新入社員の約7割が、国内でグローバルな仕事を希望。海外志向は2割弱。グローバル興味なしは、13%に留まる
[24/06/18]
提供元:PRTIMES
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3年目になると海外志向が増加。女性は早期または将来的に海外駐在を希望
beyond global Japan株式会社(本社所在地:東京都千代田区、beyond global group President & CEO:森田 英一)は、新卒1年目、及び入社3年目の会社員(海外拠点のある企業にお勤めの方)を対象に、「新卒1年目・3年目社員のグローバル意識調査」を実施しました。
世界経済のグローバル化に伴い、日本企業も年々グローバル化が進んでいます。
そうした状況下で、最近、若手の海外志向が減ってきているのではないかと言われたりもしますが、若手社員はグローバルにつながる仕事や海外での勤務をどのように捉えているのでしょうか。
そこで今回、グローバル人材育成を行っているbeyond global Japan株式会社(https://www.beyond-g.com/)が、海外拠点のある日系企業に勤める新入社員と3年目の社員、合計820人を対象に、海外赴任に加えて、国内でのグローバルな仕事に対する意識も含めて「新卒1年目・3年目社員のグローバル意識調査」を実施しました。
その結果、海外志向は以前と比べて減っているのかもしれませんが、国内でのグローバル志向は、新入社員の約7割が持っているのと、海外で働くことへは2割弱が興味を持っており、グローバルな仕事に興味がないと言い切る人は13%程度にとどまることがわかりました。
現在、日本国内のグローバル化が進んでおり、若手は、国内でのグローバル化については、多くの人が思っているよりも寛容度が高いのかもしれません。
<調査概要>
調査概要:新卒1年目・3年目社員のグローバル意識調査
【調査期間】2024年4月23日(火)〜2024年5月9日(木)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】820人
【調査対象】調査回答時に新卒1年目、新卒入社3年目であると回答したモニター(※海外拠点のある企業にお勤めの方対象)
【調査元】beyond global Japan株式会社(https://www.beyond-g.com/)
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
約半数が国内でのグローバルな仕事に興味あり。海外でのグローバルな仕事への興味は約2割。特に1年目の約7割が国内でのグローバルに興味。グローバルに興味がない人は1年目13%→3年目28%と増加。
[画像1: https://prtimes.jp/i/82334/5/resize/d82334-5-a8011ae4de6d9e8747cc-5.png ]
はじめに、「現在、グローバルな仕事にどの程度興味があるか教えてください」と質問したところ、『日本国内で外国の企業や外国の方と関わる仕事に興味がある(55.7%)』『海外で働き、グローバルな環境で活躍することに興味がある(22.0%)』『海外で働くことや、外国の方と関わるなどのグローバルな仕事には興味がない(22.3%)』という回答結果になりました。
約半数の方が、日本国内でグローバルな仕事に就くことに興味を持っていることが明らかになりました。その一方で、約2割の方はグローバルな仕事には興味がないようです。
年次・男女ごとで比較したところ、回答結果は以下のようになりました。
【日本国内で外国の企業や外国の方と関わる仕事に興味がある方】
・新卒1年目:68.6% <男性(76.0%)/女性(63.7%)>
・新卒3年目:47.7% <男性(46.2%)/女性(48.7%)>
【海外で働き、グローバルな環境で活躍することに興味がある方】
・新卒1年目:18.1% <男性(12.8%)/女性(21.6%)>
・新卒3年目:24.4% <男性(25.6%)/女性(23.6%)>
【海外で働くことや、外国の方と関わるなどのグローバルな仕事には興味がない方】
・新卒1年目:13.3% <男性(11.2%)/女性(14.7%)>
・新卒3年目:27.9% <男性(28.2%)/女性(27.7%)>
新卒1年目の社員の方が、新卒3年目の社員よりも「日本国内で」働くことに興味がある方の割合が多く、新卒3年目の社員の方が、新卒1年目の社員よりもグローバルな仕事には興味がない方が多い傾向が明らかになりました。
日本企業のグローバル化が進む一方で、グローバルな仕事には興味がないという方も22%ほどいることが明らかになりました。
では、これらの方々は海外勤務に対してどのような“温度感”を持っているのでしょうか。
「海外で働くことや、外国の方と関わるなどのグローバルな仕事には興味がない」と回答した方に、「グローバルな仕事に対する温度感として当てはまるものはどれですか?(複数回答可)」と質問したところ、『絶対に海外で働きたくない(45.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『海外の仕事に興味がないというより語学面の不安が大きい(16.9%)』『海外の仕事に興味がないというより生活面の不安が大きい(15.3%)』と続きました。グローバルな仕事には興味がないという方の約半数は、絶対に海外で働きたくないと考えているようです。
日本国内でグローバルな仕事をしたいのは、パートナーや友達、家族を大事にしたいから
では、なぜ海外ではなく「日本国内で」グローバルな仕事に興味を持っている人が多いのでしょうか。
冒頭の質問で、「日本国内で外国の企業や外国の方と関わる仕事に興味がある」と回答した方に、「海外ではなく日本国内でグローバルな仕事をしたい思う理由は何ですか?(複数選択可)」と質問したところ、『パートナーの仕事や嗜好性、関係性を尊重したいから(48.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『日本での友達や家族(親を含む)を大事にしたいから(37.9%)』『日本が安全だから(31.1%)』と続きました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/82334/5/resize/d82334-5-bd3c3f456054eaeaa970-6.png ]
海外で働くとなると家族や友人との距離が離れることになるため、特に「大切な人と離れたくない」という思いが強い方は海外での仕事を避け、日本国内で働きたいと考える傾向が高くなるように見られます。
また、前述で「グローバルな仕事には興味がない」と回答した方が「絶対に海外で働きたくない」と考える理由と共通するのかもしれません。
さらに、男女年次毎で比較すると回答結果は以下のようになりました。
・新卒1年目の男性
『パートナーの仕事や嗜好性、関係性を尊重したいから(64.2%)』
『国内の生活の方が安定しているから(医療・教育・公共サービスなど)(28.4%)』
『文化・言語の快適さが欲しいから(24.2%)』
・新卒3年目の男性
『パートナーの仕事や嗜好性、関係性を尊重したいから(45.6%)』
『日本での友達や家族(親を含む)を大事にしたいから(36.7%)』
『国内の生活の方が安定しているから(医療・教育・公共サービスなど)(32.2%)』
・新卒1年目の女性
『パートナーの仕事や嗜好性、関係性を尊重したいから(52.1%)』
『日本での友達や家族(親を含む)を大事にしたいから(42.2%)』
『日本が安全だから(32.2%)』
・新卒3年目の女性
『日本での友達や家族(親を含む)を大事にしたいから(44.4%)』
『日本が安全だから(38.4%)』
『パートナーの仕事や嗜好性、関係性を尊重したいから(37.1%)』
新卒3年目の女性のみ、日本での友達や家族(親を含む)を大事にしたいが1位となりました。
傾向としては、女性は安全性を求め、パートナーや家族を優先するといった点がうかがえます。
海外でグローバルな仕事をしたい理由は、自己成長とチャレンジングな仕事をしたいから。
ここからは、「海外でグローバルな環境で活躍したい」と考えている社員にスポットを当ててみたいと思います。
[画像3: https://prtimes.jp/i/82334/5/resize/d82334-5-0ede8d386057bc06a44d-7.png ]
冒頭の質問で、「海外で働き、グローバルな環境で活躍することに興味がある」と回答した方に、「海外で働きたい理由は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『自己成長につながるから(45.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『チャレンジングな仕事をしたいから(45.0%)』『外国語を使いたいから(31.7%)』と続きました。
年次別で比較すると回答結果は以下のようになりました。
・新卒1年目
『自己成長につながるから(47.4%)』
『チャレンジングな仕事をしたいから(42.1%)』
『外国語を使いたいから(33.3%)』
・新卒3年目
『チャレンジングな仕事をしたいから(46.3%)』
『自己成長につながるから(44.7%)』
『外国語を使いたいから(30.9%)』
上位3項目では大きな差異は見られませんでしたが、番外編として「日本の商品・サービスを海外に広めたいから」「日本国内では閉塞感を強く感じるから」と考えている割合に関しては、新卒1年目の社員と比較して新卒3年目の社員の方が高い傾向が見られました。
海外で働くタイミングは、女性の方が"早いタイミング"を希望。女性は3〜5年目、男性は6〜10年目。
では、海外で働き、グローバルな環境で活躍することに興味があると回答した方は、どのようなタイミングで海外駐在をしたいと考えているのでしょうか。
[画像4: https://prtimes.jp/i/82334/5/resize/d82334-5-1e2b552f2ff7531707b3-8.png ]
続いて、「現時点では、今後どのタイミングで海外駐在したいと考えていますか?(複数回答可)」と質問したところ、『入社後6〜10年目(29.4%)』『入社後3〜5年目(27.8%)』『将来的にいずれ(25.0%)』と続きました。
男女別で比較すると回答結果は以下のようになりました。
・男性
『入社後6〜10年目(37.9%)』
『入社後11年目〜(27.3%)』
『入社後3〜5年目(21.2%)』
・女性
『入社後3〜5年目(31.6%)』
『将来的にいずれ(30.7%)』
『入社後6〜10年目(24.6%)』
女性の方が、「入社後の早いタイミング」か「将来的にいずれ」と考えている方が多い傾向が見られました。
ライフイベントのタイミングもあるため「入社後6〜10年目」ではなく「将来的にいずれ」と考える方が多いのでしょうか。
また、女性の方が男性よりも入社後の早い段階で海外駐在をしたいと考えており、同様にライフイベントを想定していることがうかがえます。
さらに、「入社後に海外駐在に興味を抱いたきっかけは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『キャリアアップにつながると知ったから(39.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『個人的な成長の機会を得たいから(38.2%)』『同僚や友人の経験談を聞いたから(33.3%)』と続きました。
さまざまな理由があると思いますが、約4割の方にとって「自身のキャリアアップ」が興味を持つ“きっかけ”となっているようです。
働きたい地域、働きたくない地域も明らかに。
ここからは再びアンケート対象者全員に、勤務地に関する調査を行いました。
「働きたいと思う地域・働きたくないと思う地域をそれぞれ選択してください」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
・働きたいと思う地域
『ヨーロッパ(62.7%)』
『北米(55.4%)』
『オセアニア(42.3%)』
・働きたくないと思う地域
『アフリカ(81.6%)』
『ロシア(81.0%)』
『中東(80.0%)』
ヨーロッパや北米といった日本と生活環境が近く、比較的治安が良い地域で働きたいという割合が高くなった一方で、ロシアや中東といった情勢が不安定な地域では働きたくないという割合が高い結果となりました。
国内での外国人との交流や、海外勤務者のリアルを知りたい、海外体験を短期でもしてみたいという若手が多い
では、海外勤務で懸念されるのはどのようなポイントなのでしょうか。
そこで、「海外で働くことの障壁となっているポイントは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『言語の壁(49.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『文化の違い(40.6%)』『外国人とのコミュニケーション(36.5%)』と続きました。
約半数が、「言語の壁」が海外で働くことの障壁となっているようです。
また、約4割が「文化の違い」や「外国人とのコミュニケーション」を挙げています。
では、このような障壁を乗り越えるためにはどのような研修やプログラムが求められているのでしょうか。
[画像5: https://prtimes.jp/i/82334/5/resize/d82334-5-067184e33f0418cda89a-9.png ]
そこで、「グローバルな環境で成功するために、どのような研修やプログラムがあるといいと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『外国語習得支援(41.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『国内にいる外国人とコミュニケーションをとることができるコミュニケーション実践研修(30.0%)』『社内での海外勤務者の仕事内容・生活面などを知ることができるグローバルキャリアセミナー(28.4%)』『1週間程度の短期間の海外体験プログラム(23.9%)』と続きました。
年次別で比較すると回答結果は以下のようになりました。
・新卒1年目
『外国語習得支援(41.9%)』
『国内にいる外国人とコミュニケーションをとることができるコミュニケーション実践研修(33.0%)』
『社内での海外勤務者の仕事内容・生活面などを知ることができるグローバルキャリアセミナー(31.4%)』
『グローバルリーダー育成研修(27.3%)』
・新卒3年目
『外国語習得支援(41.2%)』
『国内にいる外国人とコミュニケーションをとることができるコミュニケーション実践研修(28.1%)』
『社内での海外勤務者の仕事内容・生活面などを知ることができるグローバルキャリアセミナー(26.5%)』
『1週間程度の短期間の海外体験プログラム(22.2%)』
異なる文化や価値観を理解するためには、海外環境でのコミュニケーションが効果的です。しかし、国内においても異文化や外国人と触れ合う体験は、将来的にグローバルな環境で成功するための大きな助けとなります。
また、「1週間程度の短期間の海外体験プログラム」に関しては、新卒1年目の社員と比較して新卒3年目の方が求める割合が高くなる傾向が見られました。
より実践的な体験を求めていることがうかがえます。
【まとめ】海外勤務の障壁のトップは「言語の壁」であるものの、語学面よりも家族や友人との距離を重視する傾向もある
今回の調査結果を分析した結果、若手社員のグローバル意識をどのように醸成していくかについて、大きく3つのポイントが明らかになりました。
1.若手社員のグローバルへの意識醸成は、体験重視で、段階的に
今回の調査対象である新卒1〜3年目の社員は、就職前の学生生活期間の数年間からそのほとんどがコロナ禍と重なっており、海外留学や旅行に行くことが難しかった世代です。これらが、約半数が日本国内でグローバルな仕事に就くことに興味を持っていることに関係しているのではないでしょうか。
海外で働くことの障壁ポイントからも分かるように、新卒1〜3年目の社員は、海外で外国語を使ったり、外国人と交流するといった経験が十分に得られていないということを考慮し、企業は外国語の習得支援やグローバルに関わる仕事への意識醸成や動機づけを国内での体験から、海外での短期体験など段階を経て、丁寧に行う必要があります。
2.若いうちからグローバルとキャリアをつなげて考えることの重要性
日本国内で外国の企業や外国の方と関わる仕事に興味がある人の割合が、新卒1年目では約7割の一方で、新卒3年目では半分にも及ばないことが分かりました。
また調査内では、海外ではなく日本国内でグローバルな仕事がしたい理由として、「日本国内の企業で十分にグローバルな経験が得られるから」と回答した割合も、新卒1年目(14.4%)から新卒3年目(8.3%)にかけて減少傾向にあることが分かりました。
海外業務に携わるには、ある程度の勤務年数や業務経験が必要といった企業の事情がありますが、一方で若手社員に対して、グローバルな仕事やキャリアについて考える機会を十分に提供できていないことにより、結果として若手社員のグローバルへの意識や関心をさらに低下させてしまっている可能性も考えられます。
入社後に海外駐在に興味を抱いたきっかけとしては、約4割が「キャリアアップにつながると知ったから(39%)」と回答しました。海外で働きたい理由としては、「外国語を使いたい」「チャレンジングな仕事をしたい」「自己成長につながる」が上位に入っています。
若手のうちから、グローバルな仕事とはなにか(海外駐在や国内でもグローバルにつながる仕事に携わることができる)、グローバルな仕事が自身のキャリアとどのようにつながっているか考える機会を提供することは、非常に重要だと言えるでしょう。
3.海外駐在の仕事内容や現地での生活のリアルを伝える(特に女性の海外駐在を推し進めるための制度設計と準備を)
グローバルな仕事に対する温度感として、海外の仕事に興味がないというよりは語学面や生活面に不安を抱えている方がいることが明らかになりました。
その背景として、海外での仕事内容や海外勤務者の生活について知ることができる機会が十分にない可能性があり、そのリアルを伝えることは重要と言えます。
特に、男性と比べて女性は、「日本が安全だから」と安全性を重要視している点、さらにパートナーや友達、家族を優先するといった点がうかがえます。その理由として、「グローバルな仕事に対する温度感」について聞いた中で、男性よりも女性の回答割合が高かった項目は以下の通りです。
「海外の仕事に興味がないというより生活面の不安が大きい」
・男性(8.7%)/女性(19.3%)
「海外の仕事に興味がないというより仕事面の不安が大きい」
・男性(5.8%)/女性(9.7%)
「海外で働くことは、私生活などの事情を考えると、積極的ではない」
・男性(11.59%)/女性(17.54%)
生活面や仕事面、私生活の事情など、女性が海外駐在しにくいと感じる不安や懸念点を理解し、男性だけでなく女性が海外駐在することを念頭においた制度設計や現地での生活支援を進めていく必要があります。例えば、独身の間に早いタイミングで海外にいける制度を構築したり、子どもが幼い時期に、海外でバイリンガルに育てることを会社として支援する制度などを検討してみるのも良いのではないでしょうか。
世界で誇れる組織への変革を目指す企業の支援は「beyond globalグループ」
[画像6: https://prtimes.jp/i/82334/5/resize/d82334-5-44ee9ce6349bfe42cf94-5.png ]
今回、「新卒1年目・3年目社員のグローバル意識調査」を実施したbeyond global Japan株式会社(https://www.beyond-g.com/)は、日本本社・海外現地法人(シンガポール・タイ拠点)の双方から、世界で誇れる組織へ変革させる企業体質変革パートナーとして、様々な観点から企業を支援しています。
beyond global groupは、次世代型の組織、人と組織の関係性を追求し、社員、そして社会にとって誇れる組織になるための企業体質変革パートナーとしてアジアを中心とした世界各国で、研修、人材育成、組織開発、HRテックの観点からご支援します。
■組織のグローバル化 /グローバル人材育成
組織のグローバル化を促進させるための組織体制や、グローバル人材育成・マインドセットの醸成、海外派遣研修、海外赴任前後フォロー、国内のグローバル化などをご支援します。
■企業体質変革支援
目指すべき組織像の実現のために、企業の体質から変革させる組織・人事施策を、組織総合診断、人事制度、育成施策など、多角的・総合的にご支援いたします。
■各種詳細はこちら(https://www.beyond-g.com/)
お問い合わせ先(https://www.beyond-g.com/contact/)
■企業情報
所在地:〒102-0084 東京都千代田区二番町9-3
TEL:03-6403-3591
Mail:info@beyond-g.com
beyond global Japan株式会社(本社所在地:東京都千代田区、beyond global group President & CEO:森田 英一)は、新卒1年目、及び入社3年目の会社員(海外拠点のある企業にお勤めの方)を対象に、「新卒1年目・3年目社員のグローバル意識調査」を実施しました。
世界経済のグローバル化に伴い、日本企業も年々グローバル化が進んでいます。
そうした状況下で、最近、若手の海外志向が減ってきているのではないかと言われたりもしますが、若手社員はグローバルにつながる仕事や海外での勤務をどのように捉えているのでしょうか。
そこで今回、グローバル人材育成を行っているbeyond global Japan株式会社(https://www.beyond-g.com/)が、海外拠点のある日系企業に勤める新入社員と3年目の社員、合計820人を対象に、海外赴任に加えて、国内でのグローバルな仕事に対する意識も含めて「新卒1年目・3年目社員のグローバル意識調査」を実施しました。
その結果、海外志向は以前と比べて減っているのかもしれませんが、国内でのグローバル志向は、新入社員の約7割が持っているのと、海外で働くことへは2割弱が興味を持っており、グローバルな仕事に興味がないと言い切る人は13%程度にとどまることがわかりました。
現在、日本国内のグローバル化が進んでおり、若手は、国内でのグローバル化については、多くの人が思っているよりも寛容度が高いのかもしれません。
<調査概要>
調査概要:新卒1年目・3年目社員のグローバル意識調査
【調査期間】2024年4月23日(火)〜2024年5月9日(木)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】820人
【調査対象】調査回答時に新卒1年目、新卒入社3年目であると回答したモニター(※海外拠点のある企業にお勤めの方対象)
【調査元】beyond global Japan株式会社(https://www.beyond-g.com/)
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
約半数が国内でのグローバルな仕事に興味あり。海外でのグローバルな仕事への興味は約2割。特に1年目の約7割が国内でのグローバルに興味。グローバルに興味がない人は1年目13%→3年目28%と増加。
[画像1: https://prtimes.jp/i/82334/5/resize/d82334-5-a8011ae4de6d9e8747cc-5.png ]
はじめに、「現在、グローバルな仕事にどの程度興味があるか教えてください」と質問したところ、『日本国内で外国の企業や外国の方と関わる仕事に興味がある(55.7%)』『海外で働き、グローバルな環境で活躍することに興味がある(22.0%)』『海外で働くことや、外国の方と関わるなどのグローバルな仕事には興味がない(22.3%)』という回答結果になりました。
約半数の方が、日本国内でグローバルな仕事に就くことに興味を持っていることが明らかになりました。その一方で、約2割の方はグローバルな仕事には興味がないようです。
年次・男女ごとで比較したところ、回答結果は以下のようになりました。
【日本国内で外国の企業や外国の方と関わる仕事に興味がある方】
・新卒1年目:68.6% <男性(76.0%)/女性(63.7%)>
・新卒3年目:47.7% <男性(46.2%)/女性(48.7%)>
【海外で働き、グローバルな環境で活躍することに興味がある方】
・新卒1年目:18.1% <男性(12.8%)/女性(21.6%)>
・新卒3年目:24.4% <男性(25.6%)/女性(23.6%)>
【海外で働くことや、外国の方と関わるなどのグローバルな仕事には興味がない方】
・新卒1年目:13.3% <男性(11.2%)/女性(14.7%)>
・新卒3年目:27.9% <男性(28.2%)/女性(27.7%)>
新卒1年目の社員の方が、新卒3年目の社員よりも「日本国内で」働くことに興味がある方の割合が多く、新卒3年目の社員の方が、新卒1年目の社員よりもグローバルな仕事には興味がない方が多い傾向が明らかになりました。
日本企業のグローバル化が進む一方で、グローバルな仕事には興味がないという方も22%ほどいることが明らかになりました。
では、これらの方々は海外勤務に対してどのような“温度感”を持っているのでしょうか。
「海外で働くことや、外国の方と関わるなどのグローバルな仕事には興味がない」と回答した方に、「グローバルな仕事に対する温度感として当てはまるものはどれですか?(複数回答可)」と質問したところ、『絶対に海外で働きたくない(45.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『海外の仕事に興味がないというより語学面の不安が大きい(16.9%)』『海外の仕事に興味がないというより生活面の不安が大きい(15.3%)』と続きました。グローバルな仕事には興味がないという方の約半数は、絶対に海外で働きたくないと考えているようです。
日本国内でグローバルな仕事をしたいのは、パートナーや友達、家族を大事にしたいから
では、なぜ海外ではなく「日本国内で」グローバルな仕事に興味を持っている人が多いのでしょうか。
冒頭の質問で、「日本国内で外国の企業や外国の方と関わる仕事に興味がある」と回答した方に、「海外ではなく日本国内でグローバルな仕事をしたい思う理由は何ですか?(複数選択可)」と質問したところ、『パートナーの仕事や嗜好性、関係性を尊重したいから(48.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『日本での友達や家族(親を含む)を大事にしたいから(37.9%)』『日本が安全だから(31.1%)』と続きました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/82334/5/resize/d82334-5-bd3c3f456054eaeaa970-6.png ]
海外で働くとなると家族や友人との距離が離れることになるため、特に「大切な人と離れたくない」という思いが強い方は海外での仕事を避け、日本国内で働きたいと考える傾向が高くなるように見られます。
また、前述で「グローバルな仕事には興味がない」と回答した方が「絶対に海外で働きたくない」と考える理由と共通するのかもしれません。
さらに、男女年次毎で比較すると回答結果は以下のようになりました。
・新卒1年目の男性
『パートナーの仕事や嗜好性、関係性を尊重したいから(64.2%)』
『国内の生活の方が安定しているから(医療・教育・公共サービスなど)(28.4%)』
『文化・言語の快適さが欲しいから(24.2%)』
・新卒3年目の男性
『パートナーの仕事や嗜好性、関係性を尊重したいから(45.6%)』
『日本での友達や家族(親を含む)を大事にしたいから(36.7%)』
『国内の生活の方が安定しているから(医療・教育・公共サービスなど)(32.2%)』
・新卒1年目の女性
『パートナーの仕事や嗜好性、関係性を尊重したいから(52.1%)』
『日本での友達や家族(親を含む)を大事にしたいから(42.2%)』
『日本が安全だから(32.2%)』
・新卒3年目の女性
『日本での友達や家族(親を含む)を大事にしたいから(44.4%)』
『日本が安全だから(38.4%)』
『パートナーの仕事や嗜好性、関係性を尊重したいから(37.1%)』
新卒3年目の女性のみ、日本での友達や家族(親を含む)を大事にしたいが1位となりました。
傾向としては、女性は安全性を求め、パートナーや家族を優先するといった点がうかがえます。
海外でグローバルな仕事をしたい理由は、自己成長とチャレンジングな仕事をしたいから。
ここからは、「海外でグローバルな環境で活躍したい」と考えている社員にスポットを当ててみたいと思います。
[画像3: https://prtimes.jp/i/82334/5/resize/d82334-5-0ede8d386057bc06a44d-7.png ]
冒頭の質問で、「海外で働き、グローバルな環境で活躍することに興味がある」と回答した方に、「海外で働きたい理由は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『自己成長につながるから(45.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『チャレンジングな仕事をしたいから(45.0%)』『外国語を使いたいから(31.7%)』と続きました。
年次別で比較すると回答結果は以下のようになりました。
・新卒1年目
『自己成長につながるから(47.4%)』
『チャレンジングな仕事をしたいから(42.1%)』
『外国語を使いたいから(33.3%)』
・新卒3年目
『チャレンジングな仕事をしたいから(46.3%)』
『自己成長につながるから(44.7%)』
『外国語を使いたいから(30.9%)』
上位3項目では大きな差異は見られませんでしたが、番外編として「日本の商品・サービスを海外に広めたいから」「日本国内では閉塞感を強く感じるから」と考えている割合に関しては、新卒1年目の社員と比較して新卒3年目の社員の方が高い傾向が見られました。
海外で働くタイミングは、女性の方が"早いタイミング"を希望。女性は3〜5年目、男性は6〜10年目。
では、海外で働き、グローバルな環境で活躍することに興味があると回答した方は、どのようなタイミングで海外駐在をしたいと考えているのでしょうか。
[画像4: https://prtimes.jp/i/82334/5/resize/d82334-5-1e2b552f2ff7531707b3-8.png ]
続いて、「現時点では、今後どのタイミングで海外駐在したいと考えていますか?(複数回答可)」と質問したところ、『入社後6〜10年目(29.4%)』『入社後3〜5年目(27.8%)』『将来的にいずれ(25.0%)』と続きました。
男女別で比較すると回答結果は以下のようになりました。
・男性
『入社後6〜10年目(37.9%)』
『入社後11年目〜(27.3%)』
『入社後3〜5年目(21.2%)』
・女性
『入社後3〜5年目(31.6%)』
『将来的にいずれ(30.7%)』
『入社後6〜10年目(24.6%)』
女性の方が、「入社後の早いタイミング」か「将来的にいずれ」と考えている方が多い傾向が見られました。
ライフイベントのタイミングもあるため「入社後6〜10年目」ではなく「将来的にいずれ」と考える方が多いのでしょうか。
また、女性の方が男性よりも入社後の早い段階で海外駐在をしたいと考えており、同様にライフイベントを想定していることがうかがえます。
さらに、「入社後に海外駐在に興味を抱いたきっかけは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『キャリアアップにつながると知ったから(39.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『個人的な成長の機会を得たいから(38.2%)』『同僚や友人の経験談を聞いたから(33.3%)』と続きました。
さまざまな理由があると思いますが、約4割の方にとって「自身のキャリアアップ」が興味を持つ“きっかけ”となっているようです。
働きたい地域、働きたくない地域も明らかに。
ここからは再びアンケート対象者全員に、勤務地に関する調査を行いました。
「働きたいと思う地域・働きたくないと思う地域をそれぞれ選択してください」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
・働きたいと思う地域
『ヨーロッパ(62.7%)』
『北米(55.4%)』
『オセアニア(42.3%)』
・働きたくないと思う地域
『アフリカ(81.6%)』
『ロシア(81.0%)』
『中東(80.0%)』
ヨーロッパや北米といった日本と生活環境が近く、比較的治安が良い地域で働きたいという割合が高くなった一方で、ロシアや中東といった情勢が不安定な地域では働きたくないという割合が高い結果となりました。
国内での外国人との交流や、海外勤務者のリアルを知りたい、海外体験を短期でもしてみたいという若手が多い
では、海外勤務で懸念されるのはどのようなポイントなのでしょうか。
そこで、「海外で働くことの障壁となっているポイントは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『言語の壁(49.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『文化の違い(40.6%)』『外国人とのコミュニケーション(36.5%)』と続きました。
約半数が、「言語の壁」が海外で働くことの障壁となっているようです。
また、約4割が「文化の違い」や「外国人とのコミュニケーション」を挙げています。
では、このような障壁を乗り越えるためにはどのような研修やプログラムが求められているのでしょうか。
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そこで、「グローバルな環境で成功するために、どのような研修やプログラムがあるといいと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『外国語習得支援(41.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『国内にいる外国人とコミュニケーションをとることができるコミュニケーション実践研修(30.0%)』『社内での海外勤務者の仕事内容・生活面などを知ることができるグローバルキャリアセミナー(28.4%)』『1週間程度の短期間の海外体験プログラム(23.9%)』と続きました。
年次別で比較すると回答結果は以下のようになりました。
・新卒1年目
『外国語習得支援(41.9%)』
『国内にいる外国人とコミュニケーションをとることができるコミュニケーション実践研修(33.0%)』
『社内での海外勤務者の仕事内容・生活面などを知ることができるグローバルキャリアセミナー(31.4%)』
『グローバルリーダー育成研修(27.3%)』
・新卒3年目
『外国語習得支援(41.2%)』
『国内にいる外国人とコミュニケーションをとることができるコミュニケーション実践研修(28.1%)』
『社内での海外勤務者の仕事内容・生活面などを知ることができるグローバルキャリアセミナー(26.5%)』
『1週間程度の短期間の海外体験プログラム(22.2%)』
異なる文化や価値観を理解するためには、海外環境でのコミュニケーションが効果的です。しかし、国内においても異文化や外国人と触れ合う体験は、将来的にグローバルな環境で成功するための大きな助けとなります。
また、「1週間程度の短期間の海外体験プログラム」に関しては、新卒1年目の社員と比較して新卒3年目の方が求める割合が高くなる傾向が見られました。
より実践的な体験を求めていることがうかがえます。
【まとめ】海外勤務の障壁のトップは「言語の壁」であるものの、語学面よりも家族や友人との距離を重視する傾向もある
今回の調査結果を分析した結果、若手社員のグローバル意識をどのように醸成していくかについて、大きく3つのポイントが明らかになりました。
1.若手社員のグローバルへの意識醸成は、体験重視で、段階的に
今回の調査対象である新卒1〜3年目の社員は、就職前の学生生活期間の数年間からそのほとんどがコロナ禍と重なっており、海外留学や旅行に行くことが難しかった世代です。これらが、約半数が日本国内でグローバルな仕事に就くことに興味を持っていることに関係しているのではないでしょうか。
海外で働くことの障壁ポイントからも分かるように、新卒1〜3年目の社員は、海外で外国語を使ったり、外国人と交流するといった経験が十分に得られていないということを考慮し、企業は外国語の習得支援やグローバルに関わる仕事への意識醸成や動機づけを国内での体験から、海外での短期体験など段階を経て、丁寧に行う必要があります。
2.若いうちからグローバルとキャリアをつなげて考えることの重要性
日本国内で外国の企業や外国の方と関わる仕事に興味がある人の割合が、新卒1年目では約7割の一方で、新卒3年目では半分にも及ばないことが分かりました。
また調査内では、海外ではなく日本国内でグローバルな仕事がしたい理由として、「日本国内の企業で十分にグローバルな経験が得られるから」と回答した割合も、新卒1年目(14.4%)から新卒3年目(8.3%)にかけて減少傾向にあることが分かりました。
海外業務に携わるには、ある程度の勤務年数や業務経験が必要といった企業の事情がありますが、一方で若手社員に対して、グローバルな仕事やキャリアについて考える機会を十分に提供できていないことにより、結果として若手社員のグローバルへの意識や関心をさらに低下させてしまっている可能性も考えられます。
入社後に海外駐在に興味を抱いたきっかけとしては、約4割が「キャリアアップにつながると知ったから(39%)」と回答しました。海外で働きたい理由としては、「外国語を使いたい」「チャレンジングな仕事をしたい」「自己成長につながる」が上位に入っています。
若手のうちから、グローバルな仕事とはなにか(海外駐在や国内でもグローバルにつながる仕事に携わることができる)、グローバルな仕事が自身のキャリアとどのようにつながっているか考える機会を提供することは、非常に重要だと言えるでしょう。
3.海外駐在の仕事内容や現地での生活のリアルを伝える(特に女性の海外駐在を推し進めるための制度設計と準備を)
グローバルな仕事に対する温度感として、海外の仕事に興味がないというよりは語学面や生活面に不安を抱えている方がいることが明らかになりました。
その背景として、海外での仕事内容や海外勤務者の生活について知ることができる機会が十分にない可能性があり、そのリアルを伝えることは重要と言えます。
特に、男性と比べて女性は、「日本が安全だから」と安全性を重要視している点、さらにパートナーや友達、家族を優先するといった点がうかがえます。その理由として、「グローバルな仕事に対する温度感」について聞いた中で、男性よりも女性の回答割合が高かった項目は以下の通りです。
「海外の仕事に興味がないというより生活面の不安が大きい」
・男性(8.7%)/女性(19.3%)
「海外の仕事に興味がないというより仕事面の不安が大きい」
・男性(5.8%)/女性(9.7%)
「海外で働くことは、私生活などの事情を考えると、積極的ではない」
・男性(11.59%)/女性(17.54%)
生活面や仕事面、私生活の事情など、女性が海外駐在しにくいと感じる不安や懸念点を理解し、男性だけでなく女性が海外駐在することを念頭においた制度設計や現地での生活支援を進めていく必要があります。例えば、独身の間に早いタイミングで海外にいける制度を構築したり、子どもが幼い時期に、海外でバイリンガルに育てることを会社として支援する制度などを検討してみるのも良いのではないでしょうか。
世界で誇れる組織への変革を目指す企業の支援は「beyond globalグループ」
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今回、「新卒1年目・3年目社員のグローバル意識調査」を実施したbeyond global Japan株式会社(https://www.beyond-g.com/)は、日本本社・海外現地法人(シンガポール・タイ拠点)の双方から、世界で誇れる組織へ変革させる企業体質変革パートナーとして、様々な観点から企業を支援しています。
beyond global groupは、次世代型の組織、人と組織の関係性を追求し、社員、そして社会にとって誇れる組織になるための企業体質変革パートナーとしてアジアを中心とした世界各国で、研修、人材育成、組織開発、HRテックの観点からご支援します。
■組織のグローバル化 /グローバル人材育成
組織のグローバル化を促進させるための組織体制や、グローバル人材育成・マインドセットの醸成、海外派遣研修、海外赴任前後フォロー、国内のグローバル化などをご支援します。
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目指すべき組織像の実現のために、企業の体質から変革させる組織・人事施策を、組織総合診断、人事制度、育成施策など、多角的・総合的にご支援いたします。
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