを提供しています。ウェブサイトは以下の通りです:http://www.towerswatson.com/ja-JP