「3K」から「花形」へ! スタートアップの「内部監査」、交流・情報共有事業で日本初の一般社団法人設立
[24/04/17]
提供元:PRTIMES
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“自浄作用”で不正抑止、企業価値向上を促進! 「ないかんMeetup」が4月19日に定例会
〈本リリースのポイント〉
・スタートアップを中心にした「内部監査」(※1)担当者らの交流や情報共有が目的の団体「ないかんMeetup(ミートアップ)」が3月27日、一般社団法人(代表理事・黒坂卓司(※2)、大阪府吹田市)に移行(※3)し、各社の企業価値向上に向けて持続的に事業展開していく環境を整えました。同目的の一般社団法人は日本初(当法人調べ)です。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-ea5a147ea9d5612111a0ba95939bae5e-783x1057.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
会社の組織と監査の関係のイメージ
・株主総会で選任された「監査役」が「取締役」を管理監督するのに対し、経営者らが選ぶ「内部監査人」は「従業員」の業務をチェック。有効に機能すれば不祥事抑止や経営目標の達成に向け“自浄作用”が働きます(左図)。
・東京証券取引所の指針やAIの普及で重視される役割(※4)ですが、新興企業は担当者が限られて孤立しやすく、社内から「3K(怖い、厳しい、細かい)」の声が上がる場合もあります。
・2021年に大阪で発足した当団体は、定例会の参加者が初回から最新回で3.5倍。反響の大きさや創設から3年の節目を機に、組織の独立性や運営基盤の安定化を図るため法人化。移行後初の定例会を4月19日に開き(※5)、今後も“挑戦する内部監査人”の成長の場を提供していきます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-9ca6c1a1c4834eef3749357a1e5b69f5-1714x876.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「ないかんMeetup」の定例会の様子
◆団体設立の経緯◆役割を「Re?design(サイテイギ)」
「ないかんMeetup」は、遠隔医療関連事業を手掛けるスタートアップの磯部武志(※6)が2021年4月、第1回の定例会を実施して活動を開始しました。
同社は20年12月、内部監査室を設置したものの、前例がなく相談相手もいないため、手探りで取り組まざるを得ない状況。特に同様の立場における内部監査人の横のつながりの不足をはじめ、他社の事例や監査手法を知る機会が少ないのを痛感しました。
内部監査の一般的なイメージの中には、「怖い▽厳しい▽細かい」の「3K」や、「来ないで」を加えた「4K」があります。
しかし本来は、経営目標をより効率的に達成するため、中立の立場から客観的な助言・勧告・支援を実施し、企業価値の向上に貢献。担当者は会社全体を把握できるため、特に欧米では経営幹部の“登龍門”とされます。
内部監査の役割の「Re?design(サイテイギ)」をミッション(使命)に掲げ、将来的には花形部門として参加者らが活躍できるよう場づくりに努めています。
◆活動の軌跡と実績(2024年4月16日現在)◆
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-d2609d25cced49d9ebc2fae69f16f629-3590x2561.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
内部監査について意見交換する参加者たち(1)定例会「ないかんMeetup」(原則偶数月の第3金曜、大阪会場とオンラインの同時実施) 計17回、講演とグループ(5人前後)での意見交換を組み合わせたりして実施。
参加者は、口コミやネットメディアでの発信を通して増加傾向。第1回の22人に対し、第17回は78人。
(2)「スピオンオフ勉強会」(随時、原則オンラインで少人数)
計11回、「IT監査」「労務監査」といったテーマを設けて専門家を招き、各社が困っている事案を個別相談できる場として実施。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-3c0210a8ba31fa7fa1c372e5fc40c25e-1224x624.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
府外で展開する交流会(3)「出張ないかんMeetup」(随時、大阪府外の地域で実施) 計5回、対面だからこそ可能な関係性の構築や現地の状況の把握があると考え、東京や福岡で実施。
(4)外部イベントで登壇(随時)
計2回、他社主催の約300人規模の催しに参加。自身の実践などを説明し「相談できる場所」があるのを発信。
(1)〜(4)の参加者の延べ人数は計815人。
参加者らを対象にした2023年4月の実態調査(有効回答数49件)では、上場申請3期前から申請該当期までの参加者が約半数(48.9%)。定例会に「毎回参加」「参加できる回は全て参加」の合計が68.8%でした。
繰り返し参加する理由(複数回答)では、「内部監査について考える時間になっている」が約半数(48.9%)、「単純に面白いから」が4人に1人(24.4%)に上っているのも特徴。
単なる情報共有や知識収集ではなく、それぞれがそれぞれの状況を差し出し、相互に高めあう場として機能しているのが裏付けられました。
参加してからの変化(複数回答)では、「講義を実務に反映できた」(35.6%)▽「グループワークからヒントを得た」(40%)−などと業務に役立っている意見が見られました(※7)。
◆一般社団法人化の背景◆
3年間の実績や反響を踏まえ、客観性▽独立性▽公共性▽守秘義務−が担保された組織にする必要性を自覚。1社の社員が主催する形式から一般社団法人に移行することにしました。
代表理事には、関西周辺企業の株式公開(IPO)への関与率(2009〜24年)が約7割の一般社団法人ベンチャー監査役協会代表理事・黒坂卓司が就任。
磯部が団体の活動を開始する前、知人を通して黒坂に相談。ベンチャー監査役協会で「ないかんMeetup」への参加を呼び掛けたりした経緯があり、円滑な移行が実現しました。
◆今後の展開◆
引き続き、定例会▽スピオンオフ勉強会▽出張ないかんMeetup▽外部イベントでの登壇−を継続。
他社や経験のある内部監査人、幅広いネットワークを持つ支援者らとのつながりづくりにも注力し、悩みのある参加者がオンラインや分科会などで気軽に相談できる場づくりを推進します。
また一連の取り組みをまとめた成果物を作成し、蓄積していく方針です。
◆コメント◆
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-07e5a692acd3fba86cdd542c30c93151-1513x2325.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
代表理事の黒坂卓司〈代表理事〉黒坂卓司のコメント 欧米に比べ、日本では内部監査の存在がまだまだぞんざいに扱われがちです。
時には、任命したはずの経営者が、内部監査担当者の指摘した従業員の問題行為を容認するケースもあると聞きます。
しかしその担当者は、社内の全ての組織をチェックする権利を持った大事な存在です。
今回の法人化を機に、スタートアップを中心にした企業のコーポレートガバナンス(企業統治)が内側から強化できるのを啓発。内部監査やスタートアップの企業統治が評価される世の中にしていきたいと考えています。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-53aa5a8035dcdbaac670b2a98f0e2ed9-975x1338.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ファウンダーの磯部武志〈ファウンダー(創設者)〉磯部武志のコメント 内部監査というと各現場からは歓迎されないこともあると聞いています。
しかし本来は、経営者が描く組織づくりが進み、事業の基盤づくりがうまくいっているか、中立で客観的な視点で見るのが役割です。
内部監査の役割を見つめ直し、「再定義」したいと思い、立ち上げたのが「ないかんMeetup」です。
法人化によって、有象無象の「集団」ではなく、客観性や独立性が担保された「組織」に昇華させ、挑戦する内部監査人の成長の場を提供。参加企業の成長に寄与し、社会に貢献していきたいと考えています。
◆ご取材に関する問い合わせ先◆
一般社団法人ないかんMeetup 広報担当:永井 玲子
電話090-6234-5505 メール r.nagai@theday-inc.com
※1)内部監査について
一般社団法人日本内部監査協会が、内部監査の普及・定着を目指してまとめた指針「内部監査基準」では以下のように役割を説明しています。
「内部監査は、ガバナンス・プロセス、リスク・マネジメントおよびコントロールの妥当性と有効性とを評価し、改善に貢献する。経営環境の変化に迅速に適応するように、必要に応じて、組織体の発展にとって最も有効な改善策を助言・勧告するとともに、その実現を支援する」
「内部監査とは、組織体の経営目標の効果的な達成に役立つことを目的として、合法性と合理性の観点から公正かつ独立の立場で、ガバナンス・プロセス、リスク・マネジメントおよびコントロールに関連する経営諸活動の遂行状況を、内部監査人としての規律遵守の態度をもって評価し、これに基づいて客観的意見を述べ、助言・勧告を行うアシュアランス業務、および特定の経営諸活動の支援を行うアドバイザリー業務である」
内部監査は、直接明記している法令がない任意の監査です。
ただ、以下の3点に該当する企業は、金融商品取引法や会社法で「内部統制」が義務付けられています。
そのため、結果的に内部監査をする必要があります。
(1)大会社(資本金5億以上、または負債総額200億円以上の株式会社)
(2)取締役会を設置している企業
(3)新規上場企業
※2)代表理事・黒坂卓司について
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-9e32b69a18117d5ef7bd96d8bc4c314b-1523x1849.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
代表理事の黒坂卓司
■略歴■
◇1998年に都市銀行系列の信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)に入社。
・法人融資2年
・プライベートバンキング(含む事業承継)2年
・企業年金(人事制度及び資産運用に関するアドバイザリー業務)3年
・証券代行(主にIPOコンサルティング▽資本政策▽コーポレート・ガバナンス-のアドバイザリー業務)17年
→銀行員時代の大半をベンチャー企業の成長支援業務に従事
2004年に証券代行業務の担当となり、独立までの17年間はベンチャー企業の成長支援業務に取り組みました。2009年大阪転勤後の12年間でIPOを実現した企業への関与率は約7割に迫ります。
担当していたのは、近畿、四国、中国地方の全府県と北陸2県です。資金調達の支援やコーポレート・ガバナンスに関する助言といった関与を行いました。
◇2021年10月に退職。設立したマルコ・ポーロ合同会社で代表社員に就任。同社は、ベンチャー企業のIPOコンサルティングや、企業の成長を目指した総合的な支援サービスを提供しています。
◇2022年5月には、ベンチャー企業の常勤監査役を対象に交流や学びを促す「一般社団法人ベンチャー監査役協会」を発足。
常勤監査役をはじめ、2024年だけでも下記企業がスポンサーになるなど注目を集めています。
・公認会計士専門の転職エージェント「株式会社ピー・シー・ピー」
・資格スクール「CPA会計学院」運営の「CPAエクセレントパートナーズ株式会社」
・高収入層に特化した転職エージェント「株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント」
・株式会社三菱UFJ銀行
・人事労務サービス運営「株式会社ミナジン」
■保有資格■
認定上級IPOプロフェッショナル
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1級DCプランナー
宅地建物取引士試験合格者
■社外役員・顧問、他■
株式会社NEXT STAGE 社外取締役
BABY JOB 株式会社 社外監査役
空き家活用株式会社 社外監査役
株式会社バイオーム 社外監査役
株式会社大都 社外監査役
株式会社レスタス 社外監査役
宝印刷株式会社 顧問
一般社団法人ベンチャー監査役協会 代表理事
独立行政法人中小企業基盤整備機構 中小企業アドバイザー(経営支援)
※3)一般社団法人化の概要について
〈法人名〉一般社団法人ないかんMeetup
〈代表理事〉黒坂 卓司
〈電 話〉070(2232)7535
〈メール〉iga@naikan-mup.com
〈所在地〉大阪府吹田市桃山台3丁目39番10号
〈設 立〉2024年3月27日
※4)東京証券取引所の指針や人工知能(AI)の普及と内部監査の関係について
東京証券取引所は2021年6月、コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)を改訂。
企業の不祥事が多発する問題を受け、内部監査の実効性がより高まるように加筆や修正を行いました。
内部監査の担当者は、経営陣から任命されるため、従業員らの業務の調査の報告は経営陣にするのが通常の流れです。
それを、監査役(株主総会で選任されて取締役を管理監督する立場)に対しても「適切に直接報告を行う」仕組みを構築するよう勧める文言が加わりました
補充原則4-133.「取締役会及び監査役会の機能発揮に向け、内部監査部門がこれらに対しても適切に直接報告を行う仕組みを構築すること等により、」の加筆。
また、「全社的リスク管理体制の整備」について、取締役会が「適切に構築」、「運用状況の監督」をするための手段として、「内部監査部門を活用しつつ」の文言が追加されました(補充原則4−34.)。
一方、近年の生成AIの進展に伴い、活用方法に問題がないか、チェック機能としての役割が内部監査に求められる側面があり、内部監査担当者向け勉強会で議題となるケースが出ています。
※5)4月19日の定例会「ないかんMeetUP」について
第18回(法人化後、初めての実施)ないかんMeetUP(内部監査室の会)
日時:2024年4月19日16:30〜18:00
参加方法:会場、大阪・淀屋橋
または、ビデオ会議システム「zoom」のハイブリッド開催
参加費用:無料
目的:企業価値に貢献する内部監査室の在り方を検討する
横のつながりの不足を解消し、他社事例、監査手法を知る
内容:グループワーク
申し込み方法:https://forms.gle/pnscP5pBGoovKNkn9
コンテンツ投稿サイト「note(ノート)」の「ないかんMeetup事務局」のページ
https://note.com/naikan_meetup
【募集中】の投稿内からできます。
問い合わせ先:ないかんMeetup事務局・伊賀 iga@naikan-mup.com
※6)ファウンダー(創設者)・磯部武志について
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-6d541c16ad07486b35a58828fab441b7-3229x2318.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ファウンダーの磯部武志とウサギの「てっく」
■資格■
公認会計士
米国公認会計士
■略歴■
大阪大学法学部卒。監査法人トーマツ、デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社を経て、大阪の遠隔医療関連事業を手掛けるスタートアップ。
子どものころ、チャレンジ精神の旺盛な父親が起業や失敗を繰り返す姿を見てきました。
経営者には孤独な面があり、数字に強い“右腕”の存在が必要だと実感。公認会計士を目指すきっかけとなりました。
トーマツで大企業の会計業務などを担当し、やりがいはあったものの、相手が大企業ということもあり、「経営者の参謀になれているのか」と自問自答。
ベンチャー支援のグループ企業「デロイト トーマツ ベンチャーサポート」が関西支部を立ち上げる際、異動の希望を出しました。
異動後の2013年からは、多彩なスタートアップの資金調達や営業戦略の策定などを展開。その支援先の一つが現職のスタートアップでした。
企業のミッションやメンバーの人柄、IPOを視野に入れたタイミングなど、自身の力や思いを生かせると考え、2019年に転職。そこで内部監査室長となり「ないかんMeetUP」の立ち上げへと至りました。
一緒に写っているのはウサギの「てっく」ちゃん(写真)。「てくてく歩く」と「テクノロジー」を掛けて命名。ないかんMeetUPでは毎回(スライド内で)参加しており、密かに人気があります。
※7)参加者の意見の事例
・内部監査担当が一人なので、現在自分がしていることがあっているか不安でしたが、お話を聞いて大きなずれがないことに安心しました。
・(内部監査の際、)助言を中心に話すとコミュニケーションがよくなるということが勉強になりました。
・リアルな話が具体的に聞けてとても興味深く、参考になりました。
・不正の発見事例は今後の業務の新しい視点として、自分の業務に役立てて行きたいと思いました。
・IPO前後の具体的なお話をお伺いでき大変よかったです。
◆ご取材に関する問い合わせ先◆
一般社団法人ないかんMeetup 広報担当:永井 玲子
電話090-6234-5505 メール r.nagai@theday-inc.com
〈本リリースのポイント〉
・スタートアップを中心にした「内部監査」(※1)担当者らの交流や情報共有が目的の団体「ないかんMeetup(ミートアップ)」が3月27日、一般社団法人(代表理事・黒坂卓司(※2)、大阪府吹田市)に移行(※3)し、各社の企業価値向上に向けて持続的に事業展開していく環境を整えました。同目的の一般社団法人は日本初(当法人調べ)です。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-ea5a147ea9d5612111a0ba95939bae5e-783x1057.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
会社の組織と監査の関係のイメージ
・株主総会で選任された「監査役」が「取締役」を管理監督するのに対し、経営者らが選ぶ「内部監査人」は「従業員」の業務をチェック。有効に機能すれば不祥事抑止や経営目標の達成に向け“自浄作用”が働きます(左図)。
・東京証券取引所の指針やAIの普及で重視される役割(※4)ですが、新興企業は担当者が限られて孤立しやすく、社内から「3K(怖い、厳しい、細かい)」の声が上がる場合もあります。
・2021年に大阪で発足した当団体は、定例会の参加者が初回から最新回で3.5倍。反響の大きさや創設から3年の節目を機に、組織の独立性や運営基盤の安定化を図るため法人化。移行後初の定例会を4月19日に開き(※5)、今後も“挑戦する内部監査人”の成長の場を提供していきます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-9ca6c1a1c4834eef3749357a1e5b69f5-1714x876.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「ないかんMeetup」の定例会の様子
◆団体設立の経緯◆役割を「Re?design(サイテイギ)」
「ないかんMeetup」は、遠隔医療関連事業を手掛けるスタートアップの磯部武志(※6)が2021年4月、第1回の定例会を実施して活動を開始しました。
同社は20年12月、内部監査室を設置したものの、前例がなく相談相手もいないため、手探りで取り組まざるを得ない状況。特に同様の立場における内部監査人の横のつながりの不足をはじめ、他社の事例や監査手法を知る機会が少ないのを痛感しました。
内部監査の一般的なイメージの中には、「怖い▽厳しい▽細かい」の「3K」や、「来ないで」を加えた「4K」があります。
しかし本来は、経営目標をより効率的に達成するため、中立の立場から客観的な助言・勧告・支援を実施し、企業価値の向上に貢献。担当者は会社全体を把握できるため、特に欧米では経営幹部の“登龍門”とされます。
内部監査の役割の「Re?design(サイテイギ)」をミッション(使命)に掲げ、将来的には花形部門として参加者らが活躍できるよう場づくりに努めています。
◆活動の軌跡と実績(2024年4月16日現在)◆
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-d2609d25cced49d9ebc2fae69f16f629-3590x2561.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
内部監査について意見交換する参加者たち(1)定例会「ないかんMeetup」(原則偶数月の第3金曜、大阪会場とオンラインの同時実施) 計17回、講演とグループ(5人前後)での意見交換を組み合わせたりして実施。
参加者は、口コミやネットメディアでの発信を通して増加傾向。第1回の22人に対し、第17回は78人。
(2)「スピオンオフ勉強会」(随時、原則オンラインで少人数)
計11回、「IT監査」「労務監査」といったテーマを設けて専門家を招き、各社が困っている事案を個別相談できる場として実施。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-3c0210a8ba31fa7fa1c372e5fc40c25e-1224x624.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
府外で展開する交流会(3)「出張ないかんMeetup」(随時、大阪府外の地域で実施) 計5回、対面だからこそ可能な関係性の構築や現地の状況の把握があると考え、東京や福岡で実施。
(4)外部イベントで登壇(随時)
計2回、他社主催の約300人規模の催しに参加。自身の実践などを説明し「相談できる場所」があるのを発信。
(1)〜(4)の参加者の延べ人数は計815人。
参加者らを対象にした2023年4月の実態調査(有効回答数49件)では、上場申請3期前から申請該当期までの参加者が約半数(48.9%)。定例会に「毎回参加」「参加できる回は全て参加」の合計が68.8%でした。
繰り返し参加する理由(複数回答)では、「内部監査について考える時間になっている」が約半数(48.9%)、「単純に面白いから」が4人に1人(24.4%)に上っているのも特徴。
単なる情報共有や知識収集ではなく、それぞれがそれぞれの状況を差し出し、相互に高めあう場として機能しているのが裏付けられました。
参加してからの変化(複数回答)では、「講義を実務に反映できた」(35.6%)▽「グループワークからヒントを得た」(40%)−などと業務に役立っている意見が見られました(※7)。
◆一般社団法人化の背景◆
3年間の実績や反響を踏まえ、客観性▽独立性▽公共性▽守秘義務−が担保された組織にする必要性を自覚。1社の社員が主催する形式から一般社団法人に移行することにしました。
代表理事には、関西周辺企業の株式公開(IPO)への関与率(2009〜24年)が約7割の一般社団法人ベンチャー監査役協会代表理事・黒坂卓司が就任。
磯部が団体の活動を開始する前、知人を通して黒坂に相談。ベンチャー監査役協会で「ないかんMeetup」への参加を呼び掛けたりした経緯があり、円滑な移行が実現しました。
◆今後の展開◆
引き続き、定例会▽スピオンオフ勉強会▽出張ないかんMeetup▽外部イベントでの登壇−を継続。
他社や経験のある内部監査人、幅広いネットワークを持つ支援者らとのつながりづくりにも注力し、悩みのある参加者がオンラインや分科会などで気軽に相談できる場づくりを推進します。
また一連の取り組みをまとめた成果物を作成し、蓄積していく方針です。
◆コメント◆
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-07e5a692acd3fba86cdd542c30c93151-1513x2325.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
代表理事の黒坂卓司〈代表理事〉黒坂卓司のコメント 欧米に比べ、日本では内部監査の存在がまだまだぞんざいに扱われがちです。
時には、任命したはずの経営者が、内部監査担当者の指摘した従業員の問題行為を容認するケースもあると聞きます。
しかしその担当者は、社内の全ての組織をチェックする権利を持った大事な存在です。
今回の法人化を機に、スタートアップを中心にした企業のコーポレートガバナンス(企業統治)が内側から強化できるのを啓発。内部監査やスタートアップの企業統治が評価される世の中にしていきたいと考えています。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-53aa5a8035dcdbaac670b2a98f0e2ed9-975x1338.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ファウンダーの磯部武志〈ファウンダー(創設者)〉磯部武志のコメント 内部監査というと各現場からは歓迎されないこともあると聞いています。
しかし本来は、経営者が描く組織づくりが進み、事業の基盤づくりがうまくいっているか、中立で客観的な視点で見るのが役割です。
内部監査の役割を見つめ直し、「再定義」したいと思い、立ち上げたのが「ないかんMeetup」です。
法人化によって、有象無象の「集団」ではなく、客観性や独立性が担保された「組織」に昇華させ、挑戦する内部監査人の成長の場を提供。参加企業の成長に寄与し、社会に貢献していきたいと考えています。
◆ご取材に関する問い合わせ先◆
一般社団法人ないかんMeetup 広報担当:永井 玲子
電話090-6234-5505 メール r.nagai@theday-inc.com
※1)内部監査について
一般社団法人日本内部監査協会が、内部監査の普及・定着を目指してまとめた指針「内部監査基準」では以下のように役割を説明しています。
「内部監査は、ガバナンス・プロセス、リスク・マネジメントおよびコントロールの妥当性と有効性とを評価し、改善に貢献する。経営環境の変化に迅速に適応するように、必要に応じて、組織体の発展にとって最も有効な改善策を助言・勧告するとともに、その実現を支援する」
「内部監査とは、組織体の経営目標の効果的な達成に役立つことを目的として、合法性と合理性の観点から公正かつ独立の立場で、ガバナンス・プロセス、リスク・マネジメントおよびコントロールに関連する経営諸活動の遂行状況を、内部監査人としての規律遵守の態度をもって評価し、これに基づいて客観的意見を述べ、助言・勧告を行うアシュアランス業務、および特定の経営諸活動の支援を行うアドバイザリー業務である」
内部監査は、直接明記している法令がない任意の監査です。
ただ、以下の3点に該当する企業は、金融商品取引法や会社法で「内部統制」が義務付けられています。
そのため、結果的に内部監査をする必要があります。
(1)大会社(資本金5億以上、または負債総額200億円以上の株式会社)
(2)取締役会を設置している企業
(3)新規上場企業
※2)代表理事・黒坂卓司について
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-9e32b69a18117d5ef7bd96d8bc4c314b-1523x1849.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
代表理事の黒坂卓司
■略歴■
◇1998年に都市銀行系列の信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)に入社。
・法人融資2年
・プライベートバンキング(含む事業承継)2年
・企業年金(人事制度及び資産運用に関するアドバイザリー業務)3年
・証券代行(主にIPOコンサルティング▽資本政策▽コーポレート・ガバナンス-のアドバイザリー業務)17年
→銀行員時代の大半をベンチャー企業の成長支援業務に従事
2004年に証券代行業務の担当となり、独立までの17年間はベンチャー企業の成長支援業務に取り組みました。2009年大阪転勤後の12年間でIPOを実現した企業への関与率は約7割に迫ります。
担当していたのは、近畿、四国、中国地方の全府県と北陸2県です。資金調達の支援やコーポレート・ガバナンスに関する助言といった関与を行いました。
◇2021年10月に退職。設立したマルコ・ポーロ合同会社で代表社員に就任。同社は、ベンチャー企業のIPOコンサルティングや、企業の成長を目指した総合的な支援サービスを提供しています。
◇2022年5月には、ベンチャー企業の常勤監査役を対象に交流や学びを促す「一般社団法人ベンチャー監査役協会」を発足。
常勤監査役をはじめ、2024年だけでも下記企業がスポンサーになるなど注目を集めています。
・公認会計士専門の転職エージェント「株式会社ピー・シー・ピー」
・資格スクール「CPA会計学院」運営の「CPAエクセレントパートナーズ株式会社」
・高収入層に特化した転職エージェント「株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント」
・株式会社三菱UFJ銀行
・人事労務サービス運営「株式会社ミナジン」
■保有資格■
認定上級IPOプロフェッショナル
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1級DCプランナー
宅地建物取引士試験合格者
■社外役員・顧問、他■
株式会社NEXT STAGE 社外取締役
BABY JOB 株式会社 社外監査役
空き家活用株式会社 社外監査役
株式会社バイオーム 社外監査役
株式会社大都 社外監査役
株式会社レスタス 社外監査役
宝印刷株式会社 顧問
一般社団法人ベンチャー監査役協会 代表理事
独立行政法人中小企業基盤整備機構 中小企業アドバイザー(経営支援)
※3)一般社団法人化の概要について
〈法人名〉一般社団法人ないかんMeetup
〈代表理事〉黒坂 卓司
〈電 話〉070(2232)7535
〈メール〉iga@naikan-mup.com
〈所在地〉大阪府吹田市桃山台3丁目39番10号
〈設 立〉2024年3月27日
※4)東京証券取引所の指針や人工知能(AI)の普及と内部監査の関係について
東京証券取引所は2021年6月、コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)を改訂。
企業の不祥事が多発する問題を受け、内部監査の実効性がより高まるように加筆や修正を行いました。
内部監査の担当者は、経営陣から任命されるため、従業員らの業務の調査の報告は経営陣にするのが通常の流れです。
それを、監査役(株主総会で選任されて取締役を管理監督する立場)に対しても「適切に直接報告を行う」仕組みを構築するよう勧める文言が加わりました
補充原則4-133.「取締役会及び監査役会の機能発揮に向け、内部監査部門がこれらに対しても適切に直接報告を行う仕組みを構築すること等により、」の加筆。
また、「全社的リスク管理体制の整備」について、取締役会が「適切に構築」、「運用状況の監督」をするための手段として、「内部監査部門を活用しつつ」の文言が追加されました(補充原則4−34.)。
一方、近年の生成AIの進展に伴い、活用方法に問題がないか、チェック機能としての役割が内部監査に求められる側面があり、内部監査担当者向け勉強会で議題となるケースが出ています。
※5)4月19日の定例会「ないかんMeetUP」について
第18回(法人化後、初めての実施)ないかんMeetUP(内部監査室の会)
日時:2024年4月19日16:30〜18:00
参加方法:会場、大阪・淀屋橋
または、ビデオ会議システム「zoom」のハイブリッド開催
参加費用:無料
目的:企業価値に貢献する内部監査室の在り方を検討する
横のつながりの不足を解消し、他社事例、監査手法を知る
内容:グループワーク
申し込み方法:https://forms.gle/pnscP5pBGoovKNkn9
コンテンツ投稿サイト「note(ノート)」の「ないかんMeetup事務局」のページ
https://note.com/naikan_meetup
【募集中】の投稿内からできます。
問い合わせ先:ないかんMeetup事務局・伊賀 iga@naikan-mup.com
※6)ファウンダー(創設者)・磯部武志について
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/105109/5/105109-5-6d541c16ad07486b35a58828fab441b7-3229x2318.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ファウンダーの磯部武志とウサギの「てっく」
■資格■
公認会計士
米国公認会計士
■略歴■
大阪大学法学部卒。監査法人トーマツ、デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社を経て、大阪の遠隔医療関連事業を手掛けるスタートアップ。
子どものころ、チャレンジ精神の旺盛な父親が起業や失敗を繰り返す姿を見てきました。
経営者には孤独な面があり、数字に強い“右腕”の存在が必要だと実感。公認会計士を目指すきっかけとなりました。
トーマツで大企業の会計業務などを担当し、やりがいはあったものの、相手が大企業ということもあり、「経営者の参謀になれているのか」と自問自答。
ベンチャー支援のグループ企業「デロイト トーマツ ベンチャーサポート」が関西支部を立ち上げる際、異動の希望を出しました。
異動後の2013年からは、多彩なスタートアップの資金調達や営業戦略の策定などを展開。その支援先の一つが現職のスタートアップでした。
企業のミッションやメンバーの人柄、IPOを視野に入れたタイミングなど、自身の力や思いを生かせると考え、2019年に転職。そこで内部監査室長となり「ないかんMeetUP」の立ち上げへと至りました。
一緒に写っているのはウサギの「てっく」ちゃん(写真)。「てくてく歩く」と「テクノロジー」を掛けて命名。ないかんMeetUPでは毎回(スライド内で)参加しており、密かに人気があります。
※7)参加者の意見の事例
・内部監査担当が一人なので、現在自分がしていることがあっているか不安でしたが、お話を聞いて大きなずれがないことに安心しました。
・(内部監査の際、)助言を中心に話すとコミュニケーションがよくなるということが勉強になりました。
・リアルな話が具体的に聞けてとても興味深く、参考になりました。
・不正の発見事例は今後の業務の新しい視点として、自分の業務に役立てて行きたいと思いました。
・IPO前後の具体的なお話をお伺いでき大変よかったです。
◆ご取材に関する問い合わせ先◆
一般社団法人ないかんMeetup 広報担当:永井 玲子
電話090-6234-5505 メール r.nagai@theday-inc.com